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平成30年(2018)  8月02日~8月03日 車 単独

朝日岳(北アルプス)2417.9m 日本アルプス・八ヶ岳 長野県

1日目:晴れのち晴れ時々曇り/2日目:雲の中のち晴れ

登り  蓮華温泉駐車場(5:15)→兵馬の平(5:57)→瀬戸川(6:34)→白高地沢(7:23)→花園三角点(9:11)→吹上のコル(12:27)→山頂(13:18)→朝日小屋(14:10)

下り  朝日小屋(5:35)→山頂(6:43)→吹上のコル(7:17)→花園三角点(9:20)→白高地沢(10:37)→瀬戸川(11:25)→兵馬の平(12:10)→蓮華温泉駐車場(13:10)

行き 山陽道(福山市内)→名神道→北陸自動車道(糸魚川)→国道148号→県道505号→蓮華温泉駐車場

帰り 蓮華温泉駐車場→県道505号→国道148号→北陸自動車道(糸魚川)→舞鶴若狭道→中国道→山陽道(東広島市内)
夏休みの家族登山(燕岳)が学校の関係で中止になった。せっかく休みを取ったのだからと情報収集してこの時期でも花々を楽しめてかつ人の少なそうな朝日岳へ蓮華温泉から往復することにした。当初は白馬からの周回を考えたけど朝日小屋が金曜満室なのと白馬岳の小屋がどこもいっぱいになりそうなので周回はやめた。次回に周回するとして今回は朝日岳へ往復することにした。かなりのハードコースなので全然トレーニングできていない自分にはどう考えても無理そうなのでテント泊はあきらめて小屋泊りとした。

水曜仕事が終わって(終わらせて)17時15分に出発して福山西(17時45分)から山陽道へ。夕食は福山SAでとった。北陸道はガラガラ。糸魚川インター(1時)を下りて蓮華温泉へ。食料品はサービスエリア併設のコンビニで調達した。舗装の一車線路を20キロほど上がっていく。狭いけれども待避所があるので普通車なら対向車が来てもなんとかなりそう。

2時に蓮華温泉の駐車場に着いた。だいぶん埋まってはいるけれども空きがありとめることができた。まずはやれやれ。標高1500mとはいえ車の中は八ヶ岳の時同様暑いけどなんとか仮眠はできた。かなりのハードコースで森林限界がアルプス北部なので低く雷のリスクが高まる午後の行動はできるだけ避けたい。小屋は山頂を越えていかないといけないので早めに出発する必要がある。

4時半に起床して食事を摂ってトイレ(とてもきれい)へいってトイレ入り口にある登山届ポストに届けを提出した。テント泊ザックから小屋泊りザックへ詰め替えて5時15分に出発した。トイレの前を通って未舗装林道を歩く。すぐに左手に蓮華温泉が出てきた。日帰り入浴もできる。下山したら入ろう。

雪倉岳が一番手前に大きく、その右奥に赤男山が、そしてその右奥に雪渓をまとったなだらかな山容の朝日岳が見えている。ここからみるとだいぶん遠い。真っ青な青空に雪をまとった山々がとても美しい。蓮華温泉の建物の前に道標がありまっすぐ「白馬岳・白馬大池」右「朝日岳・鉱山道・自然遊歩道」とある。朝日岳の方へと進む。未舗装林道を歩いてく。兵馬の平・朝日岳と道標にある。キャンプ場600mと書いてある。

5時半にキャンプ場前にでてきた。ここから木道となる。朝日岳登山口・自然遊歩道入口とある。ツルアリドウシの群落がある。水芭蕉があるけれどもさすがに花はなくて葉が巨大化している。5分ほど歩くと木道が分岐している。右が兵馬の平湿原30分とある。右へと進む。左へ行くと鉱山道(雪倉岳登山道)だ。滑りやすいので足元に注意とある。少しずつ高度を下げていく。300m下って登り返さないといけない。5時38分に野鳥の森との看板がでてきた。

