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令和2年(2020)  9月21日 車 三人(家族で)

西赤石山1626m 四国地方 愛媛県

1日目:晴れ時々曇り 2日目:晴れ

1日目 東平駐車場(トイレ有り)(7:35)→東平登山者用駐車場(7:40)→銅山峰ヒュッテ(9:25~10:15)→銅山越(10:55)→西赤石山(13:10~13時半)→(兜岩経由)→上部鉄道(14:40)→銅山峰ヒュッテ(16:45)

2日目  銅山峰ヒュッテ(9:15)→東平駐車場(トイレ有り)(11:00)

行き 山陽道→/→しまなみ海道→国道196号→国道11号→//→国道47号→/→東平

帰り 東平→/→国道47号→国道11号→松山自動車道(新居浜インター)→今治小松自動車道→/→しまなみ海道→/→山陽道

銅山越から西赤石山側に少し登ったところから銅山越~西山
この連休は家族で四国の丸山荘に泊まって笹ケ峰に登る予定だったけれども今年は新型コロナの影響で閉鎖していることがわかった。それならこちらも一度は泊ってみたかった銅山峰ヒュッテに泊って西赤石山に登ることにした。

所がこちらも新型コロナの影響でやってない。ただテント場は使わせてもらえるようなので、1日目銅山峰ヒュッテ横のテン場にテントを張って銅山越~西赤石山~兜岩~上部鉄道~銅山峰テン場と周回して二日目に東平へと下山することにした。今回の計画を機にみーとさんはテントを購入。

9月20日14時15分に自宅を車で出発してしまなみ海道経由で新居浜へ。ビジネスホテルMISORAに泊まった。安価で登山口に近くてコンビニが近くにあってと登る前の宿によさそう。まあ一人なら車中泊をするけれど。

1日目、6時40分にホテルを出発して国道11号を西へ進み長田通りの道路を南下して県道47号を国領川沿いに進んでいく。すると看板があり「東平 銅山の里・自然の家」の看板がでてくるのでそこで左折する(6時55分)。狭い舗装路で対向車が来たらいやな道だ。まあ時々待避場所はあるが。7時10分に東平の駐車場に着いた。ここにはトイレがある。一台だけ車が停まっている。

準備を済ませて7時35分に出発した。晴れ予報だったけれどもどんよりとした曇り空だ。展望台があってそこからは鉱山跡を上から見ることができる。「銅山峰・西赤石山→」との道標通りに舗装道路を上がっていく。右手にトンネルがある。帰りはここを通った(少し近道できるようだ)。

7時40分、未舗装の広い駐車場に出てきた。ここが登山者用の駐車場のようだ。前回は10年以上前だったからか覚えておらず。今度はここに停めよう。「銅山峰ヒュッテ→」の道標通りに舗装道を登っていく。

7時45分、舗装路終点となった。「第三通洞 変電所跡→」の道標方向へと進む。渓谷沿いに柵の付いた遊歩道が続く。7時50分、ベンチのある広場にでてきた。「第三広場」とある。左に昔の建物がある。前回来た時にはもぐさんと中へ入った記憶がある。一本松停車場跡だ。さらに進むと地図看板がある。「これから先登山道」との看板がある。ここが登山口だ。

8時に登山道へと入って登っていく。角石原経由銅山峰約1時間40分とある。左の渓谷の水量が多く轟音を立てている。普段から水量が豊富なのかな。植林帯の中の石畳を登っていく。8時20分、「馬の背経由銅山峰」の道標が右にある。みーとさんは超久しぶりのテント泊でKOGAMOは実質初めてのテント泊なのでハードそうな馬の背経由はやめて置きまっすぐ「柳谷経由銅山峰」を行くことにした。あいかわらず山は濃いい霧で覆われている。左に滝が見えている。

8時35分、長めの橋を渡る。5分ほどすると小さな木橋がでてきた。その先にコケによるものなのか赤茶けた岩壁がでてきた。再び木橋を渡る。アケボノソウが咲いている。この後、何度か橋を渡る。

