14年 | |
02/09/15 | ながーいナメ床、大きな滝、スケールの大きな沢だった。 |
02/09/15(ながーいナメ床、大きな滝、スケールの大きな沢だった。 )
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入渓点へ移動準備 | 入渓点にて準備中 |
前日の夜六時に大阪を出発して集合場所の名神草津SAへ向かった。近畿道
に乗るまでがすごく混んでいて間に合うか心配だったけど集合時間の8時前に
なんとか到着した。佐野号の佐野さん、なっちゃん、平蛸とくーさんはもう
到着済み、しばらく待っていると矢問号(矢問さん夫妻、助役さん、てるさ
ん、春風さん、べりさん)が到着。沢上谷手前の幕営地を目指し出発。
養老SAと東海北陸道ひるがの高原SAで休憩して清見で高速を下りた。しば
らく国道157号を高山方面へ走っていく。高山市街地を抜け県道89号へ。恵比
寿トンネル手前に広い駐車場があったのでそこで幕営することに決定(11時4
0分)。1時前までワイワイ話しを楽しんだ後就寝した・・雨が激しく降ったけ
ど朝には止んだ。
五郎七郎滝への枝沢が左に | 五郎七郎滝へ寄り道する |
翌朝5時に起床した。でも寒いしイマイチ乗る気がしない。助役さん達は行
く気マンマン。車に乗って恵比寿トンネルを越えすすんでいくとダム工事で
通行止めになっている。迂回路があるので左折し進んでトヤ峠を迂回して県
道に復帰し下っていくと右手に林道が下っていっている。分岐にはカーブミ
ラーと祠があった。ここから下っていき終了点であるのを矢問さんとてるさ
んが確認した。でもすごく貧弱な沢(というか小川?)でこれがあのつちの
こさんのレポートにでてくる沢なのかと思うと変な感じ。ここにぼくらの車
をデポし入渓点へとむかった。
県道をしばらく進んで左に民家を見てしばらくすると右手に林道がでてき
た。ここから少し入った所が入渓点らしい。こちらもあの大滝がでてくると
は思えないような小川だ。先客パーティーの車がとまっている。準備を終え
てさあ入渓(7時20分)。
スラブ状の滝がいくつかみられる | 沢上谷の岩はあまり滑らない |
下りれる所を探し沢へはいった。沢へはいってみるといきなりナメ床が続
いている。今回が沢デビューの春風さんとなっちゃんが助役さん佐野さんか
ら歩き方とかを教わっている。二人とも楽しんでいる様子。まだ滝はでてこ
ない。沢登りというより沢歩きと言った方がよいだろう。しばらく歩いてい
くと左手に七メートル斜滝がでてきた。
矢問さんがトポを見てる。この滝の沢を進んでいくと五郎七郎滝という大
きな滝があるそうだ。滝の左手の草付きを登って簡単に滝の上へ。上はナメ
床が続いている。ナメ床を歩いていくと五メートルナメ滝がでてきた。平蛸
が滝滑りをやってみるけどぜーんぜん滑らない。他の沢だったら立っている
こともできないだろうに不思議な沢だ。
不思議な格好をした滝でした | 五郎七郎滝から本流へ戻る |
つぎは五メートル滝がでてきた。こちらはナメ滝ではない。右に走るバン
ドのようなものがあるのでそれを使えば簡単にあがれるけど平蛸が途中から
直登しはじめた。手がないからあぶないよ〜との制止を振り切って登ったは
良いもののやっぱり手がなく断念、降りるときに頭から落下(笑)、まあ笑
ですんでよかった・・。
次のは十メートルの斜滝だ。これは微妙に滑りそうな感じがあるのでこれ
も右側(左岸)を慎重に登っていく。グリップが良いので滑らないとは思う
けど滑り出したら滝から落ちるまで止まらないなあこれは。上はナメが続き
その上に五十メートルの五郎七郎滝がでてきた。茶色のナメ床から続く岩盤
が前方で突き上げて幅の広い堰堤のような滝を作っていた。残念ながら水量
は乏しいもののナメ床が突き上げできたなんとも不思議な格好をした滝だっ
た。
直登する滝はこの程度の大きさ | ナメ床が続く |
本流へは十メートル滝を左(左岸)から下っていくが今回は沢が初めてな
方がおられるので念のためザイルをはって下っていく。あとはみんなすんな
り本流へ復帰。ゴーロを進んでいくと直径十メートルほどの深い釜がでてき
た。なっちゃんが一人で泳いでる。ようやるなあ〜と思ったけどべりさんに
泳がな渡れないでとか言われてしまった様子。先を行くべりさん、平蛸はぜ
んぜん濡れてないけど。
ぼくらは濡れるのがいやなので左(右岸)から釜をへつって続く四メート
ル斜滝を登る(これは階段状で楽勝)。この上は水量がなぜか増し二メート
ルから一メートルのちいさな滝が続く。一枚岩の岩盤の床が続く。釜はたく
さんあって泳ぎポイントはたくさんある。
快適な沢歩きが続く |
みんなのあとを付いていくと明るく開けた所にでてきた。ここで小休憩。
