令和3年(2021) 5月02日 車 3人(山仲間と)
東赤石山1706.2m 四国地方 愛媛県・・・目まぐるしく変わる天気の中を東西赤石山縦走
天気:快晴のち暴風雪&暴風雨
前半 筏津登山口(7:20)→瀬場谷分岐(8:25)→東赤石山(11:45)
後半 東赤石山(12:10)→→八巻山(12:40)→石室越(13:55)→前赤石分岐(東)(14:05)→前赤石分岐(西)(14:40)→物住頭(14:45)→西赤石山(15:20)→銅山越(16:35)→日浦登山口(17:50)
行き →国道2号線バイパス(三原市~)→しまなみ海道→国道317号→国道196号→今治小松自動車道→松山道(石鎚サービスエリアで仮眠)→松江道(~新居浜インター)→県道47号→日浦登山口駐車場
帰り 日浦登山口駐車場→県道47号→国道11号→国道196号→しまなみ海道→国道2号線バイパス(~三原市)→

あるるさんから四国の赤石山系縦走オフの誘いがあってミナエさんとの三人で参加することになった。東と西、それぞれは登ったことがあっても縦走はなかなかできる機会がなかった。それぞれが自分の車で西赤石登山口である日浦登山口の駐車場に集合することになった。
私は前日、20時25分に自宅を出発して国道2号線経由でしまなみ海道へ。今治小松道経由で松山道へ。石鎚山サービスエリアに22時40分、到着した。ここで仮眠した。風がすごく強い。
翌日4時に起床して朝食を摂って新居浜インターで下りて県道47号(新居浜別子線)をマイントピア別子方向へ。大永山トンネル越えると道は狭くなるが適所適所に待避場所がある。5時15分、日浦登山口駐車場に着いた。天気は快晴だ。6時半前には集合したのであるるさんの車を置いて二台で筏津の登山口へ6時35分に移動し6時45分に着いた。道端のふくらみにはすでに4台とまっている。地面は濡れているが快晴だ。このまま続けばいいけれど。日浦登山口にもここ筏津登山口にもトイレがある。日浦登山口には水場もある。
登山口には「筏津登山道入口(至る赤石山荘)」とある。瀬場谷分岐までは山腹の道を淡々とゆっくりと登っていく。主に植林帯だ。7時40分、瀬場からの登山道が合流した。このあたりは自然林だ。そのすぐ先で前方の視界が開け東赤石山山頂あたりが見えている。まだまだ遠い。ニョイスミレ(?)、ハコベの仲間、キランソウが咲いている。このあたり良く整備されているとはいえ右側は切り立っていてうっかりこけたりしないようにしないと。天気はすこぶる良くて快晴だ。
8時、東赤石山名物?の木橋がでてきた。両側にロープの手すりがつけられていて安心して歩くことができる。葉っぱに白い筋が入った葉があるがなんなんだろう?。良くわからない。右側は崖だ。見上げても崖。こんなところによく道を作ったものだ。8時05分、リス君を発見。右手に真っ赤なツツジが咲いている。8時15分、「瀬場・筏津 赤石山荘」の道標がある。その先、ハシゴがかけられている。右下遠くに滝が見えている。ここにもスミレ。真っ白だ。8時20分、「赤石山荘に至る」の道標がある。ネコノメソウが咲いている。この先に山腹に木橋がかけてあるが問題なし。橋を通らなくても通れる。
8時25分、瀬場谷分岐に着いた。ここの橋もしっかりしている。新たに整備されているようだ。沢がとてもきれいだ。木橋を渡ると分岐道標がある。私のリクエストで左の「赤石山荘」との道標の方向へ。沢沿いに登っていく。ちょうどシャクナゲの季節であちこちに咲いている。沢の右側を登っていく。
沢にはいくつもの滝がある。岩陰にタニギキョウが咲いている。
8時50分、山腹に木橋がかけられている。橋を通らなくても右側を通っても行けそう。9時、ジグザグに山腹を登る。植林帯に入った。こんな山深いところまで植林とはすごい。9時20分、再び自然林帯へ。木の階段?がある。少し雲がでてきたけれど振り返ると山並みが見えている。9時半、ツツジが出てきた。きれいだ。この先で沢近くまで下りてきた。谷沿いに登っていく。とても美しい沢が続く。ケルンがある。ケルンの先に大岩があって木橋がある。朽ちかけた木橋に新しい木橋がかけられている。整備してくださっている方にはほんと感謝だ。
沢の左側を登っていく。9時40分、木橋がある。こちらは新しい。橋を通らなくても上を渡れる。この先、再び木橋。少し古いけどそこまで心配なさそう。少し見晴らしの良いところに出てきた。曇ってきた。山はやっぱり荒れ模様か。小さな支沢?を渡る。テープがいくつか巻いてあるけど間違いやすいのかな。9時55分、きれいなツツジ、その右手に滝がある。沢にかけられた橋を渡る。これは新しい。この先の木橋はやばそうだったので迂回した。沢の左側を登っていく。