5時48分に湿原にでてきた。10分ほど歩くと再び湿原がでてきた。こちらは大きい。木道が分岐しており左へ進むとかもしか展望台右が朝日岳だ。蓮華温泉60分とある。オオギボウシ・オタカラコウなどが咲いている。タマガワホトトギス・シモツケソウなども。5分ほど歩いて湿原を横断して再び森の中へ。ここまで誰にも会っていない。登山道はとても明瞭でリボンや丸印が適度にあって安心できる。時々酸っぱい獣のマーキングのにおいだろうか漂っているところがある。熊がいてもよくなる熊鈴をつけているから気づいてくれるだろうが。雰囲気的に言えば吉和冠山~寂地山に似ているかな。

6時半に倒木が登山道に倒れて切断されたところを通過した。このあたりはぐんぐん下っていく。そこから5分で大きな沢へ出てきた。ここが瀬戸出合だ。橋が架かっている。左には大きな岩壁がある。一番標高が低いところだ。オクモミジハグマ?の群落がある。ブナの森を少し登ったり少し下ったりを繰り返す。オトギリソウが咲いている。ジャコウソウが咲いている。こちらは花が大きくよく目立つ。

オタカラコウの群落すぎて5分ほど歩くと7時23分に白高地沢のぞきとの道標のあるところへ出てきた。遠くに険しい稜線が見えている(鬼ケ面~鋸岳あたり)。このあたりにヨツバヒヨドリが咲いている。少し登っていくと左に池が見えてきた(7時35分)。地図で確認するとひょうたん池のようだ。ソバナが咲いている。7時40分に再び朝日岳が見えてきた。名の通りというか朝日をあびている。7時42分に道標がでてきた。朝日岳6.2km先・蓮華温泉4.7km先とある。そのすぐ先に大きな河原が見えてきた。白高地沢だ。橋がかかっている。橋にいると冷たい風が吹きあがってきてとても気持ちがいい。橋を渡ったところに石のテーブル・ベンチがある。ここにはウメバチソウ・ノコンギクが咲いている。すぐ近くにはタマガワホトトギスの群落があるけれどこちらは終わりかけ。右手にまるっぽい山肌が見えている。あれが五輪尾根だろうか。

8時に蓮華温泉5.2km先・朝日岳5.7kmg先との道標がでてきた。時々木道が出てくる。今日は乾いているのであまりスリップしそうにないけれども濡れていると滑りそう。ツリガネニンジンが咲いている。そこから5分歩くと蓮華温泉・朝日岳との道標がでてきた。ここからカモシカ坂が始まる。ここからは白馬乗鞍から小蓮華へ至る稜線が見えている。右手には朝日岳が大きく見えている。このあたり、岩場が時々出てくる。

8時20分に岩壁にロープが張ってあり鉄でできて小さなはしごがでてきた。五輪尾根へ向けて急坂を登っていく。時々展望が開けて雨飾山・火打山(焼山)・妙高山のあたりが背後に見える。薄曇りで日差しがきつくないのは助かる。

8時50分にカモシカ坂を登り終えた。このあたりでようやくハイカーが下りてきた。続々と下りてくる。尾根が草原状となり見晴らしがとてもいい。雪倉岳がよく見えている。その左奥には小蓮華岳が見えている。尾根を見上げるとまだまだ高い。なだらかな山体が右上の方に見えている。あれが五輪山だろう。登山道はその手前を左へ続くようだ。ハイマツがでてきた。9時11分に花園三角点1753.7mに出てきた。木道が続いている。この辺りまで登ってくるとハイマツと草原、雪渓とアルプスらしい景色となってきた。雰囲気的には薬師岳あたりに似ているか。

