八経ヶ岳/行者還コース

12年
00/08/29初めての大峰、 自然の美しさに絶句
13年
01/07/20行者の団体さんに 会う。思っていたよりハードだった。


01/07/20
行者還林道より稲村ヶ岳方面 連休とあって登山口は混雑
行者還林道より稲村ヶ岳方面 連休とあって登山口は混雑

 今日は思いっきり寝過ごし起きたら七時だった。でも天気が良いのでじっ
とはしておれず三峰山に行くことにした。八時四十分に下宿(河内長野)をバ
イクで出発し国道309号にて水越峠を越える。今日は大気が不安定との予報の
わりには大峰山系がよく見える。

 ここで気が変わり、急遽 予定を変更し八経ヶ岳へと向かう。今回は先週
にもまして遅出なのでめちゃめちゃ混んでいる。やむなく信号にて追い抜き
追い抜き、十時四十分に今は通行止めの行者還トンネル前に到着。思ったと
おり車がたくさんとまっている。林道脇に止めようと思えばいくらでも止め
れるが。

奥駆道へ向かう途中、弥山方面 自然林が続く
奥駆道へ向かう途中、弥山方面 自然林が続く

 もうみんな出発したのか一人登っていったのを見ただけで誰もいない。時
間が遅いので はたして頂上まで行けるかどうか。積乱雲が湧かぬうちに頂
上に着かないと今回は尾根ぞいコースなので落雷が怖い。登山届を出し十時
四十五分に登山開始。

 天気は晴れ時々曇、微風で涼しい。登山口には五月に熊が出たから注意す
るように書いてあった。沢の左手を登っていくと奥駆道合流までの支尾根の
急登の始まり。羽虫が少なく涼しいのが幸いしゆっくり休憩せずに登ってい
ける。

奥駆道より稲村ヶ岳 奥駆道より弥山東壁
奥駆道より稲村ヶ岳 奥駆道より弥山東壁

 きついことはわかっていたけどかなりの急登、尾根が見えてきたような気
がすれど 登っていくとまだまだ上がある。右手にみえる弥山はまだまだ高
い。七面山ほどではないけど木の根っこが張巡らされている所があり疲れる。
途中、夫婦が休んでいて挨拶すると飴玉をくれた(ラッキー)。

 やっと奥駆道と合流、木のベンチで数人の団体さんが休んでいる。ここか
らはひたすら尾根の上を行く。弥山山頂直下の急登まではそれほど急じゃな
から景色を楽しみつつ登れるはず。それにしても風が涼しい。休んでいると
寒いぐらいだ。さっきの急登でシャツが汗でビチャビチャなので風邪をひき
そうなぐらい寒い。

弥山頂上直下の急登 大普賢岳を望む
弥山頂上直下の急登 大普賢岳を望む

 木々の間から稲村ヶ岳や大普賢岳が見えている。残念ながら霞がひどく金
剛山や奈良市街地は見えない。時々、シートを広げ寝転がる人や弁当を食べ
ている人がいる。みんなそれぞれ楽しんでいる様子。やがて弥山が大きく目
の前に見えてきた。もう大分登ったはずなのに、近畿最高峰は山が大きい。
弥山北東斜面が見えているが岩場が多い険しい表情をしている。稲村ヶ岳か
らみた大きくどっしりした姿とは違う。

 聖宝宿跡までくると最後の急登の始まり。高だか二百メートルほどの高度
差だから簡単に登りきれそうだがそうでもなさそう。一キロ一時間、胸突き
八町と道標にある。汗だくになり登っていく、行者還岳あたりからほら貝の
吹く音がする。

弥山付近より八経ヶ岳 オオヤマレンゲ
弥山付近より八経ヶ岳 オオヤマレンゲ

 道は明瞭なので心配はない。前上が明るくなってきたのでもう小屋かなと
思ったらさにあらず。下りてきた人に聞いてみるとまだ二十分ぐらいはかか
るだろうとの事。木々の背が低くなってきたからもう小屋は近いはずなのに。
雲は多くなってきたがまだ山上ヶ岳や稲村ヶ岳は見えている。前方には弥山
がこんもりみえている。山の右山腹を登っていくと壊れた階段がありそれを
登るとすぐに小屋に到着した(十三時半)。

 たくさんの人が小屋の外で休んでいる。やはり連休なので人が多い。弁当
を食べて少し休んで八経ヶ岳を目指す。前回は金剛山など和泉山地が西に見
えたが今回は霞んでみえない。一方、八経ヶ岳の東山腹からは雲が湧いてい
る。はやくしなければ雲の中に入ってしまう。

東よりガスが湧いてきた 山頂より北西
東よりガスが湧いてきた 山頂より北西

 鹿よけネットをくぐるとオオヤマレンゲの群生地に入った。しかしもう時
期を過ぎてしまったのだろうぽつぽつと咲いている程度だった。小屋の前の
バイケイソウの群落は満開だったからこちらは今が時期なのだろう。涼しい
風の中を登っていくと頂上に到着(14時10分)。もう時間が遅いので誰もい
ない。残念ながら今回も東の展望はない。南側も雲がかかってきておりかろ
うじて明星ヶ岳が見えている。

 半になったので下山開始。下山中は雲の中を行く。小屋前には25分で到着
ししばらくベンチで休んだ後出発、この時間帯でも登ってくる人がいるが奥
駆の人だろうか。さらに下っていくと行者さんの一行が登ってきた。登って
いる最中に聞こえていたのはこの方々だったようだ。聞いてみるとやはり山
上ヶ岳からだそうでかなりバテている方もいた。地下足袋の人が多いがこれ
ではかなりきついだろう。百人ほどの一行を見送る。その後、霧の中を下っ
て奥駆から離れ登山口には十七時に到着した。帰りに洞川の温泉に寄ってか
ら下宿に帰った。

バイケイソウの群落 登山口に無事下山
バイケイソウの群落 登山口に無事下山

私のコースタイム(休憩含))行者還トンネル前登山口-60分-奥駆道-105分-弥山小屋前-20分-頂上
         頂上-140分-行者還トンネル前登山口


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