伯耆大山1729m

13年
01/03/19 はじめての大山、姿は北アルプスの様。(写真
14年
02/03/10 吹雪で途中撤退
15年
03/04/06 すばらしい白一色の尖峰
19年
07/11/04 紅葉の大山へ
21年
09/07/18 初めてのユートピア
 24年
 14/05/31  三ノ沢から槍尾根へ

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09/07/18(初めてのユートピア)
 

  OAP&JMMさんからお花畑がすばらしいと伺っていた大山ユートピアに登る機会ができたのでアルプス遠征が
天候不良で
中止となったタッキーさんに声をかけてみたら「ぜひ!」とのことなので下山駐車場に前夜集合とした。
タッキーさんは関西からなので高速道路で、一方私は東広島からなので庄原経由で地道にて現地へと向かった。
夜の9時に自宅を出発して現地に深夜0時頃に到着した。前日の予報がイマイチだったからか駐車場はガラガラだ。

 1年ぶりの再会だったので前夜たっぷり談笑していて2時間ほどしか眠れず・・。でも準備をさっさと終えて職場の
方に頂いたガイドブック(廃版)を再読しコースを確認し5時に下山駐車場を出発した。元谷にかかる橋から山体が
見えるが稜線には雲がかかっている。風が強そうだ。先日トムラウシで大量遭難があった。そことは高度も気候も
大分違うけれども油断しないといけない。一方、雨上がりで霞がなく弓ヶ浜がくっきり見える。

 新しくできたモンベルの前を通って参道へと入り大神神社を目指す。途中、左にある旅館?に昔の大山稜線の写
真が飾ってある。たくさんの人が稜線を歩いている。今では考えられない光景だ。大神神社より右側に回りこんで進
んでいく。神社の森である杉の大木やブナの木々がすばらしい。大神神社から10分もしないうちに下宝珠越の道標
がでてくるのでそこで左の山腹を登っていく。5分ほどで林道にでる。これを横切り「下宝珠 ユートピア 登山口入り
口」の道標どおりさらに山腹を登っていく。先に親子連れの三人組が見える。振り返ると弓ヶ浜がよくみえる。ロープが
張ってあるところをすぎると下宝珠越だ。さきほどの親子が休んでいる。

 道標に従い稜線を登っていく。前方に高みが見えるがあれが上宝珠だろうか?道はしっかりしておりガスがかかっ
てなければ迷うことはなさそう。風が強くて木々がしなってキューキューと音を立てている。木々の合間から西の夏山
登山道の通っている稜線が見えている。前方に険しい岩峰が見えてきた。あれが上宝珠?それとも三鈷峰?と地図
を広げてみてみるとどうやら三鈷峰のようだ。あんな険しい岩峰に登れるのかなあと心配になる。


 中宝珠越に到着した。ユートピアまで1.1KM・上宝珠越まで0.6KMとある。ガレ場がでてくる。ロープが張ってありそ
れでバランスをとって通過してゆく。アカモノ・ヤマハハコが時々見られる。ホトトギスやオトギリソウもみられる。次か
ら次へとガレ場がでてくるが岩がもろく落石をしないよう注意して歩く必要がある。木々が少なくなり北壁が良く見え
る。まるでアルプスのようだ。相変わらず稜線には雲がかかっている。かなり風がきつそう。三鈷峰の右肩にユート
ピアの小屋が見える。まだまだ遠い。もろい岩の混ざったガレ場が次から次へとでてくる。砂すべりの分岐にでてき
た。ここでリュックを下ろして小休止する。

 クガイソウがちらほらでてきた。ホームページで調べた限りではまだシーズンには早すぎるようだ。アジサイ・シモツ
ケは満開に近いのか?斜面がアジサイで青く染まっているところもある。シモツケは伊吹ほどではないけれど小群落
がちらほら見られる。三鈷峰とユートピアの分岐にでてきた。先ほどの親子が休んでいる。その方によると三鈷峰は
山頂が見た目より狭く風がきつい今日は転落の危険がありやめておいた方がよいとのことだ。なので三鈷峰は今回
はパスとした。
 
 8時25分にユートピア小屋に到着した。風がとんでもないくらい強くて落ち着いて写真を撮ることもできない。せっかく
だからもう少し進んでみようとアルプスのような稜線を進んでいく。最強モードの大型扇風機の風???のような暴風
の中を進んでいく。学生時代に白馬縦走をした時に比べるとぜんぜんマシだけれど油断するとバランスを崩しそうに
なる。

 適当なところで腰を下ろし景色を楽しむ。「海が見えるのはいいねえ」とタッキーさん。弓ヶ浜・日本海・田園がまるで
航空写真のように見えている。西の方は一部雲海状になっているがガスっていてあまり遠望できない。小屋にもどって
食事をとる。小屋はまだ新しくキレイだけれどもトイレはない。名残惜しいけれども9時半に下山を開始した。

 ガレ場は神経を使うがやはりくだりは早い。登ってくる人が多くなってきた。写真を撮っているとついついタッキーさん
に遅れをとってしまう。まあ体力がぜんぜん違うので撮らなくても遅れてしまうが。

 砂すべり分岐にて稜線より下りてゆくがこれが落石しそうなグラグラした岩があちこちありかなり神経を使う。落とすと
大事だ。分岐より7分ほどで砂すべりにでてきた。厚いガレに残雪は埋もれており見ることはできない。まだ時期が早い
からかきれいな雪渓状だ。かかとからズッシズッシとガレを踏みしめて下りてゆくのが愉快だ。ここも落石に注意する必
要がある。上から見るとそれほど急とは感じなかったけれど下から見上げるとかなりの勾配だ。

 元谷のガレ場を下りてゆくが足場が悪く膝がガクガクしてくる。いくかの堤防を通過し大堤防から右の林道へといった
ん入り再び山道へと下りてゆく。ブナ林を進むとやがて杉の大木がでてきた。大神神社でおまいりを済ませて参道をお
りて下山駐車場に到着した。空きはあるもののたくさん車が止まっている。いったん稜線が見えていたけれど再び雲が
たなびいている。タッキーさんも私も今日大山にしてよかったと満足だ。下界は暑くすぐに汗がでてくる。稜線の暴風が
うそのようだ。下山キャンプ場の百円シャワーで汗を流し(せっけん・シャンプーなし)解散とした。帰りも地道で広島まで
帰った。


 

 

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私のコースタイム(休憩含))登山口(下山駐車場)5時-下宝珠越6時半-ユートピア8時25分〜9時半-
                  砂すべり10時15分-大神神社11時7分-登山口(下山駐車場)11時40分
                


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