令和元年(2019) 12月28日 車 単独
笹ヶ峰(石鎚山系)1859.4m 四国地方 高知県/愛媛県・・・満開の霧氷♪寒風山から笹ヶ峰往復
天気:霧(ガス)のち晴れ
登り 寒風山登山口(6:30)→桑瀬峠(7:35)→寒風山(8:55~9:10)→笹ヶ峰(11:25)
下り 笹ヶ峰(11:50)→寒風山(13:20~13:40)→桑瀬峠(14:25)→寒風山登山口(15:00)
行き 山陽道(福山西)→しまなみ海道→今治小松自動車道→松山道(~いよ西条インター)→国道11号→国道194号→国道194号旧道→寒風山登山口
帰り 寒風山登山口→国道194号旧道→国道194号→国道11号→松山道(いよ西条インター~)今治小松自動車道→しまなみ海道→山陽道(福山西~)

週末は中国山地の天気予報があまり良くない。四国がよさそう。なので久しぶりに四国の山に登ることにした。そしたらどこに登るのか?雪をかぶった堂が森~二ノ森を見てみたい。東赤石も行ってみたい。東赤石はネットで調べても最近のレポートがなく木道が凍っていてすべったりしたらやばそう。木道をアイゼンで傷つけるのもまずいし。ということで断念した。
堂が森~二ノ森に決めたものの寒風山レポートによると5~10センチ積もっている様子。まだ四国の雪山に登ったことがないのでまずはアクセスを含めて一番無難そうな寒風山~笹ケ峰に登ることにした。石鎚山は人が多そうなのでやめた。
17時15分に福山市内を出発してしまなみ海道を渡って松江道の石鎚山SAに20時に着いた。途中、いつも通り来島海峡SAで夕食をとった。
ここで仮眠して登山口へ向かう予定だったけれども朝早くだと旧国道が凍結して登れないかも?と心配になってきて少し休んでいよ西条インターで下りて国道11号を西へと進み加茂川を渡ったところで左折して国道194号へ。石鎚山ロープウェイへの分岐をすぎて山の中を進む。雪は全くなく気温は6度。ほんとに雪があるのかなあと心配なくらい。新寒風山トンネルをすぎてすぐのところで左に並走する舗装道路へ入って(Uの字ターン)国道194号旧道へ。雨が降ってきた様子で道路が濡れていたがクネクネクネ道の途中でシャーベット状になり一面雪に覆われてきた。まだ雪がちらちら舞っている。さすがにこの時間帯なので対向車はおらず。21時10分に寒風山登山口前の駐車場に着いた。車が一台停まっているのみ。使えると思っていたトイレは閉鎖している・・ガーン。携帯トイレがあるのでそれを利用しよう。
この前大山ユートピアでご一緒したsmoke57(亀仙人)さんのアドバイスをもらって窓を目張りすると暖かい暖かい。全然違う。これなら厳冬期の大山の駐車場でも気持ちよく眠れる。4時半に目覚ましをセットしていたけれども快適なので6時前まで寝てしまった。まあ急ぐことはなかろう。
朝食を摂って準備を済ませて6時半に出発した。車が二台増えている。道路に10センチほど積もっているかと思っていたけれども5センチあるかないか。気温は1度。ならば冬靴+12本アイゼンでなくてもいいかなあといつもの登山靴(シリオ)、チェーンスパイクと6本アイゼン(→意味があるのかどうかとも思ったが)で登ることにした。ピッケルは車において行った。寒風山~笹ケ峰間の様子が全く分からないので大した荷物にもならないしと念のためワカンジキを持参した。
