13年 | |
01/09/15 | 低徘東西合同オフにて |
北沢峠の幕営地 | 大平山荘 |
だめさん@低徘さんの仙丈岳東西オフがあるのを知って北岳予定を変更した。
ところが登山口のある北沢峠まではバス使用でしかも仙丈岳には天幕がないこ
とがわかった。これでは金欠の私には無理だなあとあきらめかけたところへ
水谷さんから一緒に乗っていったらとのありがたいお言葉をもらう。15日土
曜に北沢峠にて幕営し翌日仙丈岳を目指すことになったのでテントを実家に
置いているので金曜に実家に帰った。
金曜の六時前に実家をバイクで出発し水谷さん宅のある箕面には七時半ご
ろに到着した。荷物を載せ替えすぐに出発し吹田から高速にて中央道駒ヶ根
までいく。南アルプスには低い雲がかかっていて全貌をみることができない。
駒ヶ根から少々遠回りして北沢峠までの長谷村営バス停がある仙流荘まで向か
った。ここには大きな駐車場がありたくさんの車がとまってはいるものの少
し離れた所にある駐車場には車はとまっておらずまだまだ余裕がある。綺麗
な男女別のトイレに売店、休憩所、それに温泉仙流荘もある。
沢を登っていく | 道中、お花畑が広がる |
荷物代つきの切符を購入しバスを待っていると臨時のがやってきて乗った。
それに乗って13時すぎにバスにて北沢峠へと向かった。天気が良いと前方にの
こぎり岳が見えるそうだが今日は残念ながら雲の中だった。折立への有料林
道みたいに悪路かと思ったら大違い。林道とはいうものの最後ちょっとだけ
未舗装があるだけで深い山の中をくねくね登って50分の乗車の後北沢峠に到
着した。ちなみにこの林道は自転車も通ってはダメらしい。峠北側には長衛
荘があるが張り紙を見ると今日は予約がないと泊まれないみたいだ。
さすがに標高が2000m越えているだけに空気がひんやりとしている。とりあ
えずテントを建てておこうと幕営地へ向かう。すぐ近くかと思ったら10分ほ
どかかった。幕営地の近くに北沢長衛小屋があり幕営申し込みをおこなった。
まだ時間が早いためかガラガラでトイレに近いところに私のと水谷さんのを
張った。そろそろ亜美さん、つむぎさんが来られるんじゃないかと適当に荷
物をテントに掘り込んで長衛荘まえのバス停へとむかった。
コケモモの実? |
乗ってくるはずのバスから降りてくる二人を探すも見当たらずおかしいなあ
と水谷さんと話す。しばらく小屋前で待っているとHPで見たことのある方が
こられた。水谷さんが声をかけてみるとやはり亜美さんつむぎさんだった。
幕営地を見たいとおっしゃるので幕営地へむかった。ここで水谷さんが脇の
小川で冷やしていたビールで乾杯した。小雨が降ってきて寒いのですぐに解
散し二人は小屋へともどって行かれた。
駒ヶ根で買った弁当を食べてやることもないし外へ出ても寒いので早めに
寝た。夜中に雨が降りだし明日の山登りは大丈夫だろうか心配したが再び起
きると外は満天の星空だった。夜中の二時に騒ぐパーティがいて注意をした
もののそれでもなおコソコソ話していた。リーダーはいったい何を考えてい
るのだろうか。
上のほうは紅葉してました | 仙丈小屋をめざす |
おかげであまり眠れずやっとうとうとしたところに水谷さんが起きて〜と
テントにやってきた。五時発とか言っていたのにもう五時半だった。さっさ
とテントをたたみ北沢峠へと向かう。もうみんな出発したのかガラガラ。
亜美さんつむぎさんの二人はもう出発したのだろう。六時に長衛荘前を出発
し峠を西側に少し下りた所にある大平山荘経由仙丈岳コース(藪沢コース)
登山口を目指した。
天気はわるくはないが山々には雲がかかっていてみることができない。大
平山荘との道標に従い林道より山の中へと入っていった。森の雰囲気はトウ
ヒやシラビソといった木々が多く大峰の八経ヶ岳と非常に似ている。10分ほ
