総合目次に戻る

令和3年(2021)  1月30日 車 単独・・・霧氷を求めて寒風山から笹ヶ峰

笹ヶ峰(石鎚山系)1859.47m 四国地方 高知県/愛媛県

天気:曇りのち晴れ

登り 寒風山登山口(6:40)→桑瀬峠(7:35)→寒風山(9:10~9:35)→笹ヶ峰(11:20)

下り  笹ヶ峰(11:20)→寒風山(13:30)→桑瀬峠(14:45)→寒風山登山口(15:45)

行き 国道2号線バイパス→しまなみ海道→今治小松自動車道→石鎚山SA仮眠→国道11号→国道194号→寒風山登山口

帰り 寒風山登山口→国道194号→国道11号→国道196号→しまなみ海道→山陽道(福山西~)
ヤマテン予報、気象庁予報、メッシュ予報とにらめっこ。週末はナイトで伯耆大山にするか、でも予報を見ると土曜はガスガスの可能性が高い。日曜日は晴れる可能性が高いけどナイトでもかなり人が多そう。なので確実性を狙って寒風山から笹ケ峰へと縦走することにした。でもそれなら福山市内の職場から直接向かった方が時間的にも金銭的にも楽だったのにとは思ったけれども後の祭り。

21時45分に自宅を出発して安く上げようと国道2号でしまなみ海道へ。今治から今治小松道経由で松山自動車道へ。このまま登山口に向かっても冬季はトイレが使えないので石鎚サービスエリアで仮眠をとることにした(0時10分)。夜中なのでトイレを使うのも安心(誰もいないので新型コロナのリスクを回避できる)。

とても気持ちよく眠れて朝まで寝そうになったが二度寝しながらもなんとか起きてカップ麺&ご飯(サーモス ご飯が炊ける弁当箱)で早い朝食を摂って4時25分に出発。いよ西条インターで下りて国道194号で登山口を目指す。
5時15分に新寒風山トンネルを出て旧国道194号へ。道路にはほとんど雪はなくて5時15分に寒風山登山口駐車場に着いた。車が一台停まっている。トンネル前は工事中ですが登山者用駐車場は利用に問題なし。少し下に臨時の駐車場が設けられていた。晴れているけど稜線には濃いいガスがかかっているのでご来光は無理そうだと思って再び仮眠(本音は寝たかった)。

少し明るくなってきたところで6時40分に登山を開始。車が一台増えていた。凍っているところはなくアイゼンはつけずに登る。積雪は2,3センチ。日が昇ってきて山肌などすべてがオレンジ色に。桑瀬峠にはガスはなく早く登れば素晴らしいご来光を見てたかもとちょっと後悔。霜柱がすごい。サクサク音がする。7時35分桑瀬峠着。

伊予富士方面はガスの中、向かう寒風山もガスの中だ。ただガスはだんだん取れていっている様子。瀬戸内海側からの風でガスが流れているのが良くわかる。すごい風ではと心配していたがそれほどでもなかった。

桑瀬峠から寒風山に向かう途中、岩稜帯が出現する手前で12本アイゼンを装着した。爆風ではないものの風が強くて今のうちに着けておいた方が良いだろう。少しやせた尾根になったところで三脚を構えた男性が霧氷とガスの流れる寒風山前衛峰を撮っている。

前衛峰の手前あたりから青空が広がってきて霧氷も発達してきてすごいすごい。ものすごくきれい。青空の下に霧氷はすばらしい。ブロッケンができている。ナイトハイクをしているとブロッケンに遭遇する確率が高いのでそこまでの感激はもうないかも。桑瀬峠では霧氷はそれほど発達していなかったが岩稜帯に入った辺りから一気に発達してしかも天気が好天して快晴で日が射しこみすばらしい。青空、岩、霧氷が作り出す世界が広がる。積雪は10センチもなく少ないので凍っているけどアイゼンがよく効くので歩きやすい。誰もまだ登っていないようだ。

9時10分、寒風山山頂に到着。誰もおらず。南には遠くに太平洋、北には瀬戸内海。しばらくすると香川県から来たというタイの男性が登ってこられあまりのすばらしさに瓶ケ森で泊まる予定だったけれども満足したので下りるとのこと。しばらく立ち話をする。

9時35分、山頂を後にして笹ケ峰へと縦走開始。しばらく笹のやさしい稜線歩き、そして岩稜帯へ。凍結しているものの積雪量が少ないのでアイゼンをひっかけたりしなければ問題なさそう。もちろんドジをして瀬戸内海側に落っこちると命がないところも多いので気は抜けない。岩稜帯を過ぎると笹の稜線歩き。なかなか到着しない。後ろから夫婦連れがやってきている。笹ケ峰の前衛峰が近づいてくると風がだんだん強くなってきた。顔が痛い。バラクラバをかぶる。ただ山頂が近づくととてもきれいな霧氷がでてきた。こちらは寒風山の岩が笹に変わって青空、笹、霧氷の作り出す世界だ。モコモコの霧氷がとてもかわいい。珍しくカメラの電池が切れてしまった(電池は「1」)ので予備と交換。念のためにコンデジも持ってきているが幸い使わずに済んだ。

