行者岳(播州朝来町・786m)

13年
01/09/29蛭の歓迎を受け 自然あふれる島田ワールドへ


01/09/29(蛭の歓迎を受け自然あふれる島田ワールドへ)

   前日に島田さんは親不知へ、笹倉さんはどこかの沢へ行くとか書いてあっ
たのでどっちに行ってみようかと考えていたら法道谷から行者岳へ行くこと
になったみたいなのでここぞとばかり同行をお願いした。

 前日の夜中に車に寝袋をつっこんで下宿の河内長野を出発した。真夜中な
ので空いてて簡単に大阪を抜けれたけど眠い眠い。途中、仮眠し生野峠を経
て多々良木ダム下の駐車場に到着した。まだ午前四時前なのでシュラフに包
まって寝た。

 ぐっすり眠って起きると七時半だった。だいぶん早いけれど起きてうろう
ろしたり顔を洗ったりして時間をつぶしていると集合時間の九時に笹倉さん、
島田さん、みーとさんがやってきた。

 私の車にみんな乗って生野の法道谷入り口に向かった。銀山湖の北湖岸を
走っていくと橋を渡った所に黒川温泉12km魚ヶ滝荘4kmと看板がある。ここが
法道谷入り口なので車を置いて出発した。今日は気温が低くて半袖の島田さ
んは寒い寒いと奇声を出している。蛭はもういないだろう。

 谷沿いの遊歩道跡を歩いていく。今はほとんど誰も歩かないような所なの
で自然味あふれる谷歩きである。島田さんの歩く所は私ら一般の人が歩く所
とは一味もふた味も違う。

 崩れた橋を渡ってしばらくしてみんな沢歩き用の靴に履き替えた。私はダ
イビング用の靴、みーとさんはフェルトの沢靴、笹倉さんはサンダル、島田
さんはわらじと全員違う。面白いのでみんなで集まって写真を撮った。

 そしていよいよ遡行開始。岩床の上を清流が滑るように流れる心地よい沢
だ。夏だとすごく快適そうだけど沢を一歩上がると蛭がすごいらしい。

 時々五メートルほどの小さな滝があって良いアクセントになっている。滝
壷は意外と深くて腰まで浸かりそうな所があった。みんなは水に濡れるのを
さけているけど水の好きな私はジャブジャブと浸かりながら遡行していく。
やっぱり沢は面白い。

 いくつかのミニ滝を登り進んでいくと少し大きめの滝が右手に出てきた。
2段になっていて上のは見えていない。さらに登っていくと6mほどの滝がで
てきた。これは左側を巻いて登る。そして次は鉄骨の枠組みだけが残った橋
がでてきた。鉄骨が錆びて苔むしている様はこの谷が自然にもどりつつある
ことを実感させてくれる。

 休憩にちょうど良い平な所があったのでみんなで休憩した。良い谷だなあ
と余韻にふけって良い気分になっていると島田さんが蛭や〜と奇声を出した。
ええ?とザックを見ると茶色のナメクジをスマートにしたようなのがニョキ
ニョキ数匹這っている。ぎゃ〜☆○×・・・とっさに木の枝で払いのけて急
いで虫除けをかけた。島田さんは慣れているのか面白がってフィルムケース
に持って帰ろうと入れている。

 長居は無用とさらに登っていく、おやつを食べ様としていた島田さんは今
度は腹減った〜と奇声を出してる。確かに腹はへったけど蛭はいらないなあ。
いったん谷を離れ岩の間のキレット(もどき)にでてきた。ここなら大丈夫
だろうとザックを降ろし休憩した。蛭をチェックするとやっぱりいました。
足をニョキニョキ、こんな寒い時にいるとは驚いた。でも何度見ても気持ち
悪い。西の岩場に立つと雪彦山のような岩場があちこちにみられる。さすが
行者の山だけはある。

 もう沢には下りないのかなあと期待してたけど残念ながらまた沢へ。蛭が
気になって仕方がない。しばらく登っていきみんなで足をみるとゲゲ〜また
また足を這いあがろうとしている。島田さんと笹倉さんはうれしそうに捕ま
えてフィルムケースに捕獲していた。

 やがて沢は浅くなり山腹につけられたジグザグ道を登っていくと峠にでて
きた。消えかけた字で遊歩道と大きな木の看板が立っている。島田さんが俺
が思っていた所にでてきたと感激していた。ここからは快適な尾根道散策の
始まり。赤い実をたくさんつけた木がある。これおいしいんだよと笹倉さん。
ほんとかなあ・・・。

 時々木々の合間から景色が見える。千ヶ峰が2峰を結んだ特徴あるなだら
かな稜線で吊り橋のような姿を見せている。景色の良いところがあったので
そこで休憩してお昼タイムとなった。

 歩きを再開し尾根を登っていくと行者と朽ちかけた道標がでてきた。さら
に進むとドラム缶が・・・ヘリコプターかなにかで持ってきたんだろう。行
者岳まで500mの道標がでてくると頂上へ(13時到着)。大きな反射板がある。
そこに登れば展望がすごく良いみたいだが西方向のみ展望が開けている。

 ここから尾根を少し下っていきやがて急な鎖場を交えた道となる。昔の行
者道だけにかなり険しい。展望の良い岩場が時々あってそこで休みつつ降り
ていく。多々良木ダム1.8kmと道標がありそれに従い下っていく。

 かなり下っているはずなのになかなかダム面が近づいてこない。急な鎖場
を降りると大きな岩壁がでてきた。ここにはいくつかの石仏があって島田さ
んの目の色が変わる。岩の割れ目にハシゴがかかっていて笹倉さんと島田さ
んが登っていった。みーとさんと私はまあいいやと下で二人を待った。

 急な登山道をぐんぐん下って行く、ハシゴが出てきたりロープ、鎖となか
なか険しい。やっとダム湖畔に下りて来た。その後テクテク堤防下の駐車場
まで歩いていきしばらく地図で歩いた所を教えてもらって解散した。笹倉さ
んの車に乗って法道谷入り口まで送ってもらい実家に帰った。かなり充実し
た一日だった。

私のコースタイム(休憩含))法道谷入り口-220分-行者岳-60分-行者堂
                  -60分-多々良木ダム湖畔-20分-民族資料館

動画(real形式、64kbpsストリーミング)

動画(real形式、256kbpsストリーミング)


全画面表示

表紙へ戻る