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平成29年(2017)  (前日発)8月13日~8月14日 車 単独・・・折立より薬師平でテントを張って往復・天上の楽園

北の俣岳2662m 日本アルプス・八ヶ岳 富山県

天気 1日目 霧雨のち曇り 2日目 曇り

登り 折立(5:50)→五光岩ベンチ(9:28)→太郎兵平(9:54)→太郎平小屋(10:16)→薬師峠(10:37)

下り  薬師峠(4:46)→太郎平小屋(4:41)→太郎山(05:06)→神岡新道分岐(6:38)→北の俣岳(6:43~7:05))→太郎平小屋(8:57)→薬師峠(9:17/9:56)
    →太郎平小屋(10:17~10:38)→五光岩ベンチ(11:08)→折立(13:19)


行き 山陽道→播但道→中国道→舞鶴道→北陸道(流杉スマートインター)→/→有峰林道→折立駐車場

帰り 折立駐車場→有峰林道→北陸道(流杉スマートインター~武生)→国道9号→舞鶴道(舞鶴南スマートインター)→中国道→山陽道
お盆に信州へ久々のテント泊での遠征しようと計画した。渋滞を避けたいので舞鶴道・北陸道で行けるところをと探して平瀬道から加賀白山・折立から北の俣岳のいずれかに行き先を絞った。薬師岳の天気予報が好転したので結局ぎりぎりになって北の俣岳に決めた(平瀬道なら前夜泊一泊で行けるのであえてお盆に行かなくてもいいかなと)。

12日8時に東広島市を出発して姫路東から播但道で中国道福崎IC~舞鶴道~北陸道にて渋滞にあうこともなく15時過ぎに流杉スマートICを下りて食料品を調達して亀谷温泉のところから有峰林道へ(普1700円)。小雨で山は見えず。1時間ほどかけて登っていて有峰ダム周回路から折立へ入り車でぐんぐん上っていくと道路わきに車がたくさんとまっている。第一駐車場は予想外の満車。第二駐車場へ向かう。こちらも道路わきに車がたくさんとまっているけど空きはある。第二駐車場手前の右手に駐車場があり空きがあったのでとめた。ただ地面はどろんこでトイレに行くときにたいへんそう。第二駐車場を見てみると空きはまだまだたくさんあった。13日は天気が好転するようだけど。第二駐車場からトイレまで歩いて5分強。

auはつながらないしすることがないので早めに就寝した(車中泊用シュラフ使用)。5時前に起床して食事をとって5時30分に出発した。テントは15年前の蝶ケ岳以来しておらずどのくらいかかるやら。ただ当時に比べると格段に軽くなっていておそらく20kgはないのでは(ザック:グラナイトギアVC60 テント:マーモットイオスIP)。当時は25kg前後だったからだいぶん楽(大学時代の40kgの半分)。

トイレを済ませて折立ヒュッテのところから登っていく。霧雨が降っているのでザックカバーを装着。前回3年前に来ているので登山道の様子はある程度わかる。登山口から三角点1869.8mまでが急で三角点からしばらく歩くと草原の中をえんえんと?ゆっくりゆっくりと登っていくような感じ。

道がぬかるんでいるもののさすがに人気コースなので道はしっかりしている。ただ登山道が削られていて歩きにくいところや一枚岩のスリップしやすいところもあったりして油断はせぬようにして登る。左手に沢の流れる音がする。霧雨がやみ7時半すぎになると日が差してきた。一枚岩(割れているけど)の上を過ぎると三角点に着いた(7時48分)。ベンチがある。登山者は3人だけ。朝早いからか少ない。薄いガスに上に青空が見える。休んでいた人が折立ヒュッテのところで目の前を熊が歩いて行って怖かったと話していた(久しぶりに見てみたいけど・・)。

