令和元年(2019) 8月01日~8月02日 車 単独・・・はじめての笠ヶ岳登頂&新穂高からの登山・笠新道~笠ヶ岳~鏡平
笠ヶ岳2898m 日本アルプス・八ヶ岳 岐阜県
1日目:晴れのち曇り(ガス) 2日目:ほぼ曇り
登り P4駐車場(4:30)→ゲート(4:40)→笠新道登山口(5:35)→杓子平(11:07)→稜線(13:00)→笠ヶ岳山荘(14:40)→/笠ヶ岳山荘(18:05)→笠ヶ岳(18:15)→笠ヶ岳山荘(18:25)
下り 笠ヶ岳山荘(5:50)→杓子平との分岐(7:10)→秩父平(8:15)→大ノマ乗越(10:17)→弓折岳(10:40)→弓折岳分岐(10:57)→鏡平小屋(11:45)→秩父小沢出合(14:00)→小池新道登山口(14:55)→ワサビ平小屋(15:20)→笠新道登山口(15:42)→ゲート(16:30)→P4駐車場(16:37)
アクセス 山陽道→名神→新名神→名神→東海北陸道→高山清見道路(~高山)→国道471号→県道475号→新穂高P4駐車場

特徴のある山容で遠くからでもよくわかる名峰なのでいつかは登ってみたいと思っていた笠ヶ岳に登ることにした。ただ新穂高からの登山経験がなく平日とはいえ、一番良い時期なので駐車場に空きがあるかどうかもわからない。もし停めることができなければ唐松岳かどこか違う山に登ることにした。石鎚山の筋肉痛が残っていたので(暑さに負けてしまったのか)白山に変更しようかとギリギリまで迷った。
17時10分に福山市内を出発した。高速道路は平日の深夜ということもあって渋滞なく山陽道~名神(新名神)~東海北陸道~高山清見道路(~高山)を利用して新穂高に午前1時半に着いた。新穂高周辺にはコンビニがなさそうだったので高山市内で食料品を調達した。新穂高に着いたもののP5市営新穂高第3駐車場はまさかの満車。有料のP4駐車場がかろうじて空きがあったので停めることができた。
暑いけど川の音がすごくて車用の網戸をつける気がせず熟睡できない。うとうと1時間半ほど仮眠した。3時半に起床して高山市内のコンビニで購入した朝食をとって、新穂高センター(トイレあり)で登山届を出して水筒の水を入れなおした。
4時半に出発した。一本道だけれど歩いたことがないので地図で確認しながら林道を歩いていく。5分ほど歩いて橋を渡る。左にニューホタカという旅館がある。この先に車止めゲートがある。一般車両進入禁止とある。軽車両も禁止のようだ。林道は舗装になったり未舗装になったりする。ゲートから15分も歩くと明るくなってきてヘッデンをしまう。目指す笠ヶ岳だろうか険しい稜線が見えている。左にはすごく険しい岩峰群がある。クリヤノ頭のあたりだろうか。
5時22分に橋がでてきた。通行注意:橋が傾いているため とある。確かに傾いている。5時32分に広場が右手に出てきた。ヘリコプターの発着場になっているのか吹き流しがある。ここで荷揚げをしているのかな。
5時35分、笠新道登山口に着いた。水場がある。笠ケ岳方面・笠新道とある。登山口はなんらどこにでもあるような?感じがする。でも最初っから樹林帯の中の急な登りだ。一部岩がゴロゴロしていて歩きにくいところもある。20分ほど歩くと後ろに穂高連峰らしき峰々が見えてきた。湿度がとても高くて汗だくだ。左上の方に岩峰が見える。地図で確認すると穴毛槍2248mのようだ。スマホ用の地図には載ってない(2001年版の山と高原地図には記載あり)。ササユリが咲いている。この時期に咲いているとはとても不思議な感じがする。