右手に大きな草原が広がっていて前方になだらかな尾根が続いている。ここが五輪高原だ。ワレモコウ・キンコウカ・ニッコウキスゲ・コオニユリ(クルマユリ?)が咲いている。ワタスゲの大きな群落がある。左手に小さな雪渓がある。チングルマ・ハクサンコザクラの群落もみられる。このあたりは雪解けが遅かったのだろう。斜度はそこまできつくはないけれどもカモシカ坂まででだいぶん体力を消耗してしまってなかなか進まない。小屋が山頂の向こうにあるのでできるだけ早く着きたいが。ミヤマアズマギクが咲いている。こちらは久しぶりに見た。登ってきた尾根の向こうに蓮華温泉の建物が見えている。かなり遠くなった。

左手に見える雪倉岳がだいぶん低くなってきた。ハクサンシャジン・濃いい紫色をしたタテヤマウツボグサが咲いている。10時すぎに「貴重な高山植物を大切にしましょう」「朝日岳・蓮華温泉」の道標が出てきた。ここまで登ってくると朝日岳~赤男山~雪倉岳の稜線がよく見える。タカネマツムシソウがあちらこちらに咲いている。タカネイブキボウスウとハクサンシャジンがペアになって群落を作っているところがある。10時10分に再び森林帯へ。咲き終わったちいさめの水芭蕉がある。10時20分頃に五輪山をトラバースするようになる。岩場が多くなり気を遣う。樹林帯の中にカニコウモリが咲いている。群落は大きいけれどもちょっと地味な感じの花。

朝日岳はますます大きくなってきた。雪倉岳も朝日岳も高度が上がってきて高度差がなくなってきたように見えたけど近づいてくるとまだまだ高いなあという感じ。あちらこちらに雪渓からの雪解け水が流れていて手酌で飲むととても冷たくておいしい。でも手がしびれて痛くなってしまう。旭岳が三角形の尖った姿でよく目立つ。右に続く清水岳は旭岳の稜線の一部のようにみえてしまう。大きく立派な黄色い花を咲かせたシナノキンバイの群落がある。ハクサンコザクラの群落が大きい。リュウキンカの群落も大きい。コイワカガミがまだ咲いている。

11時25分に朝日岳へと続く尾根が見えてきた。このあたりが青ザクといわれるところ。前方に岩峰が見える。あのあたりで稜線へでるのだろうか?なんとまだ水芭蕉が咲いている。小さくかわいらしい水芭蕉だ。いろんな季節の花をそれもいろんな種類の花をこのコースは見ることができる。朝日岳と雪倉岳の鞍部が眼下になった。なんとか正午までには山頂へ着きたかったけれどもとても無理そう。雷雲はみられないが。ウサギギクがちらほらみられる。先月登った横岳~赤岳でも咲いていた。11時37分にちょっと大きな沢を渡る。雨で増水してると難儀しそう。ここのコースは渡渉や木道が多く天気が良くないと楽しめないし危なそう。

ハクサンコザクラに比べて色が濃いくて大きなサクラソウが咲いている。オオサクラソウかな。岩場がさきほどより少なくなり歩きやすくなる。斜度も小さくなってきた。12時にヒオウギアヤメの群落がでてきた。こんな高山であやめが咲いていて驚いた。この先に道標があり朝日岳1.3km先・蓮華温泉9.6km先とある。アオノツガザクラが咲いている。このあたりはチングルマの群落が大きい。

12時08分に雪渓を横切る。気温が低いためか雪が腐っておらずキックステップでしっかり踏み込まないと容易に滑る。赤でマーキングしてあるところを歩く。五輪山とほぼ高さが一緒になってきた。

先ほどの雪渓から10分ほどで再び雪渓がでてきた。踏み跡が少しわかりにくくなっている。雪渓を越えて5分ほどで12時28分に稜線にでてきた。ここが吹上のコルになる。右へ進むと栂海新道で左へ進むと朝日岳山頂だ。ベンチがありそのわきにミネウスユキソウが咲いている。ここからコースタイムでは50分。雷雲は見られない。ウルップソウの咲き終わりがあちこちにみられる。山頂あたりかな?二人歩いているのが見える。休まず山頂を目指して登っていく。左手に雪渓がでてきた。ここでライチョウがでてきた。グーグー?と鳴いて足元へやってきた。雪渓の方を見ると赤ちゃんが三羽いて雪渓の向こうへ歩いている。お母さんが自分に気をひきつけよとしている。羽を広げてばたばたしたり周りをぐるぐる回ってだいぶん登っているのにそれに気づいていないのかなかなか離れてくれない。
ようやく赤ちゃんのところへ戻っていった。赤ちゃんを呼ぶ鳴き声はさっきの鳴き声より優しくて全然違う。

