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令和元年(2020)  2月21日 車 単独・・・八ヶ岳ブルーの天狗岳(テント泊を中止して日帰りで)

天狗岳(北八ヶ岳)2646m 日本アルプス・八ヶ岳地方 長野県

天気:快晴

登り 渋の湯(7:00)→黒百合ヒュッテ場(9:35~10:50)→中山峠(11:00)→東天狗岳(12:25~12:40)→西天狗岳(13:00)

下り  西天狗岳(13:05)→東天狗岳下→中山峠→黒百合ヒュッテ(14:20~15:05)→渋の湯(16:30)

アクセス 名神道(西宮北~)→中央道(~諏訪)→国道152号→県道191号→渋の湯登山者用駐車場(☆受付を先に済ませること・6時受付開始)

今季こそ冬季テント泊をやってみようと九重山と八ヶ岳の天狗岳に絞ってタイミングを見ていたが今年は異常に雪が少なく九重では雪のない冬季テント泊になってしまう。天狗岳(黒百合ヒュッテ前)に絞って天気と休みをにらめっこしていると2月の第4週後半がよさそう。人混みはとても苦手なので平日に登りたい。木曜日に延期となっていた兵庫の道場にある不動岩でクライミング講習会がある。木曜日に兵庫県を出発して金曜日に登って一泊すれば人混みを避けることができてアプローチも楽になる。

水曜日に仕事が終わってから山陽道→播但道→中国道にて加西SAで仮眠した。当日、道場駅で集合して夕方までイロハからの1から指導を受けたが全く忘れてしまっている。今回は簡単な5.4から5.7,8までのルートを6本登ったがインドアと違って5.8でも厳しい。6本目は手に力が入らず終了点までいけず。ただ登っているうちに何となく感覚が多少なりとも戻ってきた感じはあった。ただ上達しようとなると2,3か月は毎週通わないと無理だとのこと。たしかにそれは良くわかるが費用・都合などを考えると月2ペースで通ってある程度のスキルを維持するのが精一杯か。とても熱心丁寧に理論的に指導してくれた。

終わった後、温泉へとも思ったが到着が遅くなってしまうのでやむなくあきらめ山陽道西宮北インターから名神経由で中央道へ。諏訪SA併設の温泉終了前の21時半に諏訪SAに到着した。汗を流せてよかった。ここでザックに食料などもいれるが入らない。だいたいシュラフがでかすぎ。やむを得ないのでシュラフをデイパックに入れてダブルザックで登ることにした。

5時25分に出発。登山口の渋の湯へと向かう。諏訪インターで下りてコンビニで食料品を購入して駐車場へ。6時25分に駐車場に着いた。6時を過ぎているので旅館に行って申し込みをしたら問題はないはず。なのに車で駐車場の前を通るやえらい剣幕であっちへ行けと怒鳴っている。何かあったのか?。

旅館前で静かに待っていると女将さんが来られて申し込みをするが一泊するというと激怒して「一泊する人がこんな早くに来ることはない」「停まるなら唐沢鉱泉から登るようにしてください」と丁寧語ではあるが怒鳴り口調で言ってこられる。意味不明なので逆切れする気も起らず(感情的対応をしたら他のハイカーに迷惑だろうし関係者に迷惑をかけてもいけないし)。「そうですか~」などと言って駐車場へ。ちなみに唐沢鉱泉への道路は冬季除雪されておらず危険。

ただ駐車場では誘導を丁寧に行ってはくれた。高齢の旦那さんとの2人で駐車場の管理まで大変なのだろうが行政には改善をもとめたい。渋の湯の駐車場は狭いし渋の湯から黒百合ヒュッテまではあまりに近いから4km下の御射鹿池から歩いてもいいかもしれない。ちなみに渋の湯の駐車場には冬季も使えるトイレがある。

7時に出発して渋の湯の旅館の脇を通って川沿いの道路を歩いていくと7時05分登山口に着いた。道路で積雪2,3センチか。凍っておらずアイゼンなど滑り止めは要らなかった。

