伯耆大山1729m

 平成28年(2016)
16/05/21 久々の三ノ沢
16/06/02 一の沢から山頂へ(下山は旧正面道)

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16/06/02

























 


 夜の8時半に自宅を出発して南光河原駐車場へ。0時前には到着した。花の時期になったためか数台車がとまっている。大山はガスっていてみえない。翌朝、5時半に起床して升水高原へ移動した。
さてさていったいどうするか?正面道を下山する可能性もあるけど一の沢を再び下る可能性もある。ここの駐車場に車をとめて一の沢へ向かうかどうか考えた末、一の沢と周回道路が交差するとこ
ろにある駐車場に車をとめることにした。もちろん平日なので誰もいない。大山でバリエーションを登るときは平日の方が落石を考えるとリスクは低いように思う。

 朝6時半に出発して山側にあるコンクリ道を登る。6,7分歩くと左に少し狭いコンクリ道が分岐している。ここは左へ進む。ヤマボウシやタニウツギが咲いている。分岐から10分ほど歩くと未舗装となりさ
らに15分ほど歩くと再びコンクリ道になった。コンクリ道になって10mもせずして左にトラロープが見えてくる。ヤマレコに載っていた赤いテープがなくなっていた。

 これをこのまま進むと一ノ沢へでる。ちょっと寄り道して進んでみると写真によく出てくる砂防フェンス?がいくつも並んだ沢がみえる。分岐に戻ってトラロープの設置された踏み跡を登っていくがとても
急でトラロープがありがたい。思いのほか長くてロープの助けを借りて登っていくと8分ほどで草原帯へでてきた。

 ウマノアシガタやアカモノ、イワカガミが見られる。赤テープの巻いてある木にちいさなこいのぼりを誰かがぶら下げている。レンゲツツジもあちこちみられる。ギボウシの大群落があるがまだまだ花に
は早い。ミヤマガマズミの白い花が咲いている。

 右側、つまり一の沢川が崖になっておりその崖にそって踏み跡が続いている。崖にはアカモノがたくさんの群落を作っている。時々ガスが少し取れるもすぐに山が隠れてしまう。1250mあたりまで来る
とマイズルソウがあちこちにみられる。シモツケもみられるがまだつぼみは固い。

 1300mあたりまで来るとガスがさっととれてホームページでよくみるタケノコ岩が右上に見えてきた。その手前は荒々しい一の沢の崩壊地だ。踏み跡の下がえぐれているところもあり少々気を遣う。ダ
イセンハタザオ、ダイセンクワガタも見られる。1360mまで来るとワイヤーが巻き付いた木が右下の沢へと落ちてワイヤでぶら下がっている。1400mあたりからイワカガミの大群落があちこちあり山肌が
赤く染まってくる。これほどの群落を見たのははじめて。お花畑の規模はアルプスに負けないくらい大きい。雰囲気はアルプス以上。花々を見物するのに時間がかかってなかなか進まない。

 コメバツガザクラとイワカガミが混生している。オダマキも見られる。1560mあたりまで登るとタケノコ岩と高さがほぼ同じになる。まだまだお花畑が続く。9時35分に沢の源流へとでてきた。このあたりで
崖との境界から少し左へと入っていき再び境界へ復帰した。9時40分には山頂台地が近づいてきたのか傾斜が少し緩くなる。9時44分にガスがとれて大山山頂の避難小屋が見えてきた。木道へ入り9時
44分に小屋へと到着した。気温は7度。思っていたより寒い。日本海側は雲海場になっている。遠くの山々は雲に隠れて見えない。剣ヶ峰への稜線は良く見えている。9時50分に山頂の石碑まで登って
きた。

 少し休んで雲が流れるのを眺めたり山並みを眺めて時を過ごした。10時10分に下山を開始して旧正面道へと向かう。石室のあたりから木道を離れて左へと続く踏み跡をいく。天気はすっかり回復して
眼下に升水高原とリフトがよく見えている。ジグザグの明瞭な踏み跡が続く。ここは登りには使いたくない道だ。かなりの急斜面だ。

 11時15分に灌木帯へ入ったがすぐにトラロープがでてくる。ここもかなり急で助かる。樹林帯へ突入すると羽虫が多くなってくる。11時40分にはだれが作ったのかミニケルンがある。11時46分に升水高
原へでてきた。草原を少し歩くと横手道が横切る。右にベンチがあり休む。横手道を左へと進んでいくと周回道路と合流し12時12分に駐車場へと戻ってきた。一の沢は予想していた以上のすばらしさであ
った。ただ下りに使った旧正面道は激下りで山頂部の植生のことを考えるとあまり使う気にはなれない。

 前回の三ノ沢と同じくとても満足した一日であった・・が帰りの高速道路でムカデが左腕を登ってきて大騒ぎ。なんとか2km先のパーキングで車をとめて窓にいたのを叩き落したけど・・・とても大きくて
刺されていたら入院する羽目になっていたかも。

注)登山ルート・下山ルート(旧正面道)とも登山道ではなくかなり落石しやすい状態であるため塾達者向きです。





 



私のコースタイム(休憩含))一の沢周回道路出合6時30分→弥山山頂(石碑)9時50分〜10時10分→升水高原11時46分→一の沢周回道路出合12時12分


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