令和2年(2020) 8月20日~8月22日 車 単独
北ノ俣岳2662m 日本アルプス・八ヶ岳 富山県/岐阜県・・・薬師峠にテントを張ってのんびり散策
天気 3日目とも 晴れのち時々曇り
1日目 折立(6:55)→五光岩ベンチ(10:30)→太郎平小屋(11:15)→薬師峠(11:35)
2日目 薬師峠(5:25)→太郎平(5:50)→北ノ股岳(8:00)→赤木岳(9:10)→引き返し地点(10時)→北ノ股岳(12:30)→薬師峠(13:55)
3日目 薬師峠(5:50)→太郎平小屋(6:15)→五光岩ベンチ(7:10)→折立(9:35)
行き 山陽道→名神道→北陸道(~流杉スマートインター)→/→有峰林道→折立駐車場
帰り 折立駐車場→有峰林道→/→北陸道(流杉スマートインター~)→名神道→山陽道

今年は新型コロナの影響で信州(アルプス)遠征ができるかどうか微妙であったが先日の南八ヶ岳遠征に加えて、初夏あたりから考えていた薬師峠をベースにしての散策を行うことができた。
前日17時35分に職場を出発して福山西インターから高速道路へ。流杉インターを下りて有峰林道のゲートには3時25分に着いた。前に一台停まっている。トイレがあり安心。2時間ほど仮眠した。5時頃には10台以上になっていた。
6時にゲートが開いて2000円(往復)を支払い折立へ。分岐には折立と道標があるので迷うことはない。6時20分、駐車場に着いた。だいぶん埋まってはいるもののまだまだ空きがあるので停めた。天気は快晴。そういえばヤマレコレポでザックを熊に奪われて登山断念したとあったので注意しながら準備をしていると後ろでおじさんが大声で「熊」と叫んでいて見るとザックを林の中へ引きずっているところだった。なんとおじさん取り返して熊は取り返そうと道路をうろうろ。その後、林の中で潜んですきを窺っている様子。こんな近いところで熊を見るとは思いもしなかった。邪魔になるだけだろうが念のためクマよけスプレーを持参することにした。
隣のキャンピングカーの人によると昨日晩に熊に車の中をのぞかれたとのこと。他の車のルーフボックスに上がったりとうろうろしていたらしい。4頭ほどいるそうでキャンプ場は閉鎖している。
熊に気をつけながら準備を済ませてトイレによってバス停のところから入ると「車両進入禁止」「薬師岳登山口」の道標があり6時55分に登山を開始した。今回は負荷をかけてのトレーニングが全くできておらず体力的には少々不安ではあるが何度も歩いており良く知った登山道だ。気持ちの良い美しい林の中をゆっくりと登っていく。よく歩かれているのでえぐれているところも多い。やがて尾根上へとでると8時小さな広場がでてきた。アラレちゃんのイラストがあるところだ。北側になるのかな鍬崎山が見えている。まだあちらの方が高い。2090mある。この先、二本の杉の木の間を通って尾根道をゆっくり登っていく。8時10分、左手がガレ多ところに出てきた。3年前、こういうところあったかなあ。このあと急登を経て8時半、丸木のベンチがでてきた。熊の糞かなあ時々大きな糞が落ちている。8時40分、たいらな岩の上を歩く。濡れていると滑りそう。下山の時に気を付けないと。
8時45分、テーブル・ベンチがでてきた。1869.8m三角点だ。前方に草原状の山が見える。太郎平あたりだろうか。相変わらず晴れている。左前方には大きな薬師岳が迫力ある姿を見せてくれている。休まず先に進む。笹原で少し見晴らしのいいところがあって左に剣岳が見えてきた。かっこいい。この先再び滑りそうな岩の上を歩いていく。まあ乾いているし登りで滑ることはないだろうが。