寒風山旧トンネルの左に登山口がある。ひとつトレースがある。ありがたい。気温が高いので(1度)凍っておらずモフモフの雪だ。5センチほどかな。20分ほど歩くと明るくなってきたのでヘッデンオフ。7時05分、桑瀬峠25分の看板が出てきた。7時10分右手にルンゼ?がでてきた。ずーっと上の方まで続いている。稜線はガスの中のようだ。7時20分、笹原が左手に出てきた。登山道脇に霜柱ができている。それがクネクネとどうしてこんな曲がり方になったんだろうと思うくらい面白い曲がり方をしている。観察していると面白い。
7時25分、鷹ノ巣山1596mあたりから日が昇っていている様子で雲がオレンジ色に輝いている。太陽が上がっていくにつれて流れるオレンジ色の雲がダイナミックに変化して面白い。日の出がみれないのは残念だけれどこういうのもいい。オレンジ色の雲に照らされる鯛ノ巣山の険しい山肌がまたかっこいい。
7時35分、桑瀬峠に着いた。トレースは寒風山へと向かっている。ガスで展望はなく休まず寒風山へと笹原の中の登山道を歩いていく。霧氷ができているが風の関係かあまり発達していないなあとちょっとがっかり。でもそんな心配は無用だった。峠から5分ほど歩くと大きなブナの木にびっしり霧氷がついている。廻りの木にも霧氷がびっしり。晴れているとすごいだろう。流れるガスの合間に青空が見える。今日は晴れ予報なのでいずれ晴れるかな。7時45分、ムンクの叫びのような動物の足跡がでてきた。うさぎだろう。振り返ると青空が広がり山肌が照らされている。霧氷は発達していてこの前のユートピア上部のような感じになってきた。
このさき霧氷回廊となり前衛峰の手前までくると霧氷の重さで木々が頭を下げている。左側がすごい崖になっていてロープは張られている。前方には岩場がありいくつものつららができている。そこを過ぎるとハシゴがでてきた。その上にはロープ場。この先でチェーンスパイクを装着した。この先もロープは張られている。霧氷がとてもきれいだ。これで日が射しこんだらすごいだろう。男性が下りてきた。ビデオ撮影をしておられる。12本アイゼンだ。霧氷が再凍結して枝を包み込んでいる。ハシゴを上がると鶏のトサカのような恰好をしたピークが見える。雪の下に氷が張っている。チェーンスパイクかアイゼンがないと危ないだろう。右下を見ると霧氷が朝日で光っている。日が当たるととてもきれい。夫婦連れから写真を撮っていると登ってこられ先に行ってもらう。左の岩場にツララ群。、周囲はサンゴのように発達した霧氷の森。青空が前方に広がった。7時35分、ハシゴがでてきた。振り返ると稜線に日が上がっていて素晴らしい。先ほどの前衛峰が低くなっている。
8時55分、寒風山の山頂に着いた。すると頭上の雲が全て取れて瀬戸内海が見えている。その南側は雲海だ。南は雲が高いが合間からオレンジ色に光る太平洋が見えている。ブロッケンの虹ができている。来てよかったと大感激。夫婦連れは笹ヶ峰へと向かうとのことで先に行かれた。
