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令和2年(2020)  12月03日 車 2人(山仲間と)

西赤石山1626m 四国地方 愛媛県

天気:晴れ時々曇り

コースタイム前半 日浦登山口(旧別子銅山入口)(トイレ有り)(6:40)→ダイヤモンド水(7:20)→銅山越(8:15)→西赤石山(10:10~10:15)→物住頭(10:55)→前赤石山西側分岐(11:25)→前赤石山東側分岐(12:05)

コースタイム後半  前赤石山東側分岐(12:05)→前赤石山西側分岐(12:30)→物住頭(12:35)→西赤石山(13:10~13:25)→銅山越(14:25)→→ダイヤモンド水(15:10)→日浦登山口(旧別子銅山入口)(トイレ有り)(15:45)

行き 山陽道→/→しまなみ海道→国道196号→国道11号→/→国道47号→/道の駅 マイントピア別子/→日浦登山口(旧別子銅山入口)

帰り 日浦登山口(旧別子銅山入口)→国道47号→国道11号→松山自動車道(新居浜インター)→今治小松自動車道→/→しまなみ海道→/→山陽道
どこかに登りましょうとSmoke57さんからお誘いを受けたが冬型で中国地方は天気が良くなさそう。だったら四国の寒風山か赤石山系か。筏津から東赤石山を考えたが稜線付近は荒れているかもしれない。銅山越から西赤石山なら荒れていても霧氷を楽しめるし稜線歩き中に展望が期待できるかも。といろいろと考えて日浦登山口(旧別子銅山跡登山口)から西赤石山に登ることにした。東平からは2回登ったことがあるがこちらからは初めて。

前夜午前1時に御調の道の駅で待ち合わせをすることに。23時45分に自宅を出発して0時半に着いた。しばらくするとSmoke57さんが来られて私の車に乗り合わせて1時に出発。下道を使って新尾道駅近くからバイパス2号線へ。そこからしまなみ海道を渡って今治から地道で新居浜へ。かなり早くに着いてしまって道の駅マイントピア別子で仮眠で時間つぶしをすることにした。5時25分にマイントピア別子に着いた。まだ暗い。西赤石山に登ることは決めていたものの東平から登るか日浦から登るか。いろいろ考えて見どころが途中に多くてまだ私も登ったことのない日浦から登ることにした。Smoke57さんに相談して日浦からに決定。

5時25分にマイントピア別子を出発して35分で日浦登山口へ(5時55分)。登山口までの道路は一部狭いところはあるものの四国の山道としては走りやすかった感じ。登山口には駐車場があり10台くらいは停めることができるのでは。ここにはトイレや水場がある。

ここで朝食を摂って6時40分に出発。途中にバイオトイレがあるそうだけれど11月30日~3月19日まで閉鎖とある。別子銅山跡めぐりのコースにもなっているようで遊歩道のような感じがある。たくさんの遺構があり写真付きの説明板がつけてある。足谷川沿いに登っていく。7時、右側にレンガの壁が見えてきた。採鉱課長宅跡のようだ。そこから少し登ったところには小学校跡がある。この先で黒橋という橋を渡る。何度も橋を渡るが筏津からの東赤石山に比べると安心感が全然違う。

7時20分、標高1000m看板がでてきた。ひと登りすると迂回路との道標があり。川沿いの道が崩れて左へと迂回している。そこを登るとすぐにバイオトイレがでてきた。11月30日から閉鎖なのでもう使えない。見上げると朝日が山肌に当たっている。広場がありベンチや東屋もある。ここにダイヤモンド水の湧き水がある。

7時半、小さな吊橋がでてきた。面白い。川の対岸に鉄が溶けたような跡がある。ただこのあたりまでくると流れが小さくなっていて川というより沢という感じだ。
トラス橋の焼鉱窯群と説明板がある。この上に砂防ダムがある。木道がでてきてその先で橋が分岐している。「銅山峰は橋を渡ると楽です」との説明があり右へと橋を渡る。ちなみに左から回ると大山積神社跡や蘭塔場(元禄7年(1694)の大火災で亡くなった132人の墓所)がある。

7時45分、寛政谷との看板がある。だいぶん稜線が近づいてきた。青空が広がっている。7時55分、左からの道と合流した。その先、右に排気斜坑がある。封がされており「立入禁止」と書いてある。