どで小奇麗な大平山荘に到着した。
背後には雲海が広がる | 仙丈小屋 |
少し休憩してさらに登っていく。山腹道から沢を遠くに見ながらの登りに
なった。右方からゴーゴーという滝の音がしてきた。藪沢大滝だそうだが近
くまでいく道はすでに廃道になっていた。やがて沢沿いの道となる。沢の水
は先週の台風のせいで増水しているがもともとあまり水量が多くないせいか
渡渉は簡単にできる。道は明瞭で見とおしが極端に悪くない限り問題無く登
れるだろう。沢の周囲は高山植物の宝庫で花好きの水谷さんは登ることより
写真を撮るほうに夢中になっている。
私も花の名前を教えてもらいパチパチ写真を撮りつつ登っていった。天気
が気になるので上から降りてくる人に聞いてみると雨は降っていないらしい。
登っていくにつれ天候は回復してきて青空が時々見えてきた。地図をみると
もうすぐ北沢峠との分岐点だ。荷物が多くかなりバテながらも分岐に到着し
た。ここまで来たら馬の背ヒュッテはもうすぐですねと言うと厳しい登りだ
よと水谷さん。尾根への急な道を登っていくとようやく馬の背ヒュッテに到
着した。ベンチに座ろうとしたら水谷さんがメモを見つけた。亜美さんつむ
ぎさんので八時半まで待ったけど来ないので先行きますとのこと。半時間前
に出発したことになる。
仙丈岳山頂 | 頂上で全員そろう |
小屋の前は景色が良くないので仙丈小屋を目指し登っていく。やがて森
林限界を超え前方にカールが見えてきた。木々が紅葉により黄色オレンジ、
そして緑とカラフルに染まっており美しい。草付きのガレ場を登っていき休
んでいると下からだめさんが登ってきた。かなりしんどそうだった。聞くと
ほとんど休まずに登ってきたとのことだった。ここからは景色が良い。時々
日が射し込み仙丈稜線が明るく照らし出される。やがてちいさなプロペラが
たくさん見えてくると仙丈小屋に到着した。女性陣はいるかなあと探したけ
れどもう頂上に行ってしまった様子だった。
朝ソーセージ一本しか食べてなかったのがたたってヘロヘロになっていた
ので駒ヶ根で買った弁当を食べてしばらく雑談し頂上を目指す。小屋から見
た稜線は近そうだけど以外と距離がありなかなかキビシイ。天候が回復して
きたのがうれしいが。3000mなので空気が薄くて登っては休み登っては休みを
繰り返す。頂上に人がいるのがわかるほど近いのだけれど・・・。景色がい
いものだからついつい休んでしまう。右手は断崖、左はカールなので風が吹
くと危ないだろう。やせ尾根を登っていき10時50分に頂上に到着した。
伊那谷と雲海 | カール |
ここでやっと二人に再会した。寒い中、頂上でずっと待っていてくれたら
しい。みんなで記念写真を撮った後、いろいろ話しをしたり雲海や山並み、
伊那谷の景色を楽しみ下山した。下山はそのまま稜線沿いに小仙丈岳を経て
北沢峠へと下りるコースを取る。稜線ぞいなので展望がよく紅葉もすばらし
いので天国のような世界だ。これで富士山がみえたらいうこと無いのだが。
急な下りが続きその後は小さなアップダウンが続く。小仙丈らしきピーク
に出てきたが何も示すものがない。まあこれがそうだろうとバスの来る3時ま
で時間はまだまだあるしザックを降ろして休む。
仙丈岳を振返る |
しかし先へと進んでいくと小仙丈とのプレートがあるピークが出てきた。
それだとコースタイムより遅いことになりあまり休んではいられない。ここ
からしばらく稜線を下っていきやがて森林帯へとはいる。長い長い単調な下
り道を歩いていくこと頂上より二時間五十分でやっと北沢峠に到着した。15
時に仙流荘方面行きの臨時バスがでるので関東組の方々とは別れそれに乗って
仙流荘へ。温泉に浸かって名古屋で水谷さんの奥さんが乗られ西名阪で箕面
へ向かいバイクで下宿に帰った。
私のコースタイム(休憩含))北沢峠-290分-頂上-170分-北沢峠