伯耆大山1729m

 平成28年(2016)
16/03/21 元谷へ尻セード!(夏山登山道)
16/05/21  久々の三ノ沢
16/06/02 一の沢から山頂へ(下山は旧正面道)

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16/05/21







 



前夜発で久しぶりに伯耆大山三ノ沢へ。職場から直接向かったので22時前には南光河原駐車場へ到着した。下山キャンプ場などの駐車場が使えるし無積雪期なのであえて前夜発で来ることも
ないからか車は数台とまっているのみだった。
 
 翌朝4時半に起床して文殊堂下の駐車場へ移動した。米子周辺は霧海になっている。週末だけどそれほど車はとまっておらず。砂防工事を近くでやっているのか建設会社のプレハブが設置され
ていた。

 5時40分に出発して三ノ沢の左側にあるゲートから沢を登っていく。雲一つない快晴だ。日中は暑くなりそう。でもこの時間だとじっとしていると寒い。先週好日で購入したスカルパのジェミニGTXは
今のところ問題ない。ヤフオクで購入した新古のスカルパプロは登りの時点で痛かった(失敗・・シューズストレッチャーでなんとかしたいが・・))。

 10分ほど歩くと稜線に日が射してきた。白くて小さな花があちこち咲いている(ダイセンハタザオ)。先週星山〜櫃ヶ山で見たニョイスミレもちらほらみられる。ピンクの花をつけたタニウツギや白い
アジサイのような花を付けたヤブデマリも見られる。タニウツギはまだ閉じている。堰堤の左につけられたロープ場を登り最後の堰堤、大堰堤の上にでてきた。サンカヨウはもう終わって実になって
いる(残念)。ヤマシャクヤクはまだ朝早いからか閉じている。帰りに期待して休まず登っていく。

 日蔭なのでひんやりしていて羽虫がおらず快適だ。景色も最高。去年の同じ日に登っているけれども雪渓は今年の方がずっと小さい。ここからガレ場を登ることになる。よく見ると踏み跡がついて
おりその上を歩いていく。

 ガレ場まで来ると荒々しい崩壊しつつある尾根に囲まれ1700mの山の中にいると思えないような光景となる。ガレ場にはダイセンハタザオに加えてダイセンクワガタもちらほらみられる。振り返ると
新庄毛無山あたりが見えているが霞で見通しはあまりよくない。

 赤テープが沢の右側に巻いてありガレ沢を渡って草付きを登っていくが気を付けないと落石するので気が抜けない。幸い、遠くに団体さんが見えるがまだまだ下の方だ。過去に落石による骨折事
故が起こっており人が下にいるときには細心の注意が必要だろう。

 1400m付近まで登ってくるとイワカガミやツガザクラの群落がでてきた。あちこちに咲いている。7時40分にロープ場がでてきた。ここは狭くて左の崖におこっちそうだったけれど歩きやすくなっている。
7時50分にキリン峠からの道と合流した。槍が峰山頂の下あたりは去年よりガレていて浮石だらけ(登山道ではないから当たり前か)で難易度は上がっている。この辺りまで来ると日が射し込みツガ
ザクラの群落が美しい。ピンクのイワカガミ、黄色のダイセンキスミレもちらほらみられる。

 8時10分に三ノ峰へ到着した。にぎわっているかなと登る前には思っていたけど誰もいない。ただしばらくすると声がしていた団体さんが登ってきた。彼らは少し休んで剣ヶ峰へと向かった。ザックを
デポして貴重品だけ持って私も剣ヶ峰へ。

 すぐ前にある小さな三角ピークは三ノ峰からだとどこを登るのかと思うけど実際歩いてみるとそれほどでもない。それよりも天狗ヶ峰ピークの手前の崩壊地の方が怖い。去年よりガレている。天狗
ヶ峰には8時42分に到着した。さらに進む。この先の一足くらいしか幅がなかったところは広くなっているような。

 ただその先も狭い狭い稜線歩きが続く。幅が15cmほどしかないところもある。加えて下がえぐれているところもあるのでそこは踏まぬようにして進む。去年はここまでえぐれていなかった。8時53分
に稜線を右へ迂回する。このあたりはお花畑になっていて三の沢では実になっていたサンカヨウが花をつけている。エンレイソウも咲いている。

 ここを過ぎるとユートピア側が草付きとなっていて少し幅が広がる。ただ北壁側に落ちると助からないだろう。9時に剣ヶ峰山頂へ到着した。団体さんの登頂写真を撮りこちらも撮ってもらう。単独の
男性が登ってきたけどすぐに戻っていった。

 2,3分休んで引き返す。風もなく穏やかな天気なのでとても見晴らしよく展望を楽しめる。天狗ヶ峰までは慎重に歩いてすんなり行けたけどその先がとてもとってもいやらしい。ガレた下りで足を置くと
ガラッと音を立てて崩れる感じ。ピョンと跳ねて通過した。ここが一番嫌だった。

 9時39分に三ノ峰へ戻り三ノ沢へ戻っていく。やっぱり南峰下あたりのガレ場の下りがいやらしく登りより気を遣う。数名のハイカーが登ってきている。とても暑くてたいへんだろう。キリン峠分岐を過
ぎてガレ場を沢へ向かって下りていく。踏み跡の右手の砂すべりのようなところを下ってみるけど大き目の岩が多くて危ないので戻る。

 右手に雪渓が見えてきたのでちょっと遊び気分で行ってみる。残念ながらそれほどクーラー効果はなかった。下の方から少し生暖かい空気が吹いてくる。10時53分に大堰堤まで戻りヤマシャクヤク
を見ると開いていた。11時24分に文殊堂下の駐車場へ。とてもとても充実した登山だった。三ノ沢は朝早く登るのがよさそう。





 



私のコースタイム(休憩含))文殊堂駐車場5時40分→大堰堤6時30分→三ノ峰8時10分→剣ヶ峰9時→文殊堂駐車場11時24分


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