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平成28年(2016)  12月03日~12月04日 車 単独・・・雪の赤岳山頂へ

赤岳(南八ヶ岳)2899m 日本アルプス・八ヶ岳 長野県/山梨県

1日目:快晴 2日目:薄曇り

登り やまのこ村駐車場(6:45)→堤防広場(8:00)→赤岳鉱泉(9:40)→中山展望台分岐(10:20)→行者小屋(10:30)→稜線(地蔵尾根分岐)(12:10)→赤岳展望荘(12:27)→赤岳山頂(13:08)

下り  赤岳山頂(12:30)→赤岳展望荘(13:55)→稜線(地蔵尾根分岐)(14:00)→行者小屋(15:18)→赤岳鉱泉(15:43)/赤岳鉱泉(7:20)→やまのこ村駐車場(9:07)

行き 山陽道→名神道→中央道(小淵沢インター)→(道迷い)→美濃戸口→やまびこ村駐車場

帰り やまびこ村駐車場→美濃戸口→中央道(諏訪南インター)→名神道→山陽道
信州の週末の天気がよさそう。まだチェーンや梯子が露出していて車でのアプローチも大丈夫そうだとヤマレコで確認して雪の赤岳に登ることにした。無積雪期に登るつもりが9月に天候不良が続き始めてて雪の赤岳を目指すことになった。あくまで天気次第でいつもどおり無理せずに余裕のある段階で撤退することにする。

仕事を早めに終わらせて17時に職場で買っておいたポプラ弁当を食べて17時半に福山市を出発した。福山西インターから渋滞にあうこともなく中央道へ。本来なら諏訪南インターで下りないといけないのに小淵沢に下りてナビが清里方向をしめしたのでこれはおかしいと思って確認すると入力間違い。引き返して八ヶ岳鉢巻道路で美濃戸口へ。右手に登山口道標があり右折して道路を進むと美濃戸口に着いた。右手に駐車場があり赤岳山荘への林道が左奥へと森の中に続いている。狭そうなので迷った末、赤岳山荘へと向かってみることにした。

夜中の1時すぎなので対向車はおらず。初めての道なので不安で車の底をすらないか注意しながら進む。初めてのこういう林道は長く感じる。ようやく赤岳山荘とやまのこ村が見えてきた。赤岳山荘駐車場へは急な林道を登らないといけないので底を擦りそうな感じがしたのでやまのこ村駐車場に止めた。車が一台とまっている。冬用シュラフで仮眠するが寒い・・。

翌朝6時すぎに起床して準備を終えて出発した。車がぞくぞくとやってくる。赤岳山荘の駐車場はほぼいっぱいになっている。やまのこ村駐車場はまだしまっていて帰りに赤岳山荘で支払えばよいと後で教えてもらった(1000円)。

車止めのしてある橋を渡り林道を進む。南沢と北沢とに分かれる。はじめて来るので北沢コースを進むことにした。こちらは人が少なそう。10分ほど歩くと美濃戸山荘に着いた。すぐ先に南沢と北沢の分岐道標がある。小屋締めしているが有料(100円)でウォシュレットトイレが使える。

赤岳山荘から約1時間15分で堤防広場までやってきた。ここで林道は終わり山道となる。北沢と岩にペンキがしてあり矢印の方向にある橋を渡る。増水時の廻り道が分岐している。今回はもちろん廻り道ではなくて通常の沢沿いの道へ。「環境林保全事業」との横断幕がある。ここでモンベルのチェーンスパイクを装着した。情報どおり凍結箇所がいくつもあってとても役に立つ。登るにつれて雪が多くなっていきすっかり雪山と化した。

大同心などの岩場が見えてきた。9時になると日が射し込んできた。雪に日が当たり美しい。横岳方面の岩壁が伯耆大山の三ノ沢のようにみえてきた。するとそこから10分ほどでアイスキャンディーが見えてきた。まだ作り中の
様子。9時40分、赤岳鉱泉に着いた。

