銀杏峰1441m

14年
02/03/30 ガスが晴れると広大な雪原出現・野郷白山など奥美濃の山々を一望


02/03/30(ガスが晴れると広大な雪原出現・能郷白山など奥美濃の山々を一望)

登山口には雪がたっぷり 上の方はガスがかかっている

 もうしばらくは雪山に行きたい僕らは雪を求め扇ノ山へ行こうかそれとも福
井の山へ行こうか悩んでいた。HPをみると囲炉裏のメンバーが銀杏峰に登っ
ている。雪がたっぷりらしい。ここに決定しみーとさんの提案ですぐ近くの
荒島岳にも登ることにした。

 大阪を午前3時20分に出発し京都西から高速へ。琵琶湖で夜明けを迎えたけ
れど山は低い雲に覆われていて見ることができない。福井インターで下りて
国道158号を大野市へ向けて走った。天気予報は雨のち晴だったのにどしゃぶ
りの雨が降ってきた。止むとは思うけれど・・・。

尾根は比較的雪は少ない 将来は林道が稜線まで進む

 突き当りを右へと進んでいくと篠座と道路標識が出てくるのでそこで右折
し宝慶寺への道標を頼りに進んで宝慶寺憩いの森のキャンプ場(トイレ有り
)を過ぎて銀杏峰の道標に従い林道を登っていく。道端には除雪で高く盛ら
れた雪がある。さすがに福井まで来ると雪はどっさりあるようだ。

 くねくねした舗装路を登っていくと未舗装になる。そこからしばらくする
と右手に鳥居がでてくるのでここが登山口だ。左手には広い駐車スペースが
ある。もちろん登山口を示す道標がある。

急な尾根を登っていく 雪穴を掘って待っているとガスがとれた

 雨は完全にあがったけれどこんな天気の悪い日に登山者はいるはずもなく
一台だけ。沢の音がゴーゴー音を立てている。沢の上のほうはガスが垂れ込
めていて一体どんな所なのかわからない。林道工事作業の音が聞こえている。
もうこんな朝早くからやっているんだと見てみるがやっぱりガスでみえない。

 準備をすませ9時に登山を開始した。雪の上にはトレースが必ずあるはずだ
と思っていたけれど雨でわかりにくくなっている。沢の右側を登っていく。
かすかなトレースは沢より尾根へと上がっている。ここはかなり急で雪が腐
っているので時々ズボッと足がはまる。ガスは上昇している。だから天気は
回復してくるはずだが。

憩いの森が見えている 稜線へと続く尾根

 尾根上を登っていく。やがてガスの中へと入っていった。尾根へ登ってし
まったら楽かと思えばそんなことはなくすごく急だ。トレースはわかり易く
なってきたけれど相変わらず雪は腐っているので木の根の近くを歩くとズボ
リとはまる。

 工事中の林道を渡りさらに尾根を登っていく。まだまだ急登は続いている。
雪がとけているところがありそこには木の階段やロープが出ていることがあ
る。無積雪期でもかなりしんどそう。

部子山へとつづく稜線 稜線上は高原状

 少し広い所にでてきた。高原状でブナが散在した良い感じがする所だ。も
う楽なのかなと思いきやまだまだ急登は続く。左が崖になっていて少々怖い。
もう稜線は近いから高原状になるはずだのになあと二人で話すがいっこうに
斜度が少なくならない。

 セッピが張ってないのは良いが雪がくさっているのでズズズ〜と落ちてそ
のまま崖におちてしまいそうになる。下山にはつかいたくないなあ。

部子山山頂は姿を見せず 頂上

 樹木が減ってきたし風がでてきた。ならもう稜線は近いだろうが相変わら
ず左が切れているので気が抜けない。そしてやっと斜度がゆるくなったので
ガスがとれるまで待とうということになった。風が強いので二人で木のたも
とに大きな穴を掘って休んだ。

 やがて太陽の姿がガス越しに見えるようになってきた。でもガスはとれず
上へ行ってみようと高原の中をトレースにそって進んでいった。広い雪原だ
けれどガスがかかってなんだかわからない。これじゃ福井まで来た意味が・・
とみーとさん。

登ってきた尾根 白山連峰が見えてきた

 頂上らしき所まで行ったが展望はまったくない。ふたたび穴にもどりパン
を食べコーヒーを飲み時間をつぶしているとサーっとガスがとれて尾根の下
のほうが見えてきた。

 今まではどんな所かわからなかったけれどようやくわかってきた。部子山
へと続く段ヶ峰のような広い雪原の稜線が広がり そこへガスが滝のように
流れている。展望が広がってきたのでふたたび頂上をめざした。やはり稜線
上はすごくひろい雪原になっている。

 稜線の反対側へといってみるとまっしろく大きな奥美濃の山々が並んでい
る。能郷白山がひときわ大きな姿を見せている。東つまり左側にたかみがあ
りあれが頂上かなとみーとさんが言うのでいってみるとお地蔵さんと頂上を
示す標識がある。天気がよければ荒島岳がみえるのだろうが今日はガスでみ
えない。展望を充分に満喫し穴へともどった。まっしろな白山が見えてきて
二人で歓声をあげる。

 この後、北に見える尾根にコースがあるからそちらを下ろうかとも考えた
けれどトレースがあまり期待できないので登ってきた道を下ることにした。
ガスがとれると登ってきた尾根がめちゃめちゃ急なことが目に見えてわかる。

ガスと日の光が作る影は美しかった やっとなだらかになってきた

 僕は四本アイゼンとピッケル、みーとさんは六本アイゼンにストック。四
本アイゼンはこんな腐った雪ではまったく意味をなさず。気を抜くとズズズ
ズズ〜と雪面が崩れてしまう。ピッケルがあるから下までは落ちないことは
わかっても気持ちが悪い。

 樹林帯までは気を抜くことなく慎重に下っていった。樹林帯に入っても急
な尾根下りは続く。難所を終えて広い尾根に到着しやれやれと一息いれさら
に下山し工事中の林道を渡り尾根から沢へと下り登山口に16時半前に到着し
た。その頃にはふたたび稜線にガスが湧いてきていた。今回はまったく他の
登山者にはあわなかった。

大野市の飯降山 稜線はふたたびガスの中へ

 大野市のショッピングセンターで食事や買い物をし荒島岳登山口である勝
原スキー場へとむかった。国道158号を進むと右手にちいさな看板で勝原スキ
ー場とあるので右折し駐車場に到着、まったく雪はない。キャンピングカー
が一台止まっていた。

下ってきた尾根 林道工事が進む

登山口の駐車場がみえてきた 登山口にあった鳥居

私のコースタイム(休憩含))750m登山口-90分?-頂上・
              頂上-100分-750m登山口
                


全画面表示

表紙へ戻る