修験業山1096m(三重県・伊勢)

15年
03/05/04 栗ノ木岳へ縦走・きつく険しいけれど自然豊かな山でした


03/05/04(栗ノ木岳へ縦走・きつく険しいけれど自然豊かな山でした )
トイレ付の広い駐車場がある

 今日もどこへ行こうかと迷っていたらみーとさんが三重の分県ガイドに載っている修験
業山が面白そういってきたので行くことにした。朝7時に大阪を車で出発し昨日と同じく水
越峠を越え大淀へ。今日は昨日より一時間ばかし出発が早いためか比較的空いている
ので抜け道を使わず国道169号から国道166号、県道28で国道369号へ。


社務所の左側を沢にそって登っていく



 三峰山の麓を通って東へ進んでいくと県道695号・若宮八幡宮と大きな看板がでてきた
のでそこで右折し山間の中を走っていくとトイレ付の広い駐車場にでてきて終点。看板に
近畿で一番古いというだけあって車がたくさんとまっている。

 鳥居の脇にはこいのぼりが泳ぎその奥にこれから登る修験業山だろう大きな山がそび
えているのが見える。犬等引連れ入山を禁ずとある。準備を終え出発(10時)。

整備された小川を渡り林道を登っていく


 鳥居をくぐって両側にノボリがたつ道を歩いて進んでいくと社務所前にでてきた。まねき
猫など縁かつぎの小物がいろいろ売られてる。登山道(参拝道?)は左側へと続いている。
手洗場とかかれた身を清める水場を左に見て小川の脇を登っていく。社務所を過ぎた所
に修験業山登山案内図板がある。頂上までは2時間ほどのようだ。今回は修験業山に登
り栗ノ木岳へと縦走する予定だ。

滝の前で木橋を渡り林道を進む やがて林道を離れ左の沢の右側を登る


 整備された小川を渡り林道を登っていくと比較的大きな絶壁が現れた。さすが修験の山、
険しい。五メートルほどの滝の前で木橋を渡り林道を登っていくと看板に大きな文字で修
験業山・高宮 左へとあるので従いしめ縄のかかる対岸へわたり左の沢の右側を登って
いく。

林道より沢ぞいに進む しばらくして沢より尾根上に登っていく



 不動滝を右に高巻いていくと下に滝の写真を撮っている人がいる。自然林の気持ちよい
沢沿い道を登っていく。水の流れも清く苔むした岩もいい。テープに導かれて沢を登ってい
くと前方に砂防ダムがいきなり現れた。ここで沢が二つに分かれたので左の沢を登って滝
の手前から左の尾根を登っていく。右にガレ場を見ながらの植林帯の超激登りだ。去年の
鉄山を思わせるほどきつい。

右にガレ場を見ながら超激登り


 尾根の上にでると楽になるかなあという甘い期待は裏切られまだまだ痩せた尾根の激登
りが続く。左には木立の合間から三角の栗ノ木岳が見える。しめ縄がかけられそれをくぐる
と激激登りだ。左にガレ場を見送るとロープ場だ。転んだら十メートル以上落っこちそう。こ
のあたりまで来ると石楠花が咲いている。やっと登ると左から尾根が合流し金属性の壊れ
た道標がある。GPSで調べるとまだ標高800mだからまだ300m弱登らなきゃいけない。

尾根上もきびしい登りが続く 左に見えた山、栗ノ木岳方面だろうか?


 岩や木の根っこをつかみ登っていくと少し開けた所にでてきた。家族がお休み中。お先に
どうぞと言われ進むと綺麗な石楠花が咲いていてお先に行ってもらう。ここから五分ほど登
ると栗ノ木岳分岐だ(11時半)。

ロープ場が時々でてくる 栗ノ木岳分岐に到着
大きなブナが栗ノ木岳分岐にある 青々としたバイケイソウの群落の中を行く


 大きなブナが目印。景色は一変し台高・大峰の山の中を歩い
ているような自然林の中の快適な尾根歩きとなる。青々としたバイケイソウの群落・美しい
新緑の自然林が良い感じだ。

高宮にて、ここは展望がよい


 分岐から十分ほどで鳥居の建つ高宮に到着した。鳥居の脇にはすごく美しい満開の石楠
花が咲いている。展望がよいので多くの人が休んでいて僕らも少し休む、が人が多いし寒く
なってきたのでもう少し進もうと修験業山を目指す。