13時18分に雪倉岳白馬岳と朝日岳との分岐に出てきた。木道がYの字の分岐している。13時20分に山頂に着いた。誰もいない。ガスはないけれども周囲に低い雲が湧いていて周囲の山々は残念ながら見えない。そのまま道標に従い朝日平・朝日小屋へと下りていく。針葉樹帯へ入る。10分ほど下ると長栂山との間に小屋が見えてきた。まだだいぶん下りなければいけない。この先で草原帯へと再び出てきた。ハクサンイチゲの大きな群落がある。13時35分に道標が出てきた。朝日平1.0km・朝日岳0.5kmとある。だいぶん歩いたかなあと思っていたのでええという感じ。まあ覚悟はしていたけど。左の沢沿いにミヤマキンポウゲやシナノキンバイ・ハクサンイチゲなどいろんな花々が咲いている。

13時55分に再び道標がでてきて朝日平0.5kmとなった。14時に右手に長細い小さな池がでてきた。カエルの卵が浮いている。あとで聞くとモリアオガエルの卵らしい。その先で水平道との分岐がdてきた。通行できると看板が立っている。

14時10分に小屋に到着。圧倒されるほどの花々を満喫できた。でもきつかった。今の体力だととてもじゃないけどテント泊は無理なコースだった。小屋で受付をして単独の男性用の部屋202号へ。生ビールはないので800のアサヒを購入してそとのベンチで頂く。平日の木曜日なので年齢層はちょっと高め。花の話を聞かせてもらう。お二方は関東、お一人は新潟の方、もう一人の方はわからない。一部屋で五人だった。6畳部屋かな。16時45分から食事を頂くがワインで乾杯して刺身がでるなどとても豪華だ。今までで一番豪華な小屋の食事だ。とてもおいしい。ふつうみんなご飯をお代わりするけれどあまりお代わりする人はいないくらいボリューム満点。間違って下界用のTシャツを着てきてしまったのでお土産代わりに朝日小屋のTシャツを購入した。テント場には10張もなくてまだまだ余裕がある。

19時に外へ出てみると雲が多くて夕日は見れないけれども雲がオレンジ色に輝いてとても美しい。西側は雲海になっている。しばらく景色を楽しみ部屋へ戻るとみなさん就寝されていていつも通り耳栓をして就寝した。翌朝5時の朝食は少し早まり4時45分からになった。何度かトイレ(水洗・ウォシュレットあり)へ行ったけど熟睡できた。

5時35分に出発し朝日岳山頂を目指す。昨日の逆ルートだ。とてもテキパキとした小屋の方々で気持ちの良い小屋であった。テントは10張なかったくらいなのでは。まだまだ余裕があった。モリアオガエルの池のところで団体さんが下りてきた。北叉から登ってこられたツアーの方々だろうか。モミジカラマツが咲いている。カライトソウも。同じ部屋の方によるとここのカライトソウは先っぽから咲いて終わっていくのであまり曲がらないとのこと。名前は忘れてしまった。オヤマリンドウ・ヤマハハコ・ミヤマアキノキリンソウ・シモツケソウ・アザミが咲いている。タテヤマアザミかな。あと、ゴゼンタチバナ・イワイチョウ・・・。

低い雲が山々にかかって曇っているので朝日岳山頂部は雲の中だ。ミヤマアケボノソウはまだ花が閉じている。ムシトリスミレ・ハクサンフウロ・ツマトリソウ。2300mあたりから雲の中へ入ってしまった。クチバシオガマ(ヨツバシオガマ?)・クモマミミナグサ・ミヤマムラサキが咲いている。