橋を渡って分岐道標があり右の黒百合平の方向へ。7時半に高見石と天狗岳・黒百合平の分岐道標が出てきた。ここは天狗岳・黒百合平の方向へ。天気は快晴だ。前回同様にトレースがしっかりついている。7時45分、日が射してきた。8時15分、分岐に出てきた。黒百合平・天狗岳・中山峠と八方台・唐沢鉱泉の分岐だ。もちろん黒百合平の方向なので左へ。唐沢鉱泉からのトレースがついていた。たしか唐沢鉱泉までは除雪されていないが車で入ったレポートは見たことがある。。

ここからはなだらかな尾根の上を歩いていく。とても気持ちの良い道だ。8時35分、尾根を右の沢へと下りていく。すると8時40分、唐沢鉱泉からの登山道が合流した。大きなつららができていたり沢がカチカチに凍っていて面白い。いくつか橋を渡る。凍っているところがあるが雪の上を選んで歩く。

だんだん明るくなってきた。8時50分、少し斜度がきつくなる。8時55分迂回路の道標がでてきた。迂回路の方を歩いているようだ。9時にう回路は終了。う回路といっても雪が積もっているのでどう違うのかはわからない。ポッシェットの温度計を見るとマイナス9度だ。左側が少し開けて青空と山が見えている。中山の山肌かな。9時25分、右手が開けてきた。たしか右が開けてくるともうすぐ黒百合ヒュッテだ。

9時35分黒百合ヒュッテに到着した。テントの受付を行う。とても親切丁寧に説明してくれた。受付を済ませて早速テントを張るが冬季にテントを張ったことがないので少々戸惑る。想定外だったのは雪がカチカチで竹ペグが刺さらない。金属ペグでないと心もとない。これからだんだん風が強くなって明日は大荒れ予報だが大丈夫なのかなあと不安になる。夏場なら岩がゴロゴロしているのでペグを持ってこなくてもほとんどなんとかなるのだが。

明日は大荒れのようなので今日のうちに天狗岳へ。無難な中山峠からの往復とした。天気は快晴だ。風はあるが前回ほどではない。前回は暴風だった。11時、中山峠に着いた。ここで12本アイゼンを装着した。稜線沿いに南へとまずは東天狗岳を目指す。風は西風であるが強風といった程度なので危険はない。ただ明日は大荒れ予報なので暴風になるとこのルートは使えない。5分ほど中山峠から歩くと樹林帯を抜けた。岩がゴロゴロしている。左後ろに浅間山が見えている。右、西には北アルプスが一望だ。槍穂高連峰がしっかり見えている。前方には険しい天狗岳が大きい。こんなに険しかったかなあ。

11時40分、ちょっと急なところに。ステップが切ってある。前回はほぼ0度だったけれども今回はマイナス10度前後なので少し凍っておりおおぼけしてこけたらただでは済まないかも。それにしても八ヶ岳ブルーが素晴らしい。後に黒百合ヒュッテが見えている。その向こうには北八ヶ岳の峰々が一望できる。

12時05分、すりばち池の分岐に出てきた。前方に天狗の鼻が見えている。このあたりは岩場になっていて険しい。12時15分ステップが切ってある急斜面がでてきた。ここはまじでこけるとまずい。もちろん普通に歩けばいいのだが。右に丸いおわんを伏せたような白い西天狗岳が見えている。標高が高くなったのでその向こうには南アルプスが見えている。甲斐駒が岳に北岳、仙丈ケ岳が見えてる。岩場を抜けて12時25分、東天狗岳の山頂に着いた。硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳が見えている。南八ヶ岳は険しい。男性が一人おられ昼寝をしている。雲一つない快晴で山頂は風がない。充分展望を楽しんで12時40分東天狗岳を目指す。こちらは先ほどの西天狗岳と打って変わって優しい感じの山だ。ただ雪面表面が凍っているのでスリップするとまずい。山頂手前は左へトレースが巻いている。

