泉ヶ山1209m(中林より・仮アップ)

13年
01/03/11展望良好、されど油断してセッピ踏みぬく
01/05/20快晴・高原・360度の展望
01/11/03雨中登山、ヒュッテで一泊


01/05/20(快晴・高原・360度の展望・輿さんと偶然頂上で会う)

麓より泉ヶ山山系 中林にある案内地図
麓より泉ヶ山山系 中林にある案内地図

 角ヶ山と泉ヶ山のダブル登山をやろうと思っていたけれど朝起きて明神山
を見ると霞んでいたので角ヶ山は延期し泉ヶ山の南峰からの縦走をやること
にした。みまさか山ある記HPやネット検索で登山道データを集めるとどうも
鏡野町中林からの林道終点から登れるようだ。今回は中林から登ることにし
た。

 朝、七時半に実家をバイクで出発し中国自動車道で山崎から院庄まで行き
国道179号を少し北上する。五分ほどで寺元との地区標識が出てくるのでそこ
で右折し香々美川に沿って進んでいく。今日は快晴だけれど霞がひどく泉ヶ
山はシルエットになっている。

中林登山口 登り始めてすぐは沢ぞい
中林登山口 登り始めてすぐは沢ぞい

 田舎道を進んでいくと左に小さな案内板・泉ヶ山登山口とある。見落とし
そうなぐらい小さな案内板だった。慌ててUターンし西へ曲がって集落をすぎ
林道を登っていく。しかしなんとなく雰囲気的に間違っているような気がす
るので地図を見ると寺ヶ谷だとわかった。

 ここからでも行けるのかもしれないけれど時間がかかりそうなので先ほど
の分岐まで戻りさらに北上する。左手に学校が現れしばらくすると中林(ち
ゅうりん)バス停がある。そこには大町との地区標識もある。大きな地図が
脇にあって泉山(泉ヶ山地元名)登山コース案内とある。バイクを降りて見
てみると泉ヶ山へは10コースもある。この場所から三つのコース、火の滝、
南峰を経る天ノ川コース・泉山ヒュッテを経る中林コース・中林の滝、中林
二の滝を経る滝コースがある。

中林の滝 笹の合間にあった綺麗な花
中林の滝

 どれを登るかは行ってから決めようと農村をバイクで走りやがて沢ぞいの
林道になる。悪路だけれどほとんど舗装してある。終点まで来ると車十台く
らいとめれる所があり姫路ナンバーの車が二台止まっている。ひょっとした
ら輿さんかもしれないなあ?そんな偶然ないかなとか思った。9時20分に登山
開始。

 暑いのでTシャツ一枚で登ることにする。沢を渡って手すりのついた登山道
(滝見学者のため?)を沢沿いに登っていく。沢は岩がゴロゴロしていてい
かにもこの先に大きな滝があるといった感じである。植林帯を登っていくと
登山口から五分で中林の滝との分岐点に出てきた。せっかくだから滝を見に
いこうと行ってみると二分もせぬうちに滝口に到着した。新しい東屋がある。
新緑に囲まれた大きな滝はゴーゴー音を立てている。七種の滝と違ってこち
らは水量が豊富。

新緑の中を登っていく 稜線より泉ヶ山
新緑の中を登っていく 稜線より泉ヶ山

 また分岐まで戻り植林帯の中の尾根道を登っていく。左側の沢にも小さな
滝がいくつか見られる。このあたり一帯は地盤が岩なのかもしれない。やが
てその沢ぞいの道となる。道はしっかりしていて明瞭。いつもたくさんの人
が登っているのだろう。沢沿いの道を登っていくと石垣が左手に出てきた。
昔、寺かなにかがあったんだろうか。滝のゴーゴーいう音が左の沢から聞こ
えてくる。テープが上へ続いているのでテープに従い登っていく。

 いくつもの木(ほんとうはコンクリ)の階段を登っていく。こんなにたく
さんのニセ木を持って上がるのは大変だっただろう。でも下りには使いたく
ないな。10分ほど階段を登って振り返ると新緑のきれいな尾根が見えている。
しかしやはり霞で遠望は利かない。浅い枯れ沢を渡り急な登山道を登ってい
くとニの滝との分岐に出てきた。もう寄り道する余裕がなくなってしまった
ので今回はパス。このあたりから自然林が多くなってきた。カエデの木がた
くさんあるので紅葉の季節もなかなか良いだろう。

登山者でにぎわう泉ヶ山頂上 頂上より北西
登山者でにぎわう泉ヶ山頂上 頂上より北西

 さっきの分岐から5分でまた分岐が出てきた。今度はゆるぎ岩との分岐点。
行ってみる事にした。少し下ると沢に出てきた。この沢も岩沢で音を立てて
いる。ここには案内版があり沢を下っても中林に行ける。まっすぐ登るとの
ぞき岩。この先、草木が茂っていそうなのでさきほどの分岐まで引き返した。
しかしゆるぎ岩ってどれだったのだろう?

