畚岳と八幡平(秋田・岩手)

15年
03/08/12 ニッコウキスゲ群落・のんびり高原散策

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03/08/18(ニッコウキスゲ群落・のんびり高原散策)

 田沢湖レストハウス前の無料駐車場で車中泊して起きるとまだ雨がしとしと降っている。
天気予報によると昼頃になると雨はあがるようなので八幡平へ向かうことにした。 国道
341号を北上していく。まだ朝早いので車は少なくたまに後ろからやってくる車は皆あっとい
う間に抜かしていく(マナーは関西よりずっといいけどかなり飛ばすなあ・・)。玉川ダムをす
ぎると谷は狭くなってきて前方に八幡平方面の山々がみえてきた。

 焼山が近づくと硫気ガスが噴煙のようにもくもく湧いている所が何箇所かみられる。温泉は
けっこうな賑わいだ。 左手に湿原がでてきたのでちょっと寄り道する。駐車場が整備されて
いるので駐車して傘をさして遊歩道へ。名は大場谷地園地というらしい。標高970m、4haで水
芭蕉、エゾノリュウキンカ、ニッコウキスゲなど色とりどりの花が咲くそうだけど今はもう花シー
ズンが終わってしまってギボウシ・ウサギギクがちらほら咲いているくらいだ。

 八幡平アスピーテライン分岐には駐車場とトイレがあるので少し休憩する。蒸ノ湯温泉を
すぎてクネクネ道を経て八幡平の高原部分に上ってきた。このあたりはガスがとれていて青
空がみえている。西には森吉山だろう三角錐の山が見える。

 八幡平頂上駐車場(450円)に着くと再びガスの中に入ってしまった。新しい建物ができるよ
うで工事をしており駐車場が狭くしばらくするとほぼ一杯になった。どうせすぐに晴れてくるだ
ろうと思い売店でみやげ物を見たりお花のパネルを見たりして過ごす。

八幡平駐車場に到着してガスが晴れるのを待つ



 それでもなかなかガスがとれないしお腹が減ったとみーとさんがいうのでここで食べるの
もなんだからすぐ近くの畚岳に登って食べようということになった。あそこならそんなに時間
はかからないハズ。

 準備をして駐車場のある見返峠より藤七温泉へと続く南へ続く舗装路を歩いていく(11時20
分)。前には畚岳が見えるはずだけどガスっていてみえない。駐車場側の斜面がお花畑にな
っていてアキノキリンソウやいろんな花が咲いている。モウセンゴケまである。舗装路をしばら
くテクテクと歩いていると道路が左にカーブする所で登山口がでてきた。

藤七温泉へと続く南へ続く舗装路を歩いていく


道端にモウセンゴケを発見


畚岳登山口に到着したけど山はガスで見えず



 左下には湿原があり黄色い花がいっぱい咲いている。近くに行ってみると満開のニ
ッコウキスゲ群落だった(@_@)。この時期に満開の群落をみられるなんて・・感激。僕ら
が見ているとなんだろうと車がやってきてみんな降りてきた。しばらく満喫して登山口か
ら山へと入っていった(11時50分)。

まったく予想してなかったニッコウキスゲ大群落に感激


シラネニンジンという高山植物らしい


イワイチョウ(リンドウ科)


ガスのかかる稜線を歩いていく



 雨で泥んこになった所があったり草木が湿っていて服が濡れたりと難儀する。道は
いたって明瞭で迷いようがないくらいだ。すぐにハイマツ帯に入った。でもガスのおか
げで展望は全く無し。

雨で泥んこになった所が多く気を使う 岩手ではハイマツ帯は千メートル台で出現



 大深岳避難小屋使えないとの建て看板がある。そこには左へ続くトレースがある。
なんかあるのだろうか?。尾根全体がお花畑になっている所がある。ガスがとれる
とすばらしい景色が広がるだろう。白い花(シラネニンジン)が斜面に咲き乱れて他
にイワイチョウ・キリンソウ・コケモモの実が見られる。