11時20分、笹ケ峰の山頂に着いた。こちらもだれもおらず。絶景。ただ風がとても強くて寒い寒い。しばらくすると夫婦連れが登ってこられた。ソーセージを食べて早々に下山して引き返す。風が強くて寒いけれども気温はそれほど低くなくて氷点下2度ほど。天気が良いこともあって雪が腐ってアイゼンが雪団子に。これには参った参った。外すわけにもいかず。5、10分ごとにピッケルで叩いて落とすことを繰り返しヘトヘト。

13時半、寒風山山頂に戻ってきた。誰もいないが山頂看板に雪だるまが載せてある。ここでカップ麺を食べて13時45分に下りていく。伊予富士から男性が桑瀬峠に向かっている。霧氷はだいぶん落ちてしまっている。桑瀬峠の手前でアイゼンを外した。14時45分に桑瀬峠に着いた。ドロドロになった登山道を下りる。雪団子落としで体力を使ってようやく15時45分に登山口へと戻ってきた。車は停まっておらずみなさん下りたようだ。

16時に車で出発して16時15分、新道へ。国道を使って今治へ。17時25分、しまなみ海道に乗って福山西から山陽道を利用して18時55分に自宅に帰った。

地図 出典 国土地理院

備考 寒風山登山口にトイレはあるものの冬季は使えません。

garminconnect

装備 12本アイゼン ピッケル ツエルト持参 ゴーグル持参(使用せず) ガーミンGPS(オレゴン)

靴 モンブランプロGTX

ザック ニルバーナ プロ35L

その他 ダブルストック(モンベル)・GPS(fenix5x+oregon400t)



寒風山登山口を6時40分に出発。

東の空は明るくなっていたけど登山道はまだ暗い。

太陽が昇ると周囲はオレンジ色に。

積雪はそれほどでもなくアイゼンも不要。

桑瀬峠25分の看板

伊予富士側の稜線を見ると濃いいガスの中だ。

笹ケ峰が見えてきた。あそこまでいけるかなあ。

7時35分、桑瀬峠に着いた。

霧氷はあるがそれほど発達していない。

今年も伊予富士に行ってみたいね。

西黒森山の稜線が見えている。

伊予富士はまだガスの中。

ブロッケン。

西黒森山にかかったガスがと取れてきた。

寒風山方面

岩場に差し掛かったあたりから霧氷が発達。12本アイゼン装着。




雪の下は氷。アイゼンがよく効く。

険しい岩稜帯が続くが積雪量が少なくて歩きやすい。

ツララがたくさん。



真っ白な霧氷の世界へ。



ハシゴが続く。



前衛峰とその向こうに山頂



振り返ると桑瀬峠から西へと続く稜線が見えている。



ここからいったん少し下る。


まだまだ高い。これがほんとの前衛峰か?





青空、霧氷と樹幹




向こうにみえるのが寒風山山頂

高知川側には太平洋が見えている。

7時35分、寒風山山頂に着いた。



笹ケ峰が再び見えてきた。

矢筈山1848m

エビラ山から二ツ岳(赤石山系)

すっかりガスがとれた西黒森山

9時35分、山頂を後にして笹ケ峰へ向かう。

道標が割れている。


誰も歩いていない。雪の下はカチコチ。


歩きやすい。ただドジしないようにしないと。


「止」看板で右へ。

まだまだ岩稜帯が続く。


岩稜帯を抜けた。

霧氷の向こうに西黒森山

寒風山側から夫婦連れが縦走してきた。

笹ケ峰、だいぶん近づいた。

笹ケ峰が近づき再び標高が高くなってくると再び霧氷が発達してきた。


風がとても強い。飛ばされるほどではないが顔が痛い。成長した霧氷が笹原に点在。

ガチガチ

あともう一息だけどこれが遠い。

珊瑚のような霧氷の中へ。

丸山荘との分岐に着いた。

11時20分、笹ケ峰の山頂に着いた。こちらもだれもおらず。絶景。ただ風がとても強くて寒い寒い。すぐに下りる。


秋に歩いた前赤石が見えている。

赤石方面

再びエビラ山方面

分岐に戻ってきた。

寒風山へと戻っていく。

風が強くて雪煙があちこちで舞っている。

剣山・三嶺・天狗塚

こちらは今から向かう寒風山


アイゼンに着いた雪を10分おきにピッケルで落とす作業をしないといけない。これには参った。

岩場が多いのでツララも多い。

再び寒風山手前の岩稜帯へ。

岩場は無積雪期より歩きやすい感じだった。日影なので雪団子にもならないし。







もう一息で再び寒風山山頂へ。


13時半、寒風山山頂に戻ってきた。誰もいないが山頂看板に雪だるまが載せてある。ここでカップ麺を食べて13時45分に下りていく。

伊予富士



岩稜帯へ。


まだ35分もかかるのかあ。


すっかり霧氷がなくなった寒風山

12本アイゼンを外した。

14時45分に桑瀬峠に着いた。

ドロドロになった登山道を下りる。

雪団子落としで体力を使ってようやく15時45分に登山口へと戻ってきた。




トイレは使えません(工事関係者用)

トンネル前には工事で大きな穴ができている。


車は停まっておらずみなさん下りたようだ。天気予想が的中。素晴しい霧氷をみることができた。
総合目次に戻る