8時55分から草原状の尾根の上を延々と登っていく。暑い暑い。イワショウブがたくさん咲いている。9時05分、トーテムポールが右に出てきた。イワショウブのお花畑の向こうに有峰湖が見えている。9時10分、ベンチが左に出てきた。1934mあたりだ。ここから少し下っていく。「三角点へ0.6km・太郎平へ3.6km」とある。そのわきにミヤマアキノキリンソウが咲いている。なだらかな山並みの向こうに薬師岳が見える。いい感じ。9時20分、「太郎平(2330m)3.6km」とある。鞍部より登り返していく。樹林帯で日影なのが助かる。この先石が敷き詰められた道となる。9時45分、ベンチがでてきて「折立5.0km 太郎平3km」とある。終わりかけなのか終わったのかな、キンコウカが咲いている。
10時、ブルーシートで包まれた資材がいくつも登山道脇にある。登山道の整備をしておられるようだ。男性数人が休んでおられる。この頃になると曇ってきた。振り返ると黄緑色の美しい草原状の尾根が見えている。薬師岳がだいぶん大きくなってきた。沸き立つ雲の向こうに見えている。
10時半、五光岩ベンチ(2189m)に着いた。あと2kmで太郎平だ。チングルマがたくさんあるけれどもみんな綿毛だ。前回来た時はニッコウキスゲがまだ残っていたがこの時はお盆だった。左の山から滝の音がする。この前も聞こえていたことを覚えている。池塘がでてきた。10時50分、ベンチがでてきた。太郎平まで1.0kmとある。
11時15分、太郎平に着いた。ガスはそれほどなくて晴れている。黒部五郎岳・水晶岳などが見えている。薬師岳にはガスがかかったりとれたり。薬師岳方面へと歩いて11時35分薬師峠のテント場へ。まだ10~15張くらいか。まだまだ余裕がありよさげなところを選んで設置した。ゴアのテントで夏場ははじめてなのでフライがないのは不思議な感じ。持ってきた方がいいのかなあ。太郎平へ散歩に出かけて生ビール。すばらしい。しばらく景色を堪能してテント場へ。14時を少し過ぎていて泊りの申し込みをして缶ビール500ccを注文しテントの中は暑い暑いのでロールマットを日影に引いて爆睡。17時過ぎにアルファ米とアマノフーズのビーフシチューを食べるためにお湯を沸かすがなんと間違えてカートリッジを厳冬期用を持ってきてしまった。20度以下なら使えるようなので使えたが気を付けないと。
18時20分、テント場から太郎平側の小高い丘へと行くと薬師岳が黄色く染まってきていた。裏銀座の上には染まった積乱雲がきれいだ。美しい日の入りを大満喫した。auはなかなか電波が入らないがなぜか偶然か入ったのでメールで天気を確認。19時半には就寝した。夜は珍しく外に一度も出ることなく快適に眠ることができた。あとでわかったことだがこれまたミスでモンベルの900#2の冬用シュラフを持ってきていた。Tシャツにモンベルの長袖のクール ロングスリーブジップシャツでよく眠れた。ちなみにザックはグラナイトギアCROWN60に天蓋を取り付けたものでシーツーサミットのスタッフサックを入れてその中に基本入れている。サブザックは同じくシーツーサミットのウルトラSILドライデイパックだ。
翌日はまだ登ったことのない暗いうちに出発して黒部五郎岳の予定であったが目覚ましを切ってしまって気持ちよく朝まで寝てしまった。あまりに気持ちよく眠れたのでとっても爽快。5時にアルファ米のドライカレーを食べて5時25分にまずは北ノ股岳を目指す。快晴で槍ヶ岳が良く見える。薬師岳には筋のようなガスが流れている。日本海側は雲海だ。5時50分、太郎平に着いた。南に向かって小屋の左側に黒部五郎岳への登山道・薬師沢への登山道が続いている。ここから黒部五郎岳まで9.6km。残念ながら花々はほぼ終わっているものの美しい草原・雄大な景色は3年前と何も変わらない。池塘が点在する草原の中を歩くと岩場がでてきた。岩場と言ってもごく普通?の岩場。そこを過ぎると北ノ股岳へ至る稜線が良く見える。