10分ほど休んで再び登っていく。木道がでてきた。ミヤマアキノキリンソウ・イワショウブ・エゾシオガマなどの花がみられる。赤い花を咲かせたミヤマママコナが群落を作っていてにぎやかだ。三角点へ0.8㎞・太郎平へ3.4㎞との道標をすぎたあたりで樹林帯から草原帯に変わった。太郎平へ続く草原や薬師岳の大きな迫力ある山体が見える。背後は雲海になって鍬崎山2089.6mがちょこっと頭を出している。

白い花を咲かせたタテヤマリンドウがあちこちにある。チングルマはさすがにもう綿毛になっている。9時35分に五光岩ベンチに着いた。再びガスがわいてきて周りしかみえない。数輪の咲き遅れのニッコウキスゲがみられる。5分ほどすると再びガスがとれてきて薬師岳との間の沢がみえてきた。特徴ある格好をした五光岩が見える。

2100mあたりまで登てくると池塘がちらほらでてきた。キンコウカの群落がみられる。2200mまで登ってくるとようやく太郎平小屋が見えてきた。木道を進んで10時15分に到着した。受付は確か昼頃からだったと思うけど念のために問うと昼頃から現地で受け付けるとのこと。先に張っておいてもよいと説明を受ける。15分ほど見晴らしの良いお花畑の稜線を歩いてテント場へ。すでに25張りほどしてある。
雨が降っても中が川にならぬようなところを探して(フライのシーリングが加水分解していてべとべと)張る。5年ほど前に購入してはじめて使うけれども簡単に立てることができる。ただ大雨になると内張がメッシュなので雨が入ってきそう。太郎平へ戻ってラーメンを食べて帰ってくると受付をしていたので済ませる。2泊するかもしれないというとその分は明日払ってほしいとのこと。

退屈なので薬師側へちょっと登ってみる。テント場の周囲にもニッコウキスゲ・イワオトギリ・チングルマ(綿毛)などがみられる。タカネシュロソウはつぼみ。樹林帯に入るとゴゼンタチバナ・タカネニガナが、沢にはウサギギクが咲いている。木々の中を見てみると咲き終わりかけのマイヅルソウ、ミツバオウレンが咲いている。3年前にもここでみかけたキヌガサソウが咲いている。オタカラコウの大きな群落がある。上の草原まで登ってみたいけど霧雨が降ってきたので引き返す。

小雨になってきたけど雨漏りはなし。昼寝をして起きると青空が見えてきたので太郎平へ散歩。薬師岳の上側は雲に覆われている。前回はここから槍がみえたけど見えず。水晶岳が雲の合間からみえてきた。恥ずかしながらジャージの上下を持ってきたはずが下を二枚もってくるという失敗をしてしまったので小屋で長袖シャツを購入。テントに戻り夕食(アマノフーズ クリームシチュー・尾西の白飯)を食べて就寝した。

14日は朝4時に起床して朝食(尾西のドライカレー)を食べて太郎平へ。若者の大きな団体さんは(薬師岳?)すでに出発した様子。10年前に比べると若い人が多くなった。日本海側は雲海になっていて鍬崎山が見えている。昨日は見えなかった薬師岳・槍ヶ岳がしっかり見えている。4時40分に太郎平へ。10分滞在して北の俣岳方面へ行けるところまで行ってみることにした。景色を楽しみながら5時に太郎山山頂2372.9mとの道標があるところへ。黒部五郎岳の右奥に笠ケ岳が見える。裏銀座の山々がよく見える。少し強い傾斜の稜線を登っていくと北の俣岳が再び見えてきた。左側はお花畑の大草原が広がる。ハクサンイチゲ・チングルマなどが咲き乱れている。イワカガミ(コイワカガミ?)も。さらに登っていくと草原の中にライチョウの親子がいる。生まれて間もない産毛の赤ちゃんもいる。赤ちゃんは3匹。

