泉ヶ山1209m(奥津温泉より)

13年
01/03/11展望良好、されど油断してセッピ踏みぬく(写真)
01/05/20快晴・高原・360度の展望
01/11/03雨中登山、ヒュッテで一泊


01/03/11(展望良好、されど油断してセッピ踏みぬく)

登山口

 本来ならもぐもぐさん主催の低徘ミニオフさんか予定だったけれど事情(
路面凍結)により参加を取りやめた。その代わり千ヶ峰愛好会の輿さんが良
いよと言ってた岡山津山方面の泉ヶ山(いずみがせん)に登ることにした。
ネットで調べた結果、西側の奥津温泉から登るらしい。

東屋 1198mまではひたすら尾根登り

 そして出発、山崎で高速に乗り美作で降りて国道179号、津山で国道53号、
津山広域農道を経て再度国道179号を北上、奥津温泉に近づくにつれ山々は真
っ白に 家々の屋根にも雪が積もっている。この時点でもう登山口にはバイク
では行けないだろうから登山口までは歩きだなと覚悟を決めた。綺麗な渓谷
を過ぎると奥津温泉道の駅があってそのすぐ先で右折し立派な舗装路の農道
を登っていく、しかし自信がないので地元の人に聞いてみると確かにあって
る。綺麗に除雪されているので快適。うねうねした道を登っていくと右側に
泉ヶ山とあるのでここにバイクを止める(熊に注意の看板あり)。

 ところが思っていたより雪があり一メートルはある。でも幸いなことに前
方に車が止まっていてその人のだろう トレースもついている。これはラッ
キーだ、登れるかもしれない。タイムリミットを15時とし、わかんを着け11
時30分に登山開始。

下界とのコントラストが綺麗だった 1198mピーク手前

 深く雪の積もった林道を登っていく、でも踏み跡があるのでそれほど苦に
はならない、この踏み跡の人はだいぶんシンドイだろう、膝ぐらいまでもぐ
っているようだ。先週、雪が新たに積もったようで木々にはたくさん雪が乗
っかっている。天気は日は射しているものの山の上のほうはガスがかかって
いる。午後から良くなるので期待しておこう。

 しばらくすると別の林道に出てきた。こちらは車が通れるぐらい広い。ト
レースはこの林道をあがっているので従って登っていく。すると広場(今は
雪原)に出てきた。ここからは泉ヶ山が全貌できるが山容は大きく、真っ白。
まだ登ったことのない山なので登れるのか不安になる。さらに登っていくと
小道へと変わる。

1198mより南 セッピ崩落場所

 この先には 泉ヶ山の紹介の案内板がありどっさり雪の積もった東屋もある。屋根には50
cmぐらいは積もっているのではなかろうか?トレースに従い尾根を登ってい
く。このトレースのおかげでかなりペースをあげて登れる。もう12時なのだ
から先客はもう頂上に着いているだろう。そしたら楽に登れる(ラッキー)。
傾斜のきつい尾根を登っていく、すると前に人影がある。あらま、追いつい
てしまった・・・。挨拶をするとそうとう弱っておられる。もうヘトヘトと
いった感じだ。今度は私ががんばるぞーと追い越してラッセル開始。意気込
んでみたものの傾斜がきつく時々股間までもぐるので消耗が著しい。

 高度を増すにつれ霧氷が出てきた。稜線をみると真っ白になっているがこ
れは全部霧氷なのだろう。木の枝には明神平の時にあったとげのような霧氷
がたくさんついている。この調子だと明神平のようなすばらしい霧氷が見れ
るかも。

泉ヶ山山頂を望む 泉ヶ山山頂

 天気は時々青空が広がるようになり回復してきている。はやく登らなけれ
ば霧氷が落ちてしまう。急ごうとはするもののあまりに急なのでしっかり足
場を作らないとずり落ちてしまう。GPSで高度を見るとまだ1000mにもなって
いない。この尾根の先は1198mピークなのでまだ200m登らなくてはならない。
もう降りようかな?とふと脳裏をよぎる。しかしバテテ降りたとなると不名
誉この上ない。下の方を見るが男性はまだ登ってこない。

