燕岳（北アルプス常念山脈）2763m

04/08/01(台風一過の北アルプスへ日帰りハイク）

Dr Kongさんが北穂に登るのでいろいろ話しを聞いたりアドバイスしていたら自分自身が行きたくなり急遽、日
帰りハイクしたことのある燕岳に前夜発で行くことにした。土曜に仕事を早めに終わらせ大阪を出発し名神経
由で中央道・長野道と乗り継いで豊科にて高速を下りて中房温泉へ続く道路へ入る。ここに看板があり九月
から夜間通行止めになるとある。長いクネクネ舗装路を経て燕岳登山者用村営無料駐車場にて車中泊を
した。もう夜中の零時なのに九割ほど駐車してある。

翌朝、四時に目が醒めたのでゆっくり準備を進めとりあえず登山口にあるトイレへ向かう。ここで朝ごしらえとか
をしているとぞくぞくと登山者がやってきて登っていく。やがて明るくなってきたので登山を開始した。

ここはいきなりの急登で山腹をジグザグに登っていく。僕らは日帰りなので荷が軽くつぎからつぎへと登山者を
追い抜いていく。頭上には青空がでているけれどガスに被われてしまった。

第一ベンチをすぎると少し傾斜が落ちるがすぐに急登になる。稜線がガスの中に入る前にと急いで登ってい
く。第二ベンチをすぎ再び少し楽になる。やがて雲の上にでてきた。振りかえると美しい雲海だ。

再びきつい登りを経て第三ベンチに到着。ここから富士見台までがけっこう距離がある。ガスは上昇している
ようで再び中に入ってしまった。さらに登っていくとみーとさんが人の声がするよと言ったら合戦小屋に到着
した。多くの人が休んでいるがみな下山していく人達だ。さぞきれいなご来光が拝めたんだろう、みな上機嫌だ。

少し休んでさらに登っていく。ところがﾄｲﾚに行きたくなってやむなく小屋へ引き返し再び登っていくが引き返し
点にカメラを置き忘れ慌てて降りるが見あがらない。小屋まで戻ると親切な方が届けてくださっていた。

左奥には槍が雲の合間から見えている。Dr Kongさんは今ごろすばらしい光景を目にしているんだろうなあ
（うらやましい・・・）。合戦の頭につくとたくさんの人がいる。槍穂高が霞なくくっきり見える。

花崗岩がゴロゴロとしたゆるい斜度のハイマツ帯に入った。小さな岩場を過ぎてやがて登山道は尾根の右
側を進んでいく。このあたりはお花畑が多く写真を撮るのに忙しい。テント場の横を通って燕山荘前に出て
きた。ガスらないうちにと休まずにまずは頂上を目指す。

槍穂高連峰〜裏銀座の山々がずらーっとくっきり見える。ロープの張られた稜線の登山道を歩いていくとち
らほらコマクサがでてきた。千島ギキョウが群落を作っているのが見える。簡単な岩場を登っていくと頂上に
到着した。

昨日からの泊まり組はみんな下りたのだろう誰もいない。しばらく景色を堪能しているとちいさなパーティが
やってきて北燕岳への稜線にコマクサの大群落があるというので行ってみる。北燕岳からの帰りは巻き路が
あり燕岳に登り返さなくてもよいようだ。

しばらく進むと左斜面にすごい大群落がでてきた。小ぶりのものが多いが圧巻だ。秋田駒ケ岳ほどの規模は
ないけれどなかなかすばらしい。その他、コケモモの群落もあった。北燕岳山頂には個人が作った山名版が
あるだけだ。

引き返し稜線にある岩場の上で休んで少し腹ごしらえをする。この後、燕山荘へ引き返し喫茶サンルームで
わたしは生ビールとウィンナー、みーとさんはコーヒーとケーキ　タイム。雲海が時々稜線まで上がってくる。
もうすぐ展望はなくなるかもしれない。

十分展望を楽しんだ後、下山を開始する。登ってくる人が多くなかなか進まない。お花畑を過ぎて合戦の頭
より下りていく。このあたりは道が狭く登ってくる人を待っているとぜんぜん進まない。ようやく合戦小屋まで
下りてきた。スイカを売っているが上で贅沢をしたので止めておく。

この後は惰性でグングン下りていく。下に中房温泉の建物が見えるようになったがなかなか着かない。
ようやく第一ベンチにでてくるとひと下りで登山口に戻ってきた。少し下りた所のロータリーに温泉の人が
いたのでここまで車をもってきてもよいかと尋ねるといいよと返事。みーとさんを残し車を取りに行く。
温泉で汗を流し中房温泉を後にした。

松本郊外にてDr Kongさんに電話するとやはりすごく天気がよくご来光もすばらしかったとの事だ。北穂に
泊まり奥穂〜前穂〜岳沢より沢渡に下りてきた所だそうで駒ケ根SAで待ち合わせをしレストランで会った。
その後、渋滞に巻き込まれようやく大阪に戻ってきたと思いきやPL花火の大渋滞に巻き込まれ家に帰った
のは深夜であった。

わたしのコースタイム（みーとさんのを借用））
中房温泉登山口-110分-合戦小屋-55分-燕山荘
　　-35分-燕岳-20分-北燕岳-40分-燕山荘-150分-中房温泉登山口