点々がついた白い花があるけどなんだろう(→ワチガイソウ)。沢沿いに登っていく。バイケイソウの群落があるが花はまだ咲いていない。10時10分、植林がでてきた。沢から離れてきた。ミヤマシキミが咲いている。白いエンゴサクが咲いている。標高が高いからかネコノメソウがまだまだ元気だ。枝っぷりがいい大木の下を通るとその先にバイケイソウ畑がでてきた。エンレイソウも咲いている。
10時20分、テープが3か所に付けられている。見落とさないようにかな。ガスが濃いかったりするとコースアウトの危険が高いしアウトすると険しいがゆえ遭難リスクも高いだろう。上流側をみると美しい沢。沢の右側に渡ってからジグザグに上がっていく。スミレが咲ている。
10時25分、樹木の背が低くなってきた。もうすぐ赤石山荘な感じ。空き缶が杭にぶら下げてあるところにでてきた。このあたりもツツジが咲いていてとてもきれいだ。日当たりはなくなったけれども展望まずまず。クリスマスツリーのような木がでてきた。ダンコウバイの黄色い花とツツジのピンク。10時50分、「できるだけ石の上を歩いてください」の看板がでてきた。岩ゴロゴロの道を登っていく。
10時50分、東赤石のロックガーデンにでてきた。視界が開ける。夏には高山植物を含めて花々でいっぱいになるところだ。11時、分岐看板が出ていた。右へ行くと東赤石山・権現越、左へ行くと赤石山荘・西赤石山とある。赤石山荘経由でも東赤石山にはいけるけどせっかくなので右のコースを通ってロックガーデンの中を歩く。花が咲いていなくてもとってもいいところだ。展望も良いしと話をしていると11時05分暗くなって雪が降ってきた。防寒具を着て登る。岩場を登っていくと11時25分、分岐が出ていた。「ここで左、つまり上に上がると東赤石山だ。そのまま進むと権現越・二ツ岳だ。もちろん東赤石山の方向へ左へ曲がり山腹を上に上がっていく。針葉樹の中を登っていく。前から男性が下りてこられた。あるるさんはご存じのようですごい健脚の方とのこと、私もレポートを拝見したことがある。道は明瞭だ。11時35分、
稜線に出てきた。赤石山荘40分とある。道標通りここは右(東側)へ。岩場を登っていく。道標・踏み跡は不明瞭だけれどなんとなくトレースがある。大パノラマのはずだけどガスに覆われていてかろうじて八巻山が見える。
11時45分、赤石山山頂1706.6mに着いた。ここで昼食タイム。とはいえ暴風なので山頂から少し進んだところの木の影で食べる。予想通り北風がすごくて寒い。
12時10分、再出発し八巻山経由で西赤石山へと向かう。西赤石まで1時間10分とか書いてある記事をコピーしてきたけど行けるはずないと思うけど。稜線のシャクナゲはまだまだ花どころか蕾さえない。稜線沿いに下っていく。右手にツララがあるよとあるるさん。この先で団体さんが登ってきた。
12時25分、分岐道標がでてきた。ここで下りると「赤石山荘40分」とある。稜線沿いに進む方向には「西赤石山 2時間20分とある」。ガスが少し取れてきた。左前方の尾根が見えてツツジのピンク色が見えている。数年前に来た時はもっとツツジで染まっていたが今年はちょっと早すぎたかな。振り返ると三角の恰好をした東赤石山が見えている。かっこいい。
基本、稜線沿いに進む。時々GPS軌跡で確認する。木や石にピンクリボンがあるが岩のマーカーがほとんどない。登山者が歩いて黄色くなった岩を探したり歩けそうなところを探して進む。振り返るとエビラ山方面だろうか。険しい峰々が見える。
岩のトンネルがでてきた。くぐろうかとも思ったがとても無理なので上を通る。ミナエさんはチャレンジするが無理だった。稜線の少し左側を進む。、小さな金属ハシゴがでてきたので下りる。この先で稜線の上にでて若干右側を進むとハシゴからすぐ12時40分、八巻山1698m山頂に着いた。祠があり避雷針もある。雷予報がでていし怖いなあと話す。
12時45分、前赤石迂回路目指して稜線沿いに下りていく。周囲はガスで真っ白で暴風雪だ。テープが巻いてある石がある。ピンクと緑のテープだ。稜線の若干左側を進む。まさに暴風雪で回りもあまり見えなくなる。岩が濡れる前に通過したいなあとあるるさん、確かにこの蛇紋岩・カンラン岩濡れるとツルツル滑る。12時55分、大きな岩が横たわっていて下は雨宿りできそうな感じのスペースがある。木にリボンが巻いてある。その岩の下を通っていく。
13時、分岐が出てきた。ただ道標はなし。分岐で下りると赤石山荘に直下りできるようだ。赤石山荘には下りないので西赤石山方面へ稜線を進む。この天気じゃ独りでは怖そう。樹林帯に入った。すると登山道は明瞭に。なんの木だろうとミナエさん、良くわからない。花も良くわからないけど木はもっとわからない。すぐに再び岩稜帯へ。次の1682mピークとの鞍部にでてきた。少し稜線の左側を歩いていく。リボンが時々ある。13時10分、ケルンがいくつかある。岩稜帯が続く。振り返ると霧の中に岩峰群。幽玄で怖さも感じる。稜線の若干左を進む。どうも稜線上か左側を進むことが多いようだ。13時25分、見上げると岩でトンネルが見えている。あそこにはいかない。13時半、岩に赤のペンキで丸印が付けられている。岩が濡れていてスリップしそう。このあたりテープが連続していてちょっと安心?。この先、稜線上にでるような踏み跡がある。まっすぐ方向にもリボンがある。稜線沿いに行ってみようとあるるさん、分れて進む。ただ崖にでたようでこちらにやってこられた。針葉樹があるので道がしっかりしている。13時35分、シャクナゲ道になった。道は明瞭。
