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平成31年(2019)  5月03日~5月04日 車 単独・・・17年ぶりの残雪の白山は天気最高・砂防新道

加賀白山2702m 北陸地方 石川県

1日目:(ほぼ)快晴 2日目:快晴

登り 別当出合駐車場(5:50)→別当出合(6:00)→中飯場 (6時47分) → 甚之助避難小屋(8:36)→黒ボコ岩(10:20)→室堂小屋(11:15)

下り  室堂小屋(7:30) →黒ボコ岩(8:17)→→ 甚之助避難小屋(9:00)→→中飯場 (10:07) →別当出合(10:55)→別当出合駐車場(11:00)

行き 中国道(三次インター~)→舞鶴若狭道→北陸道(~福井北インター)→中部縦貫自動車道(~勝山インター)→国道416号→国道157号→県道33号→別当出合駐車場

帰り 別当出合駐車場→県道33号→国道157号→国道416号→中部縦貫自動車道(勝山インター~)→北陸道(福井北インター~)→舞鶴若狭道→中国道→山陽道
当初はGW前半に予定していた信州遠征が天候不良で後半になった(真ん中は仕事)。唐松岳か蝶ケ岳、針ノ木岳・・といろいろ考えていたけど代車だし天気と休みがうまく合わず。17年ぶりに残雪の白山に登ることにした。ここなら舞鶴若狭道を利用すると大渋滞にあう可能性は低くなるし昼にでれば深夜までには登山口に着く。

11時に東広島を出発して国道375号を北上、山陽道は上りがあちこちで渋滞していてだいぶん遠回りになるけれども渋滞大嫌いな自分にとってはまだマシ。

12時に三次インターから中国道にのって舞鶴若狭道経由にて北陸道へ向かう。途中、久しぶりに何度か登ったことのある那岐山や泉ケ山をみることができたのはうれしかった。

渋滞に遭うこともなく福井北インターで中部縦貫自動車道へ。勝山インターでおりて国道416号へ。夕食をラーメン屋(8番らーめん・・途中にあるので美味しいしおすすめ)で摂ってコンビニで食料品を調達して国道157号で白峰温泉へ。白峰温泉で信号を右折して(白峰交差点)別当出合に向かった。駐車場には19時半頃に着いた。まだまだ駐車スペースに余裕がある。ただここは困ったことに別当出合のトイレまで登り10分と遠い(この時期は冬季トイレ一個のみ)。着いたときは車の中が暑かったのでそのまま寝たけれども寒くなって冬用シュラフで寝た(でも寒くてあまり寝れず、しかも代車なので狭い)。

翌日、トイレを済ませて食事も摂って5時50分に出発した。ピッケルと12本アイゼンをもってきたもののどうしようかと考えたけどもピッケルはやめて12本ではなくて6本アイゼンをもっていくことにした。雲はあるものの晴れ。昨日からの小屋泊りの人はいいだろうなあ。

別当出合に6時に着いた。登山届を出して吊り橋を渡る。渡りきると木道がでてくる。左に残雪がちょこっと残っている。10分歩くと登り専用と下り専用に道が分かれた。登り専用へ。再び登りと下りが合流。6時47分に中飯場に着いた。ここで6本アイゼンを着けた。天気は快晴だ。このあたりは春の吹雪だと迷いそうな地形のように思う。

7時10分に雪に覆われた林道にでてきた。右にコンクリでできたトンネルがある。でもこれは見たことがない。おかしいなあとトンネルの上にでると見覚えのある登山道があった。スキーのシュプール・トレースがある。トレースはしっかりとついていてこういう晴れた連休数日後だと心配はいらない。まだまだ周囲の峰は高くてどれが黒ボコ岩あたりだろうか?だれか歩いているかなあ?と見たり考えたりしながら登っていく。早朝だからかそれほど人はおらず。ぽつりぽつりと会う程度だ。

7時50分になると前方に白山の別当出合い側の全景がみえてくる(山頂はまだ奥の方)。黒ボコ岩へ向かうトレース跡・エコーラインへと向かうトレース跡が見えている。前回GW白山は17年前と相当昔なのであまり覚えていない。たしか黒ボコ岩を登ったような。甚之助避難小屋からエコーラインへ向かっている人たちが見える。

8時36分に甚之助避難小屋に着いた。数人のハイカーが休んでいる。黒ボコ岩へ大半の人たちが向かっている様子。もくもくと雪の斜面を登っていく。ずーっと竹のポールがさしてある。予定通り黒ボコ岩へと向かう。雪が凍っていると心配だけれど天気が良くて気温も上がっているので適度に腐っているので安心だ。