13時、西天狗岳に着いた。こちらはまずまずの賑わいだ。5分ほど展望を楽しんで引き返していく。東天狗岳はう回路を通ってパスする。北八ヶ岳や北アルプスの峰々、妙高などを見ながら素晴しい稜線あるきだ。諏訪湖や御嶽山、乗鞍岳も見えている。急なところはピッケルをしっかりさして下りて行く。14時05分すりばち池分岐だ。中山峠へ。雪紋が美しい。腹が減ったのでパンをかぶりながら下りていく。14時20分、中山峠に着いた。ここでアイゼンを外した。14時20分すぎにテントまで戻ってきた。テントは無事だった。

ところで山頂にて電話の着信歴を見たときに職場からの留守電あり。いやな予感がして電話を掛けると大問題が発生したとのことだ。全く落ち着かない。とりあえず常に連絡が取れるところにいないと。悩んだがこの満足感を明日の荒天で飛ばされてしまうのも悲しいし仕事上の大問題が発生したのでとりあえずテント泊はやめて下山することにした。

テントを張ってみて、シュラフを圧縮すること・竹ペグだけでなく金属ペグも持ってくること。コッヘルは夏に使う小さなものではなくて普通のをもってくること。出来たら魔法瓶を持ってくること。ザックをより大型のものに。など課題が明確になったのはよかった。小屋に行って事情を説明して15時05分に下山を開始した。帰りはチェーンスパイクを履いていく。登りの時より凍っていることろが多いようだ。

15時半に唐沢鉱泉との分岐で右へ。右の尾根に登っていく。尾根上を下っていくと15時45分に分岐が出てきた。ここは右へ。ぐんぐん下っていくと16時25分、登山口まで戻ってきた。ここでチェーンスパイクを外したのが間違いでアイススケートリンク状態のところがあってとても気を遣う。16時半に駐車場まで戻った。今日はこんなにも素晴らしい天候に恵まれるとは思いもよらず今日一日でおなか一杯。諏訪インターで高速へ。諏訪SAで夕食をとって仮眠をとりながら朝の6時頃には自宅に着いた。八ヶ岳ブルーに冬季テント泊の課題、クライミングととても充実した日々だった。

地図 出典 国土地理院

GPXデータ

アクセス:名神道(西宮北~)→中央道(~諏訪)→国道152号→県道191号→渋の湯登山者用駐車場(☆受付を先に済ませること・6時受付開始)

駐車場:渋の湯登山者用駐車場(先に旅館で受付を済ませてから女将の誘導に従い駐車すること・受付は午前6時から)

トイレ:冬季も使えるトイレあり

日帰り入浴温泉:渋の湯御殿湯・縄文の湯

備考(その他):冬季は唐沢鉱泉は休館で道路は除雪されていません。駐車場が狭いため公共機関を使えるのならそちらの方が無難(満車で停められない可能性あり)・竹ペグは持って行ったが付属の金属ペグを持って行かなかったのは大失敗だった。
冬季シュラフが大きすぎてダブルザックになってしまった・・・圧縮袋を購入しないと。コッヘルは夏用の小さいのではなく雪を解かすために使用するので通常サイズを。魔法瓶があると便利。山頂になると携帯がつながるのは辛い。

garminconnect

装備 

靴:モンブランプロGTX

ザック:グラナイトギア クラウンVC 60(7リットルのトップリッドを使用)+カリマーデイパック22リットル

その他:12本アイゼン・ピッケル・G-LIGHT Xテント1-2人用・GPS(fenix5x+oregon400t)