前回は雪渓があったがすでになくなっている。雷鳥はいないかなあと探すがいない。暑すぎなのだろう。ウサギギクがとても多い。咲き残りのヨツバシオガマが咲いている。8時に北ノ股岳山頂に着いた。前回はガスが湧いてきていた記憶があるが今回は快晴だ。加賀白山・笠ヶ岳・御嶽山に乗鞍岳等が見えている。薬師岳がだいぶん遠くなった。行けるところまで行ってみようと黒部五郎岳方面へと歩いていく。赤木岳へは岩場をトラバースして山頂へ。9時10分山頂に着いた。そういえば沢の師匠のBAKUさんが赤木沢はいいよと話しておられた。よく行っておられたなあ。振り返ると2年前のGWに登った鹿島槍ヶ岳が見えている。懐かしい。少しガスが湧いてきた。10時。ここから1時間半くらいで黒部五郎岳山頂にいけるだろうが戻らないことを考えると午後になってしまうのでもし雷が来たら逃げるところがないのでやむなく断念して引き返す。
帰りも景色を楽しみつつ花を探して歩いていく。咲き遅れのチングルマ・ミヤマダイコンソウを見つけた。あとコケモモも。12時半、北ノ股岳山頂に戻ってきた。ここまでくると安心だ。下っていく。槍穂高方面から雷鳴がしてきた。雲が多くなってきた。なら雷鳥がでてくるかもと思いきやばっちり親子連れが登場した。5羽いる。後ろから来た男性は初めて見るとのことで感激されている。もうひと方は見たことはあるがこんなにたくさんは初めてとのこと。13時55分、太郎平に戻ってきた。少し休んで14時10分にテント場へと戻り泊りの申し込みを行った。今回もビール500cc注文。17時過ぎに夕食を食べて太郎平との間の高台へと上がって夕暮れを楽しむ。今回も雲が良い仕事をしてくれていて素晴らしい。19時には就寝した。さすがに前日良く寝ているので寝つきは良くないが寝てしまうと起きたら朝だった。午後から崩れるとのことなので薬師岳はもう2,3回登ったことがあるし下山するのみ。5時すぎに起きて朝食を食べてテントを撤収して5時50分に下山を開始した。ポッシェットの温度計は13度だ。今日も美しい雲海が日本海側に広がっている。天気は快晴だ。
6時15分、太郎平に着いた。加賀白山が良く見えている。最終日が一番良く見えているのではないか。7時10分、五光岩ベンチに着いた。野鳥が近くにいる運よく望遠をつけているので撮ってみる。7時45分、樹林帯へ入った。8時05分、登り返して再び草原帯へ。8時10分、左にトーテムポールが出てきた。右には剣岳・大日三山などが見えている。8時20分、三角点に着いた。太郎平まで4.2kmとある。樹林帯の中を下っていく。えぐれたところが多い。8時50分、アラレちゃんの看板に着いた。9時15分右手に倒木がある。9時半、駐車場が見えてきた。9時35分に登山口まで下りてきた。熊に気をつけながら9時45分車に戻ってザック等を片付けて9時50分に車を出発して10時半に有峰林道ゲートまで下りてきた。ここでトイレを借りて10時40分に再出発して11時05分流杉インターから高速に乗って今庄SAで昼食を摂って18時15分、自宅に着いた。新型コロナの影響で遠征できるかどうか危ぶまれたが今年も北アルプスに遠征することができた。天気にも恵まれて最高の遠征であった。