8時、歓喜・歓東抗が右手にでてきた。入れないように柵がしてある。説明板や地図もある。このすぐ先で道が分岐、どちらからも銅山越にでることができる。左は「牛車道跡」、右は「近道」とある。ここは右へ。もし行けそうなら前赤石辺りまで行ってみたいので近道で。8時05分頃になると灌木が多くなってきた。もう銅山越が近い雰囲気。

左に西山が見えている。8時10分、道標がでてきた。左へ行くと「笹ケ峰」とある。まっすぐ登る。8時15分、銅山越に着いた。北の方は雲が多い。少し左の高みへと上がると新居浜市街や瀬戸内海が見えている。北北東側には目指す西赤石山が見えている。霧氷が花咲ている。天気が良いので融ける前に登りたいなあと先を急ぐ。

8時35分、天満山との看板がある。山?という感じ。山頂らしき方向へと踏み跡がある。8時45分、東山1392mとの看板がでてきた。先に見える稜線沿いにある1482mピークを目指す。東山のすぐ先に右手がガレたところがある。その先に左への分岐道標があり「ヒュッテ近道」と消えかかった字が見える。振り返ると、平家平の草原が見える。8時45分、1482mピークへの登りに差し掛かる。

8時50分、右への分岐道標がある。こちらも錆錆。「〇〇別子銅山旧登山口」とある。どんな道なのだろう。振り返ると沓掛山と黒森山が見える。こちらから見るとすごく険しい。9時、一枚岩の上を歩く。先には雲に覆われた山が見える。物住頭・前赤石だろう。左手に植林が見える。

9時05分、1482mピークあたりに着いた。だいぶん西赤石山が大きくなってきた。灌木が多くて落葉しているので西赤石山を見ながら登っていく。急登だ。9時20分、1500mあたりまでくると霧氷が出てきた。一度溶けたのが再度凍った霧氷なのかな。半透明だ。9時25分、岩がでてきた。これを登ると西側が良く見え平家平~笹ケ峰~黒森山が見えている。ただ雲をかぶっている。この先にも岩場がちらほら。その上に立つと展望が良くて霧氷の向こうに山並みが見えていい感じ。

気温が高いのでそこまですごーい発達してはいないけれども霧氷ロードが続く。北斜面には残雪が残っている。岩場は日当たりが良いので凍結しておらず歩きやすい。9時50分、右手に太平洋が輝いているのが見える。もう山頂はすぐそこ。いったん樹林帯へ。残雪が残っている。

簡単な岩場を登ると10時10分、西赤石山山頂1626mに着いた。北側に物住頭・前赤石山が見えている。すっかり雲がとれた。時間がまだ早いしとりあえず物住頭へ行ってみましょうと10時15分出発。ポッシェットの温度計は8度ほど。日が当たっているのでだいぶん高めになっているのだろう。風もあるし寒い。

10時半、雲ケ原との看板がでてきた。小さなススキの原になっている。物住頭は左側が霧氷に覆われている。西赤石山に似た山容だ。振り返って西赤石山を見ると良くわかる。10時35分、右手に面白そうな岩がでてきた。横から見ると稜線から突き出た四角形の岩。Smoke57さんが登ってみるが細いらしくて怖そう。ちち山とそのすぐ右に笹ケ峰が見えている。笹ケ峰には少し雲がかかっている。西黒森山と瓶ヶ森がその右手に見えているがほとんど雲の中だ。

10時40分、左斜面に雪が残っている。左側に岩壁がある。その右側を登っていく。山頂手前まで来ると再び前赤石や東赤石山手前の尾根が見えてきた。その尾根が分岐した辺りは結構高くて1600mほど。それが200m前後続いている。その尾根の向こうに赤石山荘がある。前赤石のトラバース道が何となく見えているけれども険しい岩場あたりは確認できない。どこを通っているのだろう。

10時55分、物住頭の山頂に着いた。前赤石山はすぐ前に見えている。三角形の険しくかっこいい山容だ。その左奥には権現山・エビラ山などが見えている。せっかくだからいけるところまで行ってみようとザックをデポして進む。

霧氷の中を下っていく。その向こうには前赤石山が。11時25分、左への分岐がある。張り付けてあった文字がとれてよくわからない。このすぐ先でまっすぐと右前方へとコースが分岐した。まっすぐ岩稜を登ると前赤石山。右前方に続く道はトラバース道だろう。赤のリボンがついているし踏み跡もある。雰囲気は東赤石山あたりとよく似ている。話し合い前赤石山山頂を目指す。踏み跡、リボンやペンキがある。