翌日は天気が下り坂なので今日中に赤岳を目指す。トイレ休憩をしてそのまま行者小屋を目指し歩いていく。硫黄岳分岐を過ぎて沢沿いの道を進むとロープが張ってあり右の斜面へと道が続く。森の中の気持ちの良い雪山ハイクだ。稜線には赤岳展望荘が見えている。ここから見ると近そうだけど・・。

10時20分に中山展望台分岐に着いた。展望台はよらずに行者小屋へ少し下っていく。10分ほどで行者小屋についた。テントが張ってある。赤岳~阿弥陀岳がどーんと迫力ある姿を見せている。ここもテント・小屋泊りしてみたい。地蔵尾根への分岐道標がある。

文三郎コースか地蔵コースか迷う。文太郎コースには人がたくさん歩いているのが見えるが予定通り地蔵コースへ。森林帯を登っていくとだんだん木々の背が低くなってきた。振り返ると槍穂高連峰がよく見えている。ヘルメットをつけてダブルストックからピッケルに変更し12本アイゼンに取り替えた。

階段道を登るがチェーンも見えており凍結していないのでそれほど怖くない。振り返ると峰の松目2567mが見えている。御嶽・乗鞍・北アルプス、そして諏訪湖と見える。白山も乗鞍の右肩に見える。雪の斜面に日が射し込みとても美しい。阿弥陀岳とその左に赤岳が見える。すごい迫力。小さく人が見えている。

しばらく歩くと再び階段がでてきた。急斜面が続く。ただこちらもアイスバーンとはなっておらず。ゆっくり慎重に登っていく。狭い尾根上となっている。上から登山者が下りてきたのでもうすぐかとうとまだこれからという感じの
ことを話される。冗談かなあと思ったけど本当だった・・・。結構な急斜面でこけるとかなり下まで落っこちそう。凍結していたら怖いだろう。

標高が高くなると赤岳や阿弥陀岳がよく見える。硫黄岳も見えている。2650m付近でお地蔵さんがでてきた(11時50分)。そこから右上へ急斜面を登っていく。しっかりとしたトレースがある。

12時10分にようやく稜線へでてきた。分岐道標がありおじぞうさんが安置されている。赤岳の左肩に富士山が見えている。八ヶ岳からだと大きく迫力がありかつうつくしい。権現岳は雪が少しまだらだけど赤岳は北斜面なのでまっしろ。数年前に登った瑞垣山がよく見えている。少し風があるもののたいしたことはない。12時27分に赤岳展望荘についた。ここまで数組のハイカーにあったがさすが雪の赤岳、少ない。赤岳展望荘からも赤岳山頂まできつそう。斜度もある。撤退すべきか迷ったけど行けるところまで登ってみることに。一か所岩場を越えないといけないところがある。岩場が苦手な自分には嫌なところだ。ゆっくり通過した(大したことはないんだけれど)。

取り付いてみると雪が腐っていることもありそれほど危険はなさそう。ただきつい。ヒーヒー言いながら13時8分に赤岳頂上山荘に着いた。気温を見ると氷点下1度。ここからも富士山がとてもきれい。南峰へいってみる。夫婦連れがいたけどしばらくすると下りていき想定外の一人独占。それはいいけれども誰もいないのも心細い・・・。13時半に登ってきた道を戻る。下りるのはやっぱり早い。まあ凍結していたらかなり時間がかかるだろう。

赤岳展望荘から地蔵尾根分岐へ(14時)。尾根をゆっくりと慎重に下りていく。1時間20分で行者小屋まで下りてきた。途中でヘルメット・アイゼン・ピッケルから帽子・チェーンスパイク・ダブルストックに変更。