9時10分に山頂を後にして笹ヶ峰へと向かう。笹の稜線を下っていく。振り返ると寒風山の高知側が険しい岩場になっている。前方には雲の中にうっすらと笹ヶ峰が見えている。雲が左から右へと流れている。右手の崖にツララがいくつもできている。冠山にかかっている雲がとれてきている。平家平・冠山は登ったことがない。いずれ登ってみたい。9時35分、険しいやせた岩場にでてきた。寒風山と1651mピークの半分を少しすぎたあたり。1651mピークの手前で「止」の道標あり。道は右へ折れてすぐにまっすぐ続いている。「←笹ケ峰」の看板もある。9時45分、ハシゴがでてきた。9時50分にようやく笹の稜線になりやれやれ。笹ヶ峰にかかっていた雲がとれてきた。笹の稜線に輝く真っ白な霧氷がすばらしい。冠山にかかっていた雲もすっかり取れた。これほどまでに天気に恵まれるとはうらしい。振り返ると寒風山がかっこよくきれいだ。その右手に雲海に浮かぶ二つのピーク。まるで去年登った鹿島槍のようだ。笹ヶ峰の笹原に霧氷が点在していてまるで霧氷の羊。中央アルプス最南端の山である大川入山で有名な霧氷の羊のようだ。
10時半に笹ヶ峰の手前の小さなピークの手前まで登ってきた。霧氷で真っ白になっている。10時50分にそのピークの上へ。あともうひと登り。振り返ると小さなピークが見えている。このピークを高知側から巻いている。そのピークへの踏み跡があるが寄り道せず笹ヶ峰へ。黒森山~石鎚山がかっこいい。前方には沓掛山~(別の)黒森山が見えている。11時20分、笹ヶ峰分岐に着いた。右へ山頂に向かう。霧氷ロードをひと登りして11時25分、笹ヶ峰山頂に着いた。
こんなに素晴らしい絶景日和なのにだーれもいない。しばらくすると丸山荘の方向から男性が登ってこられ少し言葉を交わす。楽しみにしていた赤石山系には雲がかかっている。ここまで登ってくると石鎚山が良くわかる。寒風山が低くなってその向こうに伊予富士が見えている。
戻るのにもだいぶん時間がかかりそうなので名残り惜しいが11時50分に下山を開始した。下山も天国。とてもすばらしい。男性が一名登っていかれた。これまであったハイカーはみな12本アイゼン。この方は私と同じくチェーンスパイクだった。寒風山~伊予富士、黒森山&石鎚山を見ながら笹&霧氷の中を歩いていく。1651mピークを過ぎたところでハシゴがでてきた。12時55分、「止」の道標のところへ。岩場が続く。13時05分、ようやく岩場を通過した。
13時15分、前方に寒風山の山体が大きい。13時20分、寒風山の山頂に戻ってきた。女性が一人休んでおられる。地元の方のようで出遅れたので寒風山に来られたとのこと。出遅れてこんないいところにとは羨ましい限り。登っている最中に10名以上の人が下りていったとのこと。展望はというと霧氷はだいぶん落ちてしまっているけれども展望は良くて赤石山系にかかっていた雲がとれている。ただ石鎚山方面に新たに雲海ができていて上の方しか見えていない。高知県側がすっかり晴れて天気が回復している。
13時40分、下山を開始し桑瀬峠へと下りていく。寒風山から笹ヶ峰側へと下りたところの岩場に比べるとよく歩かれているだけあってか岩場も歩きやすい。もちろん油断はできないが。14時15分、岩場を通過し笹の稜線に変わりチェーンスパイクを外した。前方下に桑瀬峠が見えている。14時25分、桑瀬峠に着いた。伊予富士方向からちょうど男性が下りてこられ挨拶をする。登山口へともくもくと下りていく。何人かのハイカーを抜かせてもらう。一部ドロドロ。15時に登山口まで戻ってきた。道路の雪はだいぶんとけている。車は増えていて雪遊びに来た家族連れも居たり雪だるまがあったりと今日の早朝とはえらい違いだ。
15時15分に車で国道194号旧道を下りていき(6.85kmだった)、15時半に新道へ。自宅には18時半に着いた。