山頂には6時43分に着いた。独り男性がおられたがすぐに下りて行かれた。オンダテやタカネマツムシソウなどが咲いている。景色がみれないので休まずそのまま吹上のコルを目指して下りていく。エゾシオガマが咲いている。登りにも見たミネウスユキソウ・タカネナデシコ・・たくさんの花々を楽しむ。

7時17分に吹上のコルに着いた。雲の下にでてきた。写真を撮ったり景色を眺めたりしながら下りていく。温度計を見ると20度。コルから30分ほど下ったところでアカモノが咲いていた。広島ではもうとっくに終わっていて実になっている。このあたりで同室だった方二人がおられる。しばらく一人の方と一緒に下りていく。サンカヨウが咲いている。キヌガサソウも咲いている。水平道に咲いていたキヌガサソウはまだまだ元気だったそうだ。こちらはちょっと終わりかけ。

青ザクを過ぎたあたりで先に下りて行かれた。みなさん元気だ。五輪高原が左眼下に広がる。タテヤマリンドウが咲いている。五輪高原へ入るとワタスゲの大群落。イワショウブ・コメツツジが咲いている。花々はすごいけれども、なかなか足が進まず暑くて汗だらだら状態。雪渓の雪解け水を飲んだりしつつ下りていく。

9時40分にカモシカ坂へ。小さなはしごとロープ場を過ぎると10時10分にエゾアジサイが咲いているところまで降りてきた。10時15分に朝日岳・蓮華温泉との道標のところまで下りてきた。ここでカモシカ坂は終わり。このあと白高地沢・瀬戸川の二つの川を越えて登り返しをして蓮華温泉へ・・まだまだ長い。

登ったり下ったりの繰り返しでなかなか白高地沢の橋がでてこない。忍耐の歩きが続く。10時半にようやく白高地沢の橋へ。石のテーブルとベンチで休む。暑い暑い。水2.3リットルではきびしい。雪融け水を飲んでようやく足りている感じか。10時45分にひょうたん池が右手に出てきた。11時25分に瀬戸川に着いた。初老の夫婦と話をする。ここが標高最低点でここから基本登り返しだ。しばらくきつい登りが続きそのあとはだらだらした登りが続く。

12時10分に兵馬の平に着いた。オオバギボウシ・シモツケソウ・オタカラコウなどでにぎわっている。12時23分に湿原が終わり。12時42分に野鳥の森へ。12時47分に蓮華の森分岐に出てきた。蓮華温泉20分とある。子供が笛を吹いている音がする。キャンプ場からだろう。12時50分にキャンプ場の建物が右手に出てきた。ただどこまで続くのというような傾斜の緩い登りが続く続く。

12時53分にキャンプ場入り口へ。蓮華温泉が見えるけどまだ遠いように感じてしまう。ここからは未舗装林道を歩いていく。ここも少しずつ上がっている。13時07分に温泉前に着いた。13時10分にようやく駐車場に着いた。長かった・・。予想通り満車状態だ。ただ下山の車がいるのかざっと見た感じ1,2台は空きがある。温泉へ使って汗を流して食堂で昼食を食べた。糸魚川で新潟の花の本を購入して15時20分に糸魚川インターから高速に乗って高屋インターには23時に着いた。夕食は福山SAでとった。予想外の滋賀での事故大渋滞で舞鶴若狭道を経由して帰ったけれどもその日のうちに帰ることができた。噂通りのすごい花々で圧倒された山行だった。また登ってみたいがなんとか時間を見つけて走りこまないとまたばててしまいそう。

備考 小屋泊であっても前もってのトレーニングはした方がいい(かなりハード)・できるだけ早く山頂を越えた方がいい(できれば午前中には)・木道はスリップ事故多いとのこと(特に荒天時)・携帯はほとんどつながらない
ツエルト必須・熊が居そう(熊鈴を持って行きました・・・浅野木工所 熊よけベル 中 カラビナロック式持参)

garminconnect 5373kcal/2261kcal(途中でバッテリー切れ)