横岳方面の岩壁に日が当たりうつくしい。ほんと、大山三ノ沢によく似ている。15時43分に赤岳鉱泉に着いた。受付をして大部屋へ。空いている布団もある。昨夜はほとんど寝てないのですぐ寝てしまうかと思ったけど全然眠気が来ない。談話室で読書したり携帯でマップを見たりして時を過ごして18時に夕食。赤岳鉱泉名物のステーキを頂く。隣の関西の方と関東?の夫婦?と談笑。左の初老の男性は明日硫黄岳へ登るとのこと。

ところで冬場は温泉は閉鎖の様子。水場は小屋に入口に一か所。大部屋にはストーブが一つ置いてある。21時に消灯。いつも通り耳栓をしていびき止め(効いているのかなあ、白山では効果があったようだけど)をしてぐっすり寝た。

翌朝6時頃に起きて6時半から朝食だ。焼き魚・納豆を頂くがこれもおいしい。やっぱり2日目に登る人が多いようで部屋はみなすぐ出かけて行った。

7時20分に出発して北沢コースを下っていく。薄曇りだ。でも雨が降り出すのはまだまださきっぽい。美濃戸山荘でトイレ休憩をして9時7分にやまのこ村駐車場に着いた。対向車が来たら嫌だなあと思っていたけど会わず美濃戸口へ。そこから諏訪南インターへ。高速道路はよく空いており順調に広島へと向かったものの雨が降ってきて見通しが悪くなり嫌だなあと思っていたら広島で事故渋滞にはまってしまった。それでも17時には東広島に着いた。車は仕事終わりの向かう方がつかれる。念願の赤岳に登れてラッキーだった。今度は硫黄岳へも登ってみたい。

地図 出典 国土地理院

備考 中国地方からだと中央道諏訪南インターで下りるのが近い。GWやお盆などは播但道を利用したり舞鶴若狭道を利用する方が早いこともある(ただ夏場の週末等は敦賀辺りに渋滞多し)。赤岳鉱泉まではアイゼンよりもチェーンスパイクの方が歩きやすかった。

garminconnect

装備 

靴 

ザック バーサライトパック40

その他 ダブルストック(モンベル)・ヘルメット・ツエルト・12本アイゼン・ピッケル・チェーンスパイク・GPS(oregon400t)



