氷ノ山1510mぶん回しコース

15年
03/10/25 雲上の草原より紅葉のブナ林を経て氷ノ山頂上へ


全画面表示

03/10/25(雲上の草原より紅葉のブナ林を経て氷ノ山へ)

 ikkoさんからみーとさんに氷ノ山山行のお誘いがあり私も一緒に行くことになった。
前日の夕方には大阪をでたかったけど事情によりできず みーとさんが帰ってきてか
ら家を出発した。今回はめずらしく地道は使わず高速を使う。

 阪神・播但を乗り継ぎ和田山ICでおりて国道9号より県道87号へ。関ノ宮福定あたり
で左に下りる舗装路がありそこには道路脇に氷ノ山登山口との石碑があるので(見
落としやすい)そこで県道を離れ舗装林道を進み翌朝の集合場所である氷ノ山東尾
根登山口(トイレ・駐車場有)近くにて車中泊をした。

 朝五時頃起きたらまだ真っ暗だ。だからまた寝してウタウタしてると車が一台大段の
方へと走っていった。あれikkoさんちゃう?とみーとさんが言ったけど戻ってこない。心
配してたらこの後ikkoさんがやってきたので安心。さっきの車は別の人だった。

氷ノ山東尾根登山口駐車場



 私の車をここの広場にデポしておいてikkoさんの車で鉢伏山登山口へと向かう。県道
87号に入り西へと進んでいくとすぐに鉢伏高原へグングン上がっていく。十万キロを過
ぎた車はかなりしんどそう。ようやく鉢伏高原に到着するとまっすぐ進む道路と右に進む
道路に分かれた。さてどっちだろうと近くにあった地図看板でみると右へいくと左へ進む
瀞川・氷ノ山線という道路がでてくるのでそれを進めばよいようだ。

 道標に従い瀞川・氷ノ山線に入り鉢伏山の右肩をグングン上がって肩に出た所で左
に登山口をみつけたので広場に車をとめた。ここには林道の看板もある。見えている
ススキのピークが鉢伏山かな?あれならすぐに登れそう。準備をして出発(6時50分)。

鉢伏山駐車場より登山道を登っていく


下から見たらそれなりに時間がかかりそうだったけど 見晴らしの良い遊歩道を登っていく



 鉢伏山との道標に従いオートバイ進入防止柵を通り稜線につけられた木の階段を登
っていく。すぐにススキの草原になり和田山方面にはすごく濃い雲海が広がっている。

大江山方面の雲海が東にみえた



 みーとさんは調子がよいようでグングン登っていく。ikkoさんに続いて登っていくと一
度なくなった木の階段が再び現れ頂上手前右の丸い岩の間に祠が祭ってある。小さな
岩場がでてきて鎖がつけられている。そこを登ると下から見えていたピークにでてき
た(7時)。

頂上(東峰?)手前の祠 小さな鎖場、使わなくても登れる


登りきると頂上(東峰?)に到着。早かった



 360度の大パノラマに草原・雲海と申し分ない。今ごろ大江山では多くのカメラマンが
この雲海を見てるんだろう。一方南にみえる氷ノ山に朝日が横からあたり山肌に影がで
きてなおいっそう美しい山容となって見えている。

南に大きい氷ノ山が見える、まだまだ遠い



 すぐ西に同じ位の高さのピークがある。景色を見ているといつまでもそこに居座って
しまいそうになるので十分景色を堪能し西のピークへ向かう。

西のピークへ向かう



 少し下って登り返すと西のピークに到着。リフトが上までやってきていてリフト小屋も
ある。展望はさっきのピークと変わりないので休まずに素通りして稜線を西へと進む。
こちらが鉢伏山頂上なのかもしれない。

