伯耆大山1729m

13年
01/03/19 はじめての大山、姿は北アルプスの様(写真
14年
02/03/10 吹雪で途中撤退
15年
03/04/06 すばらしい白一色の尖峰
19年
07/11/04 紅葉の大山へ

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03/04/06(すばらしい白一色の尖峰)



 もぐもぐ@低徘さんからぜひ行こうとお誘いがあり今年も雪の伯耆大山に
登ることにした。前日は北部の天気が悪くひさしぶりの低山ハイクで和気ア
ルプスに登りそのまま大山麓へ向い駐車場で車中泊をした。

 翌朝起きてしばらくするともぐもぐさんがやってきた。米子のホテルに宿泊
されていたらしい。麓はさすがに四月なので去年三月に登ったときよりは少
ない。でも昨日、おとといと山の上では雪が降っている可能性が高いのでひ
ょっとしたら素晴らしい光景にめぐり合えるかもしれない。


 朝になると駐車場にはぞくぞくと車がやってくる。僕らも準備を終え登山を開
始した(7時40分)。天気はすっかり回復して雲一つない素晴らしい天気だ。前
にはピッケルと尻ソリをザックにつけた登山者が登っている。

下山キャンプ場駐車場にて 準備をして登山口へ向かう


登山口より登っていく



 すぐに雪道となり硬く締まった雪の上を歩く。朝日にブナ林が照らされ美しい。
一時間ほど歩くと満開の霧氷が現れた。晴天の霧氷は今シーズンは三峰に
ついで二度目だ。5合目まで登ってくると木々の枝がしなるほどびっしりくっつ
いている。下界は桜が、山上は霧氷が満開だ。

硬く締まった雪の上を歩く


登山口より一時間ほど歩くと満開の霧氷が現れてきた



 やがて(9時20分)霧氷の世界からアルプス的世界へと変り前方には荒々し
く真っ白な大山北壁が見えてきた。新雪のおかげで四月の大山とは思えな
いようなすばらしい景色だ。新雪を踏みしめ六合目避難小屋に到着した(9
時半)。

左手に見えた宝珠山
大山北壁
六合目避難小屋が前方に見えてきた、そのずっと上は弥山頂上付近か?



 ここから斜度のキツイ登りがしばらく続く。雪のない紺色の下界の景色と真
っ白な雪原・霧氷とのコントラストが素晴らしくすごく高い山にいるような感じが
する。



 スキー靴で登っている人はこの急斜面にかなり苦労している。四・五人に一
人は山スキーヤーだ。8合目辺りまで来ると斜度はゆるくなり山頂部にやって
きた事がわかる。左前方には真っ白な雪の稜線が弥山へと続いている。こう
いう景色はアルプスへでも行かなければみられないものだろう。

ようやく緩斜面に入り頂上小屋が見えてきた
弥山頂上



 六合目小屋から一時間で頂上小屋に到着した。先を行くもぐもぐさん、みー
とさんは弥山へと向っている。弥山頂上手前で写真を撮っていると中年の男
性に頼まれ記念撮影、ぜひ縦走したいなあと言っているけれど今日は雪が緩
んでいるからやめた方がいいのでは?と言っておいた。

一階が雪で埋もれた頂上小屋


 小屋から五分ほどで頂上に到着(10時40分)した。剣が峰への真っ白な稜線が
美しい。まさにアルプス景観だ。少し霞があるけれど弓ヶ浜、反対側には蒜山三
山が見える。風があるのであまり長いもしておられず小屋へと向う。

弥山頂上より剣ヶ峰1729m


 二階入口からハシゴを使って下りて昼食だ。ビールも飲んで満足満足。小屋
の人だろうか雪をかい出している。そこからでていき(11時45分)下山を開始する。

頂上小屋へ戻る途中より弥山頂上 小屋で昼食を食べて下山



 名残惜しいけれど下りなければならない。六合目小屋を目指し下山していく。
途中、左の緩斜面ではスキーヤーが気持良さそうにシュプールを描いている。
六合目小屋あたりに来ると元谷側でもスキーヤーが滑っているのがよくみえる。


 元谷へと下る登山者が何人かいたので僕らも行ってみることにした。今回は
スキーはないので尻セードで遊ぼうと六合目小屋下から元谷側の行者谷へと
向い滑ってみるけれど滑らない。雪が完全に腐っている。かなりの急斜面なのに
雪のバームクーヘンが大きくなって下に落ちていくだけで滑らない。

六合目避難小屋までおりてきた 山腹をトラバースして尻セードで元谷へ


 先行者が尻セードした跡を見つけて滑ると思いっきり滑り三人で子供にもどっ
たように楽しく遊んで滑りあそんだ。元谷合流点までやってくると上空にへりが
やってきた。遭難かなあ?とみんなで話す。へりは救助へりが来るから待機す
るようにと拡声器で言っている。へり三台ほどがやってきて前を行くスキーヤー
達も見ている。後で聞いたら剣ヶ峰へ縦走していて五百メートル滑落してヘリで
米子の病院に運ばれたらしい。助けようとしたスキーヤーも怪我をしたらしい。




 僕らは荒々しい大山北壁をバックに元谷を下り大神山神社奥宮へと下りてき
た。ここまでやってくると観光客が多い。大山寺本堂あたりから河原を渡り駐車
場に戻った(14時25分)。私はもちろん初めて頂上に立てたみーとさん、はじめて
雪の大山に登ったもぐもぐさんも大満足。

元谷より大山北壁


遭難者を救出しにきたへり


砂防ダムより登山道を歩いていく
大山寺
駐車場まで戻ってきた



 現地で解散しもぐもぐさんと別れ僕らは蒜山へと向い蒜山やつか温泉快湯
館で汗を流し大阪へと帰った。

私のコースタイム(休憩含))登山口-110分-六合目避難小屋-70分-
              頂上小屋/頂上小屋-160分-登山口
                


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