三周ヶ岳1292m

13年
01/11/24あこがれの 三周ヶ岳へ、福井側の広野登山口で一泊し早朝登山。南中北アルプス遠望


01/11/24(福井側広野登山口で一泊し早朝登山。南中北アルプス遠望)

登山口の鳥居 この後渓谷沿いへ
登山口の鳥居 この後渓谷沿いへ

 みーとさんと大江山を下りてから国道8号を北上していき武生市で365号に
乗り換え南下していくと夜叉ヶ池との道標があるのでそこで左折し9kmほど進
むと広野ダムに着く。このすぐ先にはトイレがありそこには登山者のものと
思われる車が一台とまっていた。ここで泊まって良かったけれど有名な山だ
から誰かいるだろうからとりあえず登山口まで行こうと山の中へと入っていっ
た。やがてダートになりずーっと山の中を入っていく。時々お墓があったり
してなんか怖い。あんまり気味悪かったら先ほどのトイレの所で泊まろうと進
んでいく。道は少々あれているけれどミラでもまったく問題なく走れた。

 まっ暗だし夜叉ヶ池との道標もないのでこの道があっているのか少し不安
になってきた。5kmほどダムから走ったところに登山口はあった。予想に反し
てだーれもいない。川の音だけがしている。寂しく少々気味が悪い。月明かり
の中、周囲を見渡してみると登山口には多くの車がとめることのできる駐車
場やトイレがある。トイレの奥にはしめ縄の巻いてある大きな橡の木がある。
その手前に車を止めてカレーを作って(レトルト)車の中でシュラフに包ま
って寝た。

まだまだ紅葉が綺麗だった 険しい渓谷ぞいを歩く
まだまだ紅葉が綺麗だった 険しい渓谷ぞいを歩く

 かなり寒かったけれどぐっすり眠ることができた。翌朝、起きてみると車
が二台とまっている。親子丼(レトルト)を食べて先ほどの車の二人が出発
した後の7時15分に登山を開始した。

 川沿いを登っていく。道はいたって明瞭で登山道というよりもむしろ散策
路といったほうがいいぐらいだ。左は深い渓谷で紅葉が美しい。これが紅葉
のシーズンだとものすごく綺麗だろう。登山道が渋滞するのもわかるような
気がする。大きな何段にもなった滝がでてきた。きっとなにか名前があるだ
ろう。左側が絶壁になってきた。こけ方を間違えたら命取りになる。

後の山に日が照りだした 夜叉ヶ滝
後の山に日が照りだした 夜叉ヶ滝

 まだまだ谷には日は射しこんでこないが山々には日が当たってきた。周囲
の山々は全部自然林で包まれており植林は一切視野には入ってこない。右手
にすごく大きな橡の木が二本立っている。その下への道もあるから有名な木
なんだろう。他にも巨木があちこちに見られる。

 丸木橋を渡ると2kmとの道標がありちょうど休むのに良い場所があったので
休んだ。このあたりまで来ると小さな沢になり流れる水の音がちいさくなっ
た。もう一度渡ると沢から離れ尾根へと登山道は登り始めた。

あと2キロ地点 池までは尾根を登る
あと2キロ地点 池までは尾根を登る

 急登だけどかなり踏まれていて歩き易い。単調な尾根のジグザグ道だけれ
ど周囲には一切植林がなく自然の中にいるなあって感じですごく気持ちが良
い。だいぶん登ったところで振りかえってみると日本海は見えずもやがスー
プ状に沈んでその上にはすばらしい青空が広がっていた。

 左手に高い山が見えるがあれが三周ヶ岳だろうか?イマイチどこかわから
ない。前を歩いている人が見えてきた。犬を連れている。あと100mとの道標
を過ぎると高原状のところにでてきた。風が強いせいか木々の背は低くみん
な右を向いている。霜柱を踏みつつ高原を歩いていくと夜叉ヶ池がでてきた。
まだ時間が早いので先に登っていった二人だけしかおらずひっそりとしてい
る。