こちらはだらーんとした広いピークだ


 ここから稜線を進むはずがリフト沿いに進んでいってしまい道がなくなってしまった。
やむなく引き返すと明瞭な登山道が稜線上にでてきたのでそれを下っていく。

稜線沿いに西へと歩いていく、青空の下で展望がよくすごく快適



 ススキの草原を進んでいく。次のピークのリフト下り場のある高丸山で少し休憩。
稜線ぞいに下った鞍部で左の大久保側へ下る小道が続いていて道標に小代越とあ
る。



 ここからしばらくアップダウンの少ない草原歩きが続く。東を見るとススキの穂が朝
日で輝き美しい。鉢伏山登山口よりもずいぶん標高が下がってしまった。目指す氷ノ
山はまだまだ遠い。


鉢伏高原を振り返るともうずいぶん遠い




 なだらかな草原ピークを下った所で再び大久保方面下山口との分岐がでてきた。この
先で草原が終わり紅葉の森へと入る。

関宮町大久保方面下山口との分岐


草原が終わり紅葉の森へ いきなり急になり二人についていくのが精一杯



 いきなり急になり二人についていくのが精一杯。登りついた所が大平頭1171.5mだ。
展望はたくボードー杉500mとの道標が兵庫県側にある。50mだったら行ったんだ
けどなあ・・まだ先が長いので諦める。



 紅葉のピークがこのあたりのらしく赤や黄色に葉が染まっている。ここで紅葉の見納
めかなとikkoさん・みーとさんが話している。ブナの巨木にikkoさんがかなり感激されて
いる。ナナカマドの実がいっぱいつけた木々があちこちある。

 ここから十分ほど歩くと大平ノ頭避難小屋がでてきた。こじんまりとしたキレイな小屋
だ。まだできてそれほど経っていないんだろう。

大平ノ頭避難小屋がでてきた





 ブナの森へと入ってきた。三の丸のものよりずっと小ぶりだけど黄色く紅葉している。
道端にブナ原生林と書かれた道標がある。ふたたび熊笹草原へでてきた。ゆるやかな
登りを経て小ピークにでてきた。布滝頭1264mと道標にある。すぐ前に三角の赤倉頭が
見える。

道端にブナ原生林と書かれた道標が



 次のピークの赤倉頭からロープのある急斜面を少し下りると天狗岩と道標がある。
でもそれらしき大きな岩がない。すぐ左脇の岩かなあというけどあまりに小さいんじゃな
いのとみーとさんが言う。少し下ってみるとなかなか大きな岩で東斜面が崖になってい
た。

赤倉頭 ロープのある急斜面を少し下りると天狗岩


天狗岩(?だと思う)と氷ノ山


 鞍部まで来ると道が二つに分かれた。ikkoさんとみーとさんは左へ向かったのでそち
らへ行く(赤倉山1320mを巻いている)。笹の中の山腹道で見晴らしがとてもいい。そこ
から下っていくと氷ノ山越の避難小屋が見えてきた(9時25分)。

鞍部まで来ると道が二つに分かれた


笹の山腹道を経て氷ノ山越の避難小屋に



 夫婦が休み中なので小屋へは入らずここは親水公園(あずき転がし)からの登山道と
鳥取側のつく米キャンプ場からの登山道が登ってきている。



 ここから背丈ほどの笹回廊の中を進んで行くと仙谷口との看板がある。仙谷登山道
はまだ歩いたことがないので歩いてみたいものだ。

西の鳥取側に陣鉢山が見える



 だいぶん標高が高くなってきて霞で見えなくなってきた伯耆大山のかわりに背後に
再び扇ノ山や仏の尾が見えてきた。その奥には日本海がうっすら見える。

ずいぶんと低くなってしまった鉢伏山


前方にコシキ岩が見える



 急になった登山道を登っていくとこしき岩にやってきた。ここで大きな団体さんを追い越
しさらに登っていく。ここからはひたすら山腹につけられたジグザグ道を登っていく。道端
には霜柱がびっしりついている。