地図 出典 国土地理院
備考 平日なので午前3時でゲート前には車は一台のみでした。折立駐車場では熊がハイカーのザックを襲っていて驚きました。車を破壊された方もいるようで車内に食べ物のにおいがするものは置かない方がいいと思います。
garminconnect
装備
靴 シリオ P.F.46
ザック グラナイトギア クラウンVC 60(+雨蓋)
その他 ダブルストック(カリマー)・GPS(fenix5x+oregon400t)・クール ロングスリーブジップシャツ・モンベルの900#2の冬用シュラフ(→間違えて持ってきた)・シュラフカバー・火器類・バッテリー・サンダル・歯ブラシ・クマよけスプレー(→不要だったと思う)

6時20分、折立に着いた。車が路肩にたくさん停まっているが空きはまだまだある。

おじさんが大声で「熊」と叫んでいて見るとザックを林の中へ引きずっているところだった。なんとおじさん取り返して熊は取り返そうと道路をうろうろ。その後、林の中で潜んですきを窺っている様子。こんな近いところで熊を見るとは思いもしなかった。熊問題でキャンプ場は閉鎖している。

「車両進入禁止」「薬師岳登山口」の道標があり6時55分に登山を開始した。

今回は負荷をかけてのトレーニングが全くできておらず体力的には少々不安ではあるが何度も歩いており良く知った登山道だ。

やがて尾根上へとでると8時小さな広場がでてきた。アラレちゃんのイラストがあるところだ。

8時55分から草原状の尾根の上を延々と登っていく。暑い暑い。

なだらかな山並みの向こうに薬師岳が見える。いい感じ。

11時15分、太郎平に着いた。ガスはそれほどなくて晴れている。

薬師岳方面へと歩いて11時35分薬師峠のテント場へ。

まだ10~15張くらいか。まだまだ余裕がありよさげなところを選んで設置した。

槍ヶ岳

美しい日の入りを大満喫した。

裏銀座の上には染まった積乱雲がきれいだ。この美しさは写真では表せない。

二日目は5時25分に出発。まずは北ノ股岳を目指す薬師岳には筋のようなガスが流れている。

北ノ股岳

イワイチョウ

槍ヶ岳♪

去年に登った笠ケ岳

黒部五郎岳

ウサギギクがたくさん咲いていた。

槍ヶ岳アップ

振り返ると薬師岳

そして剣岳

二日目は加賀白山が良く見えていた。

8時に北ノ股岳山頂に着いた。

御嶽山

乗鞍岳

振り返ると薬師岳、遠くなった。

鹿島槍ヶ岳

雄大な景色、天上の楽園。

水晶岳

コケモモ

ヨツバシオガマ

咲き残っていたチングルマ

10時。ここから1時間半くらいで黒部五郎岳山頂にいけるだろうが戻らないことを考えると午後になってしまうのでもし雷が来たら逃げるところがないのでやむなく断念して引き返す。

槍穂高方面から雷鳴がしてきた。雲が多くなってきた。なら雷鳥がでてくるかもと思いきやばっちり親子連れが登頂。5羽いる。

雷鳥のお母さんかな。

13時55分、太郎平に戻ってきた。

14時10分にテント場へと戻り泊りの申し込みを行った。今回もビール500cc注文。17時過ぎに夕食を食べて太郎平との間の高台へと上がって夕暮れを楽しむ。

今回も雲が良い仕事をしてくれていて素晴らしい。19時には就寝した。

水彩画のような世界

自然の芸術

ら崩れるとのことなので薬師岳はもう2,3回登ったことがあるし下山するのみ。5時すぎに起きて朝食を食べてテントを撤収して5時50分に下山を開始した。

今日も美しい雲海が日本海側に広がっている。天気は快晴だ。今日も加賀白山がくっきり。

剣岳、早月尾根から登ってみたい。

大日三山かな。9時35分に登山口まで下りてきた。9時45分車に戻って9時50分に車を出発して10時半に有峰林道ゲートまで下りてきた。ここでトイレを借りて10時40分に再出発して11時05分流杉インターから高速に乗って今庄SAで昼食を摂って18時15分、自宅に着いた。新型コロナの影響で遠征できるかどうか危ぶまれたが今年も北アルプスに遠征することができた。天気にも恵まれて最高の遠征であった。