7時に「ここは、標高約1,700Mです。」の道標がでてきた。登山口が標高1350mだから350m登ったことになる。岩がゴロゴロしているところが多い。確かに下山に使うと大変そう。7時10分に視界が開けて焼岳・乗鞍岳が良く見えている。雲一つない天気だ。ただ標高が高くなってきたこともあり木々の背丈が低くなってきたせいで日当たりがよくなり暑い暑い。湿度も相当あるのでは。ジャンダルム~西穂高岳が見えている。
カンカン照りでかなり堪える。ほとんど寝てないので休むと寝てしまう。水分は予備を入れて2.8リットル持ってきたけど足りるかなあ。ものすごい汗だ。テントを担いでいる人が多い。しかも抜かしていく。パワフルだ。
7時22分に標高1800Mとの道標がでてきた。まだ2000mを越えられない。穴毛槍がまだまだ高い。杓子平までの半分くらいか。7時半すぎに草原がでてきた。ヨツバヒヨドリ・トリアショウマ?などが咲いている。ピンク色のササユリがとてもきれいに咲いている。ニッコウキスゲの群落がある。大山ユートピアに比べると少ないがシモツケソウもみられる。見上げると大きな岩壁が見えている。地図で確認すると杓子平から延びる尾根の先にある岩壁のようだ。
広島の恐羅漢山や猿政山でみたトチバニンジンのつぼみがある。8時10分頃になると灌木帯に変わり高山の雰囲気となる。ジャンダルム~奥穂~キレット~大喰岳が良く見えている。でも暑い暑い。きつい斜度に加えてこの蒸し暑さが相当堪える。少し稜線に雲が湧いてきていて時々日影になる(うれしい)。
8時50分には笠ヶ岳の稜線はすっかり雲に隠れてしまった。8時55分、穴毛槍が同じくらいの高さになった。オオバギボウシが咲いている。ゴゼンタチバナも咲いている。槍穂高連峰は雲が湧いてなくて槍ヶ岳が良く見えている。9時16分に、「ここは、標高約2,100Mです。槍穂高の眺めが、一望できます。」との道標がでてきた。ハクサンシャクナゲが咲いている。9時48分に2200mまで登ってきた。稜線は雲の中だ。小さな鉄ハシゴがかけられている。クルマユリが咲いている。オレンジ色でよく目立つ。ハクサンフウロにカラマツソウといろんな花々が咲いている。ニッコウキスゲやコバイケイソウの群落もある。ミヤマダイコンソウはあちこちに咲いている。とても多い。
11時07分、杓子平に着いた。2472mの小ピークの先のところのようだ。やっとやっと着いたという感じ。長かった。けっこうバテている。何人もに抜かされた。このコースはテントを担いでいる人が多い。ここで昼食を問ている人が数人いる。チングルマの大群落、ハクサンイチゲなどが咲いている。抜戸岳の南側にカール状の草原が広がっている。コバイケイソウがたくさん咲いている。咲き始めたばかりのようだ。クロユリが咲いている。ここで会えるとは思っていなかったのでうれしい。ミツバオウレンも少ないがみることができる。なだらかな尾根道を歩いてく。
杓子平から山腹を上がっていく。ここもけっこうきつい。ただ日影になったのが救いか。12時20分、ピーピーと声がしたのでみるとライチョウの子供がいる。その下にはもう一羽子供が、親もいる。去年、朝日岳で見たように親鳥が登山者の気を引こうとしている。登山道の先に大きな岩壁がある。その岩の右側を登っていくと少しなだらかになってきた。午後になったので雷が気になる。ラジオをかけて下りてきた男性がいる。「いつまでたってもつかないですねえ」「もうそろそろですか」と会うハイカーと言葉を交わし続けていたような。13時にようやく稜線にでてきた。
少し風がありガスの中なので涼しい。ただここまででかなり体力を消耗したので急ごうにも足が言うことをきかない。ハイマツ帯に時々岩稜が混じっているような感じの稜線歩きだ。雰囲気でいえば白馬~天狗の間に似ているような。岩稜といっても普通に歩けば問題ないような感じ。
