金糞岳1317m

14年
02/03/21雪を求めて奥美濃へ


02/03/21(雪を求めて奥美濃へ)

   20日の午後に大阪市内を出発し登山口へと向かった。翌21日は午後から寒
冷前線が通過し山は大荒れとの予報が出ている。日の出登山で登り降る前に
下りてこなければならない。

 湖西バイパスを通り国道365号へと入った。そして適当に左の県道へと入っ
たがわからずうろうろしあげく墓場へ行ってしまい慌てて国道にもどり金糞
岳二股出合登山口につくことが出来た(トイレがある)。

 矢問さん達はここで泊まったらしいが林道にはもう雪は少ないだろうから
660m登山口まで行けるかも、行けなくても高度はかせげるのでは?と林道を
登っていくことにした。

 夜中なので林道がどういう状況なのかわからないがぐんぐん登っていきと
うとう残雪が道全体を覆ってしまった。ちょうど左に止めることのできるス
ペースがあったのでそこに止めた。高度計では550m付近をさしている。1時前
には就寝した。

 五時半ごろになり周囲が少し明るくなってきたので起きてすぐに準備をし
て出発した。この時点ではまだ快晴で午後から雨になるとはまったく予想で
きない良い天気だ。左に背の高い尾根が、その右手(右前方)にはそれより
も小さい尾根が見えている、これに中津尾根コースがついているのだろう。
念のために私はワカンを、みーとさんはスノーシューを持ち六時に出発した。

 あちこちに落石跡があり気持ちが悪い。洗濯機の2倍くらいのも落ちている。
左に大きくカーブしたところには沢がある。ここには小道が続いている、鳥
越峠へと続いているのかもしれない。石仏が安置されていた。

 中津尾の先へ出たところに中津尾コース登山口との標識があった。ちょう
どこの頃に山々に日が照りはじめすごく綺麗。六時四十分に林道を離れ山の
中へと入っていった。

 道はすごくえぐられ木の枝が覆い被さり歩きにくい。少し登ると残雪に地
面が覆われるようになってきた。自然林と植林帯がかわるがわるでてくるよ
うな尾根道だ。

 雪が出てくると道を離れて林の中を歩いたほうが楽なので適当に歩き易い
所を見つけ尾根を登っていく。樹木が茂っていて見晴らしは利かない事がほ
とんどだけれど時々雪原が出現しそこからは雪化粧をした荒々しい山肌を見
ることができる。大きくどっしりした山並みは野郷白山に似ているかな。

 七時五十分に990m登山口に到着した。ここで再度林道とぶつかる。林道は
雪に完全に覆われていた。ここから十分ほど登ると鍋をひっくり返したよう
な形をした伊吹山が見えてきた。左側の尾根はまだずいぶん高いけれど右側
のはだいぶん低くなってきた。

 狭い尾根を進むと広い雪原になっている連状ノ頭だ。ガスると迷いそう。
右に尾根がカーブしているので尾根にそって登る。

 右側が急な斜面になってきた。時期が早いとセッピができそうな所だ。鳥
越峠が見えているが道路にはまだまだ雪がたっぷり積もっている。天気はだ
んだんと悪くなりうす曇になってしまった。岐阜側には低い雲が垂れ込めて
いる。風はあいかわらず強い。小朝の頭に到着、ここから東へ下ると鳥越峠
になる。

 さらに小さなアップダウンを何度か繰り返すと大朝の頭に到着した。風が
強いし天気は明らかに悪化しているのでのんびりとは休めない。頂上はもう
すぐそこなので必要最小限のものだけを持って頂上に行くことにした。

 尻セードで鞍部まで下り頂上への最後の激登りが始まった。ここまで来る
と荒々しく脈打つ雪の奥美濃の山々が一望でき気持ちが良い。尖った二つの
ピークを持つ蕎麦粒山1297mがよく見えている。斜面はますますきつくなりほ
とんど空身なのにかかわらずあまり進まない。あと二十分の道標があるけれ
ど行けるかなあとみーとさん。

 一度なだらかになった後、再度の急斜面を登りきると頂上にたどり着いた。
頂上に着いてみると意外にも風はそれほどでもなかった。黒い雲がやってき
ているがまだ琵琶湖や伊吹山が見えているからしばらくは降ってはこないだ
ろう。ドテっと転がって奥美濃の山々の展望をたのしんだ。

 天気がよかったらもっとすごい景色なんだろう、また来年も来ようねとみ
ーとさんと話し下山することにした。大朝の頭にカップ麺を置いてきたので
空腹でヘロヘロになる。

 みーとさんが元気にタッタカタッタカ下っていくのについていく。向こう
側から四人パーティがやってきているのが見えた。こんな天気の日でも登る
人がいるとは驚いた。鞍部でパーティをやり過ごしやっと大朝の頭に到着し
た。ここにさきほどのパーティの一人がいた。話してみると体調が悪くここ
で断念したとの事だった。地元のパーティで毎年この時期に登るのが恒例に
なっているそうだ。

 やっと昼飯にありつけ元気を回復し990m登山口を目指す。ところが今度は
みーとさんが体調を崩してしまった。かなり調子が悪そうなのでゆっくり下
山する。伊吹山にもガスがかかってきてどんよりとした雲に覆われてきた。
連状ノ頭で右にコースを取り下っていく。

 990m登山口に到着、休まず下りていく。時々ずぼっと腰まではまる事があ
ったけれど660m登山口が近づいてくと雪はかなり減ってきた。倒れた木々を
越えるのが面倒になってきた。くぐったりまたいだりして登山口に到着した。

 林道をテクテク歩いて三十分で車を置いた所に到着した。林道を車で下り
ていく時には雨が降り出し本降りになってきた。湖西バイパスを通り京都東
から名神にて大阪へと帰った。

私のコースタイム(休憩含))林道550m地点-30分-660m登山口-120分-頂上・
頂上-145分-660m登山口-30分-林道550m地点


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