そこをすぎるとまた岩稜帯。ハシゴがかけてある。上はスラブ状で滑りそう・・・少し濡れているし。先からいけないのかなあと岩と岩の間を進むと見覚えがある。紫の鉱物のような岩がある。ならとあるるさんが難なくハシゴを上がってスラブ状の岩を登っていった。ミナエさんも続き、私もなんとか登った。濡れていないと何でもないんだけど。1682mピークをすぎたところのようだ。稜線の若干左側を進む。13時40分、稜線の上にでた。このあたり道が明瞭だ。稜線上の岩場を下っていく。時々リボンが木に巻いてある。
13時40分、地図にも載ってない様なミニピークへ登る。木々があるので踏み跡は明瞭だ。再び稜線の若干左を進むと13時50分、石に緑のテープが巻いてあったり灌木にテープが巻いてあったりする。このあと灌木帯の中の稜線上を歩いていく。灌木帯になるとすごく明瞭な踏み跡になる。左に登山道が曲がって進むと13時55分、黄色い杭がある。そのすぐ先に分岐道標がある。ここが八巻山迂回路との合流部だ(石室越)。左へ行くと赤石山荘だ。下りてきた方向には「八巻山・(・・読めない)」とある。超明瞭な道を進む。これは登山道といっていいだろう。
14時15分、再び岩稜帯だ。霧がかかっていて前回歩いた時とはまるで雰囲気が異なり不気味な感じさえする。道はとても明瞭だったはずだけど先が霧でみえない。後ろから男性がやってこられた。こんな天気でも登ってこられるのだと。黄色いスミレが咲いている。踏み跡は明瞭でリボンが八巻山あたりよりは多い。14時05分、前赤石分岐(東)に着いた。西赤石側からここまではオフでこの前来たばかりなので気持ち的には安心感がある。分岐を示すのはテープと踏み跡のみだ。
後から大きなザックを背負った女性が追い付いてこられた。今日は銅山峰ヒュッテで天幕するとのこと。このあと先ほどの女性の連れだろうか。大きなリュックを背負った方が来られた。すごい。樹林帯へ入ると13時40分、前赤石分岐(西)に着いた(この時点では気づいていなかったような)。アカヤシオが咲いている。淡いピンク色で心が安らぐ。そのすぐ先に分岐道標がある。右(瀬戸内海側)へ分岐した道があるが錆びたり張り付けてある文字がとれていて読めない。文字パズルみたい。ここでちょっと休憩タイム。今日は寒いから水はあまりいらないだろうと思っていたが全然足りずセーブしながら歩かざるを得ないのがとてもつらい。1.5リットルじゃ全然足りない。3リットルは要りそう。行動食も考えねば。空腹と脱水でキツイ。道はとても明瞭で心配しないでいい。
14時45分、物住頭に着いた。15時05分、雲ケ原に着いた。その名の通り雲の中だねえと。キジムシロかな(ミツバツチグリ?)が咲いている。15時20分、西赤石山に着いた。晴れているとすごい展望だろうにとあるるさん、ミナエさん。その通り、すごい大展望のところ、というか大展望の稜線歩きが続くところ。休憩して下りていく。鎖場があるが雪や雨ですっかり濡れてしまって滑る滑る。この先ロープ場が出てきた。時々ツツジが咲いていてとてもきれいだ。この先で天幕の方は先に行かれた。
16時35分、銅山越にようやくついた。ここから下るだけ。でも1時間半とある。まだ1時間半・・。でも下りるだけのはずが石畳がツルンツルンで上に足を載せると転ぶ。ので載せられない。へとへとになりながらダイヤモンド水へ。水をがぶ飲み。遺構を見ながら二人は感激されている。水量を増した沢はとてもきれいで迫力がある。道路が見えてきた。もうすぐかなと思いきや見えてからが長いような。17時50分、ようやく日浦登山口まで下りてきた。一台車が停まっている。まだ登っているのかな。あるるさんの車で筏津登山口まで載せていってもらってここであるるさんとは解散。このあと日浦登山口へ戻って活躍せずにはすんだお貸ししていたチェーンスパイクを返してもらってミナエさんとも解散し18時25分に車で出発して地道で今治へ。しまなみ海道で渡って国道2号線、バイパスが三原市内までつながってとっても便利になった。そのバイパスを利用して地道で21時35分に自宅に着いた。岩場を歩いている時は面白いのと後半はちょっと不安げなところもあったり、快晴だったり曇りだったり雨、暴風雪、アラレにヒョウにと目まぐるしく変わる天気の中最後はつるつるの石畳・・念願の東西赤石縦走ができて良かった。とても充実した山行だった。