前方に2753mのピークが見えている。とても高いようにみえるが距離がそんなにないので意外に早く着いた。左下には杓子平が広がっていて登ってきた登山道が良く見える。岩陰にチシマギキョウが咲いている。花に綿毛がありイワギキョウではなさそう。前方にやや大きな岩が出てきた。これが抜戸岩のようだ。先を行く人が写真をとっている。道は二つの岩の間を通っている。そこを抜けると前方に笠ヶ岳が見えてきた。ガスが見え隠れしている。小屋が見える。曇っているが青空が少し見えておりまだ天気は大丈夫そうだ。抜きつ抜かれつしていた男性が休んでおられる。「やっと着きましたねえ」「でもまだ遠いですねえ(笑)」と交わす。14時25分、テント場に入った。テントが数張り張ってあり、張っている最中のテントが多い。
小さな雪渓を渡って14時40分笠ヶ岳山荘に着いた。雨にも雷にも遭わずに着くことができてやれやれ。宿泊の申し込みをして、ビールとカップ麺を注文した。小屋前のテーブルで頂く。この後、部屋を案内してもらった。四つ布団が敷いてあり男性が独り休んでおられる。ほかの部屋はほとんどいっぱいのようだ。夕食はカレー。暖炉がたかれているけれども酷暑の影響か全く寒くなくて部屋は暑い。笠新道から登った人は2時間コースタイムが長いけれども鏡平経由で下りると話している人が多い。
夕食後、笠ヶ岳に登ってみる。15分ほどとのこと。空身だからか15分ほどで山頂に着いた。ガスで何も見えない。誰もいない。少しゆっくりして下山する。
男性が二人来られひとり一つの布団となった。先の方は富山から来られたとのこと。明日は双六へ行って三俣蓮華で二泊して写真を撮ったり黒部五郎へいったりとゆっくりするとのこと。あとから来た男性二人は偶然にも広島の方だった。明日は笠新道を下りるとのこと。4人でワイワイと話をする。
楽しみにしていた日の入りはすっかりガスの中で見えず。星空もみることはできなかった。翌朝早くに広島からの男性二人が挨拶をして下りていかれた。小屋の部屋から外を見ると雲海が広がっていて稜線を雲が流れている。5時10分に日が昇ってきた。ちょうどガスが目の前を通って霞んで見えている。
朝食をたくさん食べて5時50分にまずは抜戸岳を目指して稜線を歩いていく。テント場の下でライチョウがいるよと誰かが話している。一羽いる。アオノツガザクラ・ミヤマアキノキリンソウが咲いている。ウサギギクも。こちらはまだ花が半分閉じている。ツマトリソウも咲いている。チングルマはまっさかりだ。あと、ミヤマリンドウ、ミヤマダイモンジソウ、ミネズオウ、コイワカガミ・・。
7時10分、杓子平との分岐に着いた。7時17分に抜戸岳直登コースと迂回コースが分岐している。迂回する。抜戸岳の東斜面に大きな雪渓がある。右側(東側)が切れ落ちていて雪渓が稜線のすぐ近くにある。振り返ると笠ヶ岳が見えている。頭には雲がかかっている。夕食で言葉を交わした男性と同室だった男性と時々一緒に歩く。風が西から吹いていて稜線は涼しい。ガスがとれてきてずーっと続く稜線が見えている。小さなアップダウンを繰り返していく。左になだらかな尾根が分岐している。
7時50分、稜線がガクンと落ちてその向こうにピークが見える。あれが弓折岳かなあと話すがどうも違う様子。大ノマ岳のようだ。道標がありそこから稜線を離れてぐんぐん標高を下げていく。左側にロープが張ってある。今日のような天気だとなんでもないのだろうが荒れると必要になるのだろう。振り返ると秩父岩の岩峰がとてもすばらしい。その前にはお花畑が広がっている。秩父平だ(8:15)。コバイケイソウの群落がすごい。今年はコバイケイソウの当たり年ですねえと富山の方と交わす。こんな絶景ポイントがあるのは知らなかったので感激。それにしてもコバイケイソウの群落がすごい。ヨツバシオガマやミツバオウレンも咲いている。秩父平を過ぎて鞍部へ。前方左遠くに双六岳が見えている。白い花のエゾシオガマが咲いている。
