能郷白山1617m(奥美濃)

13年
01/05/05もぐもぐさん、だめさんと。期待以上に良い山だった
02/04/19奥美濃はまだまだ雪がたっぷりありました


02/04/19(奥美濃はまだまだ雪がたっぷりありました)

朝日に染まる山々 道路沿いにいっぱい咲いていたキケマン

イカリソウ 登山道はいきなり急登から

 前日の23時に大阪を出発し能郷白山を目指した。途中、あまりに眠いので
御上神社の駐車場で仮眠、そして起きてみると暴走族の溜まり場になってい
て慌てて車を出した。

 国道21号を関が原から岐阜の巣南まで走り左折し県道23号を北上、そのま
ま走っていると国道157号に入るのでそのまま能郷まで走る。

マンサクの花々と能郷白山 崩壊している前山南壁

 尾川にそって車を走らせていくと山々に残雪が見られ雪渓もみられはじめ
た。そして前方に能郷神社の背の高い木々が見えてきたら能郷に到着だ。さ
らに進もうと思ったらゲートが閉まっていた。4/30まで通行できないとある。

 やむなく車を止めて(でもほとんど駐車スペースは無)林道を登山口まで
歩くことにした(5時45分)。天気は快晴でいうことない。ゲートをまたいで国
道157号を進んでいく。だんだん川が右遥か下にみえるようになってきた。V
字渓谷の険しい谷間の道を歩いていく。道端には綺麗な花々が咲いている。

イワウチワ 左奥が前山ピークとなる

 黄色い花がいっぱいのミヤマキケマン、紫の錨のカッコをした花のイカリ
ソウなど花いっぱい。左にナンバーのついたバイクが放置されている。燃料
が切れて置きっぱなしになっているのだろうか。

 右手に東屋がでてきたのでそこで休む。さらに進んでいく。みーとさんの
持っている高度計をみるとだんだん高度が下がっている。なんでだろうとみ
ーとさんが言っている。内心おかしいなあと思いつつ惰性で進んでいくとダ
ムがでてきた。ゴーゴー音をたてて濁流が流れ落ちている。

姿を見せたイソクラ

 そして曲がり角を左に曲がったところで前方を見るとあるべき山がない?
?地図をみると能郷神社の所で国道を離れ左へと進まなければならなかった
・・・。このままいくと温見峠へと行ってしまうが峠まで歩くのはだいぶん
遠い。ほぼ徹夜で運転してきて判断力が落ちていたのか?。8時20分にゲート
に戻り車で能郷の登山口を目指した。

 なんのトラブルもなくすんなり登山口に到着した。すでに二台の車がとま
っている。ちなみにこっちも川ぞいに走るがずっと流れはおだやかだ。さっ
さと準備をして8時50分に登山を開始した。残雪は去年のGWに来た時よりも多
い。道端に残雪がみられる。去年もそうだったけれど川を渡るのが少々怖い。
石を伝ってなんとか対岸に渡った。ここからいきなりの激登りである。

前山を登る

 タムシバが綺麗に咲いている。でもその他の花はあまり咲いていない。去
年はイワウチワがいっぱい咲いていたのに・・時期が早すぎたのか。かなり
の激登りでかなりこたえる。みーとさんはもともと体調が悪くかなりしんど
そう。一度斜面がゆるやかになりふたたび急になった。岩をつかみながら登
っていくと林道にでてきた。前回はここまで車で来ていたパーティがいたけ
れど雪があるし途中で大きな土砂崩れが起こっていて通れない。徒歩でもや
ばそう。

 ここで休憩する。前山の南壁が荒々しい。かなり崩壊が激しくこの林道は
砂防ダムを建設するために作られたもののようだ。林道を横断しさらに尾根
を登っていく。さきほどの激登りよりさらに急になる。岩がでているのでそ
れをつかんでの登りとなる。このあたりまでくるとようやくイワウチワがあ
ちこちに咲いている。慰霊碑がある。雪崩でなくなったのだろうか、冬はか
なりきびしそうである。

登ってきた尾根が見える 姿をみせた加賀白山

 四十分で激登りは終わるとあったがもう一時間経ってしまった。みーとさ
んも激登りはまだ続くの?と心配そう。しばらくしてやっとゆるやかになっ
てきた。左から尾根が合流してきた。ここで激登りの終わりである。残雪が
多く雪の上を歩くことが多くなった。