9時20分、分岐に出てきた。左が上部鉄道、右が銅山峰ヒュッテだ。ここは右へ。お地蔵さんが安置されている。上柳谷にかかる鉄橋を渡ると銅山峰ヒュッテの水場が左手に出てきた。水量はとても豊富だ。とても冷たい。9時25分、広場の向こうに銅山峰ヒュッテが見えてきた。看板がありこれより手前がテント場のようだ。みーとさんが小屋の主人に断りを入れるがだいぶんお歳だからかなかなか気づいてもらえず繰り返してようやく気付いてもらってテント泊をお願いした。

ヒュッテの前からは新居浜市街地が眼下に見えている。他にテント泊の人はいないようだ。まだ時間が早いということもあるのだろう。私は一人用のマーモットイオス1P、みーとさんとKOGAMOはカミナドーム二人用だ。私のテントは古くてベトベトなので低山で森の中でないと壊れそう。ポッシェットの温度計は16度だ。ヒュッテの奥の方にトイレがある。テントを設営して10時15分に銅山越経由で西赤石山を目指す。サブザックなので軽い軽い。「角石原選鉱場と焼鉱場」との写真付き説明看板で分岐がありそこで左上へと「銅山越 峰地蔵」との方向へと上がっていく。10時20分、鉄塔がでてきた。新居浜市街地が見えている。左手が開けたところがあるが上の方は雲がかかっている。10時35分、二つ目の鉄塔がでてきた。となりにはお墓がたくさんある。灌木帯となった。山腹を斜めに少しずつ登っていく。すると前方に建造物が見えてきた。10時55分「東平 登山口」の道標のところから銅山越にでてきた。銅でできた「銅山越」との看板がある。この時期にアカモノが二輪咲いている。狂い咲きだろう。センブリも咲いている。西赤石山の方向へと稜線を登っていく。ホソバノヤマハハコがたくさん咲いている。すぐに「日浦登山口→」の道標がでてきた。

振り返ると遠くになだらかな山容をした山が見えている。笹ケ峰かと思ったが後でカシミール3Dで確認すると平家平のようだ。西山の左肩に見えるのが笹ケ峰だった。オトギリソウが咲いている。タカネオトギリなのかオトギリソウなのかは?。振り返ると西山・綱繰山が見えている。低い灌木の中を登っていく。「ツガザクラを守りましょう」の看板がある。11時15分、天満山の看板がある。山頂には見えないが。少し急な登りではあるがとても見晴らしがいい。ツガザクラを守るためかロープが張られてある。11時25分東山1392mの看板がでてきた。だんだん山にかかっていた雲がとれてきた。11時半、右側(南側)がガレたところにでてきた。ここに分岐を示す道標があるが完全にさびてしまっていてわからない。展望の良い稜線を歩いいていく。標高が高くなってきて笹ケ峰~平家平への稜線がくっきり見えている。このあたりからリンドウがあちこちに咲いている。11時35分、再び錆錆の分岐だ。右に下るとどこへ降りるのだろう。

11時45分、岩場がでてきた。稜線沿いのカラマツだろうか黄葉している。前方右には物住頭・前赤石山・東赤石山の険しい岩稜の稜線が見えている。特に前赤石山の岩壁はとても荒々しい。1482mピークを過ぎて稜線上を下る。すぐに平坦となり12時に再び登りとなる。山頂手前のピークへの登りだ。温度計は16度だ。12時10分、ぐんぐんと登っていく。岩場が多い。そのせいかリンドウ・ホソバノヤマハハコなどが多い。12時45分、見晴らしのいい岩場がありKOGAMOがその上に立って展望を楽しんでいる。この辺りでおなかが減ったので昼食タイム30分。のんびり食べて休んで再び進む。手前のピークを過ぎてなだらかな稜線道となった。この後岩場が続いて面白い。13時05分、岩場にロープがかけられている。そこを登ってひと登りすると13時10分、山頂に着いた。銅製の看板がある。ハイカーが休憩されている。銅山越からここまで数人のハイカーに逢った。オフシーズンであるが人気の山ハイカーが多い。この先に三角点がありそちらへ移動。こちらは誰もいない。