装備 

靴 シリオP.F.630

ザック バーサライトパック40

その他 ダブルストック(カリマー)・虫よけ・日焼け止め・耳栓・GPS(oregon450+fenix5x)



2時に蓮華温泉の駐車場に着いた。だいぶん埋まってはいるけれども空きがありとめることができた。まずはやれやれ。

4時半に起床して5時15分に出発した。

真っ青な青空に雪をまとった山々がとても美しい

トイレの前を通って未舗装林道を歩く。すぐに左手に蓮華温泉が出てきた。日帰り入浴もできる

蓮華温泉の建物の前に道標があり

まっすぐ「白馬岳・白馬大池」右「朝日岳・鉱山道・自然遊歩道」とある。朝日岳の方へと進む


未舗装林道を歩いてく。兵馬の平・朝日岳と道標にある。下にはキャンプ場600mと書いてある


5時半にキャンプ場前にでてきた。ここから木道となる。朝日岳登山口・自然遊歩道入口とある


水芭蕉があるけれどもさすがに花はなくて葉が巨大化している

5分ほど歩くと木道が分岐している。右が兵馬の平湿原30分とある。右へと進む。左へ行くと鉱山道(雪倉岳登山道)だ



滑りやすいので足元に注意とある

少しずつ高度を下げていく

5時38分に野鳥の森との看板がでてきた

5時48分に湿原にでてきた





10分ほど歩くと再び湿原がでてきた。こちらは大きい

木道が分岐しており左へ進むとかもしか展望台右が朝日岳だ。蓮華温泉60分とある

タマガワホトトギス

5分ほど歩いて湿原を横断して再び森の中へ

ここまで誰にも会っていない。登山道はとても明瞭でリボンや丸印が適度にあって安心できる

6時半に倒木が登山道に倒れて切断されたところを通過した。このあたりはぐんぐん下っていく

そこから5分で大きな沢へ出てきた。ここが瀬戸出合だ

左には大きな岩壁がある。一番標高が低いところだ


オトギリソウ

ジャコウソウ。花が大きくよく目立つ



オタカラコウの群落すぎて5分ほど歩くと7時23分に白高地沢のぞきとの道標のあるところへ出てきた

遠くに険しい稜線が見えている(鬼ケ面~鋸岳あたり)

このあたりにヨツバヒヨドリが咲いている


少し登っていくと左にひょうたん池が見えてきた(7時35分)


ソバナが咲いている

7時40分に赤男岳あたりが見えてきた

7時42分に道標がでてきた。朝日岳6.2km先・蓮華温泉4.7km先とある

そのすぐ先に大きな河原が見えてきた(白高地沢)。橋がかかっている


ノコンギク?

ウメバチソウ

橋を渡ったところに石のテーブル・ベンチがある

右手にまるっぽい山肌が見えている。あれが五輪尾根だろうか

8時に蓮華温泉5.2km先・朝日岳5.7kmg先との道標がでてきた

時々木道が出てくる

ツリガネニンジンが咲いている



蓮華温泉・朝日岳との道標がでてきた。ここからカモシカ坂が始まる

大きな雪渓をまとった山々

クガイソウ

白馬乗鞍から小蓮華へ至る稜線あたりか?