地図 出典 国土地理院
GPXデータ
アクセス:西条市側からは国道194号を南下し寒風山トンネルを過ぎてすぐに左に並走する国道194号旧道(狭いところもあるが待避所が各所にあり)に入る。
駐車場:舗装駐車場で開放的。
トイレ:冬季閉鎖していました。
日帰り入浴温泉:
備考(その他):冬季も除雪している様子(ネット情報)
garminconnect
装備
靴:シリオ P.F.630
ザック:バーサライトパック40
その他:・GPS(fenix5x+oregon400t)・モンベルチェーンスパイク・6本アイゼン(使用せず)・山専ボトル(魔法瓶)・ツエルト・携帯トイレ・ロングスパッツ

車中泊にて6時半出発。

寒風山旧トンネルの左に登山口がある。ひとつトレースがある。

桑瀬峠までもロープがある。道はしっかりしている。

気温が高いので(1度)凍っておらずモフモフの雪だ。5センチほどかな。

稜線はガスの中のようだ。7時20分、笹原が左手に出てきた。

登山道脇に霜柱ができている。それがクネクネとどうしてこんな曲がり方になったんだろうと思うくらい面白い曲がり方をしている。

7時25分、鷹ノ巣山1596mあたりから日が昇っていている様子で雲がオレンジ色に輝いている。

7時35分、桑瀬峠に着いた。

トレースは寒風山へと向かっている。ガスで展望はない。

伊予富士はまたの機会に。

休まず寒風山へと笹原の中の登山道を歩いていく。

霧氷ができているが・・・。

うさぎ

峠から5分ほど歩くと大きなブナの木にびっしり霧氷がついている。廻りの木にも霧氷がびっしり。晴れているとすごいだろう。

左側がすごい崖になっていてロープは張られている。

前方には岩場がありいくつものつららができている。

ハシゴがでてきた。

その上にはロープ場。この先でチェーンスパイクを装着した。

霧氷がとてもきれいだ。

霧氷が再凍結して枝を包み込んでいる。

ハシゴを上がると

鶏のトサカのような恰好をしたピークが見える。

太陽が・・・見えてきた。

雪の下に氷が張っている。チェーンスパイクかアイゼンがないと危ないだろう。

右下を見ると霧氷が朝日で光っている。日が当たるととてもきれい。

周囲はサンゴのように発達した霧氷の森。

青空が前方に広がった。

7時35分、ハシゴがでてきた。

振り返ると稜線に日が上がっていて素晴らしい。

8時55分、寒風山の山頂に着いた。

頭上の雲が全て取れた。

瀬戸内海が見えている。

ブロッケンの虹ができている。来てよかったと大感激。

9時10分に山頂を後にして笹ヶ峰へと向かう。

笹の稜線を下っていく。

振り返ると寒風山の高知側が険しい岩場になっている。

右手の崖にツララがいくつもできている。

寒風山を振り返ったところ。

太平洋がオレンジ色に輝いている。

冠山にかかっている雲がとれてきている。平家平・冠山は登ったことがない。いずれ登ってみたい。

険しいやせた岩場にでてきた。寒風山と1651mピークの半分を少しすぎたあたり。

1651mピークの手前で「止」の道標あり。道は右へ折れてすぐにまっすぐ続いている。

時45分、ハシゴがでてきた。

9時50分にようやく笹の稜線になりやれやれ。

笹ヶ峰の笹原に霧氷が点在していてまるで霧氷の羊。

冠山にかかっていた雲もすっかり取れた。

笹ヶ峰

歩いてきた稜線を振り返ったところ。

寒風山山頂

冠山

もうすぐ笹ケ峰山頂へ。

冠山アップ

沓掛山~(別の)黒森山が見えている。

霧氷ロードをひと登りして11時25分、笹ヶ峰山頂に着いた。

こんなに素晴らしい絶景日和なのにだーれもいない。しばらくすると丸山荘の方向から男性が登ってこられ少し言葉を交わす。

瀬戸内海

右奥に石鎚山

寒風山

伊予富士

太平洋アップ

石鎚山アップ

戻るのにもだいぶん時間がかかりそうなので名残り惜しいが11時50分に下山を開始した。

下山も天国。とてもすばらしい。

岩場は帰りも慎重に

13時05分、ようやく岩場を通過した。

13時20分、寒風山の山頂に戻ってきた。女性が一人休んでおられる。地元の方のようで出遅れたので寒風山に来られたとのこと。

展望はというと霧氷はだいぶん落ちてしまっているけれども展望は良くて赤石山系にかかっていた雲がとれている。

13時40分、下山を開始し桑瀬峠へと下りていく。

寒風山から笹ヶ峰側へと下りたところの岩場に比べるとよく歩かれているだけあってか岩場も歩きやすい。もちろん油断はできないが。

桑瀬峠が見えてきた。

14時25分、桑瀬峠に着いた。伊予富士方向からちょうど男性が下りてこられ挨拶をする。

一部ドロドロ。15時に登山口まで戻ってきた。

道路の雪はだいぶんとけている。車は増えていて雪遊びに来た家族連れも居たり雪だるまがあったりと今日の早朝とはえらい違いだ。

15時15分に車で国道194号旧道を下りていき(6.85kmだった)、15時半に新道へ。自宅には18時半に着いた。