地図 出典 国土地理院
備考
garminconnect
装備
靴 シリオ P.F.46
ザック グレゴリーZULU40
その他 ダブルストック(カリマー)・GPS(fenix5x+oregon400t)・ツエルト・チェーンスパイク(使用せず)・ハードシェル・冬用手袋&普段ハイク用手袋・ロングゲイター・傘(下山後使用)

日浦登山口・トイレあり・橋を渡ったところに駐車場あり(路肩が広がっておりそこに停めている人の方が多い)。

登山口道標あり。登山口がわからないということはないだろう。

右から瀬場からの登山道が合流した。まっすぐ進む。

開けたところがあり、東赤石山山頂が見えている。

山腹の道を歩いていく。木橋がでてきたが補強されている。

リス君

右側は絶壁で見上げても絶壁。

木橋が時々でてくるが問題なさそう。

この橋を渡ると瀬場分岐だ。

瀬場分岐。沢沿いのルートを登りたいのでリクエストして左の沢沿いのコースへ。

ロープまで設置されていた。前あったかな。

危うそうな木橋は迂回できる。

美しい渓谷。

木ハシゴ

アカヤシオがでてきた。

古い木橋の上に新しい木橋が。整備を続けてくださっている。

何度か木橋を渡る。整備も大変だろう。

沢に注ぎ込む小さな沢(支沢?)のところにテープがたくさんついている。コースアウトする人がいるのかな。

右に滝がある。これ以外にもたくさんの滝がある。

ちょっと危うそうな橋。これは右から迂回した。

バイケイソウ群落

ここで沢を渡渉して右側へ。

沢を離れて、空き缶ロード。

アカヤシオが咲いている。ただまだシーズンには早すぎた。

ロックガーデンに着いた。ここは右へ「東赤石山・権現越」とある方向へ進む。

晴れていたのに曇ってきてとうとう雪が降ってきた。

ここで左「東赤石山・河又・土居町」とある方向へ。直登するように登っていく。

明瞭な道。

最後は岩場を登っていって東赤石山山頂だ。

昼食を食べて八巻山へ。ガスガスだったけど一瞬ガスが見事にとれた。

樹林帯の中。

左へ下りると赤石山荘だ。八巻山を目指すのでまっすぐ進む。

まさにロックガーデン。踏み跡や登れそうなところをGPS軌跡を確認しながら進む。

このトンネルは小さすぎて通れず上から。

時々テープがある。

八巻山山頂に着いた。

岩が濡れてきたこともあるだろうが東赤石山山頂から八巻山までより石室越までの方が凄かった。

大岩の下を通る。

樹林帯の中は踏み跡がクリア。

岩場が続く続く。

石に巻かれたテープ。

岩峰を振り返ったところ。

たーまに岩にマークしてある。

金属ハシゴがかかっている。その上が濡れていて滑りそう・・だけどクリア。

稜線上かやや左側を歩くことが多かった。

前赤石分岐(東)、道標はないがリボンや踏み跡が上へと続いている。今回は前赤石迂回路を行くのでまっすぐ。

前回歩いた時とはまるで雰囲気が違う。迂回路。

物住頭山頂

西赤石山頂だ。あとはほとんど下るだけ。

ロープ場あり。かんらん岩は濡れるとツルンツルンだ。

この辺りは雨(暴風雨)・・。

ようやく銅山越え。晴れていると最高の稜線歩きを楽しめただろう。でもこういうのも好きだったりして。

石畳が凄くツルンツルンで足を載せると滑る。なんとか滑らず日浦登山口まで戻ってきた。