引き返すのかなあと思いきやここから北北西への稜線沿いに激下るコースを通って兜岩経由で上部鉄道跡を通ってテン場に戻るとのこと。二人組の男性とソロの女性が下りていった。とても急だ。13時半に下山を開始し激下っていく。ロープが張ってある。ハシゴが二か所にある。13時55分、魔戸の滝へとの分岐があり右を差している。熟達者コースのようだ。そちらへは行かずまっすぐ下りていく。登山口との道標の方向へ進む。ここには大きめのケルンがある。大岩がゴロゴロしていてその上を歩いていく。兜岩かなあと話をしながら進む。テープもペンキもなく自信がないので引き返し14時この岩場の左に続いていた登山道を進む。赤いテープがある。14時05分、岩場からの道が合流した。兜岩を迂回したようだ。この後淡々とした植林の中を下りていく。14時35分、右手に大きな岩壁がでてきた。温度計は14度。稜線より少し気温が低い。道は明瞭だ。

14時45分、ピンクのロープが張ってある。間違ってまっすぐ進む人がいるのだろうか。ここで左へ登山道が曲がっている。かわいらしいキノコがある。14時50分、岩がゴロゴロした沢を横切る。どこまで続くのかというような植林の中の単調な下りが続く。15時25分、何かの部品がある。何だろう。前方に白い何かが見えたので鉄道跡?と期待するも枯れた樹木だった・・・。14時40分にようやく上部鉄道に合流した。ちなみに下りてきた方向へは「かぶと岩・西赤石」と書いてある。右へ降りると登山口だ。銅山峰ヒュッテとある左へと少し登っていく。もう安心と思いきや・・・15時50分、長めの左に少し傾いた吊橋がでてきた。新しいワイヤーが張られているので大丈夫だろうが・・。ちょっと怖い。15時55分、鉄橋がでてきたが肝心の鉄道のかかっているところに橋はなし。朽ちた木が一部の鉄橋に欠けられているがもちろん踏むと折れるのでトラロープで入れないようにしてある。ここは沢にいったん下りて通過する。ロープがありそれを利用して沢へ下りて渡る。まだやばい橋がでてくるのではないの?と心配しながら進むと16時05分、やばそうな橋がでてきた。落石でゆがんだのか一部折れている。落ちたらやばそうな橋。ここも一人ずつ通過する。思っていたよりもしっかりしていてぐらつきはなかったがいつかは落ちるのだろうか・・。16時15分、行き倒れの方などを弔った慰霊碑のところにでてきた。まだ新しいお供えがある。ということはここからは安心してあるけるのか。

確かに少しやばそうな橋はあるもののそれほど心配なく歩くことができた。16時20分、谷を隔てて右側遠くに銅山峰ヒュッテが見えている。16時25分ブルーシートが置いてある。くの字にかけられた二つの鉄橋を渡る。16時35分、倒れた鉄橋の脇を沢に下りて通過する。葡萄谷とある。苔むしたところを通過して16時40分、銅山峰ヒュッテ・角石原登山口(東平)との分岐に出てきた。やれやれ、こんなにワイルドだとは思いもよらなかった。16時45分、テン場に着いた。テントが二張り増えていた。夕食を食べて(尾西)すぐに銅山越へと日の入りを見に行く。KOGAMOもついてきたが途中で引き返したので一人で銅山越へ。ギリギリ間に合わず残念。