8時45分、右側が崩落しているところにでてきた。う回路ができている。タカネヤハズハハコやミヤマダイモンジソウが咲いている。懐かしいアカモノ、ウサギギクも咲いている。広島ではアカモノはすっかり終わってしまっている。少し下ってゆっくりゆっくり大ノマ岳目指して登っていく。道は山頂を迂回しているようだ。9時37分に山頂迂回路にでてきた。これが弓折岳かなあと話をする。そうだとすると山頂に看板かなにかあるはず。空身で登ってみるがない。大ノマ岳の一つ手前の無名ピークようだ。とすると弓折岳を登らないといけない。双六方面から歩いてきたハイカーから大ノマ岳から鞍部までだいぶん急ですよと言われる。
大ノマ岳をすぎて下りていく。10時17分大ノマ乗越に着いた。ここでちょっと休憩。あと一つ。だけどとても大きく見える。ゆっくりゆっくりと登っていく。左には双六岳が見える。だいぶん、近づいてきた。右下にはこれから鏡平を経由して歩いていく登山道が見えている。10時40分に弓折岳に着いた。頂上はちょっとだけ縦走路から離れておりザックを下ろしていってみる。双六岳と樅沢岳の間に鷲羽岳が見えている。歩いていくと少し下ったところに分岐がある。10時57分弓折岳分岐に着いた。ここからは延々と下っていくことになる。槍穂高連峰はすっかり雲の中に入ってしまった。前方下に赤い屋根の鏡平小屋と池が見えている。ゆっくりゆっくり下っていく。このコースはメジャーであるため登ってくるハイカーがとても多い。湿原や池を過ぎると11時45分鏡平小屋に着いた。ここで大休止してトイレタイム。かき氷が有名なのかみなさん美味しそうに食べており注文する。とてもおいしい。ボリューム満点だ。
12時05分、上から見えていた鏡池の脇を通る。12時22分熊のおどり場を通過。岩がゴロゴロした道で下りは気を使う。12時50分シシウドケ原に着いた。何度か木橋で沢を渡る。涸れているものが多いが激しい夕立などのあとは注意がいるかもしれない。13時22分イタドリケ原に着いた。13時50分にチボ岩を通過した。
14時秩父小沢出合に着いた。水場マークがついている。ここで水分補給をする。頭を洗うととても冷たい。14時15分に秩父沢出合に着いた。多くのハイカーが休んでいる。ここから少しだけ登って平たん路を経て下っていく。14時25分に小池新道とペンキで書いてあるところに出てきた。左股谷の対岸に林道が見えている。こちらよりも高いところにある。もうすぐ林道に合流するだろう。14時48分、川の右側を歩いていくと14時55分小池新道登山口に着いた。林道をひたすら歩いていく。岩ゴロゴロの道はもうないので楽といえば楽だけれども淡々と歩くような感じ。15時に雪渓が林道を横切っていて上を歩く。タマガワホトトギス・ソバナなどが咲いている。15時20分ワサビ平小屋に着いた。ここで水分を補給させてもらう。埼玉の男性に追いついた。日帰り温泉でいいところを聞いてみると平湯の森がいいとのこと。またそこで会いましょうと分かれる。少し休んで15時37分下りていく。15時42分に笠新道登山口に着いた。
16時半にゲートまで下りてきた。16時37分駐車場に着いた。やっと到着した。長かったけれども登りたかった笠ヶ岳に登ることができて満足。平湯の森で汗を流してフロントで休んでいると男性が来られた。レストラン併設なのでついでに夕食をとった。突然の激しい雷雨となり外へでることができない。さきほどの男性もこちらで夕食をとられるようなので山の話などをしているとやんできたのでみやげ物を買って高山市内へと車で移動して高山清見道路経由で東海北陸道へ。山陽道のパーキングで仮眠して翌日7時前に自宅に帰った。とても充実した山行だった。

