14年 | |
02/02/10 | 吹雪きの薊岳へ |
02/06/30 | 滝がいっぱいの石ヶ平谷へ |
15年 | |
02/06/30 | 巻いて巻いての石ヶ平谷遡行 |
02/06/08(増水した沢を巻いて巻いての石ヶ平谷遡行) |
みーとさんが薊岳の石ヶ平谷に行きたいというけれど去年のクレン谷や
木屋谷川でかなり苦労したことが頭にあったのでかなり躊躇した。でも低俳
オフが薊岳で行われると聞いて去年BAKUさんに連れていってもらってるし
行ってみようという事になった。
前日の夜九時半に大阪を出て大淀から宮滝を経てやはた温泉の前で
車中泊をした。翌朝起きてみると天気はすっかりよくなっており快晴だ。六
時前に起こされ明神平登山口手前の広場に車をとめた。広場の奥のほう
でテント泊をしている人達がいるが彼らも沢登りだろうか。準備をして出発
(7時)。
壊れた木橋が入渓点にあった | 最初の逆くの字滝、めちゃ水量多し |
ここ3メートルから右岸に大高巻き・・ |
道路を下っていくと十分ほどで左に石ヶ平谷がみえてきた。去年遡行した
とはいえちょっと不安だ。赤テープがガードレールにしてありそこから踏み
跡を通過って雑草の中を歩き本流を渡る。みーとさんがめちゃ冷たーと言
ってる。私も続いて渡る。すぐ右には木橋が対岸に置いてあった。
今回は水量が多い(二段十五m) |
石ヶ平谷に入ってしばらく歩くとブッシュは消え前方に逆くの字の滝がで
てきた。前回来た時と比べてめちゃめちゃ水量が多くて無事遡行できるか
心配になってきた。その後いくつかの滝を巻いていったけどせっかくだか
らと水流の中に入ってシャワークライミングをやってみるとめちゃめちゃ冷
たくてすぐに手の感覚がなくなってしまってやむなく撤退。この後もシャワ
ーになるのはすべて巻くことに。
斜滝八メートルとその奥に二条七メートル |
しばらく小さな滝が続き釜を右に左に巻いて登っていくと3m滝が現れた。
釜に入ったら簡単に直登できるけどこんな冷たい釜に腰まで浸かるのは
・・・軟弱なもんで右岸より高巻くことにする。
高巻き中から沢に復帰中 |
急なズルズルの斜面を登っていく。そして降り口を探すがゴルジュ帯
なので難しい。このままだと尾根に載ってしまい単なる登山になっちゃう。
ここで撤退とは情けないしなあと懸垂で降りることにした。運良く六メート
ルほどの崖を降りるだけで沢に降りれるポイントをみつけ沢に復帰した。
しばらくすると細長い滝(連瀑?)がでてきて右岸より高巻くが地面はズ
ルズルで少々難儀する。
二条四メートルはみーとさんが先行 |
このあたりは沢が浅くなっているのか明るく気持ちが良い雰囲気だ。釜
を巻き巻きして登っていったけどどうしても入らなきゃ行けなくなってここは
思い切って浸かっていく。続いてみーとさんも浸かるがやっぱりめちゃ冷た
い。このあたりは小さなのが多くさくさく登れ楽しい。
堰堤を右岸より巻く |
小滝を登ったり巻いたりしていくと堤防が出てきたので左から簡単に巻
くと上は石が苔むした緑の世界だ。そしてまた堤防が出てきてこれも巻く。
大きな丸い岩?の二条滝がでてきたけど登れず左から巻いていく。この
上で左に枝沢を見送くる。
堰堤の上は苔むした世界が広がる |
登れないのを右岸より巻くと仕事道が走っている。腐った橋もあり昔は
しっかりした道だったのかも。ゴルジュがあるというけど流れは穏やかに
なりもう終わったのかなあと話す。さらに登っていくと再び両側が立ってき
た。こうなると軟弱ものの僕らにゃ水流を登る気がせず右岸より高巻き降
りれそうな所を見つけ沢に復帰。
ヒメレンゲが少し咲いてました |
十五メートル大滝の手前の滝を右から高巻くと仕事道にでてきた。これ
が十五メートル滝を巻く道なんだろう。いったん沢に降りて大滝を見物(8時
