加賀白山2702m

14年
02/04/28 残雪の白山は山スキーの天国
02/04/29 槍穂高連峰からの日の出を鑑賞し下山へ
17年
05/07/24 お花いっぱいの夏の白山
21年
09/08/14 室堂周辺のお花めぐり

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09/08/14(室堂周辺のお花めぐり

 みーとさんとほーちゃんを盆の帰省ということで実家に残してきたので週末に白山か南八ヶ岳へでも行こうかなと思っていた。天気予報が
微妙な予報であったので四国の赤石山系も候補に入れて出発前日になった。

 北陸方面の天気予報が好天したので室堂の山小屋に電話を入れると満員ではないとのことなので予約をした。さすがに持っている25年前の
テントを担いで登る気力も体力もない。それにゆっくり花を楽しむこともできなくなってしまうし第一室堂はテン場がない。

 前日仕事を終えて自宅へ引き返し荷物を車に放り込んで夜の7時に出発した。西条インターから山陽道から名神高速へ。京都で少し渋滞に
入ってしまうがそれほど道路は混雑しておらず北陸道から福山北インターで降りた。お盆割引のおかげで二千円ですんだ。しかし滋賀県から
福井にかけては小雨が降っていたが明日は大丈夫だろうかちょっと心配だ。

 今回は日帰りでないので到着が遅れても少しは眠れそうだ。コンビニがいくつかあり寄って行く。ナビに従い取立山の麓を通って市ノ瀬駐車
場に到着した(3時)。すでに車がいっぱいとまっている。ガードマンが誘導してくれる。はしっこの方に車をとめて朝まで寝る事にした。

 少し明るくなった頃に早朝登山の人たちの声で起きた。出発の時には車に荷物を放り込んだだけだったので改めて詰めなおしてゆく。中型ザック
が自宅でどこにしまってあるのかわからず大型ザックを持ってきたのでザックに放り込むような感じになってしまった。

 バス停前の建物にある室堂の天気を見ると晴れとなっている。ここは低い雲でどんよりしているけれど上は晴れているようだ。これでテンションが
ぐっと上がってさっさと準備を仕上げて市ノ瀬から別当出合までのシャトルバス(400円)に乗った。

 別当出合につくと稜線を見ることができる。時々青空が見える。トイレを済ませて出発。長く怖い吊橋を渡って登っていく。ソバナやタカネビランジ
(?)が咲いている。樹林帯を登っていくと中飯場に到着した。ここでちょっと休憩し朝食をとる。多くのハイカーが休んでいる。若者が多いのには
驚いた。それに小学生も多い。十年前に比べるとどこの山も若者が増えてきているように思うがどうだろう。

 ひたすら森林帯を登っていく。やがて針葉樹が目立ち始める。甚ノ助小屋でもう一休憩する。ゆっくりゆっくりと休みをあまり取ることなく登って
ゆく。右手にはすごいガレ場が見え大きな滝もある。このあたりから森林が少なくなりハクサンフウロやミヤマキンポウゲ、ハクサンオミナエシなど
高山植物のお花畑がみられるようになってきた。また別山が雲の上に顔を出しているのも良く見える。

 南竜との分岐を過ぎると左へ山腹を進むようになる。このあたりはお花畑が続いている。ハクサンフウロの群落があちこちに見られる。シオガマ、
トリカブト、シモツケ、ミヤマキンポウゲなどいろんな花々を見ることができる。水平道が終わると黒ボコ岩への急登だ。体力的にはまだ余裕がある
ものの足がつってきたので時々休憩しながら登るが両方のふくらはぎがつってしまって歩行できなくなってしまった。他のハイカーに迷惑をかける
が全く動けない。親切な方がサロンパスのスプレーをふくらはぎにスプレーしてくれた(感謝)。少し移動し休んでから黒ボコ岩を目指し登っていく。