地図 出典 国土地理院
備考 平日なので高速道路は最短で利用しました。山小屋で知り合った方に聞いて日帰り温泉のある平湯の森へ行きました(レストラン・売店あり。宿泊施設があるため遅くまであいています。おススメ。温泉の貴重品ロッカー要100円)。一番いい時期だけれど平日なので無料駐車場は空いているだろうと思いきや午前1時半で満車でした。有料駐車場(6時間500円)が空いていたので停めました。
garminconnect
装備
靴 シリオ P.F.630
ザック バーサライトパック40
その他 ダブルストック(カリマー)・GPS(fenix5x+oregon400t)・日焼け止め

午前1時半、新穂高に着いたもののP5市営新穂高第3駐車場はまさかの満車。有料のP4駐車場がかろうじて空きがあったので停めることができた。

3時半に起床して4時半に出発した。

一本道だけれど歩いたことがないので地図で確認しながら林道を歩いていく。5分ほど歩いて橋を渡る。

車止めゲートがある。一般車両進入禁止とある。軽車両も禁止のようだ。

目指す笠ヶ岳だろうか険しい稜線が見えている。

左にはすごく険しい岩峰群がある。クリヤノ頭のあたりだろうか。

5時22分に橋がでてきた。通行注意:橋が傾いているため とある。確かに傾いている。

5時32分に広場が右手に出てきた。ヘリコプターの発着場になっているのか吹き流しがある。ここで荷揚げをしているのかな。

5時35分、笠新道登山口に着いた。水場がある。

笠ケ岳方面・笠新道とある。登山口はなんらどこにでもあるような?感じがする。

最初っから樹林帯の中の急な登りだ。

一部岩がゴロゴロしていて歩きにくいところもある。

湿度が高くて汗だく。レンズが曇ってしまう。

焼岳と乗鞍岳

焼岳アップ

ジャンダルム~西穂高岳が見えている。

7時22分に標高1800Mとの道標がでてきた。まだ2000mを越えられない。

急な登りが延々と続く感じ。

穴毛槍がまだまだ高い。

杓子平までの半分くらいか。7時半すぎに草原がでてきた。ヨツバヒヨドリ・トリアショウマ?などが咲いている。

ヨツバヒヨドリ

トリアショウマ?