渋の湯の登山者用駐車場を7時に出発。

渋の湯の旅館の脇を通って川沿いの道路を歩いていくと7時05分登山口に着いた。

橋を渡って分岐道標があり右の黒百合平の方向へ。


8時15分、分岐に出てきた。黒百合平・天狗岳・中山峠と八方台・唐沢鉱泉の分岐だ。もちろん黒百合平の方向なので左へ。

ここからはなだらかな尾根の上を歩いていく。とても気持ちの良い道だ。

大きなつららができていたり沢がカチカチに凍っていて面白い。




8時55分迂回路の道標がでてきた。迂回路の方を歩いているようだ。

9時にう回路は終了。う回路といっても雪が積もっているのでどう違うのかはわからない。


左側が少し開けて青空と山が見えている。

9時35分黒百合ヒュッテに到着した。テントの受付を行う。とても親切丁寧に説明してくれた。

受付を済ませて早速テントを張るが冬季にテントを張ったことがないので少々戸惑る。

明日は大荒れのようなので今日のうちに天狗岳へ。無難な中山峠からの往復とした。

11時、中山峠に着いた。ここで12本アイゼンを装着した。

稜線沿いに南へとまずは東天狗岳を目指す。風は西風であるが強風といった程度なので危険はない。




東天狗岳手前にある天狗の鼻

西天狗岳

東天狗岳と西天狗岳

乗鞍岳

霞沢岳

穂高連峰

東天狗岳(天狗の鼻)

稲子岳とその左奥にちょっとだけニュウが見えている。

奥秩父の山々

穂高連峰アップ

槍ヶ岳

北アルプスの峰々が一望

中山

鹿島槍ヶ岳と右に剣岳

稜線沿いに登っていく。左は絶壁。


岩場もあり。



振り返ると蓼科山


左前方に硫黄岳

少し急なところに。


ミドリ池・しらびそ小屋


榛名富士・榛名山等


天狗の鼻へ

振り返ると北八ヶ岳の峰々が一望。

前方右に西天狗岳

前方には天狗の鼻

トラバース

急な所。凍っていて少々気を遣う。

こけないこと。

仙丈ケ岳

岩と雪

東天狗岳と西天狗岳の鞍部あたり


東天狗岳山頂が見えてきた。





白馬三山

剣岳

槍ヶ岳

赤岳

12時25分、東天狗岳山頂に着いた。

西には西天狗岳

赤岳がかっこいい。

硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳


北岳

甲斐駒ヶ岳

仙丈ケ岳


北八ヶ岳の峰々と浅間山

東天狗岳から根石岳への稜線

硫黄岳

車山高原と北八ヶ岳の峰々

西天狗岳へと向かう。


山頂手前で左へトラバースする。

13時、西天狗岳に着いた。


諏訪湖と乗鞍岳

浅間山

東天狗岳へと戻る。山頂にはいかず迂回する予定。


車山には雪がない。

天狗の鼻

このあたりカチカチ立ったらかなり怖そう。




ステップが切ってあるが凡ミスせぬよう。



鹿島槍ヶ岳と剣岳

爺ケ岳と鹿島槍ヶ岳

剣岳アップ

槍ヶ岳

槍穂高連峰


白馬乗鞍・栂池高原あたりか。

黒百合ヒュッテ

日本海が見えている。







中山峠で12本アイゼンを外して黒百合ヒュッテに向かう。


14時20分すぎ、テントまで戻ってきた。テントは無事だった。

テントを撤収して15時05分に下山を開始した。帰りはチェーンスパイクを履いていく。

黒百合ヒュッテを後に登山口へと戻っていく。





登山口が見えてきた。16時半に駐車場まで戻った。日帰りになってしまったがとても充実した八ヶ岳山行だった。

麓より

阿弥陀岳

天狗岳

天狗の鼻

西天狗岳

東天狗岳と西天狗岳

乗鞍岳

穂高連峰

奥秩父の山々

穂高連峰アップ

槍ヶ岳

北アルプスの峰々と車山高原

中山

東天狗岳と西天狗岳

鹿島槍ヶ岳を中心に左に爺が岳、右に剣岳

稲子岳と浅間山

鹿島槍が岳、剣岳、手前に蓼科山

ミドリ池

北八ヶ岳の峰々

白馬三山

剣岳

槍穂高連峰

槍ヶ岳

阿弥陀岳

赤岳

北岳

甲斐駒ヶ岳

仙丈ケ岳

奥秩父の山々(金峰山・瑞牆山等)

諏訪湖と乗鞍岳

浅間山

東天狗岳から根石岳への稜線

白馬乗鞍方面か

黒百合ヒュッテ






















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