 ようやく黒ボコ岩に到着しゆっくり休む。快晴で頭上には全く雲がない。ここからはしばらくほとんど平らな歩きとなる。前回はクロユリがたくさん
咲いていたように思ったが今回は見当たらない。時期が遅いからだろう。イワギキョウやハクサンフウロがあちこちに咲いている。チングルマの
綿毛も見える。

 室堂を目指し最後の急登だ。時間はまだまだたっぷりあるのでゆっくり登っていく。下りてくる方々がもうすぐだからガンバレーと声を掛けてくれる。
登っていくと不意に小屋が見えてきた。小屋の前にはイワギキョウやハクサンフウロ、終わりかけのクロユリが咲いている。小屋宿泊の手続きを
済ませる。まだ小屋に入っている人は少ない。御前荘の3号室に泊まることになった。睡眠不足で眠いのでしばらく仮眠する。

 仮眠後、外へ出てみる。散策道を歩いてみるとクロユリがたくさん咲いている。山頂へ向ってみる。山頂から雲上に剣岳・立山、薬師岳が見えて
いる。残念ながら、槍ヶ岳や穂高は雲に隠れて見えていない。まだ夕食まで時間があるので池めぐりコースを歩いてみることにした。雪が遅くまで
残るためかチングルマがたくさん咲いている。アオノツガザクラも咲いている。写真を撮りながら歩いていると思いのほか時間がかかってしまって
小屋へ戻る。食事を食べて日の入りを見る。すばらしい雲海が広がっている。日が沈んでいくにつれてぐんぐん気温が下がっていく。あまりに寒い
ので日が沈んだら早々に寝床へ戻った。

 ご来光は山頂へ登らないと見れないのであきらめる。朝食を食べて展望新道を下りてゆく。こちらは人が少ない。アルプスを見ることができるか
と楽しみにしていたが雲海が1日目より高く見ることができない。登山道の左側、つまり東側は険しく谷には雪渓が残っている。その斜面にはたく
さんの花が咲いておりお花畑になっている。ハクサンフウロにコイワカガミ、ダイモンジソウ、ミヤマキンポウゲ、タカネマツムシソウ、シモツケ・・。
アルプス展望台という広場に到着したがやはりアルプスは見ることができない。しばらく休みさらに下ってゆく。

 南竜ガ馬場の草原が見えてきた。やがて草原(湿原)の中の木道へと入っていく。南竜の小屋の方にハクサンコザクラのことを尋ねるももう咲い
ているところはないとのこと。ちょっと休憩してからさらに下りていく。ニッコウキスゲがまだまだたくさん咲いているところもある。シモツケのお花畑
を過ぎるとエコーライン分岐だ。このあたりも花々が咲き乱れている。そして一息で甚ノ助小屋だ。たくさんのハイカーが休んでいる。降りていく人
は大体満足げな顔をしている。一方登っている人はくたびれている人が多い?。小学生低学年や幼稚園児らしき子供を道中たくさん見かけた。
中には四歳の女の子もいた。きついけれどもそれほど険しく転落の危険が少ないからだろう。つれているお母さんの方がバテて子供は走っている
光景をよく目にする。ここから中飯場までは長く飽きてくる。ようやく中飯場に到着するもここからがまた長いこと。やっとこさ吊橋をわたり別当出合
に着くとちょうど金沢駅行きのバスがでるところだったのでそれに乗り市ノ瀬へ。日帰り温泉白山天望の湯で汗を流して福井北インターから高速に
乗る。お盆のラッシュで滋賀〜大阪〜西宮あたりがすごい渋滞なので敦賀インターで下りて小浜インターで再び高速道路に乗り姫路の実家で
泊まった。満腹大満足の一泊白山であった。

コースタイム) 別当出合(6時半)→中飯場 (7時20分) 黒ボコ岩(10時50分)
        室堂小屋(12時50分)・・・ 室堂小屋(8時20分) → 南竜小屋 (10時35分) →別当出合(13時25分)

            


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