02/08/03(倒木とイワタバコに覆われたクレン谷)
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滝畑の有料駐車場にとめる |
トイレ脇より林道を目指す |
日帰り沢登りに載っている近場の沢で僕らでもいける所を探してクレン谷
かサカモギ谷に行くことに決定。サカモギ谷はいろいろなホームページを見
てみるとみーとさんと二人で行くにはちょっと不安があるのでやめまずは無
理せず偵察とイワタバコ見物を兼ねてクレン谷に行ってみることにした。
朝八時半に大阪を車で出発し滝畑ダム湖畔の夕月橋バス停近くから千石谷
へと続く林道を入って見ると車の進入禁止で駐車スペースもなくやむなく岩
湧山登山口にある有料駐車場に車をとめた。
岩湧山への登山道を登っていく(9時45分)とすぐに千石谷への林道が横切っ
ている。この林道を上流方向へ歩いていく。林道は左に大きくカーブして千
石谷へと入った。右に林間歩道南葛城2時間20分との道標がある。 右のずっ
と下のほうにあった沢床がだんだん近づき沢ぞいに歩くようになる。右手に
谷がある。これがクレン谷だろうか?とりあえずもう少し歩いてみる。橋を
渡ると水道施設がでてきた。この施設より下流にクレン谷はあるはずのでさ
っきの谷がクレン谷に間違いないと戻る。千石谷の岸辺をみるとちいさな滝
がありそこにはイワタバコがいっぱい咲いていた。
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岩湧登山道より林道へ |
千石谷のイワタバコ |
クレン谷入り口には広場がある。雑草がすごく多くイヤになる。トポにあ
る通り入口はジジムサイ。岩がゴロゴロした所を入っていく(10時50分)。そ
こにはイワタバコの群生がある。千石谷のとは比較にならないほどたくさん
ある。
滝は一メートルのがあるだけで倒木が多い。しばらく遡行していくと二段
三メートル斜滝がでてきた。滝口には大きな岩がのっかっている。これは滝
を直登していく。私もみーとさんに続いて登る。
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雑草に埋もれたクレン谷入り口 |
入ってすぐのクレン谷 |
倒木をくぐると大きな滝壷がでてきた。その前には二メートル斜滝があ
る。これも簡単なので直登した。このあたりから倒木がいっそうひどくなる。
まったく手入れがなされていないようだ。
やがて右側が立ってきて険しくなってきた。倒木帯は終らず続く。二メー
トル直瀑と四メートル直瀑が連続したのがでてきた。これはちょっとどうし
ようか迷ったけれどなんとかクリア。みーとさんはビレイで登る。続く三メ
ートルの上に岩の載った直瀑も登る。
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谷のほとんどが倒木だらけ |
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1.5m直瀑を私に続きみーとさんも登ろうとするけどホールドを見つけられ
ず右岸より巻く。イヤな倒木の中を遡行していくとまた岩ののっかった幅広
の三メートル直瀑だ。谷が急峻なので豪雨があると岩が上流から流れ落ちて
いるのかもしれない。
ここから倒木アスレチックが始まる。倒木の上をバランスをとり歩いたり
くぐったりますますイヤになる。アスレチックを越え2m直瀑だ。私に続くみ
ーとさんもアタックするがスズメバチがやってきたので右岸より巻く。入口
付近でもスズメバチがやってきたし倒木に続く蜂出没でますますテンション
下がる。
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連瀑帯へ |
倒木のささった5メートル直瀑 |
小さな滝がいくつか現れ越えていく。倒木が滝に数本倒れかかった三メー
トル直瀑は簡単に登れる。小さ目の滝を越えると倒木のささった5メートル直
瀑だ。左からいくも上がハングしておりあきらめ右から木を使って難なくク
リア。みーとさんも簡単にクリアした。まだまだ倒木帯は続く。
少しハングした三メートル直瀑が現れた。でもホールドが多く右よりから
直登する。ここから二メートルに満たない小さな滝の続く連瀑帯だ。こうい
うのはぼくらにはなかなか楽しい。
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両側が立ってくる |
直登した方が楽だった・・ |
広場がでてきた。両側は立っている。さらに遡行していくとトポに流木が
たつとある四メートルの茶色っぽい直瀑だ。でも流木は落っこちている。で
もなんとか登りきる。
急勾配のゴルジュのような感じになっていて雰囲気がまるで大峰の深い山
の中のようだ。いくつかのちいさな滝を越えていくと木のささる三段十メー
トル滝だ。トポでは別々の滝と書かれているものだろう。後をみると両側が
V字になった大日キレットのようになっている。
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ガレ場を稜線目指し登る |
やっと稜線 |
そして核心の十メートル直瀑だ。上部にはハーケンが打たれているけれど
かなり古くて錆び錆びだ。これじゃ使えない。登れるだろうが念のため巻く
ことにした。右岸の方が巻きやすそうなので巻いていく(14時)。でもこれが
かなり急でやむなく練習もかねて20mザイルを用いてビレ-で登っていく。
3回ビレ-して仕事道にでてきたのでさてここからトラバースするか遡行を
あきらめ尾根にでるか考える。上を見上げるとかなりきつそう。この消えか
かった仕事道を使って一回ビレ-でトラバースし一度の懸垂で簡単に沢へと降
りることができた(16時半)。やっぱり確保で高巻きすると言われていたよう
に時間がかかる。
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関電道へ |
下山中、岩湧山方面 |
どうももう一つの核心の十メートルの上に来てしまったようだ。これには
かなりガックリ。この倒木の多さを考えるととてもリベンジする気もしない
しなあ・・・。やっと倒木帯をすぎたけどほとんど倒木だらけだったような。
四メートルと三メートルの滝を越えるとガレガレのキツイ登りが続く。最
後の二メートル滝を越え稜線上の登山道を目指し登っていく。薄暗くてあや
うくマムシを踏みそうになる。踏跡があるのでそれを利用する。みーとさん
はかなりのバテようで動かなくなるのでなんとか励まし登るようにしやっと
稜線にでてきた(17時25分)。
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関電鉄塔を経て林道へ向う |
東には南葛城山山頂が見える。10分ほどだろうがもう登る気力も時間もな
くノゾキ平を目指す。そこからうんざりするほどの関電道の激下りを経て千
石林道に戻ってきた。戻ってきたところは予想通り林間歩道南葛城の道標の
ある所だった(18時半)。あとは林道を下って岩湧登山道を経て車の所に戻っ
てきた(19時)。草木の繁る時期には決して二度と行きたくない沢だけれどい
ろんな経験のできた沢登りだった。それにしてもイワタバコと倒木が多かっ
た。
私のコースタイム(休憩含)滝畑駐車場-65分-クレン谷入り口-400分-稜線-145分-滝畑駐車場
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