前赤石山には時々雲かかり岩や木々に霧氷がついている。瀬戸内海側からの風が強くて岩にも霧氷がついている。前方に尖った岩がある。その岩の右手前に岩室のようになったところがある。岩と岩の間がV字になって向こう側が見えている。そこを進むが行き止まり。下にはトラバース道が見えている。引き返して左側のスラブを見ると歩いた跡があるが・・・登山靴では難しそう。シュリンゲか短いロープがあれば越えられそうだけれども。それに正規ルートではないだろう。無理して怪我してもいけないし霧氷がついていて踏み跡が良くわからなくなったので断念して岩室のところまで戻る(後で写真で確認すると尖った岩の根元にテープがあった。尖った岩の左側を巻くのかな。そこを登るのが正規ルートなのかも。でも霧氷がついているので結局のところ登れなかっただろう・・・チェーンスパイクを置いてきたし。)。

Smoke57さんが待っているところまで下りてきて分岐部まで向かうが途中でガレ場がありそこから下りれそうだとのことなので下りてみる。ただここを登ってきた記憶はないので問うとトラバース道にでることができるとのこと。

11時50分、トラバース道を今度は進んでみる。こちらは太平洋側になるので霧氷がなくてテープなどが分かりやすい。何より道が分かりやすい。ガレ場から岩稜帯へ入ると少し下り気味に。その先に岩がある。それを過ぎると広場のようなところがでてきた。見上げるとすごい岩壁だ。振り返ると西赤石山が遠くに見ている。明瞭な踏み跡を進んで11時55分やや登り気味になった。見落とす人がいるのかテープがいくつか巻いてある。前方に岩稜の小さな尾根が派生している。その付け根辺りまで行くと樹林帯に入った。12時05分、東赤石側の直登ルートとの分岐にでてきた。ここで引き返す。直登ルートはこちらからの方が簡単そう。

Smoke57さんも後からやってこられた。分岐まで行ってみるとのこと。トラバース道については体力的にはともかく気象条件がよければ鎌倉寺山より簡単では。12時10分、下り気味に進む。左少し離れたところに上が平な岩がある。立ってみたいが・・・時間がないしやめておく。12時20分、小さな岩場を下りる。

12時25分、二つの岩にテープが巻いてある。ここから登り気味に進むと12時半に分岐まで戻ってきた。霧氷の中を登り返していく。

12時35分、物住頭に着いた。ザックを背負って西赤石山へ戻っていく。ガスが湧いてきて西赤石山は見えない。12時50分、一枚岩の上を通る。12時55分、雲ケ原。ガスがとれて西赤石山が再び姿を現した。登り返していく。霧氷ロード。13時10分、西赤石山山頂に戻ってきた。親子連れが休んでおられる。私たちと同じく日浦から登ってこられたとのこと。少し休んで13時25分に銅山越へと進む。岩場を下りて霧氷ロードへ。雪が残っているところを過ぎると前方には霧氷の花。

13時40分、遠くに銅山越が見える。この頃にはすっかり前赤石山は雲の中へ。14時05分、さびさびの旧別子登山口の分岐道標まで戻ってきた。前方にはピークがある。これを登ると15時15分、東山看板がある。今治方面を見るとうっすら野呂山が見えている。

14時25分、銅山越に下りてきた。あとは登山口へ。あとは遊歩道・・と思っていたが意外と歩きにくい。ゴロゴロした感じの道。14時35分、石畳の道に変わった。ここに分岐がある。14時40分、歓喜・歓東抗のところまで下りてきた。この辺りまでくるととても歩きやすい。15時10分、ダイヤモンド水を通過。15時40分、白い手すりがでてきた。前方に三角形の尖った東光森山が見える。15時45分、登山口まで戻ってきた。思っていたより早く着いたけれど足は思っていたよりガクガク。車が二台増えている。一台は山頂であった親子のだろう。帰る準備をしているとその親子連れが下りてきた。

16時に出発して16時35分マイントピアの道の駅へ。そこで汗を流して軽食を食べて新居浜インターから高速へ・・ところが何を間違えたのか高松方向(登り)へ行ってしまって次のインターで事情を説明して下りへ。19時に今治小松道が道路工事で通行止めになるその3分前に通って20時半に乗り合わせたところに戻って解散となった。