帰りは真っ暗な中を下りて行きテントに戻った。秋用のシュラフなので寒くはないがトイレに行くときはすごく寒い。19時に就寝した。

翌朝4時に起床してみんなでご来光を見に銅山越へ。5時に出発して5時40分に銅山越に着いた。空が青くなってきている。ここからでは西赤石山があるので日の出がみえそうにないので西山方向へと登ると美しいご来光を拝むことができた。満足して下りていくと二人がいつまでたってもご来光が見えないと上がってきた。6時半に銅山越からテン場へと下りて行く。7時05分に下りてきた。下山の準備をゆっくりしていく。もう二つのテントの人たちはいなかった。夫婦連れは稜線ですれ違った。日が照ってきたのでテントを崩して少し干してからザックにいれて9時15分出発した。10時10分、馬の背経由の登山道との分岐まで下りてきた。10時半に登山口へ。帰りは例のトンネルの中を通って11時に駐車場まで下りてきた。まずまずの賑わいだ。係の人曰くマイクロバスが三台11時25分にやってくるので待ってほしいとのことでゆっくり帰り準備をした。

マイクロバスがやってきたところで11時25分に車で出発して11時40分に県道まで下りてきた。12時に新居浜インターから高速に乗って石鎚ハイウェイオアシスで温泉に入って昼食を食べてモンベルによって17時に自宅に帰った。お気軽テント泊がメインのはずが思いのほかワイルドな西赤石山ハイクを楽しむことができた。変化に富んだ面白い周回コースだった。ただ小さな子供連れだと上部鉄道コースは心配だろう。事故があっても責任は負えませんと看板があった。

地図 出典 国土地理院

備考

garminconnect

装備 

靴 

ザック グラナイトギア クラウンVC 60

その他 マーモットイオス1P ダブルストック(カリマー)・GPS(fenix5x+oregon400t)



銅山峰ヒュッテへの登山道にて・柳谷川の滝

アケボノソウ

アカモノ

センブリ

銅山越から西赤石山へと向かう途中、銅山越・西山を振り返る

銅山越から西赤石山に向かう途中、大座礼山が見えている(右側奥の三角の山)。

荒々しい岩峰の前赤石山

上部鉄道を行く

上部鉄道の遺構

銅山峰ヒュッテ前からの夜景

銅山峰ヒュッテ前より夕暮れ

銅山越から少し西に登ったところからのご来光

東平から西赤石山方面

東平の駐車場(トイレ有り)

7時35分に出発。

左下にはマチュピチュのような遺構がある。

登山道の看板はとても親切でわかりやすい。


こちらが登山者用の駐車場だろうか(トイレ無)

「銅山峰ヒュッテ→」の道標の方向へ。


細い道になった。

広場が出てきた。

第三広場というらしい。

ここから登山道



分岐がある。

今回は馬の背経由では登らず柳谷コースで進む。

遺構に着いての説明板が写真がついていたりととても詳しい。

東赤石山とは違って橋がとてもしっかりしている。



分岐に出てきた。ここは右へ。

橋を渡ると銅山峰ヒュッテ

水場がある。

銅山峰ヒュッテのキャンプ場・主人の許可が必要。

テントを張って西赤石山へ

ヒュッテの前を通って銅山越へ。

40分程で銅山越に着いた(10:55)。

銅山越から東へ。西赤石山を目指す。

岩場が多くなってきたが大したことはない。

西赤石山山頂到着(13:10~13時半)。

兜岩を経由して下山する。


岩場・ハシゴあり。

兜岩この先道が良くわからず南を巻いて下っていった。

植林の中を下っていく。

ようやく上部鉄道跡についたかと思いきや。

あやうい橋がいくつかあってヒヤヒヤ。



危うそうな橋


東平からの登山道に合流。

上部鉄道跡は通行禁止で歩くなら自己責任で


銅山峰ヒュッテのキャンプ場に戻ってきた(16:45)。

こちらがトイレ。

停車場があったのですね。

2日目・銅山峰ヒュッテを西側から(キャンプ場の反対側から)

テントを撤収して下山していく(9:15)。

下山ではトンネルをくぐってみた。




東平駐車場へと戻ってきた(11:00)。見えているのは西赤石山かな。

東平にはいろいろと見どころがある。
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