ナメ床での助役の沢歩きのレクチャーを見学。この上はゴーロになっている。
左から支流がでてきた。この支流を登ると大きな滝がでてくるらしい。ナメ
床を登っていくとすぐにゴーロになる。登っていくと高さ二十五メートル幅
百メートルほどもある大きな岩壁でできた直瀑がでてきた。すごい迫力があ
る。岩洞滝だ。迫力はさきほどの五郎七郎滝よりある。しばらく見物して春
風さんと助役さんの待つ本流へ復帰。
幅5メートルほどのナメ床がずーっとずーっと続く。こりゃ国道だなあと誰
かがいった。自転車でも走れそうだ。ふたたびゴーロとなった沢を進んでい
くと岩に助役さんがへばりついていた。つぎに左にスラブ壁がでてきて助役
が途中まで登る、つづいて平蛸も。ナメ床を進んでいく。ふたたび左にスラ
ブ壁がでてきたので今度は佐野さんが登っていく。ここのは滑らないのはわ
かっていても斜度がそれなりにあるから滑りそうにみえて怖そう。まあ落ち
てもしりもちつくぐらいだろうけど。
岩洞滝に寄り道 |
すぐ先は右に大岩で左がスラブ壁の狭い所になっている。みんな足と手で
両側の壁をつっぱって進んでいく。ゴーロを登っていくと大きな滝がでてき
た(10時15分)。まるでダムのようだ。手前のちいさな釜にみーとさんがドボ
ン。腰の上までつかっている。この大滝は蓑谷滝といい幅六十メートル以上、
高さが四十メートルほどの直瀑だ。ここで昼食タイム。みんな各自適当な所
にすわり休む。歩いている時は暑いくらいだったけどじっとしてると寒くな
る。日が照ってきてはいるけどこっちには当たってこない。矢問さん夫妻が
先に高巻きはじめたのでみーとさんがついて行く。それに続いて私も登って
いく。そしたら平蛸、くーさんもついてきた(10時55分)。
高巻くところは滝下の広場から少し下った左岸に入り口がありそこから登
っていく。けっこうキツイ登りが続く。先頭を行くくーさんが道を見失った。
平蛸は左の岩壁へとつづいているんじゃ?というけどどうもおかしい。後か
ら追いかけてきた佐野さんが偵察にいくけど違うみたい。すばらしい岩壁だ
〜(登りたいなあ)と感激はされていた。
まるでダムのような蓑谷滝 | 大きすぎて全景は撮れなかった |
上は岩壁がつづくけど岩壁沿いに右へすすむと作業道を作る石積みがでて
きた。この先から作業道にあがり登っていく。すると左手にミニ沢がでてく
るのでそこから下っていく。ミニ沢は先でルンゼになっていて斜度を増して
いる。ルンゼの右手のブッシュを下っていくが1箇所少し嫌な所があり念のた
めザイルをはる(沢をやっている人はいらないと思う)。
てるさんを先頭に下っていくとワーワーという悲鳴が聞こえた。滑落か?
と一瞬緊張したけどその後、これはスバラシイ・・最高だとか声が聞こえて
安心。本流へ戻るところがすごく滑り易くてこけたら泥んこになるから念の
ため補助ザイルを木にぶらさげた。みんなで滝口で記念撮影をして延々とつ
づくナメ床を進んでいく。幅は六メートル以上ありまさに国道のよう。天気
も回復してきてなんともすばらしい光景だ。
矢問さんが左岸から高巻き中 | 蓑谷滝の上はずーっとずーっとナメ床が続く |
時々ナメ滝があるのでみんな滑ろうとしてるけどやっぱり滑りにくそう。
ナメ床のどん詰まりが二股になっていて右の十二メートル斜滝が本流で登っ
ていくところ。左岸よりに残置ロープがある。二股の合流した所が大きな釜
になっていて左股からの四メートル斜滝から滑り台を楽しめそう。さっそく
みんな滑りはじめた。みんなにせかされ私もアタック。でも滑るだけじゃ面
白くないので滝を直登して滑った。下から見たらたいした高さじゃないけど
上から見たら怖かった。
本流にかかる十二メートルをロープを使って登るがなおもナメ床は続く。
途中平蛸と釜へ落としあいをしたりして遊びながら歩いていくと橋がでてき
た。これを登っていくと林道と橋がみえてきた。二股を右にとり更に登って
いくと橋がでてきたのでここで終了。橋を上がった所にデポした車が置いて
あった(12時30分)。
紅葉の季節はすばらしいだろう | 右の滝をロープを使って登る |
矢問さん、佐野さんを乗せて入渓点へ車をとりにいき着替えを済ませて高
山へ向かった。クア・アルプという健康ランド風の温泉で汗を流した後、道
の駅でみやげ物を買って私とみーとさんはしばらく地道で走るのでみんなと
わかれた。でもこの国道156がめちゃめちゃ混んでいて美濃まででるのに一苦
労。やむなく五百円分だけ高速に乗って国道21号、長良川ぞいの県道23号を
使って名阪を使って大阪へと帰った。途中仮眠したこともあって帰ったのは
翌朝の六時半だった。
車デポ地点まで戻ってきた |
私のコースタイム(休憩含))入渓点-175分-蓑谷滝・蓑谷滝-95分-遡行終了点