小峠山1100m(大峰・上北山村)

14年
02/11/10釈迦の展望を求めて


02/11/10(釈迦の展望を求めて)
トンネル手前の水尻バス停から登る トンネルの上を通って登っていく

 冬型が緩んで奈良県全域に晴予報が出ていたので北摂予定を
変更し大峰釈迦ヶ岳の展望が素晴らしいという小峠山へ行くこと
にした。どうせいくなら早朝登山が良いだろうと前夜に大阪を車で
出発。木曜の雪での大普賢岳撤退があったので念のためアイゼ
ンを持っていった。


 国道169号新伯母ヶ峰トンネルを越え進んでいく。ガイド本に従
い上北山村役場を過ぎ白川橋というダム湖にかかる赤い橋を渡
る。するとすぐにトンネルが出てくるのでその手前に水尻バス停
があるのでその脇に止めた。

伐採地までは単調な植林帯の登り 岩屋谷側に崩壊したガレ場


 冬用シュラフのおかげであったかく熟睡。朝、みーとさんに起こさ
れるも二度寝・・。六時半に起きてさっさと準備を済ませ七時すぎ
に登山開始。久しぶりにダブルストック、GPS装備で登る。バス停
の北東にトンネルの上へと続く道があるので登るとお墓へ行く道
とわかれ尾根を登っていく山道を登る。

下はまだ紅葉の名残が 上はうっすら雪化粧


 ガイドによると尾根を登り続けると山頂らしい。最初っからかなり
の急登だ。植林の中の明瞭な登山道が続く。展望は植林帯が続く
のでゼロ。まるで崖だねえと二人で話す。最近不摂生の私はかな
りバテ気味。右手にえらく尖った山がみえる。やはり大峰、険しい
山が多い。

伐採地からは南紀方面が一望


 グングンキツイ登っていくと斜度が少なくなり右から尾根が合流、
さらに登っていくと675m峰に到着した。展望はまったくない。ここ
からはしばらく小さなアップダウンの楽な道が続く。でも前方木越
しに高い高い峰が見える。あれが小峠山かなあ、まだまだ時間が
かかりそう。しばらく平坦な道が続く。気持ち良く歩いていると再び
激登りが始まった。相変わらず植林主体のあまり展望の利かない
ただただ登るだけの尾根道が続く。

池原貯水池と南紀方面 湖面をモーターボートが走っている


 登っていくとますます傾斜がキツクなりかなりバテる。そしてやっ
と左側が伐採されたすごく展望の良い所にでてきた。このあたりが
926m峰らしい。木にフカセと赤ペンキがつけられている(9時)。違う
登山道もあるのかも?

大峰山系の南にある笠捨山


 鹿よけネットがずーっとされていることから近々植林がされるのだ
ろう。眼下にはダム湖が見えその向こう側には美しい山並みが続い
ている絶景が広がる。ここでザックをおろし大休憩をする。ダム湖を
時々モーターボートが走っている。天気は快晴微風で気持ちが良い。
南西には険しい残雪の残った山が見えている。おそらく釈迦ヶ岳に
続く山なのだろう。山頂に立つといったいどんな光景が広がるのだ
ろうと期待が湧く。

涅槃岳方面の険しい山々が見えてきた 小峠山頂上に到着


 地図と高度計をみるとどうやら前のピークが頂上のようだ。下から
仰ぎ見るほど急な尾根道が続いている。木の根っこを掴みヨイショ、
ヨイショと登っていくと小峠山山頂に到着した(9時35分)。

残念ながら釈迦ヶ岳は雲の中 南の谷には前鬼の小仲坊小屋


 山頂の少し西へ進んでみると釈迦ヶ岳方面の大パノラマが広が
る・・はずだけれど残念ながら大峰奥駆稜線は深い雪雲に覆われて
いる。ひょっとしたら取れてくるかもしれないねということで待ってみ
ることにした。それなら山頂より西にみえるピークの方がいいだろう
と登ってそこで休憩。ここも南側が伐採されており見晴らしはすこぶ
る良い。小仲坊の宿坊が良く見える。地図をみるとすぐ南に不動七
重の滝があるようで滝の音が聞こえてくる。

小峠山から尾根続きの孔雀岳 長く待っていると大日岳が見えてきた


 頭上に雲がじっと居座っており無風だけれど寒い。それでも待ちつ
づけると大日岳が見えてきた。こっちからみるとまるで槍ヶ岳のよう
な格好をしている。だんだん雲は上がっていっているようで待ちつづ
ける。4時間近く待って孔雀岳の雲は取れたものの残念ながら釈迦
は全貌を見せてはくれなかった。

孔雀岳も見えてきたけど釈迦は見えず 水尻バス停前に戻ってきた


 頂上に戻り名残惜しいけれど下っていく(14時35分)。キツイ登りだ
ったので時間がかかるかなあと思っていたけれど16時には無事登
山口に戻ることができた。また来ようとリベンジを誓い大阪へと帰っ
た。





茶色ラインが登山ルート(登山道)

私のコースタイム(休憩含))駐車場-分-小峠山/小峠山-分-駐車場


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