中国地方の山に登ってもガスガスだろうしと四国に決めたものの東赤石山は距離は短い割にきついし上は凍結しているだろうしと迷いに迷って日浦から西赤石山、願わくば前赤石トラバース路往復と思って予定を立てて結果はすべて達成できた。おまけに美しい霧氷に大展望。今回も大満足。

地図 出典 国土地理院

備考 日浦登山口(旧別子銅山入口には10台ほど停めることのできる駐車場とトイレ、水場あり。

garminconnect

装備 

靴 シリオ P.F.630

ザック グレゴリーアルピニスト50

その他 ダブルストック(カリマー)・GPS(fenix5x+oregon400t)・チェーンスパイク(使用せず)



銅山越付近より西赤石山、霧氷が見えている。

銅山越付近より、沓掛山と黒森山

西赤石山山頂

霧氷の中へ

霧氷の花咲く稜線

西赤石山が近づいてくると岩場が多くなってきた。

今治方面

西赤石山山頂

新居浜市街

歩いてきた稜線

西赤石山山頂、三角点はもう少し先(物住頭側)

西赤石山から物住頭へと向かう途中、前方に前赤石山

太平洋が輝いている。

霧氷の向こうに前赤石山

笹ケ峰方面

物住頭あたりから西赤石山を振り返ったところ。

前赤石山

前赤石山

権現山やエビラ山だろう。

霧氷と前赤石山

前赤石山山頂へと向かう

前赤石山山頂を目指すが・・凍ってる

前赤石山山頂を目指すがスリップしそうだし登山道が分からず断念し迂回路へ。

振り返ったところ。ずいぶんと西赤石山が遠くなってしまった。

トラバース路は迫力があるけど簡単で面白い。

前赤石山山頂への(東赤石側の)分岐

前赤石山の迂回路は踏み跡・リボンがあるので天気が良ければ問題ないだろう

前赤石山の迂回路を戻り中

振り返ると前赤石山にガスがかかり始めていた。

新居浜の市街地

野呂山が見えている。

日浦登山口を6時40分に出発した。

鉱山の遺構がたくさんある。


7時20分、バイオトイレ(冬季閉鎖)、ダイヤモンド水や東屋のあるところにでてきた。


ダイヤモンド水

筏津から東赤石山の登山道と違って橋がしっかり整備されている(東赤石山もしてほしい)。

8時、歓喜・歓東抗が右手にでてきた。入れないように柵がしてある。


8時15分、銅山越に着いた。

北北東側には目指す西赤石山が見えている。霧氷が花咲ている。


山頂が近づいてくると岩場が多くなってきた。

霧氷がでてきた。

新居浜や瀬戸内海が良く見えている。

歩いてきた稜線。

残雪の上を歩くところもあった。

10時10分、西赤石山山頂1626mに着いた。時間がまだ早いしとりあえず物住頭へ行ってみましょうと10時15分出発。

10時55分、物住頭の山頂に着いた。振り返ると西赤石山が見えている。

前赤石山はすぐ前に見えている。三角形の険しくかっこいい山容だ。



11時25分、まっすぐと右前方へとコースが分岐した。まっすぐ岩稜を登ると前赤石山。右前方に続く道はトラバース道だろう。赤のリボンがついているし踏み跡もある。雰囲気は東赤石山あたりとよく似ている。話し合い前赤石山山頂を目指す。踏み跡、リボンやペンキがある。

自分のスキルではとても無理なので山頂は諦めて引き返してトラバース路へ。

途中でガレ場を下りた。

すると迂回路にでた。しっかりとした道だ。



迂回路から振り返ったところ。

テープなどもある。上り下りするところもあるのでそういうところを気をつければ問題なさそう。まあ気象条件にもよるが。




樹林帯に入った。

12時05分、東赤石側の直登ルートとの分岐にでてきた。ここで引き返す。

直登ルートはこちらからの方が簡単そう。



こういうところは見落とさないように。




ガスがかかり始めた前赤石山、この後雲の中へ。

12時35分、物住頭に着いた。ザックを背負って西赤石山へ戻っていく。

13時10分、西赤石山山頂に戻ってきた。親子連れが休んでおられる。私たちと同じく日浦から登ってこられたとのこと。少し休んで13時25分に銅山越へと進む。


14時25分、銅山越に下りてきた。

15時45分、登山口まで戻ってきた。思っていたより早く着いたけれど足は思っていたよりガクガク。
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