 ふたたび急な山腹を登っていく。道がしっかりしているので草木が足にひ
っかかるということはなく心地よく登れる。やがて道はなだらかになり前方
に青空が見えてきた。笹の下地になっている。ここまで花はほとんど見なか
ったけれどここでやっと綺麗な花に会えた。今までに見たことがない白い小
さな花で笹の間にひっそりと咲いている。美しい新緑の中を登っていくと南
に南峰が見えてきた。もうここまで登ってくるときつい登りもなく景色を楽
しみながらでも登っていける。

花知ヶ山 角ヶ山
花知ヶ山 角ヶ山

 樹林帯を抜け笹原の中の登山道になる。ガサガサ笹を分け入り登っていく
と南北の登山道に出てきた。南峰手前にはさきほどから小屋が見えているの
でそちらに行こうと左へ曲がって進んでいくと綺麗な小屋に到着した。岡山
県立津山高等学校、泉山ヒュッテとある。

 中には入らずヒュッテの南側から尾根へと行く道があったので行くと南峰
と泉山との縦走路に出てきた。南峰へは前回行っていないので笹尾根をひと
登りし南峰頂上へ。何人かの登山者が休んでいた。ここから南へと続く尾根
を行くと養野へ。東へ行くと火の滝を経て中林へ。南西へと行くとのぞき岩
へ行くことができる。

輿さんのグループ 頂上で記念写真
輿さんのグループ 頂上で記念写真

 頂上標識の脇にはザックがいくつか置いてあるがのぞき岩に行っているの
だろう。私も行ってみようとしたら何人かの登山者が登ってきた。空身なの
でさきほどのザックの持ち主だろう。みんな登りきるのを待って最後の人を
見ると千ヶ峰愛好会の輿さんだった。登山口での予想は的中でやっぱり中林
にとめてあった車は輿さん達のものだった。去年の10/29に高御位山でもばっ
たりあったのでこういうのは今回が2回目。輿さん達は仲間の方四人と来て
おられる。その中に峰相山への登山ルートを開拓され新聞にも載ったそうで
ぜひ登るように言われた。

 先に頂上へと行ってもらってのぞき岩に行ってみる。南峰から下りてすぐ
の所にあった。岩の上からは奥津方面が一望できる。まだ時間が11時と早い
ので霞が1000m付近までに沈んでそこから上は綺麗な青空が広がっていた。引
き返し南峰から下り1198mピークへと向かう。

泉山より1198mピークへ 南峰・ヒュッテへ
下山、泉山より1198mピークへ 南峰・ヒュッテへと向かう

 笹のなだらかな尾根で西側にはカラマツが見られる。ちょっとしおれかけ
だけれどツツジが緑の笹原にぽつりぽつりと見られるのも良い感じ。西につ
づく登山道があり案内板には養野とある。ここからも行けるようだ。1198mの
向こうには泉ヶ山が少しだけ顔をだし振り返ると笹原の南峰、その下にはヒ
ュッテが見えている。軽い登りで南峰から三十分もせぬうちに1198mピークに
到着。三月に登った奥津からの登山道が西側から登って来ている。

 花知ヶ山、角ヶ山などの北の山々も見渡せる。泉ヶ山までもうちょっと。
なにせ笹の高原なので縦走中、ずっと展望が開けているので気持ちが良い。
前回とは違って雪がないので1198mピークから明瞭な尾根道を進んで15分ほど
で頂上に到着。今日は快晴で最高のハイキング日和なのでたくさんの人が登
って来ている。輿さん達はお昼をされていた。

南峰をバックに泉山ヒュッテ 火の滝コース途中の東屋
南峰をバックに泉山ヒュッテ 火の滝コース途中の東屋

 みなさんいろんなものを持ってこられていてイチゴやいろんなものをいた
だいた。こちらはというとミルクパンの袋詰と水のみ。悲しいかなお返しを
しようにもできない。峰相山の主を自称される方は岡山の山々も何度も登っ
ておられるようで地図で色々教えていただいた。花知ヶ山は展望はないがそ
の左の三ヶ上山はなかなかよかったらしい。霞がなかったらもっとすばらし
い展望だったろうに残念。

 みんなで記念写真を撮って下山開始。輿さんに大山縦走の話や私のGWの能
郷白山山行の話などをする。1198mピークを下って私が登ってきた所との分岐
点まで来るがここで輿さん達は下っていき別れる。私は野村さんに教えても
らった今回輿さん達が登ってこられた火の滝経由のコースで下っていく。道
ははっきりしているそうだ。

ヒメレンゲ 火の滝
ヒメレンゲ 火の滝

 南峰まで行きしばらく休んだ後ここから東へとつづく尾根を下っていく。
自然林の中を下っていく。このあたりも紅葉の季節はすばらしいだろう。急
な斜面を下っていくと東屋がある。ここでしばらく休んで那岐山の展望など
を楽しみ再度下っていく。大きな岩が出てくると岩沢に出てきた。滝もいく
つかある。これが火の滝だろうか?でもどこにも書いてないから違うのだろ
う?沢にはヒメレンゲの群落がたくさんあって綺麗。

 さらに下っていくとゴーゴーと滝の音がする。前方にはかなり大きな滝が
ある。七種の滝より水量は多く規模は近いものがある。これが火の滝だろう。
ここからはちょっと道が険しくなりロープが張られていたりする。それでも
3点確保などいらぬぐらいの所ばかりでそれほど危険なところはない。ぐん
ぐん下っていくと涸れ沢に出てきて登りの時に引き返した所に出てきた。こ
のまま沢を下っていくと登山道は登った時に石垣があったところに合流。あ
とは杉林の中を下り中林の滝からの道と合流し登山口に15時15分に到着。す
でに輿さん達は帰っておられた。女性の方がおっしゃっていたがこの火の滝
経由のコースはなかなか変化に富んでよかった。この後、地道で津山、作用
を経て実家に17時45分に到着した。

私のコースタイム(休憩含))中林登山口-85分-ヒュッテ-7分-南峰-20分-
             1198mピーク-15分-泉ヶ山-30分-南峰-50分-火の滝-15分-登山口


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