千ヶ峰(新田)

13年
01/02/18雪見目的でまたに山経由、思っていたよりまたに山は手ごわかった


01/02/18)

新田登山道にて 雪のアンモナイト

 段ヶ峰ミニオフの予定が三室山へ、そして結局千ヶ峰ミニオフとなった。
しかし千ヶ峰へ新田から登るだけでは明神平、段ヶ峰と行って来た低徘雪山
登山隊(勝手に命名)には物足りなさ過ぎるだろうと思いまたに山経由で千
ヶ峰に登ることにした。また帰りに寄ろうといっていた温泉は春欄荘のつも
りだったけれどもうっかりミスで新田からではあまりに遠いのでせせらぎの
湯に決めた(これも遠いが)。

 ところが金曜の晩に急性腸炎で38度の熱が出ておまけに下痢がひどく前日
の晩はほとんど寝ておらずかなり不安。みんなについて行けるか誘った当人
がダウンしては責任重大。とりあえず出発前に医者からもらった薬を飲んで
熱も下がり集合場所の神崎町役場に向かった。

市原峠手前 市原峠にて

 道は凍結している気配はないが山に雪がみられないのが心配。はたして雪
はあるのだろうか?天気はまずまずだが霞が結構ある。神崎町役場をしばら
く探し回って10分ほど探し見つけた。しばらくすると水谷さんの車も見えバ
イクで先導し新田(水谷)コース登山口までいく。笠形山は北から見ると雪
がしっかりとついているが木々には降り積もっておらず昨日のうちに木々に
積もっていた雪は落ちてしまったのだろう。高坂峠分岐を過ぎ作畑登山口を
過ぎてやっと周囲の家々の屋根に雪が見られるようになってきた。はたして
楽しめるほどの雪が千ヶ峰にはあるのかな?そして新田登山口への林道へさ
しかかる。

またに山から千ヶ峰 またに山から段ヶ峰方面

 ここには予想していた通り雪がたくさんある。ひとまず安心、ここにバイ
クを置いて水谷さんの車に乗せてもらっていけるところまで進んでいく。石
橋をわたり進んでいくとだんだん雪が深くなりわだちも深くなり道が広くな
ったところに停めて登山開始。雪の林道を進んでいくと蜂の巣を小さくした
ような花(葉?)のつぼみをたくさんつけた植物がある。これはなんなのか
な?とみんなで考えるもよくわからなかった。佐竹さんも買ったばかりのデ
ジカメで写していた。道には誰か登っているのか踏み跡がある。この踏み跡
を踏み進んでいく、そして左の細い林道へと登っていく。今日は気温が高い
ので汗が出てきた。休憩しうえに着ていた服を脱ぐ。そして林道と別れ左の
小道へと進む。

 トレースがあるのでそれほど雪道15cmは苦にはならずむしろ楽しみながら
登っていく。南に市原尾根と頂上付近が見えてきた。頂上は真っ白で雪はか
なり積もっている様子。ここからひと登りで石室のところに着いた。石室の
屋根はとたんでできていて雪の重みですこしつぶれかかっていた。ここから
急な山腹についた道を進んでいくがこの急斜面を雪だまが落ちてきてバーム
クーヘンみたいになっていた、みんなはアンモナイトを連想していた。みん
なで雪を斜面に落として遊んでいく。体調は相変わらず悪くてこの時点でヘ
トヘト、でもようやく前方がぱっと明るくなり市原峠だとわかった。ここで
雪はいっそう多くなった。風のせいか深さにムラがあり時折膝まで沈んでし
まう。市原峠には加美町側からたくさんのトレースが千ヶ峰へと向かってつ
いている。またに山へもついているがこれも今日のみたい。ひょっとしたら
JJ3KDTさんが登っているのかもしれない。

粟鹿山(奥)と三国岳(右) 千ヶ峰頂上手前850mにて

 まだまだ時間があるのでまたに山へ登ることとし北の尾根へと登っていく。
少し登ったところで東から南の視界が開け、大井戸山から篠ヶ峰、千ヶ峰が
良く見えている。もぐもぐさんがああ、あれが島田さんがおおいどと言って
た大井戸山ねと。もぐもぐさんも私と同じく島田さんのこの駄洒落が忘れら
れないみたい。大井戸山をみるたびに思い出してしまう。この東斜面が開
けたところを登っているとキーンと鹿の泣き声がして斜面を見ると鹿が2頭
走って逃げていった。この後も水谷さんが鹿を見つけていたけれども逃げて
いってしまった。この先雪が所々深くなっていて水谷さんはスノーシューを
私はわかんをつけた。ここで低徘携帯伝言板にわかんつけた鹿四頭といれた
けど、たと鹿の間に点をいれるのを忘れた。時々ずぼっとはまりながらもな
んとか登っていくとうえからヤッホーと声がし見るとJJ3KDTさんだった。