ピンク色のササユリがとてもきれいに咲いている。

大山ユートピアに比べると少ないがシモツケソウもみられる。

見上げると大きな岩壁が見えている。地図で確認すると杓子平から延びる尾根の先にある岩壁のようだ。

穴毛槍の高さがだいぶん近づいてきた。

広島の恐羅漢山や猿政山でみたトチバニンジンのつぼみがある。

草原帯が多くなってきた。

8時10分頃になると灌木帯に変わり高山の雰囲気となる。

ジャンダルム~奥穂~キレット~大喰岳が良く見えている。

少し稜線に雲が湧いてきていて時々日影になる(うれしい)。

きつい斜度に加えてこの蒸し暑さが相当堪える。

ゴゼンタチバナ

8時55分、穴毛槍が同じくらいの高さになった。

槍穂高連峰は雲が湧いてなくて槍ヶ岳が良く見えている。

槍ヶ岳アップ

「ここは、標高約2,100Mです。槍穂高の眺めが、一望できます。」との道標がでてきた。

9時48分に2200mまで登ってきた。稜線は雲の中だ。

小さな鉄ハシゴがかけられている。

クルマユリが咲いている。オレンジ色でよく目立つ。

ハクサンフウロ

カラマツソウ

迷いやすいと思われるところには印がある。

ニッコウキスゲの群落

コバイケイソウ

ミヤマダイコンソウはあちこちに咲いている。とても多い。

ミヤマダイコンソウアップ

ニッコウキスゲ

ここを越えると

11時07分、杓子平に着いた。

2472mの小ピークの先のところのようだ。やっとやっと着いたという感じ。長かった。

チングルマの群落

抜戸岳の南側にカール状の草原が広がっている。

コバイケイソウ

コイワカガミ

クロユリが咲いている。ここで会えるとは思っていなかったのでうれしい。

ハクサンイチゲ

ミツバオウレンも少ないがみることができる。

登ってきた登山道を振り返ったところ。

杓子平から山腹を上がっていく。ここもけっこうきつい。ただ日影になったのが救いか。

12時20分、ピーピーと声がしたのでみるとライチョウの子供がいる。その下にはもう一羽子供が、親もいる。

去年、朝日岳で見たように親鳥が登山者の気を引こうとしている。

登山道の先に大きな岩壁がある。

その岩の右側を登っていくと少しなだらかになってきた。

午後になったので雷が気になる。ラジオをかけて下りてきた男性がいる。

いつまでたってもつかないですねえ」「もうそろそろですか」と会うハイカーを言葉を交わし続けていたような。

13時にようやく稜線にでてきた。

少し風がありガスの中なので涼しい。ただここまででかなり体力を消耗したので急ごうにも足が言うことをきかない。

ハイマツ帯に時々岩稜が混じっているような感じの稜線歩きだ。

雰囲気でいえば白馬~天狗の間に似ているような。岩稜といっても普通に歩けば問題ないような感じ。

杓子平を見下ろす。

チシマギキョウ

ハクサンシャクナゲ

小さな雪渓が斜面にある。

前方にやや大きな岩が出てきた。これが抜戸岩のようだ。

先を行く人が写真をとっている。道は二つの岩の間を通っている。

抜戸岩を抜けると前方に笠ヶ岳が見えてきた。

笠ヶ岳がガスが見え隠れしている。小屋が見える。

抜きつ抜かれつしていた男性が休んでおられる。「やっと着きましたねえ」「でもまだ遠いですねえ(笑)」と交わす。

14時25分、テント場に入った。テントが数張り張ってあり、張っている最中のテントが多い。

小さな雪渓を渡って14時40分笠ヶ岳山荘に着いた。雨にも雷にも遭わずに着くことができてやれやれ。

夕食後、笠ヶ岳に登ってみる。15分ほどとのこと。

空身だからか15分ほどで山頂に着いた。ガスで何も見えない。誰もいない。少しゆっくりして下山する。

楽しみにしていた日の入りはすっかりガスの中で見えず。星空もみることはできなかった。

翌朝は雲海になっていた。

稜線を雲が流れている。

槍ヶ岳

5時10分に日が昇ってきた。

朝食をたくさん食べて5時50分にまずは抜戸岳を目指して稜線を歩いていく。

テント場の下でライチョウがいるよと誰かが話している。一羽いる。

ハクサンイチゲ

ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマダイコンソウ

ツマトリソウ

チングルマ群落

アオノツガザクラ

ミネズオウ

ミヤマリンドウ

ツガザクラ

ハクサンシャクナゲ

7時10分、杓子平との分岐に着いた。

抜戸岳の東斜面に大きな雪渓がある。右側(東側)が切れ落ちていて雪渓が稜線のすぐ近くにある。

振り返ると笠ヶ岳が見えている。頭には雲がかかっている。夕食で言葉を交わした男性と同室だった男性と時々一緒に歩く。

風が西から吹いていて稜線は涼しい。ガスがとれてきてずーっと続く稜線が見えている。

チシマギキョウ

7時50分、稜線がガクンと落ちてその向こうにピークが見える。あれが弓折岳かなあと話すがどうも違う様子。大ノマ岳のようだ。

道標がありそこから稜線を離れてぐんぐん標高を下げていく。

振り返ると青空・岩・緑がとてもすばらしい。

お花畑が広がっている。秩父平だ(8:15)。

コバイケイソウの群落がすごい。

シナノキンバイ

アオノツガザクラ

秩父岩

ヨツバシオガマ

ミツバオウレン

弓折岳目指して歩いていく。

双六岳がだんだん大きくなってきた。

白い花のエゾシオガマが咲いている。

8時45分、右側が崩落しているところにでてきた。

う回路ができている。

タカネヤハズハハコ

ミヤマダイモンジソウ

ウサギギク

懐かしいアカモノ、広島では花はすっかり終わってしまっている。

ハクサンイチゲ

少し下ってゆっくりゆっくり(大ノマ岳を目指して)登っていく。

9時37分に山頂迂回路にでてきた。迂回したのが弓折岳かなあと話をする。そうだとすると山頂に看板かなにかあるはず。空身で登ってみるがない。地図やスマホで確認すると大ノマ岳の一つ手前のピークのようだ。

大ノマ岳

先ほど上った無名峰

左寄りに双六小屋が見えている。

先ほど登った大ノマ岳手前の無名峰

大ノマ岳山頂付近にて

無名峰と大ノマ岳

双六岳

弓折岳

0時17分、大ノマ乗越に着いた。ここでちょっと休憩。あと一つ。

ゆっくりゆっくりと登っていく。

左には双六岳が見える。だいぶん、近づいてきた。

右下にはこれから鏡平を経由して歩いていく登山道が見えている。

10時40分に弓折岳に着いた。頂上はちょっとだけ縦走路から離れておりザックを下ろしていってみる。

池塘に雪が残っている。

双六岳

鷲羽岳

歩いていくと少し下ったところに分岐がある。

10時57分弓折岳分岐に着いた。

槍穂高連峰はすっかり雲の中へ。

前方下に赤い屋根の鏡平小屋と池が見えている。

このコースはメジャーであるため登ってくるハイカーがとても多い。

振り返ったところ。

湿原や池を過ぎると11時45分鏡平小屋に着いた。

ここで大休止してトイレタイム。かき氷が有名なのかみなさん美味しそうに食べており注文する。とてもおいしい。ボリューム満点だ。

12時05分、上から見えていた鏡池の脇を通る。

岩がゴロゴロした道で下りは気を使う。

12時22分熊のおどり場を通過。

13時22分イタドリケ原に着いた。

枯れ沢が時々ある。雨が降ると水が流れるのかな。

13時50分にチボ岩を通過した。

14時秩父小沢出合に着いた。水場マークがついている。ここで水分補給をする。頭を洗うととても冷たい。

14時15分に秩父沢出合に着いた。多くのハイカーが休んでいる。

風穴?ひんやりした風が吹き出ている。

少しだけ登って平たん路を経て下っていく。

14時25分に小池新道とペンキで書いてあるところに出てきた。

14時48分、川の右側を歩いていく。

14時55分小池新道登山口に着いた。

林道をひたすら歩いていく。岩ゴロゴロの道はもうないので楽といえば楽だけれども淡々と歩くような感じ。

15時に雪渓が林道を横切っていて上を歩く。

ソバナ

タマガワホトトギス

15時20分ワサビ平小屋に着いた。ここで水分を補給させてもらう。埼玉の男性に追いついた。日帰り温泉でいいところを聞いてみると平湯の森がいいとのこと。またそこで会いましょうと分かれる。

15時42分に笠新道登山口に着いた。

16時半にゲートまで下りてきた。

16時37分駐車場に着いた。やっと到着した。長かったけれども登りたかった笠ヶ岳に登ることができて満足。