 人盛りの声がしてきてようやく頂上に到着した(10時15分)。頂上はけっこうな人だ。快
晴のすばらしい天気だけど少々霞がでてきてそれほど遠望は利かない。風が強く寒いの
で鳥取県が建てたトイレ兼展望所に向かう。でも吹きさらしでよけい寒いので避難小屋
へと入る。

人盛りの声がしてきてようやく頂上



 中では先客ふたりが休んでいる。昼食を食べikkoさんからコーヒー、お菓子をご馳走
になり外で記念撮影をして十分展望を楽しみ下山(10時50分)。

歩いてきた稜線の後ろに扇ノ山が見える



 下山路は東尾根コースだ。避難小屋あたりから東へ道が開かれているのでそれを
下っていく。向こうに千年杉が見えている。高原の背丈ほどの笹回廊を下って千年杉へ。
道端に雪の塊がちらほら見られる。

下山路は東尾根コース




 右手に古生沼の看板がでてきたので木道を少し進むと沼がでてきた。モウセンゴケ
など貴重な植物が自生しているそうだけどロープがしてありおまけにぬかるんでいて
近づくことさへできないのですぐ戻って再び登山道を下っていく。

古生沼の看板がでてきたのでちょっと寄り道 古生沼



 今度は左にみたらしの池と看板がでてきた。薄い踏み跡がずーっと下へと続いている。
でも池らしきものはみえないので見にいかず。このあたりにも千年杉が続いておりikkoさ
ん・みーとさんがでっかいなあと見上げてる。

池らしきものはみえない



 頂上から二十分ほどで東尾根コースと大段コースの分岐を示す道標がでてきた。ここ
には神大ヒュッテがありその東のテラスでハイカーが休んでいる。ヒュッテにはカギが掛
かっていて入れないようだ。車は東尾根登山口に置いているので東尾根コースを下って
いく。

東尾根コースと大段コースの分岐 分岐にある神大ヒュッテは入れない



 4mほどの笹の切りわりの中を下っていくと樹林帯へ入る。紅葉まっさかりのようで赤や
黄色に美しい。山腹道に変わりしばらく歩くと水場にでてきた。一の谷水飲み場と看板が
ある。


一の谷水飲み場



 下から元気な若い団体さんが登ってきた。一人が人面岩と看板のある岩に登って岩を
見てる。僕らもどうみたら人面に見えるんだろうとあっちこっちの方向からみるけどどうや
ったって人面にはみえなかった。

人面岩らしいがどこが目・鼻・口?



 黄色に紅葉した大きなブナの元に再び水場がでてきた。南に大段への尾根がみえみご
とに紅葉している。積雪期には雪の壁のようになる急斜面を右から回り込み尾根上にふ
たたび復帰して紅葉の間から射すこぼれ日の登山道を進む。

大きなブナの元に再び水場がでてきた




このあたりが一番の紅葉だろう


稜線の上を下っていく



 もうすぐ避難小屋がでてくるよと言ってはみるけどなかなかでてこない。ようやく白い建
物がみえてきたら避難小屋だった。手前のベンチで一休みしてここで尾根より左へと激
下っていく(12時15分)。黄色い花のオタカラコウが咲いている。避難小屋から十五分で
登山口に到着した(12時30分)。

ようやく避難小屋が見えてきた


避難小屋の所で稜線を離れる


 鉢伏からのぶん回しコースにしてよかったとikkoさんは大満足の様子。僕らもはじめて
のぶん回しコースで草原・雲海・紅葉・ブナと大満足の一日だった。鉢伏山登山口へ車を
取りにいって解散し僕らは兵庫県養父郡八鹿町高柳にあるとがやま温泉天女の湯で汗
を流し笠形山麓の道端で車中泊をした。

避難小屋から下っていく途中、氷ノ山を見たところ



東尾根登山口が見えてきた、遠くに鉢伏山がみえる



私のコースタイム(休憩含))鉢伏山登山口-155分-氷ノ山越-50分-頂上/頂上-100分-氷ノ山東尾根登山口

全画面表示
表紙へ戻る