15年 | |
03/04/27 | 豊富な自然の残された美しい新井沢 |
16年 | |
04/05/03 | 今年もはるばる新井沢へ |
03/04/27(豊富な自然の残された美しい新井沢)
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麓から見た菅名岳大蔵山方面 | いずみの里登山口駐車場 |
25日に野坂岳を目指し大阪を出発して滋賀の新旭道の駅で車中泊をした。
翌朝起きてみると雨が降っている。野坂岳登山口に行ってみるとこちらも雨
だ。しばらくやむのを待ったけどあきらめ明日予定の加賀白山をめざし北上
して見ることにした。
駐車場から先は車通行止 | ここで林道を離れ右へ |
地道で北へ北へと進んで福井市あたりまでやってきたものの今から登山口
に行っても時間をかなり持て余してしまう。だったらもっと北上していこう
と地道で上がっていくととうとう新潟までやってきた。
新井沢からの流れを渡る | しばらく植林帯が続く |
じゃ明日は新潟の山に登ろうと本屋で新潟花の山旅をいう本を購入、その
なかでよさげな菅名岳・大蔵山に登って時間があったらさらにだめちゃん@
低俳さんのレポでよさげな角田山に登ることにした。
イカリソウ | 一度林道が横切る |
国道290を北上して五泉市猿和田駅が近くなると右手に菅名岳・大蔵山登山
口と小さめの道標がでてくるので国道を離れ道標に従い進むといずみの里コ
ース登山口に到着した。広い駐車場でトイレもあるけど街灯がなくて寂しい
ので少し戻った所で車中泊をした。
やがて美しい自然林帯へ |
翌朝おきると車が数台止まっておりまだ七時になっていないというのに多
くの人たちが登っていく。このあたりの人達って朝早いのかなあとみーとさ
ん。予報は曇後晴だから晴れてくるだろう。僕らも準備を終え出発した(7時
20分)。
熊が多いのだろう | イワウチワ |
ゲートを越え林道を歩いていくと写真付の登山案内板がある。ここで小川
にかかる木橋を渡って植林帯の山腹を登山道は登っていく。道は昨夜までの
雨でぬかるんでいる。ふたたび林道がでてきたので道標に従い横切りさらに
登っていく。道標には階段コース・大蔵山頂とある。林道を登っていくと沢
コースで登れるようだ。
ロープのついた階段を登っていく。相変わらず植林帯だ。やっと一合目と
道標がある。ここからみる山はまだまだ高い。2合目を越え20分ほどすると
右から沢コースが合流。このあたりから自然林が多くなってきた。まだつぼ
みのツバキがあちこちにみられる。ショウジョウバカマやイワウチワなど花
が多い。
すばらしい尾根歩きを楽しみ山頂へ | 大蔵岳山頂に到着 |
右手に少し開けた所がでてきた。木のベンチや熊よけのベルが木にぶらさ
がってる。五泉市あたりだろうか田園が広がる平野がみえる。大きな倒木を
乗り越えさらに登っていく。冬には雪が多いのだろう木々はみんな倒れかか
っている。
大蔵岳にある小さな小屋 | まだまだ雪が多い |
7合目付近まで来ると残雪が現れてきた。千メートルに満たないのに美し
いブナ林が広がる関西ではあまりみられない光景だ。9合目看板が出てくる
と十分で大蔵山の頂上に到着した(9時20分)。
菅名岳を目指し縦走 | 菅名岳頂上はすごい賑わい |
頂上は笹原のみはらしのよい広場になっており多くの人たちが休んでいる。
でも霞がひどく遠望は利かずさらに菅名岳を目指し進むことにした。道標に
は2.65km・70分とある。稜線につけられた登山道を少し下っていくと小さな
山小屋がでてきた。ご来光を拝むにはよさそうだ。
丸山尾根を下っていく | 激下りです |
このあたりから残雪の上を歩くことが多くなってきた。山の感じは岡山の
那岐山に似ているだろう。なだらかな山体をした山だ。低い潅木帯なので稜
線を人が歩いているのがよくわかる。振り返ると大蔵山がみえその向こうに
は白く険しい山がみえるが千メートルほどの越後の白山だろうか?よくわか
らない。
イワウチワ群落があちこち見られる | こちらも自然林が美しい |
大蔵山から半時間ほどで三五郎山に到着。稜線の一部といった感じで頂上