オオバギボウシ

8時20分に岩壁にロープが張ってあり鉄でできて小さなはしごがでてきた

五輪尾根へ向けて急坂を登っていく

時々展望が開けて雨飾山・火打山(焼山)・妙高山のあたりが背後に見える。薄曇りで日差しがきつくないのは助かる

8時50分にカモシカ坂を登り終えた

草原状となり見晴らしがとてもいい


9時11分に花園三角点1753.7mに出てきた

ハイマツと草原、雪渓とアルプスらしい景色となってきた

ワタスゲの大きな群落がある

右手に大きな草原が広がっていて前方になだらかな尾根が続いている

五輪高原

ワレモコウ・キンコウカ・ニッコウキスゲ・コオニユリ(クルマユリ?)が咲いている

斜度はそこまできつくはないけれどもカモシカ坂まででだいぶん体力を消耗してしまってなかなか進まない

振り返ると蓮華温泉が見えている

ニッコウキスゲ

ミヤマアズマギクが咲いている。久しぶりに見た






タカネマツムシソウがあちらこちらに咲いている


朝日岳

遠くになった蓮華温泉

タカネイブキボウスウとハクサンシャジン

10時10分に再び森林帯へ


咲き終わったちいさめの水芭蕉がある。10時20分頃に五輪山をトラバースするようになる。岩場が多くなり気を遣う

樹林帯の中にカニコウモリが咲いている

朝日岳はますます大きくなってきた

雪倉岳も朝日岳も高度が上がってきて高度差がなくなってきたように見えたけど近づいてくるとまだまだ高いなあという感じ


あちらこちらに雪渓からの雪解け水が流れていて手酌で飲むととても冷たくておいしい(自己責任で)



前方に岩峰が見える。あのあたりで稜線へでるのだろうか?


ハクサンコザクラ

シナノキンバイ


チングルマ


朝日岳

11時25分に朝日岳へと続く尾根が見えてきた。このあたりが青ザクといわれるところ


なんとまだ水芭蕉が咲いている

旭岳が三角形の尖った姿でよく目立つ

朝日岳山頂がだいぶん近づいた

ウサギギク

このあたりは渡渉が多い

11時37分にちょっと大きな沢を渡る。雨で増水してると難儀しそう



ハクサンコザクラに比べて色が濃いくて大きなサクラソウが咲いている。オオサクラソウかな



12時にヒオウギアヤメの群落がでてきた。こんな高山であやめが咲いていて驚いた


雪渓が多くお花畑があちこちに広がっている

この先に道標があり朝日岳1.3km先・蓮華温泉9.6km先とある


アオノツガザクラが咲いている

このあたりはチングルマの群落が大きい

チングルマと雪渓


12時08分に雪渓を横切る。気温が低いためか雪が腐っておらずキックステップでしっかり踏み込まないと容易に滑る

五輪山とほぼ高さが一緒になってきた


先ほどの雪渓から10分ほどで再び雪渓がでてきた。踏み跡が少しわかりにくくなっている


雪渓を横切って振り返ったところ

稜線は近そう

雪渓を越えて5分ほどで12時28分に稜線にでてきた。ここが吹上のコルになる

ミネウスユキソウ

吹上のコルから山頂までコースタイムでは50分。雷雲は見られない(とりあえず安心)

