伯耆大山

13年
01/03/19 はじめての大山、姿は北アルプスの様(写真
14年
02/03/10 吹雪で途中撤退
15年
03/04/06 すばらしい白一色の尖峰


01/03/19(はじめての大山、雪をかぶった剣が峰には圧巻。)

登山口へ向かう途中見えた霞んだ大山

 前日の夜に大山に行くことを決めて四時半に目覚ましをセット。でも案の
定無意識?で目覚ましを切ってしまってバイクでの出発は六時半だった。今
回は念のためアイゼンはもちろんのこと、ピッケルももっていった。山崎で中
国自動車道に乗り、美作で降りて国道179号から国道53号そして国道181号
で鳥取に入り大山との標識にしたがって国道から県道へと入った。しばらくす
ると真っ白な大山が見えてきた。こんな大きなそれも真っ白な山に登れるだ
ろかと心配になる。

登山口 しばらくはこんな様子

 適当に大山の方向に進んでいくと周回路に出てそして大山登山口に着いた。
道路には雪はまったくないが路肩にはかなりの積雪がある。駐車するのに適
当な場所がなかったので路肩で雪のないところを探してとめて10時10分出発 。
ここまで実家から四時間かかった。

 寺跡や別荘がある脇を登っていく、思っていたよりも人が少なくまた雪が
積もっているためか静かで落ちついた雰囲気である。しばらくすると大山頂
上2.5kmという標識が出てきた。2時間もすれば頂上に立てるだろう。ブナな
どの林の中を登っていくと一合目の標識が出てきた。まだ大山の真っ白な稜
線は見えない。

やがて北壁が見えてくる だんだん急に

 火山のゆるやかな裾野を歩いているといった感じだったけれど、だんだん
急になってきて尾根の直登になってきた。バテテた人を抜かしていく、相変
わらず晴天だけれども霞みがひどい。振り返っても日本海さへ見えない。標
高1000mとの標識の所でやっと稜線が見えてきた。2時間もしないうちにあの
稜線に立つのだなあと考えるとわくわくする。

 登山道は完全にザラメの雪道だけれどトレースがたくさんあるので全く足
ははまらず楽に歩ける。そのうち尾根らしい尾根になってきてますます斜度
もきつくなる。きつい尾根道を登っていくとだんだん周囲の木々の高さが低
くなってきて荒々しい大山北壁が見えてきた。

北壁全体が見えてきた 6合目小屋手前にて仰ぎ見る

 剣が峰の険しさは格別で北アルプスに来たのかと勘違いするぐらいすばら
しい。稜線に積もった雪に日が照って光っている。急な尾根を登りつづける
と森林帯を過ぎ雪原帯へ。この景観は北アルプスと変わらない、規模をちい
さくしただけという感じだ。やがて六合目の避難小屋に到着。何人かの人が
休んでいるがこの人たちの話を聞いていると上のほうはかなりの風が吹いて
いる様子。

 ここでは休まず登りつづける。北壁がずっと見えているので登っていても
楽しい。斜度はますますきつくなってきておりとてもじゃないけれどアイゼ
ンがなくては登れない。今は凍っていないから滑らないけれど凍っていてス
リップし尾根から落ちたら怪我ではすまないだろう。大山北壁は良く見える
けれど下界は相変わらず霞みがひどくて見えない。霞みの上に出てくれたら
良いのだけれど難しいかな?さらに登っていくと弥山頂上あたりが見えてき
た。その斜面にはスキーで滑った跡があるがあんな急な斜面がみえるのだと
驚き。

森林帯を出たところ 6合目小屋

 尾根上を登りつづけるとやっと緩斜面にでてきた、周囲には這松と見た目
が変わらない大山キャラボクがありアルプス的な雰囲気を出してくれている。
石を落とさないでくださいとの標識もほとんどが雪に埋もれてしまっている。
さすが大山、雪はたくさんある。八合目までくると木の階段がある。夏には
お花畑が出きるのだろう、今はたんなる雪原になっている。尾根の左側にセ
ッピの残骸らしきものがあるがもう今はセッピの縁は落ちてしまっている。

 頂上も間近になってくると霧氷が這松にくっついていてえびの尻尾もあち
こちに見られる。今日は暖かいらしいが大山くらいの標高になると完全な冬
模様をしている。9合目までくると尾根の西側はひろい雪原になっていて尾
根というより高原の様を呈してくる。先には小屋が見えているがアイゼンを
はずすのが面倒なので入らず先の頂上へと向かった。

弥山方面 小屋手前にて
剣が峰 登ってきた登山道

 すると南壁も見え、縦走路を見ると何人かのPartyが居る。もうちょっとよ
く縦走路をみたいので頂上より東側にあるピークに行ってみた。ここは左右
ともすぱっと切れていておちると間違いなく死んでしまう。下を見ていると
少しくらくらする。でもここからは縦走路や剣が峰が良く見える。風がきつ
いのが難点だけれどもしばらく景色を楽しんだ。

 そこへ夫婦がやってきて夫が縦走しようといっているが奥さんは怖い様子
で結局やめた。また頂上へと戻り風の当たらないところで弁当を食べ、しば
らく景色を楽しんだ後下山した。斜面が急なのでアイゼンをつけていても少
々苦労した。

縦走路 弥山山頂
南壁側を覗きこむ 南壁

 下山し改めて山頂付近をみるとさっきまであんなすごいところにいたんだ
なあと驚いた。実家まではきた道と一緒ではつまらないので日本海側を通っ
て鳥取市まで行きそこから国道29で戸倉峠を経て四時間半で実家に帰った。

私のコースタイム(休憩含))登山口-75分-六合目避難小屋-55分-頂上
              -40分-六合目避難小屋-50分-登山口
                

登山口から 大山北壁


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