美しい自然林帯がつづく


 少し開けた所がでてきたので昼食タイム。歩いていたらムシムシして汗がいっぱいでてくる
けど休むと寒くなってくる。湿度がかなり高そうだ。

展望のない修験業山


 美しい自然林(リョウブ・ブナ・ナラ)の少し痩せた稜線をさらに西に進んでいく。あちこちにツ
ツジが咲いている。登りにあった家族連れが食事をしている横を通って修験業山頂上に到着
(1220)。ガイド本に書いてあった通り展望はまったくないので休憩せずに栗ノ木岳分岐まで戻
り栗ノ木岳を目指す。

修験業山より栗ノ木岳を目指す 縦走路向こうに栗ノ木岳が見える


 痩せた稜線を登ったり下ったりして進んでいく。今までの道より悪く足場がよくない。石楠花
があちこちに咲いていて二人とも写真を撮るのに夢中になる。岩場が多い痩せた稜線なので
時々視界が開け飯高町側の三重大演習林の新緑が美しい。

三重大演習林方面 紅葉シーズンはさぞ美しいだろう
栗ノ木岳への縦走路は険しい所が多い 栗ノ木岳山頂に到着


 いったんグーンと稜線を下って前方の大きな栗ノ木岳へと取り付く。石楠花の木々がたくさ
んある中を登っていくと栗ノ木岳頂上に到着した(13時10分)。360度とはいかないものの展
望はまずまずだ。大洞岳や曽爾方面の山々や局ヶ岳がよく見える。特にここから見る局ヶ岳
は険しく堂々とした甲斐駒のような(?)勇ましい姿だ。局ヶ岳まで縦走できるそうだけどどの
くらい時間がかかるのだろう。

栗ノ木岳にて 尼ヶ岳・大洞山が霞の中にみえた


 満開の石楠花のおかげか羽虫が多く休めずさらに東へと稜線沿いに進んでいく。ロープが
はってあったりして崖のような下りが時々ある険しい道だ。栗ノ木岳頂上から二十分ほど進
むと右に下っていく道がある。若宮峠から飯高側への登山道はガイド本にあるけどこれは
書いてなくちょっと戸惑った。

稜線ぞいに進み若宮峠を目指す 前方遠くに局ヶ岳が見える


 さらに稜線を15分ほど下っていくと峠に出てきた。水源かん養保安林との黄色看板があり
若宮峠を示す道標がある。ここから飯高町側への道とその反対の美杉村側への道が分岐
しており美杉村側への道へと稜線を離れ下っていく。

若宮峠に到着、左へ下って行く


 山腹をトラバースして峠手前で栗ノ木岳から分枝した尾根を目指し道は続く。300mほど歩
くと尾根にのる。ガイド本に尾根から左の沢を目指す所を見落とさぬよう書いてある。でも尾
根にのってすぐ尾根を離れるよう木にテープがたくさん巻いてあるし枯れ木で通せんぼして
あるのでまず間違わないはず。

稜線より山腹道を進む ちょっとだけ尾根にのって左の沢へ


 尾根から左の大宮谷へと下っていく。道は比較的明瞭でテープが巻いてあるので迷う心配はな
いけど道が少々悪い。雨でぬめってたらずるっといってしまいそう。振り返ると木々の葉っぱ
が逆光で照らされ美しい。みーとさんが沢水をうまそうに飲んでる。沢を下っていくと滝が時
々現れるようになり流れは多くなる。

大宮谷へ下りた所 緑が美しい 大宮谷沿いに下って行く


  植林が現れるともうすぐかな?と期待させてくれるがなかなか着かない。沢沿いの道もち
ょっと危ない所がある。砂防ダムが現れ十分もしないうちに駐車場下の川にでてきた。階段
を上がって車のところに帰ってきた(15時10分)。国道369を東に進み国道166に合流し大阪
へと帰った。 ちょっと軽いハイクのつもりだったけど思いのほかきつい登りの続く山だった。
でも三重演習林や稜線の美しい自然林は必見で大いに満足した山行だった。秋の紅葉シー
ズンもいいだろう。369は狭く来た時に使った道を引き返したほうが近いように思った。

駐車場下の川にでてきた


私のコースタイム(休憩含))駐車場-90分-栗ノ木岳分岐-10分-高宮-20分-
修験業山頂上/修験業山頂上-50分-栗ノ木岳頂上-35分-峠-85分-駐車場                            


全画面表示
表紙へ戻る