 道はふたたび急になってきた。背後には登ってきた尾根がずっと下の方に
見えている。休み休み登っていく。このあたりも岩場が多い。高度を増すに
つれ左にイソクラがみえてきた。背後には伊吹もみえている。去年は霞でみ
えなかったから今回はもっと良い展望が得られそうだ。

能郷白山山頂 イソクラ

 登山道を登るというよりよじ登りつづけると下から見えていたガンジキの
ような木が見えてきた。みーとさんはここが前山だと思っていたようでまだ
先だと言ったらかなりがっくりしている。

 右側が雪のすごい急斜面になっていて気を抜いてこけたらやばそう。さら
に激登りは続く。日差しが当たるところは雪がないこと多い。シカがあちこ
ちで鳴いている。さらに登りつづけ笹を掻き分けてやっと前山の雪原に到着
した。下山時にこの雪原から尾根への入り口がわかりにくそう(案の定少し
探した)。

ショウジョバカマ 前山を振り返る

 ここまで来ると頂上付近がよくみえる。真っ白な姿を見せてくれている。
昨年のゴールデンウィークより雪が多い。奥美濃の山は大きく雄大な景色を
みせてくれる。東を見ると大きく真っ白な山塊が見えた。白山だ。去年は霞
でぼんやりだったけれど今回ははっきりと見ることができる。その右には中
央アルプスがぼんやりと見えている。

 雪原をすぎ稜線を鞍部に向けて下っていく。雪が融けたところにショウジ
ョバカマが咲いている。進んでいくと男性が下山していった。山頂部を見る
と三、四人のパーティーが急斜面を降りている。鞍部の手前でもうお昼なの
で昼食をとることにした。コーヒーを飲みのんびり休憩、そして鞍部へと向
かった。山頂に見えていた団体が降りてきた。すばらしい展望を満喫してい
たのだろうみんな満足げな顔をしてる。

頂上より加賀白山 イソクラへと続く稜線

 鞍部からは急な登りが続く。雪原をヘロヘロになり登ると一度平らなとこ
ろにでて再び急斜面にでてきた。これを登りきると山頂部にでてくる。あま
りに急なので直登せずやや右よりに進んでいき山頂部に到着した(12時55分)。

 思ったとおりの大展望で白山はもちろん、その前に荒島岳、その左には部
子山、銀杏峰が見えている。岐阜側から登ってすぐそこに福井の山々が見え
るのはなんか不思議な感じがする。

銀杏峰と部子山 頂上にあった祠

 頂上までは無風だったのに風が吹いていて寒い。祠の影で休む。前回より
霞が少ないので蕎麦粒山や金糞岳が見えている。でも休んでいるうちにだん
だん霞がでてきているようだ。西のほうから黄砂で黄色くなってきている。
伊吹はもう見えなくなってしまった。

 展望がいいので名残惜しいけれど時間がないので下山へ。頂上直下の急斜
面は少し戸惑ったけれど思いきって尻セードで滑ることにした。適度に腐っ
ていて面白い。登りはあんなにシンドイ思いをしたのに下りはあっという間
の3分間。

山頂は大雪原

 鞍部までは楽々だったけれど右足が痛くなってきた。どうも長く林道を歩
いたためのようだ。そこから前山までの長いこと長いこと。前山から尾根へ
入るところで少し迷った。尾根へでるとイワウチワがすごいいっぱい咲いて
いる。朝よりだんぜん多い。イワウチワのお花畑があちこちにできている。

 そして支尾根へと下っていく。ここからはかなりの激激下りである。膝が
ガクガクになってくる。林道を渡りさらにくだっていくとあたり一面イワウ
チワの大群落だ。いったんゆるやかになるがふたたび激くだり、休んでいる
ほうが長くなってしまった。やっとのことで下りきると今度は川を渡らなけ
ればならない。前回もそうだったけれど下山時には増水している。

 やむなく靴を脱いで渡る・・めちゃめちゃ冷たい(>_<)。やっと登山口に
到着した(17時30分)もうみんな下山しており車はとまっていない。温泉へ
行こうと薄墨温泉に行くと千円と高い・・・。あきらめ鈴鹿へと向かった。
足が痛いので御所平はあきらめ鎌ヶ岳に変更したけれど痛みはおさまらず。
やむなくあきらめ翌日は青山高原へドライブをしたかすみ温泉へより大阪の
家に帰った。

奥に蕎麦粒山

新緑が麓からやってきている

私のコースタイム(休憩含))能郷登山口-45分-林道-195分-頂上
              頂上-240分-能郷登山口


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