 時々見られるリンドウ(エゾオヤマリンドウ)はみな閉じている。日が差したら開くの
かも。右手がガレた所でちょっと休憩。この先は掘割り状で面白くない。0.2kmとの道
標を過ぎてやや斜度を増すと前方に小高いピークがみえてきた。あれが畚岳だろう。
先を行くみーとさんを追いかけて登っていくと頂上に到着した(12時20分)。

時々見られるリンドウ(エゾオヤマリンドウ)はみな閉じている



 頂上は誰もおらずガスで視界はない。お湯を沸かしてラーメンを食べていると時々
ガスがとれるようになり八幡平方面がみえてきた。八幡平頂上や茶臼岳がわかる。
南側のガスがとれないかなあと長く頂上に居たけどなかなかとれないので諦めて下
山(13時25分)。

頂上が近くなると少し傾斜を増してきた 三角点のあるみはらしの良い畚岳頂上に到着



 振り返るとその名の通りもっこりとした畚岳が緑の中に頭を出している。尾根の左
は池糖の点在する高原になっている。その向こうは雲をかぶった森吉山だ。例の湿
地以外にもあちこちニッコウキスゲの群落がみられる。大深避難小屋看板のあった
所から続いているトレースを行って見るが特に名にもないので引き返し登山口へ(14
時10分)。

頂上で粘っているとガスがとれ八幡平方面がみえてきた


粘っても岩手山はみえず諦めて下山


登山口より畚岳を振り返った所


駐車場へ舗装路をテクテク歩いて帰り中にみえた畚岳、ここからだとなかなか立派


 ガスがとれると道路を歩いていても気持ちが良い。駐車場まで戻り(14時半)今度
は八幡平頂上を目指す。歩行者用トンネルをくぐって遊歩道を歩いていく。左コース
と右コースがあり僕らは右コースで頂上を目指す。こちらは畚岳と違って完全に遊
歩道で石畳が敷いてある。左手にガマ沼が見えてきた。展望台もある。右手少し離
れて八幡沼だ。こちらはかなり大きく湖に近い。

舗装路でも見晴らし良く壮快だ 駐車場手前にて


トンネルをぐぐって八幡平頂上へ こちらは完全な遊歩道



 八幡沼を一周するコースもあるけどだいぶん時間がかかりそうなのでまずは頂上
へ。しばらく歩くとニッコウキスゲが二輪だけ咲いている。盗掘されてなくなってしま
ったのかな。こちらはキレイな花が少ないような気がする。頂上展望台に到着したも
のの登ってみてもガスのおかげで遠望は利かずすぐに降りてガマ沼まで戻る。もう
八幡沼を一周する元気はなくなってしまって駐車場に戻った(15時35分)。岩手山は
頂上にガスがかかっていて見えなかった。

八幡沼一周を考えてたけどかなり時間がかかりそうなのでやめた


頂上には展望台がある 頂上には長居せず下山



 車で藤七温泉に向かい温泉に入って(ここの温泉は何年ぶりかなあ・・・)松川温
泉へ向かう。途中、間欠泉みたいな煙がもくもく湧いているので向かってみると温泉
が湧き出している。卵の殻や卵をつける道具があるからここで温泉卵を作るようだ。

藤七温泉は昔のままでした(^○^)


温泉卵を作る所?




 大更で国道282から別れ昔バイクでよくドライブしてた好摩への県道を走って国道
4号へ。このあたりは昔とあまり変わっていない。左手には姫神山がみえる。

美しい姿の姫神山



 盛岡でコインランドリーを探し回ってようやく夙川駅前に見つけ洗濯物を済ませ国
見温泉へと向かい登山者用無料駐車場で車中泊をした。


私のコースタイム(休憩含))八幡平駐車場(見返峠)-30分-登山口-30分-畚岳頂上/
                  畚岳頂上-45分-登山口-20分-八幡平駐車場(見返峠)-60分
                  (八幡平周遊)-八幡平駐車場 (見返峠)                    


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