神仙平(大峰・大塔村)

17年
05/06/05 大峰の秘境・神仙平

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05/06/05( 大峰の秘境・神仙平)

神仙平にて
神仙平より七面山



 七面山へ向かう途中に見えるカール状の草原・神仙平に行ってみることにした。ここは以前より気
になっていたところだ。あの場所に立つことができたらさぞすばらしい光景が広がっていることだろう
と行ける機会をうかがっていた。DOPPOさん達が何度か行かれレポートをあげておられるので参考に
させていただく。

 当日朝いつものように?寝過ごし七時前に大阪を出発した。峠を越えて五條へ。そして大塔村の迂
回路を抜けて夢乃湯より少し五條側に戻ると篠原との道標があり右折し七面山のある北へと細い一
車線舗装路を気を使いつつ進んでいくと篠原集落の手前にて右折する。ここには新しい七面山登山口
との看板がある。


 舟ノ川沿いの林道を進んでいくとやがて右手の山腹へと林道は上がっていく。かなり道は荒れてお
り四駆でないと底をすりそう。七面山登山口に到着するとすでに車が数台とまっている。ここより先の
林道の状況がわからないので念のためここに車を止めた。準備をしていると1グループが準備し登っ
て行った。

七面山登山口 登山口にも新しい案内板がつけられている


 先日、囲炉裏隊が七面山で熊を見たとのことなのでやかましいほどよく鳴る永平寺の鐘をぶら下げ林
道を歩いていく。沢合流部まで一時間ほどのようだ。林道はぐんぐん下っていく。ガサガサと音がしたの
で何かと驚いて見たら鹿だった。

林道はぐんぐん下っていく


 クネクネと林道を下っていくとやがて林道は平坦になった。前方に神仙平が見えるが稜線には雲がかか
っている。今日は晴予報だのにえらく雲が多い。前方に尖った岩峰が見える。モチ田谷にかかった鉄橋を
渡る。ここにはヒメレンゲがたくさん咲いている。この先には滝がかかっている。けっこうな高さだ。さらに進
むと左手にヘリポートがでてきた。きれいに整地されている。

前方に神仙平が見えるが稜線には雲がかかっている

前方に尖った岩峰が見える


モチ田谷にはヒメレンゲが群生している 左手に見えたヘリポート


 右にぐるーっとさっきの岩峰をまく。植林の向こうに神仙平が見える。左下にバイケイソウ群落がある。左
にガレ沢が見えてきてやがて横切る。これが七面谷だろう。前方からハイカー一行が下りてきた。今から神
仙平経由で七面山へ行くの?と聞かれる。この先に工事関係者の車やショベルカーがとまっている。右手に
沢がでてきた。ここで林道は崩壊しており新しい林道が左にカーブし続いているが工事の音がする。どうや
ら(こんなところに?)砂防ダムを作っているようだ。地図で確認すると先ほどの沢がカラハッソウ谷のようだ。
もし間違いなら引き返せばよいと思いこの谷を登っていく。大岩がゴロゴロしておりよじ登ったりしながら上が
っていくと黄色のビニールテープが岩や枯れ木に巻いてある。何かの獣の毛が落ちている。

工事関係者の車やショベルカーがとまっている カラハッソウ谷入り口
ビニールテープを見つけちょっと安心? 獣の毛が落ちている




カラハッソウ谷を上がっていくと前方に神仙平らしき草原が見えてきた


 ワイヤーが岩に巻いてある。やがてガレ沢は幅が広くなった。前方に神仙平が見える。このまま進んでい
くとそこへ行けそうだ。左手の尾根が草原状になっている。あそこも心地よさげだ。でもちょっと斜度がきつそ
う。左から沢が合流している。この先で沢が二股になった。これは右のようだ。日高おむすびの包装紙が落
ちている。ほぼ間違いなく神仙平へ行けそうだ。右手に草原らしきところが見えるが沢沿いに進んでみる。さ
らに二股に分かれ右のを上がっていくと沢が小さくなってきたので右手の潅木帯へ上がると草原にでてきた。
ここが神仙平のようだ。

左から沢が合流


 相変わらず稜線には雲がかかっている。腰を下ろすところを探し休む。ヒメレンゲ・タンポポ・キク科の花が
あちこちに咲いている。明星ヶ岳と七面山に囲まれたカール状の草原・大峰最奥部の秘境だ。稜線側から
鈴の音がしてるようなと思っていると人が下りてきた。聞くと七面山より楊枝の森を経て下りてきたとの事。
七面山より楊枝の森・奥駆道へいたる所が分かりにくかったらしい。楊枝の森を東に巻いたらしいが踏み跡
程度だったらしい。たしかDOPPOさんは楊枝の森を西に巻いていたような気がするが。彼はGPSを持って
いてそれによるとすぐ上が舟ノタワの
ようだ。

カラハッソウ谷を上がってゆき適当なところで右へ上がると草原にでてきた
明星ヶ岳方面
神仙平(トレスケさん撮影)
神仙平より稜線を望む(トレスケさん撮影)



 話をしていると無線からOAPさんの声がした。那岐山方面爪ヶ城のようだ。あちらは雨が降ってきたらしい。
ここで男性と別れガレ場を稜線目指し登っていく。かなり急で足場も悪く休み休みでないときびしい。ガレにの
ると足場がかなり悪いのでガレの右を登る。天気が回復してきて明星ヶ岳・七面山西峰が見えてきた。眼下
には草原が広がっている。

稜線から男性(トレスケさん)が下りてきて一緒に昼食をとる 男性に教わりガレ場にそって稜線目指し登っていく


 斜度がゆるくなってくるとバイケイソウ群落がでてきた。二重山稜になっている。東側の稜線に奥駆道がで
てきた。これで今日は満足満足。南には仏生ヶ岳が見えている。奥駆道をずーっと歩いて行ってしまいたい
誘惑にかられる。少し南に歩くと天理大の看板がでてきた。時間が時間なので長居はしてられず少し引き返
しバイケイソウ群落の中を通ってガレ場を下っていく。満開のシロヤシオがちらほら見られる。

斜度がゆるくなってきた 次にバイケイソウ群落がでてきた
シロヤシオが満開だ 奥駆道にでてきた



仏生ヶ岳か?



 周りを見ながら降りるところを選びつつ下っていくと自然と登りにつかったルートにのっかった。草原で少し
休み名残惜しいが下って沢へと降りる。足にかなりきておりガクガクする。林道に戻り七面山登山口目指し
一時間ほど歩く。これがかなりシンドイ。大分歩いたところで男性が向こうからやってきた。車を回収しにき
ているようだ。ようやく登山口に到着するさきほどの男性の奥さんが座っている。神仙平から七面山へ縦走
したそうだ。かなり疲れておられる。すでに車は他にとまっていない。目的の神仙平に立つことができ、さら
に稜線まで登ることができたので大満足の一日であった。帰りは五條より橋本経由にて大阪へと帰った。




下山途中、神仙平を振り返ったところ
神仙平


明星ヶ岳


私のコースタイム)登山口9時25分〜カラハッソウ谷出合10時50分〜二股分岐11時20分〜
            神仙平11時35分〜神仙平13時〜稜線13時半〜稜線13時40分〜神仙平14時〜
             カラハッソウ谷出合15時10分〜登山口16時


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