 すごくカラフルな服を着ておられる。久しぶりの再開で少し話をした、頂
上まで一時間半かかったとのこと。中に無線機が入っている大きなリュック
を背負っておられた。そのうち但馬の山々も木越に見え段ヶ峰はまっしろ、
蘇武や妙見も良く見えている。そして千ヶ峰の展望ポイントへと進む。ここ
から見る千ヶ峰はすばらしく広く羽を広げた鳥の様、西の山々はすべて雪化
粧をしていて粟鹿山や藤無山も綺麗に見えている。氷ノ山は少し霞がかかっ
ているけどそれとよくわかるなだらかな山体をみせている。もうここまでく
ると平坦なので景色を見ながらぶらぶら歩いて三角点をすぎた広場でザック
をおろして休憩をした。みなさんもこの雪景色には大満足の様子でしばらく
景色を楽しんだ。

頂上手前 市原尾根をバックに

 ここで低徘携帯伝言板を見るとあきゆきさんからわかんをつけた鹿?わか
んりません(^_-)と返事が返ってきてた。そして市原峠へと出発。下りはあ
っけないほど早く20分ほどで峠に着いた。佐竹さんが昼にしたそうだったの
でもう少し展望の良いところで食べようと市原尾根を登って少し開けた展望
の良いところを見つけてそこで食べた。ところが水筒を持ってくるのを忘れ
ていて雪を溶かして水谷さんに水を分けてもらってカップ麺を食べた。みん
なとあれが行った蛇山だろうか?と考えるが霞がひどくてよくわからない。
一方西光寺山や松尾山は良く見えている。小さい山は霞があるときは判別し
にくい。この時点で足にかなりきていてみんなも同じくまたに山のしめった
雪が相当堪えた様子だった。内心登れるか心配になってきた、でもここから
はたいした登りはないので大丈夫だろう?。雪はまたに山ほど深くはなくて
トレースも大きい。

頂上にて記念撮影 頂上より笠形山

しばらくすると岩の展望台が見えてきて行ってみたがもぐもぐさん水谷さん
はあまりこういう怖いところは好きでない様子。佐竹さんは喜んできてくれ
たが上から見ると結構迫力がある。この先だんだんみんな口数が少なくなっ
てきて明らかに疲れてきている。もぐもぐさんは明神平の時に見せた健脚ぶ
りを発揮してさくさく雪の中を登って行かれるが残るわれわれはバテバテ。
そして850m標識を過ぎて最後の急登へととりかかる。これがきつくて何度も
立ち止まりながら登っていった。佐竹さん水谷さんも負けじと登っていく、
尾根の西側にはセッピもどきができていて先日まではかなり雪が積もってい
たのだろう。あともうちょっとあともうちょっとと励ましつつ登っていくが
頂上はそこに見えどもなかなかたどりつけず。やっとのことで頂上に着いた。

 石碑の所にはJJ3KDTさんや松本さんがおられJJ3KDTさんは無線をさ
れていた。僕らは石碑の南側の広くなったところで休んだ。ここからは笠形
山や白岩山、多可の妙見山が良く見えている。霞がひどいのが残念だった。
しばらく休んで下山開始。

千ヶ峰愛好会のみなさん 何の足跡?

 千ヶ峰愛好会のみんなと挨拶をし下っていく。下りはみんなアイゼンをつ
けているが持ってきていないので着けず下っていく。途中尻セードできそう
なところがあったのでやってみると気持ち良くボブスレー見たくサーっと滑
っていけた。野鳥がたくさん鳴いてる所がありなんだろうともぐもぐさんと
話す。しばらくすると今度は変な足跡がある、なんか小熊のものみたい、でも
冬は冬眠しているんでは?とそれもそうだしとでも水谷さんが時々冬でも起
きてくるというとへーっとみんなで足跡を不思議そうに見る。確かにそうだ
ねともぐもぐさん。この後みんな相当疲れているのか無言で下っていく。市
原峠には2時40分に着いた。

 ここからももくもくと下っていく、雪はザラメになっていて木から雪が時
々落ちてくる。みんなに早い?と聞くと佐竹さんから早いとのクレームが。
一番後から着いていく。疲れてくるとついペースどりができなくなり早くな
ってしまう。車の所には予想より10分遅く3時10分に着いた。水谷さんの車
のすぐ後ろには車が停めてあるが誰か登っているのだろう。林道を降りてい
きバイクのところで下ろしてもらってちょっと遠いような気もしたけれどせ
っかくここまできたのだからとあきゆきさんご推薦の笠形温泉せせらぎの湯
へと向かう。温泉は600円で露天風呂もありなかなかいい雰囲気の所でバン
ガローもあり三月下旬にそこで泊まろうかということになった。あんまり気
分が良いのでみんな眠くなり時間も時間なのでさあ出ようかと水谷さん。
水谷さんもぐもぐさん佐竹さんは車で大阪へ、私はバイクで実家へと帰った。

私のコースタイム(休憩含)) 新田登山口-60分-市原峠-75分-またに山
              -110分-千ヶ峰-35分-市原峠-30分-新田登山口


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