前夜発でやまびこ村駐車場で車中泊。6時すぎに起床して準備を終えて6時45分に出発した。車がぞくぞくとやってくる。

赤岳山荘の駐車場はほぼいっぱいになっている。

車止めのしてある橋を渡り林道を進む。


10分ほど歩くと美濃戸山荘に着いた。

小屋のすぐ先に南沢と北沢の分岐道標がある。北沢コースなので林道をそのまま歩く。




赤岳山荘から約1時間15分で堤防広場までやってきた。ここで林道は終わり山道と
なる。

北沢と岩にペンキがしてあり矢印の方向にある橋を渡る。

増水時の廻り道が分岐している。今回はもちろん廻り道ではなくて通常の沢沿いの道へ。

「環境林保全事業」との横断幕がある。ここでモンベルのチェーンスパイクを装着した。

情報どおり凍結箇所がいくつもあってチェーンスパイクがとても役に立つ。



振り返ると南アだろうか朝日を浴びた雪山が見えている。

大同心などの岩場が見えてきた。

9時になると日が射し込んできた。雪に日が当たり美しい。

横岳方面の岩壁が伯耆大山の三ノ沢のようにみえてきた。

アイスキャンディーが見えてきた。まだ作り中の様子。

9時40分、赤岳鉱泉に着いた。翌日は天気が下り坂なので今日中に赤岳を目指す。トイレ休憩をしてそのまま
行者小屋を目指し歩いていく。

赤岳鉱泉のテント場



硫黄岳分岐を過ぎて沢沿いの道を進むとロープが張ってあり右の斜面へと道が続く。


マーモットの象のマーク

10時20分に中山展望台分岐に着いた。

展望台はよらずに行者小屋へ少し下っていく。

展望台分岐から10分ほどで行者小屋についた。


予定通り地蔵コースへ。

森林帯を登っていくとだんだん木々の背が低くなってきた。


振り返ると槍穂高連峰がよく見えている。

ヘルメットをつけてダブルストックからピッケルに変更し12本アイゼンに取り替えた。


階段道を登るがチェーンも見えており凍結していないのでそれほど怖くない。

振り返ると峰の松目2567mが見えている。

阿弥陀岳





しばらく歩くと再び階段がでてきた。急斜面が続く。ただこちらもアイスバーンとはなっておらず。ゆっくり慎重に登っていく。









狭い尾根上となっている。上から登山者が下りてきたのでもうすぐかとうとまだこれからという感じのことを話される。冗談かなあと思ったけど本当だった・・・。




標高が高くなると赤岳や阿弥陀岳がよく見える。硫黄岳も見えている。2650m付近でお地蔵さんがでてきた(11時50分)。


そこから右上へ急斜面を登っていく。しっかりとしたトレースがある。
















12時10分にようやく稜線へでてきた。分岐道標がありおじぞうさんが安置されている。

数年前に登った瑞垣山がよく見えている。

地蔵尾根を振り返ったところ。

赤岳

富士山が見えている。八ヶ岳からだと大きく迫力がありかつうつくしい。

権現岳は雪が少しまだらだけど赤岳は北斜面なのでまっしろ。

横岳方面

再び富士山


少し風があるもののたいしたことはない。12時27分に赤岳展望荘についた。

展望荘からも赤岳山頂まできつそう。斜度もある。撤退すべきか迷ったけど行けるところまで登ってみることに。



槍穂高連峰が良く見える。

横岳~硫黄岳を振り返ったところ。


13時8分に赤岳頂上山荘に着いた。気温を見ると氷点下1度。


ここからも富士山がとてもきれい。南峰へいってみる。


南アルプス

南アルプスとその右奥に中央アルプス

北岳・甲斐駒・仙丈ケ岳

北アルプスの峰々


夫婦連れがいたけどしばらくすると下りていき想定外の一人独占。それはいいけれども誰もいないのも心細い・・・。

富士山が近い。

13時半に登ってきた道を戻る。


一か所岩場を越えないといけないところがある。岩場が苦手な自分には嫌なところだ。


右奥に白根山と男体山

赤岳展望荘まで下りてきた。

地蔵尾根分岐に着いた(14時)。



下の方に行者小屋が見えている。




1時間20分で稜線から行者小屋まで下りてきた。




15時43分に赤岳鉱泉に着いた。赤岳鉱泉宿泊の受付をして大部屋へ。

翌日、7時20分に出発して北沢コースを下っていく。薄曇りだ。

雨が降り出すのはまだまださきっぽい。


美濃戸山荘でトイレ休憩をして9時7分にやまのこ村駐車場に着いた。

諏訪南インターから中央道に乗って広島へ。

麓より南八ヶ岳の峰々

甲斐駒ヶ岳




アイスキャンディー

赤岳鉱泉

赤岳鉱泉のテント場



地蔵尾根を登っていくところ。




























赤岳








北アルプス連峰



赤岳展望荘

地蔵尾根分岐



行者小屋


赤岳鉱泉とテント場

赤岳鉱泉

麓から甲斐駒ヶ岳


行者小屋

地蔵尾根より阿弥陀岳

地蔵尾根を上がってきたところ(地蔵尾根分岐)

瑞牆山など奥秩父の山々

登ってきた地蔵尾根

地蔵尾根を上がったところあたりから赤岳

赤岳展望荘より横岳・硫黄岳

槍穂高連峰アップ

北岳・甲斐駒岳・仙丈ケ岳

富士山

横岳~硫黄岳

浅間山

右奥に前橋市・伊勢崎市あたり、その奥に白根山・男体山

槍穂高連峰

行者小屋

地蔵尾根コース

麓より南アルプス

麓より南八ヶ岳の峰々
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