伯耆大山1729m

 平成28年(2016)
16/01/03 ユートピアから象の鼻へ
16/02/04  吹雪とホワイトアウト(夏山登山道)
16/02/11  快晴!(夏山登山道)

全画面表示




16/02/04

 平日休みの晴れ予報(晴れ時々曇り)なのでこれは大山〜♪と思い夜の10時に車で出発して蒜山インターで車中泊をした。7時に起きて
溝口インターで下りた。道中からみる大山は傘雲がかかっている。かなり風が強そう。

 南光河原駐車場に到着した。環状道路は凍結していて気を使った。平日なのに7〜8割埋まっている。休みの日だとかなり早く到着しない
と別のところに止めないといけない羽目になりそう。

 8時15分に出発した。アイゼンは12本。ピッケルをザッグにつけてストックで登っていく。他の人はダブルストックがほとんどだ。環状道路の
脇の狭い雪道を進み5分で夏山登山口からの道と合流した。トレースがしっかりあるのでラッセルせずに済む。木々には雪が積もっている。
まだ新雪ぽい。雪がたっぷり降ったおかげで道標が埋もれている。

 8時30分に阿弥陀堂分岐を通過した。ここから自然林帯となる。そこから5分で大山一合目だ。8時53分に標高1000m道標を通過した。9
時5分に2合目道標を通過。ここから尾根らしい道となる。 ブナの先の方に霧氷ができているのが見える。1100m道標あたりまで来ると宝
珠山1183mが見えてくる。周辺の山はみな木々が雪をかぶっている。2,3名のハイカーが下りてきたけど早朝登山だったのだろうか。ラッ
セルが大変だろう。

 登るにつれ霧氷がだんだん成長してゆき枝がしなってくるのがわかる。日曜日の新庄毛無山の霧氷も素晴らしかったけど大山も素晴ら
しい。1200mあたりまで来たところで青空が広がり白と青のコントラストがいいかんじ。東には険しい山容の甲ヶ山1338mが見えている。雪
をかぶると山頂部分がより荒々しく見える。

 9時38分に5合目へ登ってきた。三鈷峰にはガスがかかっている。稜線にもかかっているようだ。下界は晴れているのに・・。そのすぐ上が
行者谷別れだ。行者谷方面にもトレースがついている。大きなブナが倒れた根っこと雪の壁の間を通過した。 樹木がまばらになり振り返
ると弓ヶ浜がよく見える。時々頭上のガスが飛び去り青空が広がるもすぐにガスがかかってしまう。10時前になってようやく6合目避難小屋
が見えてきた。三鈷峰やユートピア避難小屋が見えている。ただ稜線は濃いガスに覆われている。6人前後のハイカーが休んでいる。ここ
でアイゼンを装着した。これより上は吹雪になっている可能性が高いのでここでつけた方が安全だろう。

 この傾斜が急になるので雪崩が心配だったけれども問題なさそう。ヘリコプターが大山周辺を回り帰っていった。青いポールが一定間隔
でたててありとても助かる。ガスと吹雪で視界が悪い。6合目から7合目が一番の急登だ。雪紋ができている。地吹雪でトレースが消えかか
っている。道標は霧氷で何が書いているのかわからない。

 キャラボクは雪でデコレーションされている。雪の時期にいつも良く目立つ草鳴社ケルンのところまでのぼってきた。振り返ると地吹雪の
中ハイカーが登ってきている。1500m付近でラッセルで疲れて後から登ってきた男性にトップを譲る。

 1570mあたりまで来ると地吹雪にホワイトアウトが加わって本格的雪山っぽくなる。一人だと心細いだろうなあ。たまに青空がぱっと現れ
消えていく。足がつってしまって団体さんが先へ。2,3分休むと回復した。

 11時14分に尾根を登り切り山頂の雪原へとでてきた。まあ、まだまだ登りは続くけど。左側は切れているはず。なので気を抜かずに慎重
に登っていく。11時20分に木道へとでてきた。去年1月25日に登った時は完全に埋まっていた。風は10〜15mほどか。GPSは持っているけ
どコースアウトするとコースへと戻れなくなるかも。

 1650m地点で青空が広がり雪原が見渡せた。なかなかの迫力だ。11時40分に山頂の避難小屋に到着した。アイゼンをはずすのが面倒
なので山頂へ(11時47分)。

 寒い(地吹雪+ホワイトアウト+強風)ので誰もいない。50m離れた避難小屋は見えない。弥山や剣ヶ峰などが見えぬものかと15分粘って弥
山が数秒見えた。見えただけでもよかったと言い聞かせて(晴れた大山を期待していたんだけど)下山する。避難小屋の温度計はマイナス
6度。

 たまにガスがとれるもほぼホワイトアウト状態だ。ガスがとれると写真を撮ったり景色を楽しむ・・が寒いしみんな小屋にいるのか人がすく
なく少々不安。10人以上が登ったばかりなのにトレースは消えているところも多い。一人のハイカーが登ってきた。上に人がいるのか問わ
れる。不安になってきたとのこと。これが氷点下20度で風速20mだと自分の技量では無理だろう。青のポールがとても心強い。見えなくても
じっくりガスが流れるのを待つと次のが見つかる。

 七合目まで下りると樹木がでてきてちょっとほっとする。右側へスリップすると下まで落ちそう。13時8分に六合目避難小屋に到着した。こ
こまで下りるともう安心だ。昼食タイム。13時40分に再び下山を始めて14時半に駐車場まで戻ってきた。

 ポカポカ雪山ハイクはできなかったけれども荒々しい大山を経験することができた。ほんとに荒れるとこんなもんではないだろうが。


私のコースタイム(休憩含))南光河原駐車場8時15分→六合目避難小屋10時→山頂12時02分〜11時17分→南光河原駐車場14時半


全画面表示
表紙へ戻る