といった感じはない。雪の稜線を進んでいくと前方に左に尾根を出した小高
い山体がみえてきた。あれが菅名岳じゃ?と言うがみーとさんはあの向こう
のじゃないのと言うので本で調べるとやっぱりあれだった。このあたりに来
ると山の感じが能郷白山に似ている。
谷にも雪がたっぷりある。四月上旬あたりなら山スキーで遊べそう。雪原
を登っていくとあっけなく菅名岳頂上に到着した(10時35分)。
椿平にやっと到着 | その名の通り椿が多い |
こちらは大蔵山以上ににぎわっていて座るところを探すのも苦労するくら
いだ。こちらも展望はよく霞がなければ飯豊や佐渡などいろんな山が一望で
きそう。近くの山は見えているけどなんという名の山かさっぱりわからない。
北西には越後平野が広がりその右には稜線続きの三角錐の山 鳴沢峰880mが
見える。
大きなブナがあちこちに |
山頂でカップ麺を食べ半時間ほど休憩してさあ下山(11時15分)。丸山尾根
ヲ経テ小山田へ下ルと道標があるので従い下っていく。めちゃめちゃ急な激
下りでしかもぬかるんでるのでこけたら大変。たくさんのひとが登ってくる
がみんなかなりバテてる。美しいブナの林の中を下っていく。深緑のイワウ
チワの葉が下山していくとピンクの美しい花を咲かせてきた。ピンクのじゅ
うたんみたいになっている所もある。タムシバもちらほらみられる。
すごく美しい新井沢を下る |
ガイド本には椿平から山頂までひと息とあるのでまだかなあとそれらしき
所を探すがわからない。新緑が美しく気持ちのよい尾根を下って少し登って
下り再び尾根上の右が岩場になった小ピークを過ぎると7菅名岳とある。こ
こにもベルがぶら下がっている。かなり熊が多いのだろう。
6菅名岳道標をすぎて階段を下っていくと椿が多くなってきた。ここが椿平
だねとみーとさん。正解で道標に従い左に下るといずみの里へ戻れるみたい。
青のベンチが置いてあり男性が休んでいる。休みたい所だけど羽虫がものす
ごく多くて休めない(12時10分)。
尾根を左に離れ山腹から沢を目指し下っていく。あたりはブナと椿に囲ま
れ大きなブナもみられる。すばらしいブナ林を経てゴーゴーと沢の音がして
きた。緑の中の美しい沢だ。木橋を渡るとトチノキの大木への分岐道標があ
るけど羽虫に取り囲まれ寄り道する気がしない。
滑ったらビショ濡れ | キクザキイチゲ |
でもこんなに美しい沢ははじめてというくらいすばらしい。苔むした岩、
美しい流れ、ブナ。登山者が多いのがわかる気がする。どっぱら清水との道
標がでてきた。先を行く夫婦が向かったので登山道もそちらかなあと思った
けど沢を下っていく道があったので下っていく。
林道に出てきた |
少し下ると左から細い滝が流れ落ちていてそこには竹でできた水場がある
ので明日の水にと水筒に汲む。冷たい水で顔を洗うとさっぱりする。こけた
ら沢にドボンの岩場を慎重に通過。やがて沢は小川になり砂防ダムがでてき
た。岩場につけられた木橋を渡ると林道に出てきた(13時10分)。
ここには郷土の森案内板がありブナ、カツラ、トチノキなどの巨木、ユキ
ツバキ群落など原始的な自然が残っており保護を受けているとある。ここか
ら林道を下っていくと猿の群れがやってきた。ちょうど林道を群れが渡って
いる所だったらしく対岸にもたくさんの猿がいた。
猿の群れに遭遇 | 林道を歩いて登山口へ |
駐車場まで戻ると(13時45分)広い駐車場はいっぱいで道まで車があふれて
いる。こんなに人気のある山とはまったく知らなかった。下山後は近くの水
芭蕉公園へ行ったもののもうシーズンは終わりかけでちょっとがっかり。
ひなびた咲花温泉で汗を流し加賀白山と月山を迷った末、めったにいけな
いであろう月山に行く事にし国道7号を北上して鶴岡から月山麓の志津温泉
へ向かうと夜はこれより上は通行止めらしいのでここで車中泊をした。後日
ネットで調べてみるとこの菅名岳・大蔵山山域は蛭の宝庫らしい・・GWまで
の初春と晩秋がベストだろう。
国道にあった道標 |
私のコースタイム(休憩含))いずみの里登山口-120分-大蔵山75-分-菅名岳/菅名岳-55分-
椿平-60分-林道-35分-いずみの里登山口