トラバース跡を登っていく。休憩しては展望を楽しみを繰り返す。少し夏道が露出しているところも。これより先100m区間落石に注意して通行して下さい。とある。確かに落石が雪の上に点々としている。ここは早く通過してあとは黒ボコ岩へ雪の急斜面を登っていく。凍っていたらとてもいやなところだ。そういえば前回も歩いた記憶がある。ショートスキーを背負っていった。休む時間が多くなりその分振り返って別山を見たりと楽しんだりする。10時20分に黒ボコ岩に着いた。ドローンを背負った男性がいる。風がなければいい景色をとれるだろう。ようやく急登が終わり阿弥陀ケ原を歩いていく。大雪原が広がる。ただ最後の急登がまっている。小屋手前の急斜面だ。雪が解けているところが多くて岩の上を歩くようになる。黒ボコ急斜面で消耗した身にはきつい。

11時05分に小屋が見えた。11時15分に小屋の中へ。風があり寒い。温度計は0度を指している。小屋の中に岩間道通行止め・釈迦新道通行不可とある。小屋の前でゴロンところがって昼寝をしたりして時を過ごす。12時から小屋の受付なので申し込む。いつも泊まる小屋とは反対側の白山雷鳥荘側のトイレの白山山頂側に立つ建物だ。団体さんは一階へ。ソロは二階へ。偶然、隣が広島から来た若者で話をする。夫婦二組とソロが私を入れて二人。今日は混むのですいませんと小屋の方が話していたが。50人とまるとのこと。小屋で缶ビールを注文して小屋の自炊テーブル?でインスタントドライカレーを食べた(昔は赤飯しかなかったのにそれも味は・・・だったのを考えるとすごい進歩)。水場は雪を掘り下げたところからでていた。

小屋で昼寝をしたりして過ごす。時間があるので山頂へ行ってみる。30分ほどで山頂へ。アイゼンもスパッツも置いてきたけれども問題はなかった。向こうに大汝峰が見えている。残念ながら霞がひどくて別山はさすがに良く見えるものの荒島岳さえ見えない。16時20分に下山を始めて16時55分には小屋に着いた。戻ってくると小屋の中は大賑わいだ。小屋の外で夕食を食べて(ビールをまた注文してしまった)18時すぎから小屋から阿弥陀ケ原方面へ少し行ったところで夕日を楽しんだ。太陽が空気の層の関係が変形するのは面白かった。滝雲や雲海をみることもできた。広島から来た方は大汝峰へ登ってきたとのこと(すごいなあ)。20時に消灯となり耳栓をして就寝。途中、寒さで目が覚めることはあったけれどもぐっすり眠ることができた。

そこまでこだわりはないけれどもできたら見たかったご来光。時間を確認してこなかったのでそとを見ると明るくなっていたので慌てて準備を済ませて登った。広島から来た男性はぎりぎり間に合ったとのこと。昨日と打って変わて霞がない。くっきりとした青空だ。荒島岳がくっきり見える。山頂からは槍穂高連峰・剣岳・乗鞍岳と御嶽山、遠くに恵那山も見えている。日の出には間に合わなかったけれどもいい景色を見ることができた。6時半に小屋へ戻り自炊セットをもって室堂小屋の前で朝食を食べた。白山を見ながらの朝食はグッド。

準備を済ませて7時半に下山を開始した。阿弥陀ケ原からは御嶽や別山が良く見える。恵那山も見えている。8時17分に黒ボコ岩に着いた。急斜面を下りていく。上がってくる人が多くなってきた。みなさんカンカン照りできつそう。ここから見る別山がすそ野まで見えてすばらしい。8時半にすぎてトラバース道へ。別山へ向かって歩いてく。8時45分になると甚之助避難小屋が見えてきた。

9時に甚之助避難小屋に着いた。休まず下りていく。踏み跡で雪面があれていて下山では少し難儀する。たくさんの人が登ってくる。今日泊まる人はいいだろうなあと思う。霞がない。10時07分に中飯場に着いた。10時15分にアイゼンを外した。10時半に下山専用道へ。ニリンソウの葉がたくさんある。探しながら歩いていると少しだけ咲いていた。もう一日休みあると大佛寺山へ花めぐりに行ったのだけれど。エンレイソウがたくさん咲いている。10時45分に登り専用道と合流して下りていく。木道を経て吊り橋を渡って10時55分に別当出合に着いた。駐車場には11時に着いた。ほぼ満車の状態だ。

これからが長い。いつも寄る日帰り温泉の白山天望の湯が休館していたのは残念だった。白峰温泉総湯で汗を流して、行きに食べたラーメン屋で昼食をとって勝山インターで中部縦貫自動車道経由で北陸道へ。舞鶴若狭道~中国道~山陽道で自宅へは20時に着いた。夕食は高坂パーキングエリアで尾道ラーメン(この山行でラーメンを三食べた)。とても充実した二日間だった。