10分)。今回は水量が多く結構迫力がある。しばらく休んで左岸につけら
れた高巻き道を行き3mもいっしょに巻いてしまって沢に復帰した。
堰堤あたりの右岸には作業道が |
次に四段8mがでてきた。ひとつの滝というより連瀑といったほうが良い
かも。これは下のは簡単に登れたけど上のは恐いので左岸より巻く。
シャワーになるのは全部巻く |
小滝を登ったり巻いたりしていくとヌメッていて前回苦労した二段二条7
メートルだ。前回と違って水がいっぱい落ちている。これは右岸より高巻
く。そしたら前方左から湧き滝がみえてきた。沢へのちょっと手前がかな
りズルズルなので思い切って走って沢に復帰。みーとさんはお尻ですべ
ってやってきた。(11時45分)。前回はちょろちょろだったけど噴出すように
湧いている。
ここでこの湧き滝・石ヶ平谷本流・枝沢に分かれるが私が間違って右の
枝沢を本流と勘違いして本流と右の枝沢の間の尾根を上がってしまいみ
ーとさんに指摘されて左の本流を目指すがこれがかなりのズルズルでか
なり難儀するもなんとか本流に復帰した。ガレガレを少し登ると前方に大
岩がせり出している。登ろうとしたけどかなり苔むしてて嫌な感じがしたの
で左の尾根より巻く。
美しい十五メートル大滝 |
この尾根も結構な斜度でズルズル落ちてく。ここまできたらそんなに滝
はないし尾根にのっちゃおっか?とみーとさんに言い尾根上に登ってしま
うと歩きやすい植林帯だ。ここからはひたすら尾根を登っていく。右に崩
壊地がみえるが前回はみなかったが?どこなんだろう。かなり左にきて
いるのかも知れない。登っていくと赤丸のペンキがつけられた岩がある。
登山道なんだろうか?と道を探すがわからない。登っていくと次々と赤ペ
ンキがでてくる。
十五メートル大滝を高巻き中 |
前回苦労した二段二条7メートル |
湧滝手前の連瀑(四段八メートル) |
薊岳稜線が見えて来たけどめちゃめちゃ急な斜面に様変わり。でも植
林帯なので滑ってもたいしたことがなくひたすら登っていくと前方に岩場
がでてきたので左によけ登る。登山者が歩いているのがみえるけどなか
なかたどり着けない。自然林に変わりようやく稜線の登山道にでてきた
(13時20分)。ちょうど通りかかったハイカーに薊岳までの時間を聞いたら
十五分ほどとの事なので西へ稜線の登山道を行くと頂上に到着した(13
時30分)。
今回は水量が多い湧滝 |
沢登りからガレ場の登りに変わってきた | この岩場から左の尾根へ逃げた |
沢を離れると植林帯の単調な登り | 稜線手前だけ美しい自然林が広がる |
あともうちょっとで登山道 | 薊岳頂上付近より木ノ実ヤ塚 |
明神平・向こうに水無山 | 静かな明神平でした |
天気は良いけれど霞んでいて遠望は利かない。数人の登山者いて話す。
ここで忘れてた昼食タイム。四十分ほど休み明神平を目指す。ここでこれ
までの疲れがどっとでてなかなか足がいうことを聞いてくれない。美しい薊
明神平間の稜線を歩いて最後に急な三ツ塚へ登り明神平へ。草原の上
でしばらく休み下っていく。このあたりに来ると二人とも膝がガクガクでペ
ースが落ちる。やっと登山口にたどり着き(16時45分)、道路をテクテク下
っていくとようやく車の所(17時10分)に戻ってきた。温泉による元気もなく
このまま大阪へと帰った。二人での沢はやっぱり不安だし疲れるなあ・・
面白いけど。
いつもに増して水量が多い明神滝 |
・赤ラインが今回の経路・茶色ラインは登山道・黒ラインは自動車道 ・このあたりは車上荒らしが多いので要注意 ・地図は国土地理院数値地図Vを使用 |
私のコースタイム(休憩含)広場-10分-遡行開始地点-380分-薊岳-155分-明神平登山口-25分-広場