 がまんがまんとがんばって登っていく。ただただひたすら尾根を登ってい
くだけ、いったいいつまでやればいいのだろう。振り返ると綺麗な雪山がた
くさん見えている。いったいなんていう名の山だろう。永遠とも思える尾根
登りを続けていくと綺麗な明神平のミニ版みたいな雪原に霧氷の広葉樹が散
在したところに出てきた。すばらしい景色だ。麓の紺色と山の白のコントラ
ストがすばらしい。さらに登っていくとやっと1198mピークに着いた。

天狗岩1197mと角ヶ山1153m(尖った山) 花知ヶ山(1247m)

 ここから見る西へと続く尾根が美しいことこの上ない。また北には目指す
泉ヶ山がそびえている。全山霧氷で真っ白、周囲の山も真っ白。泉ヶ山への
途中の稜線にはセッピがずーっとついている。下は切り立っているわけじゃ
ないけれど落ちたら危ない。時間がないので出発。鞍部めざしセッピに注意
しつつ下っていく、厚く雪が積もっているので展望はすばらしく360度の大
展望。南には津山平野も見えている。

 なんてついているんだろうとか思って気分爽快で歩いていると前方3mぐら
いからゴーっとセッピが崩れて風呂桶ほどの雪の塊が2.3個落ちていった、や
ばっ いつの間に乗っかった?とか思う間もなく足元が崩れていく、逃げよ
うにもわかんをつけ しかも膝上まで潜っていては無理。なんとかぶら下が
ったもののいつまでもつやら?おそらく落ちても何てことないだろう、でも
やっぱり落ちるのは嫌。それでもずるずる指がすべって落っこちてしまった。
頂上手前より南の1198mピーク 1198mへ戻る途中

 さてどうしたものかセッピの下を歩くのはそれこそ危険だし・・・。結局、
今落ちたセッピの片割れに足場を作って難なく稜線上に復帰、いったい い
つの間にセッピに乗っていたんだろう?まったく記憶にない。おそらくよそ
見していてそちらの方向に無意識に行ってしまったんだろう。改めて見ると
6mぐらいに渡ってセッピが崩れていた。

 再度頂上を目指す。今度はセッピに落ちないよう樹林帯ぎりぎりを登って
いく、いくつかの登り下りをしたのち最後の登りへととりかかる。ここまで
来るとさらに展望は良くなり霧氷もよりすばらしい、振り返ると先ほどの男
性がさっきのピークに登ってきた。そして頂上に到着。

 ここからは北の山々も望める。南には津山平野をバックにさきほどの真っ
白な1198mピーク。西にはなだらかな高原状の真っ白な山々北には大きな山容
の山々がつらなっている。尾根を登っているときはきつかったけれどここま
で来るとそんなことなんて忘れちゃう。来て良かった。

 パンを食べて景色を楽しんでいると先ほどの男性が登ってきた、やはりか
なりバテテおられ一人だったらとてもじゃないけれど登れなかったろうとの
こと。ここには何度も来ておられるらしく1198mピーク南の新しく出来た避難
小屋で泊まったこともあるそうな。ここから北に見える山がこのあたりの最
高峰ハナチガセン1247mで東には那岐山、天気がよければ瀬戸内海に小豆島、大山
に氷ノ山までみえるとのこと。でも私にとってみれば今日の展望でも十分過
ぎるほど。男性が降りてからしばらくしてから時間がないので下山する。

登山道より 津山市近郊にて

 そして1198mピークへ。だんだん那岐山にかかっていた雲がとれてきている。
津山方面もよりはっきりと見えてきた。しばらく景色を楽しみ、尾根へと下
っていく。下りは自分たちのトレースをただただたどっていく。東屋をすぎ、
バイクを置いた登山口に到着。帰りはすべて地道で帰った。

私のコースタイム(休憩含))登山口-25分-東屋-85分-1198mピーク-45分
             -泉ヶ山-30分-1198m-35分-東屋-20分-登山口


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