ウルップソウの咲き終わりがあちこちに

休まず山頂を目指して登っていく



ライチョウがでてきた。グーグー?と鳴いて足元へやってきた

お母さんが自分に気をひきつけよとしている。羽を広げてばたばたしたり周りをぐるぐる回ってなかなか離れてくれない

13時18分に雪倉岳白馬岳と朝日岳との分岐に出てきた




13時20分に山頂に着いた。誰もいない。ガスはないけれども周囲に低い雲が湧いていて周囲の山々は残念ながら見えない

そのまま道標に従い朝日平・朝日小屋へと下りていく

10分ほど下ると長栂山との間に小屋が見えてきた

草原帯へと再び出てきた

ハクサンイチゲの大きな群落がある


13時35分に道標が出てきた。朝日平1.0km・朝日岳0.5kmとある

左の沢沿いにミヤマキンポウゲやシナノキンバイ・ハクサンイチゲなどいろんな花々が咲いている


13時55分に再び道標がでてきて朝日平0.5kmとなった

14時に右手に長細い小さな池がでてきた。カエルの卵が浮いている。あとで聞くとモリアオガエルの卵らしい

水平道との分岐が出てきた

通行できると看板が立っている

14時10分に小屋に到着。圧倒されるほどの花々を満喫できた。でもきつかった

今の体力だととてもじゃないけどテント泊は無理なコースだった

小屋で受付をして単独の男性用の部屋202号へ。平日の木曜日なので年齢層はちょっと高め。花の話を聞かせてもらう

19時に外へ出てみると雲が多くて夕日は見れないけれども雲がオレンジ色に輝いてとても美しい


5時35分に出発し朝日岳山頂を目指す

とてもテキパキとした小屋の方々で気持ちの良い小屋であった


モリアオガエルの池のところで団体さんが下りてきた。北叉から登ってこられたツアーの方々だろうか


モリアオガエルの卵





オトギリソウ





ミヤマアケボノソウはまだ花が閉じている



シモツケソウ

ゴゼンタチバナ

イワイチョウ

朝日岳山頂部は雲の中


ウサギギク

ムシトリスミレ



ツマトリソウ

シナノキンバイ



ハクサンイチゲ



クチバシオガマ(ヨツバシオガマ?)

ワレモコウ

クモマミミナグサ


ここのカライトソウは先っぽから咲いて終わっていくのであまり曲がらないとのこと





山頂には6時43分に着いた。独り男性がおられたがすぐに下りて行かれた


ミヤマムラサキ






ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ

ハクサンコザクラ

ハクサンフウロ

タカネナデシコ

ミネウスユキソウ


7時17分に吹上のコルに着いた。雲の下にでてきた




チングルマの群落




ヒオウギアヤメ

タカネニガナ

イワイチョウ



アカモノ

サンカヨウ

タテヤマウツボグサ




同室だった方二人がおられる。しばらく一人の方と一緒に下りていく






岩場のあたりは気を遣う

タテヤマリンドウ



キヌガサソウも咲いている


このあたりまで一緒に歩いていたが青ザクを過ぎたあたりで先に下りて行かれた







ワタスゲの群落

五輪高原




蓮華温泉はまだまだ遠い


コメツツジ


カモシカ坂


小さなはしごとロープ場

10時10分にエゾアジサイが咲いているところまで降りてきた

10時15分に朝日岳・蓮華温泉との道標のところまで下りてきた。ここでカモシカ坂は終わり


10時半にようやく白高地沢の橋へ

石のテーブルとベンチのところで休む。暑い暑い。水2.3リットルではきびしい。雪融け水を飲んでようやく足りている感じか


11時25分に瀬戸川に着いた。初老の夫婦と話をする

標高最低点でここから基本登り返しだ。しばらくきつい登りが続きそのあとはだらだらした登りが続く


12時10分に兵馬の平に着いた。オオバギボウシ・シモツケソウ・オタカラコウなどでにぎわっている



12時42分に野鳥の森へ




12時50分にキャンプ場の建物が右手に出てきた

どこまで続くのというような傾斜の緩い登りが続く続く

13時07分に温泉前に着いた

13時10分にようやく駐車場に着いた。長かった・・

朝日岳と五輪山

朝日岳

タマガワホトトギス

遠くに険しい稜線が見えている(鬼ケ面~鋸岳あたり)

ソバナ

赤男山

白高地沢より朝日岳


ウメバチソウ



クガイソウ



雪倉岳





五輪高原


チングルマ

ハクサンコザクラ


ニッコウキスゲ



ミヤマアズマギク




雪倉岳

ミヤマアズマギク


遠くに蓮華温泉



朝日岳

左にこちらは旭岳

シナノキンバイ


チングルマ




水芭蕉



ウサギギク





















































カライトソウ


ハクサンシャジン


タテヤマウツボグサ





ムシトリスミレ


タカネマツムシソウ

エゾシオガマ



ハクサンイチゲ



タカネナデシコ

ミネウスユキソウ





ハクサンコザクラ






ヒオウギアヤメ


タカネニガナ

イワイチョウ


ムシトリスミレ

アカモノ

ハクサンフウロ

サンカヨウ

シロバナニガナ

キンコウカ

エゾシオガマ





チングルマ






ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)

キヌガサソウ




赤男山と朝日岳

五輪高原



タテヤマリンドウ

ワタスゲ


イワショウブ



蓮華温泉


コメツツジ





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