左側に雪渓の残る稜線を進むと6時37分に寺地山からの登山道が合流(道標あり)した。6時50分に北の俣岳2662m山頂に着いた。白山2702m、御嶽山3057m、乗鞍岳3026mなどが見える。ここから3時間ほど歩くと黒部五郎岳だけど腹の調子がよろしくなくあきらめ引き返す。8時40分に太郎平へ。腹の調子が悪いので長く感じた・・・。テント場に戻り2泊の予定を1泊に変更して下山することにした。テントをたたんで9時50分に出発して太郎平へ。10時18分に下山を開始する。20分ほど下ると雲の中に入った。展望がなく忍耐の下山が続く。12時に三角点に着いた。登りはそれほどには感じなかったけどもぬかるんでいてスリップしやすくて気を遣う。三角点から40分ほど下ると駐車場がみえたけどそれからが長かった。沢の音がしても。13時10分に折立にようやく到着した。なんとか雨はセーフ。車に戻って有峰林道を下っていくと雨降りに。亀谷温泉白樺ハイツで日帰り温泉に入り(610円)。流杉スマートICで北陸道に乗って23時に自宅に着いた。お盆の夕方は決まって敦賀で渋滞、今回も渋滞して追突事故も起こったので武生からドライブがてら国道9号を走って敦賀南スマートICで高速に乗って帰った。15年ぶりのテント泊をやってみたけど荷物が軽かったこともあって意外とコースタイムくらいで登ることができた。また北の俣岳への稜線がこれほどまでに大草原・お花畑に大展望といいとは知らなかった。ぜひ黒部五郎岳まで行ってみたい。

備考 お盆など渋滞が予想されるときは広島からだと山陽道~播但道~中国道~舞鶴道~北陸道流杉スマートICが良いと思います。お盆は海水浴の車で敦賀あたりが渋滞しやすいです。有峰林道は通行時間規制あり。

garminconnect

装備 

靴 シリオ P.F.421-GTX

ザック グラナイトギア クラウンVC 60

その他 マーモットイオス1P ダブルストック(モンベル)・GPS(fenix5x+oregon400t)



第二駐車場手前の駐車場に車を止めて車中泊(写真は8/13)

5時前に起床して食事をとって5時30分に出発

折立のキャンプ場

テントは15年前の蝶ケ岳以来しておらずどのくらいかかるやら

トイレを済ませて折立ヒュッテのところから登っていく

霧雨が降っているのでザックカバーを装着

登山口から三角点1869.8mまでが急


モウセンゴケ


道がぬかるんでいるもののさすがに人気コースなので道はしっかりしている

登山道が削られていて歩きにくいところや一枚岩のスリップしやすいところもあったりして油断はせぬようにして登る

霧雨がやみ7時半すぎになると日が差してきた

一枚岩(割れているけど)の上を過ぎると三角点に着いた(7時48分)。ベンチがある

休んでいた人が折立ヒュッテのところで目の前を熊が歩いて行って怖かったと話していた

10分ほど休んで再び登っていく


木道がでてきた

ミヤマアキノキリンソウ

イワショウブ

赤い花を咲かせたミヤマママコナが群落を作っていてにぎやかだ


イワショウブ

エゾシオガマ


三角点へ0.8㎞・太郎平へ3.4㎞との道標をすぎたあたりで樹林帯から草原帯に変わった




太郎平へ続く草原や薬師岳の大きな迫力ある山体が見える


あちこちに湿原がある



白い花を咲かせたタテヤマリンドウがあちこちにある

チングルマはさすがにもう綿毛



9時35分に五光岩ベンチに着いた


再びガスがわいてきて周りしかみえない

数輪の咲き遅れのニッコウキスゲがみられる


2100mあたりまで登てくると池塘がちらほらでてきた(草原の登りは続く続く)