高原まで来るともうすぐ池 静かな夜叉ヶ池
高原まで来るともうすぐ池 静かな夜叉ヶ池

 湖畔には祠が祭ってある、キャンプ禁止との案内板もある。湖面を見ると
一部氷が張っていた。池の南側を歩いていき稜線にでると伊吹山や能郷白山
が見えてきた。北へといくと三周ヶ岳だが南へと続く道もある。三国岳へつ
ながっているのかもしれない。反対側の岐阜側から登ってくる道もあるが新
しく出来た道なのか昔からあったのかはわからない。北へと笹の見晴らしの
良い稜線を歩いていく。

 小さなピークに登ったところで先ほどの犬を連れた男性が休んでいた。く
ま避けの鈴を犬はつけていた。ちいさな岩場が出てきたので直登ルートはや
めて右への迂回道を行き上にでてきた。そこから見る夜叉ヶ池は背景の山並
みとあいまって美しい。ずっと北に三周ヶ岳が見えている。まだまだ時間が
かかりそうだ。

 さらに進んでいくと10人ほどが居ることが出来そうな広いピークにでてき
た。後から黄色いザックの男性が歩いてきたがその人もこの山ははじめての
ようでここが頂上かと聞かれた。北には雪をかぶった白山が見えている。木
曾の御岳や比良の山々も見えている。琵琶湖は雲海の下のようだ。

 この先も展望の良い稜線歩きがしばらく続きいくつかのピークを超えて一
度下っていき樹林帯へと入り鞍部から少々急な道を登っていくと頂上に到着
した。まだ誰もおらず私達が一番乗りだった。

 頂上は360度の大展望で霞は下に沈み青空が広がっている。能郷白山の左肩
には真っ白な鋭い山が見えている。双眼鏡でみると笠ヶ岳のようである。そ
の右を見ると槍ヶ岳の穂先が、その右にはキレットから穂高連峰がくっきり
見えていた。カシミールで確認はしていたけれど実際にみえるとは思わなか
った。やはり早朝なので霞が沈んで遠望が利いたのだろう。やがてぞくぞく
と登山者が登って来て狭い頂上は満員になってきた。14.5人でいっぱいにな
るのではなかろうか。混んできたので10時半に下山を開始した。

 下山中は日が昇ってきたために遠くの山々は見えにくくなってきたけれど
近くの山々が色彩鮮やかにくっきり見えてきた。でも景色に見とれていると
ぜんぜん足が進まない。ぞくぞくと登山者が登ってくるのでその都度またな
ければならない。道幅がせまいので すれ違えるところがあまりない。この
山は平日かさもなければ今回のように早朝に登山するほうがいいだろう。

 岐阜側からも人が登って来ているのがみえる。登山口だろうか車が数台と
まっているのがみえる。稜線から見る限り登山道はかなりしっかりしたもの
のようでしかも登山口の標高が高いので福井側からよりも楽にあがれそう。
面白みは福井からのほうがありそうだが。

 夜叉ヶ池の周囲にはたくさんの人がたたずんでいる。スニーカーの人もい
たりしてここまでなら登山をやらない人での気楽にこれそう。おちつかない
ので少し休憩しさらに下っていった。

頂上は360度の展望 北アルプスを遠望できた
頂上は360度の展望 北アルプスを遠望できた

 ここからが急な下りなので疲れる。まだ道がいいのが救いかな。周囲の山
々には日が照り付けていて登っている時よりも美しい。ずんずん下っていき
橡の木のところまで下りてきた。このあたりに水場があるはずだけれどわか
らず。

 谷沿いに下っていくと例の滝までやってきた。案内板によると夜叉ヶ滝ら
しい。もう11月後半だというのに紅葉がまだまだうつくしく写真を数え切れ
ないほど撮ってしまった。そしてようやく登山口に到着、たくさんの車でほ
ぼいっぱい。

加賀の白山 木曾の御岳
加賀の白山 木曾の御岳

 帰りは365号を滋賀県側へと走っていき途中365スキー場で温泉につかって
帰った。全部地道で帰ったが京都で大渋滞に巻きこまれ下宿に帰ったのは1時
を過ぎていた。

私のコースタイム(休憩含))広野登山口-90分-夜叉ヶ池-75分-頂上・
              頂上-90分-夜叉ヶ池-100分-広野登山口
                


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