地図 出典 国土地理院

備考 別当出合のトイレは冬季用トイレ一個のみ・トイレまで片道10分(少し不便)・前日20時頃には駐車場はまだまだ余裕あり。

garminconnect

装備 

靴 シリオ P.F.630

ザック グラナイトギアVC60

その他 ダブルストック(モンベル)・GPS(fenix5x+oregon450)・ツエルト・携帯トイレ



5時50分に出発した。ピッケルと12本アイゼンをもってきたもののどうしようかと考えたけどもピッケルはやめて12本ではなくて6本アイゼンをもっていくことにした。


駐車場から別当出合まで登っていく。

別当出合に6時に着いた。

登山届を出して吊り橋を渡る。

渡りきると木道がでてくる。残雪がちょこっと残っている。

登り専用・下り専用に分かれる。

この辺りは雪がないところの方が多い。

下り専用道とまた合流



6時47分に中飯場に着いた。ここで6本アイゼンを着けた。



あれ?見覚えのないトンネル。

林道にでてきてしまった。

トンネルの上に登ると登山道があった。


ひたすら雪の斜面を登っていく。

周囲の峰々はまだまだ高い。

ガスって雪が降ると位置が分からなくなりそう。

前方左が黒ボコ岩かなあ?


別山がかっこいい。

前方で右へ行く人たちと左へ行く人たちに分かれている。


8時36分に甚之助避難小屋に着いた。数人のハイカーが休んでいる。

黒ボコ岩へ大半の人たちが向かっている様子。


黒ボコ岩目指して登っていく。このあたり少々きつい斜面に。




ここからは別山全体が見える。

黒ボコ岩へと続くトレース。

振り返ると赤兎山と大長山が見えている。


夏道が少しだけでている。


斜面をトラバースする。凍っているとピッケル+8~12本アイゼンの方がよさそう。

これより先100m区間落石に注意して通行して下さい。とある。


黒ボコ岩へ雪の急斜面を登っていく。凍っていたらとてもいやなところだ。



別山

10時20分に黒ボコ岩に着いた。ドローンを背負った男性がいる。風がなければいい景色をとれるだろう。



ようやく急登が終わり阿弥陀ケ原を歩いていく。大雪原が広がる。

ただ最後の急登がまっている。小屋手前の急斜面だ。

ウソ(鳥)

雪が解けているところが多くて岩の上を歩くようになる。黒ボコ急斜面で消耗した身にはきつい。

11時05分に小屋が見えた。11時15分に小屋の中へ。温度計は0度を指している。


12時から泊りの受付を済ませて水場へ。



2度に上がっている。

白山奥宮祈祷殿

時間があるので御前峰山頂へ




雪がないところも多い。昼なので雪があってもアイゼン要らず。




30分ほどで山頂へ。アイゼンもスパッツも置いてきたけれども問題はなかった。向こうに大汝峰が見えている。


三方崩山とその向こうに猿ケ馬場山・御前岳

大笠山と笈ヶ岳(手前は剣ケ峰の一部)

室堂と別山

白山比咩神社奥宮



室堂まで戻ってきた。


だいぶん埋まっている。


夕暮れ

夕日に染まる別山


雲海



滝雲がみられた。



大気の層の関係か太陽が変形して沈んでいった。

クラゲみたい


日本海へ沈んでいった。

翌朝寝過ごして急いで山頂へ。

昨日と打って変わって霞がない。

影白山

御嶽山

恵那山

遠くに伊吹山

乗鞍岳

瓢ケ岳

荒島岳とその左奥に能郷白山


越前甲とその手前に赤兎山・大長山

北アルプスから上がる朝日

槍穂高連峰




剣岳



大日ケ岳

別山


御嶽



白山荘(自炊)で宿泊した。


7時半に下山を開始した。



霞がなくてとても景色がいい。

荒島岳

何度も何度も別山


阿弥陀ケ原

広い阿弥陀ケ原を横切る。

振り返ると白山御前峰

黒ボコ岩に着いた。


急斜面を下りていく。凍っておらずやれやれ。


登ってくる人たちはカンカン照りできつそう。



急斜面を下りてトラバース道へ。

下の方に甚之助避難小屋が見えている。





甚之助避難小屋が近づいてきた。

エコーライン方面へ向かっているグループ

甚之助避難小屋からさらに下りていく。



このあたりは尾根が入り乱れている。



中飯場が見えてきた。



下り専用道へ。

少しニリンソウが咲いている。


エンレイソウ

木道を歩いていくとも近い。


吊り橋を渡って

10時55分に別当出合に着いた。

ここから駐車場へ駐車場へ降りる。

駐車場には11時に着いた。ほぼ満車の状態だ。はるばる広島から登った甲斐があった。


甚之助避難小屋

別山

黒ボコ岩へと続くトレース

黒ボコ岩への急斜面

阿弥陀ケ原を室堂へ向かう。

ウソ(鳥)

別山

室堂小屋

御前峰


三方崩山










恵那山

遠くに伊吹山、その右手前に能郷白山、さらに右手前には荒島岳

瓢ケ岳

赤兎山と大長山、その奥に越前甲


剣岳


大日ケ岳

別山と室堂




御嶽山

左奥に伊吹山、真中に荒島岳、荒島岳の左奥に金糞岳(重なっているのが蕎麦粒山)






黒ボコ岩


黒ボコ岩からの急斜面

下の方に甚之助避難小屋



エンレイソウ


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