13年 | |
01/05/01 | 快晴にて槍穂高一望 |
01/05/02 | 天候悪化のため早々と退散 |
01/05/01(常念岳(北アルプス・一日目)。快晴にて槍穂高一望)
| |||||
ヒエ平より常念岳 |
予定通り常念岳(一の沢)へ30日午後の九時半に実家の夢前町をバイクで出
発し中国自動車道加西インターから高速に乗る。風が強くてフラツキこんな
んで長野まで無事いけるんかな?と不安だったが大阪まで来るとおさまって
やれやれ。
混雑する名神を通り中央道へ。ここまで来ると天気予報通り快晴っぽい。一
度PAで休んで長野自動車道へ入る。霧の豊科インターで下りコンビニで今日
の夕方の弁当と発泡酒を購入(朝の分の食料購入忘れる)。
無料駐車場 | 一の沢登山相談所、脇にはトイレがあった |
適当に安曇野方面へ行くと今から登る常念岳が見えている。ここから見る
限り去年よりは雪は少なそう。少し迷った後、常念岳登山口の標識を見つけ
くねくねした道を登っていくとヒエ平に到着。道路はぜんぜんあれていなく
て中房温泉道路よりよかった。
登山道より前常念岳方面 | この雪渓を上り詰める |
登山者用の無料駐車場があるのでバイクを止める。駐車スペースは30台く
らいはありそう。これも意外だったけれど去年の燕岳はほとんど満車だった
けれどこちらはガラガラで五台ほど。
前常念岳 | 突当りを左へ入っていく |
6時20分にヒエ平を出発し登山開始。林道を10分ほど歩くと一の沢登山相談
所とかいう建物があり先ほどの駐車場であった男性二人と相談所の方がいる。
荷物多いねえ、キャンプ?と言われた。
登山届けを提出し登山道を歩いていく。まったく雪はなく少し岩のゴロゴロ
したどこにでもあるような沢の上をはしる登山道。相談所から25分で山の神
に到着、大きな橡の木が祭られている。
雪崩の跡 | だんだん急に |
沢沿い道となり石がごろごろ、前方には今から登る快晴の中、真っ白な常
念岳がそびえている。さきほどの男性2人組と抜きつ抜かれつし登っていくと
残雪が出現、まったく凍っていないのでアイゼン無しでも楽々歩ける。小川
をいくつか越え(豪雨時は危険だろう)ると一の沢林道2.1km、常念小屋3.6
kmの標識が出てくる。もう半分近くまで来たのかあ案外楽かも?
やがて完全な残雪歩きとなる。だんだん急になり案外楽じゃないかという期
待はまったく外れる。例の二人組はアイゼン装着、私はまだ要らないと着け
ずに登る。
常念岳 | 常念岳より常念越 |
大峰もそうだけれど完全な自然林の中を歩くのは気持ちがいい。それも快
晴で言う事なし。遥か前方には常念乗越らしき稜線が見えている。あそこま
で行けば槍穂高なども一望だろう、三時間ほど我慢すれば天国か?ここでは
じめて下山して来る人にあった。やはり燕岳より人が少ない。残雪は適度に
しまって快適で地道を行くより膝に負担がかからない。時々休みつつ登って
いくと雪渓出現。稜線までずーっと続いている。標識竿がいくつも立ててあ
るのでそれに従い登っていく。
明神岳と前穂高 | 穂高連峰 |
振り返ってみると霞がひどいものの浅間山がかろうじて見えている。左手
前方には前常念岳だろうか富士山のような格好をした山体が見える。急斜面
になってきたのでアイゼン装着。雪渓の先は尾根になっていて二股に雪渓は
分かれているがどちらにいくのだろう、どちらに行くにしてもかなりの斜面
には違いなさそう。
左手から雪崩の跡がある雪渓が合流してきた。ロープが張ってあり入れない
ようになっている。下は濁流、上は雪崩の心配があるので悪天候時にはこの
時期入らない方が良いだろう。やがて前方の尾根で雪渓は二つに分かれその
左のに登っていく。ここにも右のに入らぬようロープが張ってあった。
中岳〜槍ヶ岳 | 尾根続きの蝶ヶ岳 |
なおさら急になりピッケルでバランスを取りつつ登っていく、前方を先ほど
抜かしていった人が登っているがかなりペースダウンしている。歩いている
のかじっとしているのかわからないほど。下りてくる人はみんな心地よさそ
う。ザックカバーを敷いて滑り下りてくる人もいる。今日は適度に腐ってい
るのでスリップしても安全だけど凍結しているとかなり怖いだろう。
標識竿が10m間隔でさしてあるので次のを目標にし休み休み登っていく、前
方に見える4人もゆっくりゆっくり登っている。だんだん薄雲がでてきている
ので山々が隠れぬうちにと思うが足はなかなか言う事を聞いてくれない。雪
渓が右へカーブすると稜線が見えてきた。もう目の前っぽいけれどそれがな
かなか近づかない。
裏銀座の山々 | 左手に燕岳、奥に後立山連峰(鹿島槍など) |
前方の男性もかなりバテテいるが私に追いつかれないと懸命に登ってい
る。こちらは追いつくのを目標に登っている。まるで赤ちゃんのハイハイ競争
の様。稜線直下のジグザグ道にさしかかりやっと追いつく事が出来た。先、行
ってと言われるがこちらにもそんな余力などなくしばらく付いていった。上
から人が覗いているがなかなかキビシイキビシイ。普段だとニ三分あれば良
いだろが十分ほどかかりようやく雪渓を上り詰め常念越に到着できた。
稜線には雪はそれほど残っておらずテントを雪の上に張らずにすみそう。
アイゼンを外し小屋に幕営申し込み(600円)をしザックを置いて発泡酒を飲ん
で一休みをした後、常念山頂を目指す。45分もあれば頂上に着けるだろうと
の期待は大外れ。アイゼンは必要なかったものの岩のゴロゴロした悪路なの
でボロボロの足にはかなりコタえる。2時間かかってようやく到着。
立山・剣岳 | 大天井岳2922m |
霞んでいるものの展望は最高で真っ白な険しい槍穂高連峰・三俣蓮華・立
山剣、鹿島槍、そして南には尾根続きの蝶ヶ岳・大滝山、焼岳・乗鞍岳とす
ばらしい。あまりに美しいので絵なのかと思うほど。先客の男性二人もなか
なか降りることが出来ない様子で天国だわー。
白い羽毛の雷鳥 | 槍ヶ岳と西岳 |
白い羽毛の雷鳥が数羽ちょこちょこ歩いている。去年燕岳で会ったのは ま
だらだったがこちらのはまだ白い。14時20分から一時間ほど景色を楽しみテ
ント場へと下りた。登ってきた時には誰もテントを張っていなかったが六
張り張ってあった。このあとぞくぞくとやってきて十張りほどにはなった。
弁当を食べ眠くなったのでシュラフにもぐりこみ17時すぎに就寝した。
槍ヶ岳3180m | テント場 |
私のコースタイム(休憩含))ヒエ平-150分-雪渓-180分-常念越
-120分-頂上-90分-常念越-180分-ヒエ平