氷ノ山若桜スキー場より(三の丸コース)

13年
01/02/27 若桜スキー場より低徘MLのえびたさんと。快晴白山四国遠望(写真
01/03/20 雪原霞がひどく遠望は利かず
01/07/07 霞なく展望良好、頂上ではトイレ付き避難小屋設置工事中だった
14年
02/01/12 ひさしぶりの大雪原との再会
02/03/24 雪見ハイクのつもりが・・・吹雪


02/03/24(雪見ハイクのつもりが・・・吹雪)

 先週事情により登れなかった氷ノ山に登ることになった。囲炉裏のメンバ
ーで同級生の平蛸君がぜひ行ってみたいとのことなので平蛸君、みーとさん、
私の三人で行くことになった。このところの陽気で氷ノ山の雪はもうだいぶ
ん減っているかもしれないけれどもう雪の状態も天候も安定してきているか
ら雪見ハイキングを楽しめるだろうと思っていた・・・が。

 前日の夕方に大阪を出発しみーとさんを乗せ夢前町の実家に向かった。夜
に平蛸君がやってきてこの日は私の実家で泊まり翌日氷ノ山へ向けて出発し
た。実家を出発した時は本降りの雨で果たして登れるだろうかとすごく心配
で明神山と千ヶ峰でも登ろうかとも思ったけれどとりあえず三の丸まででも
行ければいいやと登山口の舂米の若桜スキー場へと向かった。

 戸倉峠もそれほど雪は残っておらず路肩に時々見かける程度でしれている。
しかし雨が降っており山は深いガスの中にある。国道29号から離れやがてス
キー場に到着した。雪が降っておりやはり氷ノ山は完全に雲の中だ。みーと
さんが那岐山に変更しようかと言ったがここからだと移動にかなり時間がか
かるのであきらめまず三の丸をめざし出発した。

 ラッキーなことにリフトは最上部の第三リフトまで動いていた。登山届を
提出しリフトに乗って上がっていくと雲の中へと入っていった。最上部で下
りるとホワイトアウトに近い状態になっている。スキー場の人によると今日
はかなりの人が登っているとの事ですごく安心できる。初めての雪山でかつ
登山の平蛸君にはこの天気の氷ノ山はきびしいかもしれないなあ。

 三人そろった所で出発した。雪はそれほどでもないけれど風がすごく強い。
霧氷が出来つつある。積雪が少なくなって木の階段がでてきている。霧氷が
出来つつある。急ではあるけれどトレースがしっかりできているので歩き易
い。

 植林の尾根を登っていくとブナなどの自然林帯へと入っていった。尾根は
狭くなり厳冬期には左側にセッピができそうな所である。この後まあ少し急
になりやがて幅の広い尾根に変ってきた。天気がよければ右手に雪原が広が
る場所だろう、こんなホワイトアウト1歩手前のような天気なので何もみえな
い。笹棒がコース上にさしてあるので頼りになる。

 前方のまっしろな中からブナが一本、また一本と現れては消えていく。エ
ビの尻尾がいたるところにでき木々は霧氷に包まれている。吹雪きはますま
す激しくなってきた。コンパスで位置と方角を確認しつつ三の丸を目指す。
雪原になってきたので雪がこれ以上激しくなりトレースが消えると位置がわ
からなくなってしまう可能性もある。

 前方からすごい大きなパーティーが下りてきた。二十人以上はいるだろう。
三の丸でひき返してきたとの事。笹棒を回収していってしまった(悲)。

 左側が急に落ちている尾根なのでそのふちを東へと進んでいく。やがてト
レースは左より、北東へと向きを変えた。新雪はまだまだ浅くその下は氷に
なっている。そこにも以前のトレースが刻み込まれていて参考になった。と
くにスノーシューの跡は明瞭で頼りになる。

 GPSの高度計を見てももうそろそろ三の丸の休憩小屋が出てきてもおかしく
はない。また東へとトレースの向きがかわりしばらくしたら前方に笹がでて
きた。その笹の中を進んでいくとまっしろな中から休憩小屋がでてきた。み
んなで入ってみるが休憩小屋は展望所をかねているので風がビュービュー入
ってきてぜんぜん風除けにならない。

 後から親子のテレマーカーが登ってきた。彼らは山頂方向へと向かってい
った。僕らは三の丸小屋を探し南側を探すがでてこない。みーとさんが動く
ものがある!ほれほれ。平蛸君が音がするよ〜というがどこどこ?と見てみ
るけれどわからない。まぼろしかも・・・とみーとさん。

 ふたたび休憩小屋にもどりそこから再度進んでしばらくすると三の丸小屋
が北側にみえてきた。それもすぐそこだった(それがわからない)。小屋の
前にはスキーがふたセット立てかけてある。中に入るとさきほどの親子が休
んでいた。彼らも雪中ハイクのつもりで来たようで子供の方は下のカッパは
履いてなかった。カップ麺を食べ休んだ。ドアが壊れていて雪が中に入って
くる。時々明るくなってはまた薄暗くなる。午後から天候が回復するとのこ
となので予報を信じて待ってみる。

 外を様子を見に出ていき小屋へと戻ってくると坂ノ下コース側から男性が
やってきて声をかけてきたのでみるとえびちゃん(低徘ML)だった。このあ
とすぐに亀井さんも登ってきた。朝の七時頃に登りはじめてやってきたそう
だ。この吹雪きの中をやって来たとは驚いた。しばらくみんなで話しをし天
候の回復を待ったが親子は降りていき僕らももう無理とあきらめ下山するこ
とにした。えびちゃん達はもう少ししてからひき返す様子だった。

 雪は激しくなってきて顔に当たって痛い。登ってきた時よりも十センチほ
どは積もっているだろうか。トレースはほとんど消えてしまっている。この
ときほどGPSが頼もしく感じた事はなかった。雪原をすぎて尾根を下っていく。

 スキー場まで下りてくると吹雪きはおさまったがまだガスの中、スキー場
の状態がわからない。新雪が積もっているのでアイゼンは着けずに下ってい
く。いつもなら怖い所だけれど新雪が積もっていてそれがクッションになっ
てこけても痛くないしスピードがでない。思いきって尻セードで滑っていく。
平蛸君もみーとさんもきゃっきゃとはしゃいであっという間に第三リフト下
まで下りてしまった。途中、初老の男性二人が山スキーでぎこちなく下りて
いたのを抜いた。今日みたいな状態ならこちらの方が面白い。あとはスキー
場の中を歩いて下りて(13時半)駐車場まで戻り雪彦山へゲレンデ見学に行っ
た後、雪彦温泉にはいって実家に帰った。

私のコースタイム(休憩含))登山口(駐車場)-60分(第三リフト含む)-三の丸・
              三の丸-50分-登山口(駐車場)
                


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