向こうに剣岳があるはずだけどみえない



薬師岳山頂あたりは雲の中




池塘がちらほら

キンコウカの群落








2200mまで登ってくるとようやく太郎平小屋が見えてきた

木道を進んで10時15分に太郎平に到着した

受付は確か昼頃からだったと思うけど念のために問うと昼頃から現地で受け付けるとのこと

先に張っておいてもよいと説明を受ける。見晴らしの良いお花畑の稜線を歩いてテント場へ


すでに25張りほどしてある

雨が降っても中が川にならぬようなところを探して張る

シナノオトギリ(葉の縁に黒点)

ガスが立ち込めている

ラーメンを食べに太郎平へ。途中の尾根はお花畑、池塘があちこちにある


太郎平は雲の中


ちょっと黒部五郎側へ行ってみる


ラーメンを食べて帰ってくると受付をしていたので済ませる

退屈なので薬師側へちょっと登ってみる。こちらはゴゼンタチバナ

タカネニガナ

コケモモ


オタカラコウの大きな群落

モミジカラマツ

ウサギギク


薬師峠から薬師岳へ登るあたりが薬師岳への難所




ミツバオウレン



3年前にもここでみかけたキヌガサソウが咲いている





上の草原まで登ってみたいけど霧雨が降ってきたので引き返す

小雨になってきたけど雨漏りはなし。昼寝をして起きると青空が見えてきたので太郎平へ散歩








恥ずかしながらジャージの上下を持ってきたはずが下を二枚もってくるという失敗をしてしまったので小屋で長袖シャツを購入

テントに戻り夕食(アマノフーズ クリームシチュー・尾西の白飯)を食べて就寝

14日は朝4時に起床して朝食(尾西のドライカレー)を食べて太郎平へ

日本海側は雲海になっていて鍬崎山が見えている

4時40分に太郎平へ。北の俣岳方面へ行けるところまで行ってみることにした

薬師岳

水晶岳方面

5時に太郎山山頂2372.9mとの道標があるところへ

裏銀座の山々がよく見える


薬師岳を振り返る


お花畑の大草原が広がる

どこまでも続く草原





笠ヶ岳

黒部五郎岳





ウサギギク

草原と薬師岳

黒部五郎岳はまだまだ遠い

ハクサンイチゲ

コイワカガミ


槍ヶ岳

笠ヶ岳アップ

草原の中にライチョウの親子がいる。生まれて間もない産毛の赤ちゃんもいる。赤ちゃんは3匹

チングルマが咲き乱れている


アオノツガザクラ

薬師岳

槍ヶ岳

再びアオノツガザクラ









と6時37分に寺地山からの登山道が合流(道標あり)した







白山2702m

6時50分に北の俣岳2662m山頂に着いた



ここから3時間ほど歩くと黒部五郎岳だけど腹の調子がよろしくなくあきらめ引き返す


御嶽山3057m、乗鞍岳3026mなどが見える


水晶岳

薬師岳

薬師岳の左肩に剣岳が見えている
















太郎平が見えてきた


8時40分に太郎平へ

テント場に戻り2泊の予定を1泊に変更して下山することにした

テントをたたんで9時50分に出発して太郎平へ



10時18分に下山を開始する




展望がなく忍耐の下山が続く





ぬかるんでいてスリップしやすくて気を遣う


12時に三角点に着いた



三角点から40分ほど下ると駐車場がみえたけどそれからが長かった

13時10分に折立にようやく到着した

なんとか雨はセーフ。北の俣岳への稜線がこれほどまでに大草原・お花畑に大展望といいとは知らなかった

折立のテント場


折立から太郎平への草原の尾根は池塘・お花畑

太郎平小屋が見えてきた

薬師峠のテント場

咲き遅れのニッコウキスゲ



イワショウブ

朝焼けと薬師岳

水晶岳

笠ヶ岳

水晶岳

北の俣岳への稜線はお花畑が続く

ハクサンイチゲ

槍ヶ岳

笠ヶ岳とライチョウ

ライチョウの親子

チングルマの群落

槍ヶ岳アップ

アオノツガザクラ




薬師岳

薬師岳の左肩に剣岳











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